※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「アンジャッシュ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

アンジャッシュ」の最新版変更点

追加された行は青色になります。

削除された行は赤色になります。

 **アンジャッシュ
 
 
 
 「フンッ!!」
 
 ガンガンガンガン。
 その音は不調和音を奏でながら人を死に誘うメロディーを辺りにまき散らしていた。
 
 (な、なにこれ……!?)
 
 それを偶然耳にしていた少女がいた。
 早坂教頭先生の敵を討つ為に様々な準備をいろいろと準備をしていて地獄の傀儡師からのトリックも仕込んでもらい、その復讐を果たす前日といった直後に彼女はこの催しに巻き込まれた。
 名を遠間もえぎと彼女は云った。
 
 
 ◆
 
 
 殺し合いに巻き込まれたとはいえ遠間は不動高校の体育館で既に復讐する相手の2人は発見していたのでこの場で探して殺ってしまえばそれでいいと納得させた。
 しかも周り全員が誰でも殺せといわれている場だ。
 わざわざ自分の手を汚さずとも他の参加者が復讐を果たしてくれるかもしれない。
 苦しむ顔は見ることは叶わないが、苦しんだという事実さえあればそれでいいやとちょっと妥協した心も持っていた。
 撲殺、刺殺、毒殺、爆殺、絞殺……。
 どんな苦しみ方で始末させるか、そればかりを視野に入れて探索していると先ほどのとても不快な命の削っている伴奏会が遠くから開かれていたのを耳で察知した。
 もしかしたら自分の復讐の参考になるのではと嬉々として向かった。
 窓から覗き込むとただの少女が目撃するには余りにも惨い惨劇が開かれていたのであった。
 
 「違うッ……!!」
 
 被害者から漏れる断末魔。
 その言葉だけが素直に聞き取れた言葉であり、他の言葉は発言すら許されないかの様なバットでの暴力、暴力、暴力――。
 右頬を叩かれたら左に首は曲がり、左頬を叩かれたら右に首は曲がる。
 もう助からないのは誰の目にも明らかであった。
 そして彼女の瞳の輝きがシャットダウンされる瞬間、視線が重なった。
 『助けて――、敵を……討って……』
 そんな目をしていた。
 『私』の敵なのか、もえぎと同じく『復讐』の敵なのか、そんなのはわからないがまだやり遂げていない者の顔をしていた。
 その最後が恩師の最後の意識が途切れた瞬間と重なりフラッシュバックされる。 
 
 大声を出しそうにする。
 しかし、加害者の何者かはまだその女に暴力の雨を未だに浴びせていた。
 ここで大声を挙げたらどうする?
 目撃者なんか当然始末の出来る人間なのは誰の目からも明らかだ。
 しかも目を引くのは被られている洋画のジェイソンを傍観させるホッケーマスクだ。
 異常だ。
 あのマスクのせいで加害者は男なのか、女なのかもわからない。
 ほんの数分の出来事がもえぎの体感では何時間もそうしていた様に感じられる。
 
 「――くっくっくっ」
 
 やがて演奏会は終わりだと告げる様にくぐもった嗤いが漏れる。
 そこで初めて異常者は男であったことを知る。
 まだ叫ぶな!!、本能が必至に口を閉ざす。
 
 「くっくっくっくっ……」
 
 やがて満足そうにこの場から去った。
 口から吐き出したくなる衝動を必至に噛み殺し耐えた。
 だが、音の出ない方――下着はアンモニアのにおいとびしょびしょに濡れた感触だけが残っていた。
 
 
 ◆
 
 
 「おえ、おええっ……」
 
 ジェイソンが去った安堵の変わりに吐き出したのは胃の中のものをぶちまけた。
 人の原型を留めていないあれは壁を越えて辺りに死臭をばらまいていた。
 自分がいまから果たそうとしていることと彼がやっていたことは自分と同じだということに気付いた。
 こんなのが早坂先生の敵を取る為だと言い訳をして人間として下してのいい裁きなのか?
 彼女の思考がぐるぐる回る。
 
 「おえええ……」
 
 服が何色だったのかわからなくなるほど吐いた。
 その後デイパックを開いた。
 水は入っているらしいし、着替えやタオルなども無きにしも非ず。
 そのデイパックに手を突っ込んだ瞬間――。
 
 
 ――チクッ。
 
 
 ――ビクッ。
 
 
 
 そのまま彼女の意識は闇に落ちて行った。
 
 
 
 
 &color(red){【遠間もえぎ@亡霊校舎の殺人 死亡】}
  
 
 ◆
 
 
 小学生の男の子には殺しや死、命といったものがよくわかっていなかった。
 自分の両親がもし殺されたとしたらそのことについて傷つき、深く悩んでいる未来が約束された男の子こそこの男であった。
 名を神小路陸という。
 陸という男の子はカブスカウトのメンバーあかりが蛇に噛まれてみんなでスニーカーの紐を集めようとなった際、彼は差し出さなかった。
 インケーンだったわけではなく(全くないとは言ってない)、自分の母さんが誕生日に買ってくれたばかりの物で、それこそ彼には宝物といっても過言では無かった物で差し出せなかったという理由があった。
 これが成長していたなら素直に差し出していただろうが、小学生の男の子の心理からしてみれば誰でもわかる話ではないだろうか。
 
 そして陸はこの小学生時代のままの姿でこのバトルロワイアルというゲームに参加させられたのであった。
 
 
 ◆
 
 
 「ああ?金田一だ?」
 
 OP時に出た金田一一という名前はついさっきまで行動していたカブスカウトメンバーで靴ひもを出せという提案をした男の子だ。
 他にも道具を使ったことに関しての知識はカブスカウトメンバーでも随一であった。
 そのくらいの認識であった。
 みんなわけがわかっていないのに小学生に殺し合いをしろなんてアナウンスされても本当にポカンとするしかないだろう。
 デイパックをぶら下げその母さんから貰ったスニーカーを履いて島をうろうろしていた。
 うろうろして発見したのだ。
 
 !?
 
 家屋の前に原因不明だが倒れている女性の死体とその家屋内に原型のない死体が1つ。
 どちらももう生きていない。
 
 「え?え?」
 
 原型の残っている女のデイパックからはウニを傍観させるピンポン玉が1個だけ転げっていた。
 これは亡霊学校殺人事件での毒殺に使われた殺意MAXのピンポン玉である。
 それを発見した。
 小学生の好奇心で――毒なんてぬられているなんて知らずに陸は触ろうと手を伸ばした。
 が、触ろうとした瞬間人の足音が聞こえてきた。
 とても目付きの悪そうなヤモリ柄の服を着た男性である。
 怖い見た目に殺したのはこの男ではないかという被害妄想が広がっていく。
 
 「う、うわあああああ」
 
 恐怖を感じた陸は洋子ともえぎの遺体から逃げる様に去っていくのであった。
 まだ薄く残る、壁の『人殺し』のラクガキを背にしながら――。
 
 
 【一日目/深夜/香取家周辺@幽霊客船殺人事件】
 
 
 【神小路陸@狐火流し殺人事件】
 [状態]焦り
 [装備]なし
 [所持品]基本支給品一式、ランダム支給品1~2
 [思考・行動]
 基本:逃げる。
 0:とりあえず怖い兄ちゃんが来たから逃げる。
 [備考]
 ※参戦時期は、あかりに靴ひもを貸さなかった直後。
 ※この陸はショタなので母親は生存しています。
 ※ヤモリ柄の服を着た男性のことを2人殺害した犯人ではないかと思っています。
 ※陸の靴ひもを貸さなかったスニーカーは元々履いていたものなのでランダム支給品には含まれません。 
 
 ◆
 
 
 「人殺しなんてやってられっかよ……」
 
 矢森雪雄は人を見殺しにしてしまった過去を思い出すがあれは事故だったと頭を振り割り切った。
 これからツアーを始めるってんでちょっと気になっている後輩と仲が進展するかどうかと楽しみにしていたのにこんな3日間生き残るかツアーなんかに参加させられ気分も悪い。
 
 「しかもあんながばがばなルールで人殺す奴なんかいるわけねーじゃん」
 
 首輪とかで脅したり、武器を渡したりするもんじゃんと突っ込む。
 矢森の確認したデイパックに武器なんか入っていなかったし、はったりじゃないかという疑惑が湧き上がる。
 それこそ何か映画の撮影に強制的に巻き込まれたんじゃないかと思う様になる。
 
 と、現実を否定し始めた頃ようやく最初の参加者との邂逅を果たす。
 
 「お、おい」
 
 小さな子供がいた。
 10歳前後くらいだろうか、声を掛けるが目があった瞬間その子供は錯乱した声を上げて逃げ出した。
 ちょっと矢森は傷付いたが子供のことだと水に流すことにしたが、子供が立っていた場所に倒れている様な体勢になっているのを発見した。
 
 「は、はあ!?」
 
 情けない声を上げてその体に近寄る。
 その場には2つの遺体、――片方は矢森が好意を寄せている後輩の姿であった。
 
 「も、もえぎちゃん?おい、おいっ!!」
 
 しかし、体は冷たくなっておりもう二度と目が覚めないという現実が矢森に襲いかかる。
 隣の家屋に放置された遺体なんかグロテスクで本当に人間だったのか疑わしく感じる程、矢森の背中に恐怖が走る。
 
 (う、嘘だろ!!なんなんだよこれは!?)
 
 クラクラする頭を抱えながらこの目の前の家に何かあるのではないかと探索を始める。
 ところどころ人間の悪意が込められたイタズラ書きがあった跡が目に映る。
 それは洋子が掃除しても落ちない程濃く残された刻印であった。
 『人殺し』や『恥さらし』などネガティブな言葉のみが発見されていく。
 
 (もしかしたらあのガキがこの家の持ち主であの2人を殺っちまったってのか……)
 
 もう1度もえぎの遺体に駆け寄る。
 明らかに毒の塗ってありそうなピンポン玉が転がっているし、もえぎの掌には痛ましくも針の跡が何個も付けられてある。
 これを握らされたのは間違いないだろう。
 それを俺に目撃されそうになり逃げだしたに違いない。
 
 「あのガキ!!許せねえ!!」
 
 もうあの子供が離れたのを目撃したのは30分も前だ。
 だが小学生の足の長さじゃ大学生である矢森の歩幅では適うわけがない。
 あの子供を問い詰める為、神小路陸の去った方向に矢森も駆け出した。
 
 
 
 【一日目/深夜/香取家周辺@幽霊客船殺人事件】
 
 
 【矢森雪雄@亡霊校舎の殺人】
 [状態]怒り
 [装備]なし
 [所持品]基本支給品一式、ランダム支給品1~2(武器はない)
 [思考・行動]
 基本:スタンスは特になし。
 0:とりあえずさっき逃げ出したガキを追う。
 [備考]
 ※参戦時期は、事件前日。
 ※香取家を神小路陸の家だと思っています。
 ※神小路陸が洋子ともえぎの殺害した犯人だと思っています。
 
 
 ※香取家周辺@幽霊客船殺人事件には遠間もえぎの死体と毒針を仕込んだピンポン玉@亡霊学校殺人事件が転がっています。
 ※まだ毒が仕込んであるので握った瞬間即死します。 
 
 
 
 
 |013:[[meet again]]|時系列|016:[[六角村]]|
 |014:[[『!?』]]|投下順|016:[[六角村]]|
 |&color(cyan){GAME START}|遠間もえぎ|&color(red){GAME OVER}|
 |&color(cyan){GAME START}|神小路陸|025:[[おねショタ]]|
-|&color(cyan){GAME START}|矢森雪雄|025[[おねショタ]]|
+|&color(cyan){GAME START}|矢森雪雄|025:[[おねショタ]]|