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「ちっ」 俺は思わず舌打ちをした。 当然だ。 なんせ俺は、金田一とかいうガキに追い詰められたはずの小田切進に腕を折られかけ、気が付けばあの意味不明な場に呼び出され殺し合いツアーに参加させられているのだ。 そう。警視庁でも腕の立つ男だと噂されながら、一日に何度も敗北しているのだ。 情けないったらありゃしない。 とりあえず、いまの俺にできることは、船が来るらしい三日後まで参加者たちを鎮めることだろう。 この異常事態だ。 混乱して事件を起こしてしまう者やこれを好機と見て犯罪を犯す者は必ずいるだろう。 俺の役割は、そういった奴らを取り押さえ、極力事件が起こるのを防ぐことだ。 ともあれ、俺は早速辺りを散策してみることにした。 10分程が経過しただろうか。 俺は初めて他の参加者と遭遇した。 そいつは、覆面を被った男だった。 確かこいつの名は連城久彦。時田若葉の婚約者(フィアンセ)だったはずだ。 あからさまに怪しい男であったが異人館村での事件の犯人ではなかったので、俺は声をかけようとしてみる。 だが、連城の持つナイフを見た瞬間、俺は確信した。 こいつは、この殺し合いに乗っている―――!! 「ちっ!」 早速かよ、ついてねえ! そんな心境を舌打ちで表しつつ、俺は連城に殴りかかった。 が。 !? なんと連城はあの時の六星の動きとほぼ違わぬ動きで俺の背後をとったではないか! 予想外だ。あの男がここまでできるやつだったとは。 そして、戦闘において背後を取られるのは文字通り死に直結する。 いかん、殺られる! そう覚悟し目を瞑った俺だったが、しかしいつまで経っても激痛はこない。 「...?」 おそるおそる目を開けてみると、奴はふるふると首を横に振っていた。 奴は、ナイフの先端に指をやり、このナイフが奇術用のトリックナイフであることを証明した。 この時、俺は理解した。 この男は、俺に『このまま正面から立ち向かっていては奴に勝てない』と伝えたかったのだと。 やがて、連城は俺に背を向け暗い森の中を歩いて行く。 「ま、待ってくれ!」 俺は思わず彼を呼び止めていた。 彼はピタリ、と足を止め俺に視線だけを向けた。 「俺はこの殺し合いを防ぎ、六星竜一を捕まえたいと思っている!」 「!」 連城は、先程までとは打って変わって殊更に反応を示した。 やはり。 俺に助言したことから、彼もまた殺し合いを止めるつもりだったのだろう。 そうと決まれば話は早い。 彼が味方についてくれれば百人力だ。 「あんたが良ければ協力してくれないか。頼む、この通りだ!」 俺は意地もプライドも捨てて頭をさげた。 そうだ。 何度も敗北した俺に今さらかけられるプライドなどあるものか。 それで殺し合いが止められるなら安いものだ。 「......」 静寂が辺りを包む。 どれほど時間が経過しただろうか。 やがて連城は、俺のもとへと歩み寄り、手を差し伸べてきた。 「恩に着る!」 俺は、連城の手を握り返し、固い、固い信頼の握手を交わした。 ☆ 殺し合いは起きないに越したことは無い。 けれど。 奴を逮捕などさせてたまるものか。 彼女の、若葉の仇をとるのは―――僕だ。 【一日目/深夜/獄門塾敷地内の森】 【六星に瞬殺された警官B(腕を折られた方)@異人館村殺人事件】 [状態]健康 [装備] [所持品]基本支給品一式、不明支給品1~3 [思考・行動] 基本:殺し合いを止める 0:連城についていく 1:六星竜一がいればこんどこそ止めてみせる。 [備考] ※参戦時期は六星に腕を折られる寸前。 ※どんなキャラかわからなくなったら、基本舌打ちしながら殴りかかる人だという認識で大丈夫です。 【連城久彦@異人館村殺人事件】 [状態]健康、六星への憎しみ。 [装備]高遠が使ったトリックナイフ@露西亜人形殺人事件 [所持品]基本支給品一式、不明支給品0~2 [思考・行動] 基本:若葉の仇をとる。それ以外はたぶん殺さない。 0:若葉の仇(六星)を見つけ次第殺す。 1:警官と共に行動し若葉の仇を探し出す。 [備考] ※参戦時期は六星にナイフを刺す直前 ※六星を見つけ次第殺しにかかります。
**meet again 「ちっ」 俺は思わず舌打ちをした。 当然だ。 なんせ俺は、金田一とかいうガキに追い詰められたはずの小田切進に腕を折られかけ、気が付けばあの意味不明な場に呼び出され殺し合いツアーに参加させられているのだ。 そう。警視庁でも腕の立つ男だと噂されながら、一日に何度も敗北しているのだ。 情けないったらありゃしない。 とりあえず、いまの俺にできることは、船が来るらしい三日後まで参加者たちを鎮めることだろう。 この異常事態だ。 混乱して事件を起こしてしまう者やこれを好機と見て犯罪を犯す者は必ずいるだろう。 俺の役割は、そういった奴らを取り押さえ、極力事件が起こるのを防ぐことだ。 ともあれ、俺は早速辺りを散策してみることにした。 10分程が経過しただろうか。 俺は初めて他の参加者と遭遇した。 そいつは、覆面を被った男だった。 確かこいつの名は連城久彦。時田若葉の婚約者(フィアンセ)だったはずだ。 あからさまに怪しい男であったが異人館村での事件の犯人ではなかったので、俺は声をかけようとしてみる。 だが、連城の持つナイフを見た瞬間、俺は確信した。 こいつは、この殺し合いに乗っている―――!! 「ちっ!」 早速かよ、ついてねえ! そんな心境を舌打ちで表しつつ、俺は連城に殴りかかった。 が。 !? なんと連城はあの時の六星の動きとほぼ違わぬ動きで俺の背後をとったではないか! 予想外だ。あの男がここまでできるやつだったとは。 そして、戦闘において背後を取られるのは文字通り死に直結する。 いかん、殺られる! そう覚悟し目を瞑った俺だったが、しかしいつまで経っても激痛はこない。 「...?」 おそるおそる目を開けてみると、奴はふるふると首を横に振っていた。 奴は、ナイフの先端に指をやり、このナイフが奇術用のトリックナイフであることを証明した。 この時、俺は理解した。 この男は、俺に『このまま正面から立ち向かっていては奴に勝てない』と伝えたかったのだと。 やがて、連城は俺に背を向け暗い森の中を歩いて行く。 「ま、待ってくれ!」 俺は思わず彼を呼び止めていた。 彼はピタリ、と足を止め俺に視線だけを向けた。 「俺はこの殺し合いを防ぎ、六星竜一を捕まえたいと思っている!」 「!」 連城は、先程までとは打って変わって殊更に反応を示した。 やはり。 俺に助言したことから、彼もまた殺し合いを止めるつもりだったのだろう。 そうと決まれば話は早い。 彼が味方についてくれれば百人力だ。 「あんたが良ければ協力してくれないか。頼む、この通りだ!」 俺は意地もプライドも捨てて頭をさげた。 そうだ。 何度も敗北した俺に今さらかけられるプライドなどあるものか。 それで殺し合いが止められるなら安いものだ。 「......」 静寂が辺りを包む。 どれほど時間が経過しただろうか。 やがて連城は、俺のもとへと歩み寄り、手を差し伸べてきた。 「恩に着る!」 俺は、連城の手を握り返し、固い、固い信頼の握手を交わした。 ☆ 殺し合いは起きないに越したことは無い。 けれど。 奴を逮捕などさせてたまるものか。 彼女の、若葉の仇をとるのは―――僕だ。 【一日目/深夜/獄門塾敷地内の森】 【六星に瞬殺された警官B(腕を折られた方)@異人館村殺人事件】 [状態]健康 [装備] [所持品]基本支給品一式、不明支給品1~3 [思考・行動] 基本:殺し合いを止める 0:連城についていく 1:六星竜一がいればこんどこそ止めてみせる。 [備考] ※参戦時期は六星に腕を折られる寸前。 ※どんなキャラかわからなくなったら、基本舌打ちしながら殴りかかる人だという認識で大丈夫です。 【連城久彦@異人館村殺人事件】 [状態]健康、六星への憎しみ。 [装備]高遠が使ったトリックナイフ@露西亜人形殺人事件 [所持品]基本支給品一式、不明支給品0~2 [思考・行動] 基本:若葉の仇をとる。それ以外はたぶん殺さない。 0:若葉の仇(六星)を見つけ次第殺す。 1:警官と共に行動し若葉の仇を探し出す。 [備考] ※参戦時期は六星にナイフを刺す直前 ※六星を見つけ次第殺しにかかります。 |012:[[安い誤解]]|時系列|015:[[アンジャッシュ]]| |012:[[安い誤解]]|投下順|014:[[『!?』]]| |&color(cyan){GAME START}|六星に瞬殺された警官B|020:[[すべてが終わる前に、明かりが帰る前に]]| |&color(cyan){GAME START}|連城久彦|020:[[すべてが終わる前に、明かりが帰る前に]]|

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