『!?』




金田一少年の事件簿で死者が出てしまった時、皆さんはこんなことを考えたことはないだろうか?
よく復讐の動機が両親、兄弟、姉妹の復讐を果たす為というのは何回も遭遇してきただろう。
でも、いくら悪いことを仕出かし殺された被害者にだって家族はいるものだろう。
社冬美の母親、月江茉莉香と霧谷凛の両親、時田若葉の父親、斑目姉妹の母親など子供が殺されてしまったという報告を受けて泣き崩れてしまう姿に心を痛めないだろうか?
もちろん描写されていないだけで萬屋の家族や多間木の家族だって存在しているのは表記されている。
本編に描かれていないだけで心を痛めている遺族はたくさんいるだろう。
そして、首吊り学園に登場した仁藤伸幸という男にも母親が登場しているが、仁藤死後以降登場していないのを見ると家で大事に約16年も育ててきた息子が亡くなり大泣きしているだろうことを考えると素直にざまあとは私は思えないのだ。
千家回想の深町いじめのシーンが仁藤だけ不自然に影で隠されまるで黒幕の様に見えたけど実際本当に古谷直樹のパシリだったで終わった仁藤ではあるが、ちょっと同情してしまう。
その犯人であった浅野遙子先生の判決に未成年者を3人も殺しておいて当然死刑にしてくださいなんて泣きながら仁藤ママが古谷ママと室井ママと協力して裁判官に訴えるドラマもあるのかもしれない(もちろん深町両親も先生の弁護をしてくれているだろうというのも忘れていない)。
遺族に限らず、『俺たちのあのセクシー女優加納りえを殺しやがって!!』、『深森蛍ちゃんが生涯かけて応援するって誓ったのにふざけんな!』なんてファンの声が上がってそれこそファンがもっと罪を重くしろなんてドラマがあるのかもしれない。
それこそ深森のバックにはマスコミにも強く働く大きな力が働いていて深森の悪事は世間にはばれないが、その加害者神丘風馬には麻薬をしていた様なアイドル夕凪はるかの兄貴なら人殺しもやりかねないと炎上しているのではないかとたまに現実と重ね合わせて考える時がある。
私が金田一作品に関わらず推理ものの作品においてそういうことを考えたのもこの仁藤という男とその母親が登場した首吊り学園殺人事件を初めて読んだ時であった。
もし仁藤にマザコン設定がなく、ただ古谷のパシリで犯人のトリックに加担しただけの被害者であったなら多分いまでもそういうことを考えていなかったかもしれない、そう思うのだ。
別に犯人側が悪いとも被害者側が悪いとも私は言っていない、あくまで客観的に考えただけの持論であるので興味がなければ忘れてもらってかまわない。
ここから本編は始まる。



仁藤伸幸は四ノ倉学園の古谷と室井がいれば人に危害を加えている立場に回っていたかもしれない。
だが、1人ではなにも出来ず殺される可能性がある以上ただ震えるしかできなかった。
バックにジャイアンとも呼べる強い力の象徴がなければそれこそ古谷たちからのイジメ被害者になっていた可能性もありそうという印象だ。
彼は弱いなりに生き残る方法を考えて考えて考えた。
頭のいい人を続出させている予備校の生徒だ、彼も頭はまわる方なのかもしれない。
もしかしたら頭脳役としてイジメグループに重宝されていたかもしれない。
とりあえず頭は回るという設定にしておく。

――そこで彼は思い至ったのだ。
この島を脱出するにはただ3日間生き延びればいいだけだってね。
手元には生き抜くだけの食料はデイパックに既に手にしている。
それなら3日間、人と会わなければ俺死なないじゃん、てね。

仁藤は錬金術館という館を発見したのだ。
しかも1つ1つの部屋が金属の壁でとても頑丈そうだ。
これなら無理矢理開けられることもないし、かんぬきで施錠するドアだからピッキングもされない。
まるで生き抜くだけなら特化した造りじゃないかってね。
そして帰りの船が来たら部屋を出て真っ先に船に乗る。
完璧な計画であった。

仁藤はビクビクしながら『55』の部屋に閉じこもり安堵の声を挙げた。













――しかし、この館には弱点があってトイレが部屋には供えられていないのだ。


【一日目/深夜/錬金術館『55』の部屋@錬金術殺人事件】


【仁藤伸幸@首吊り学園殺人事件】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考・行動]
基本:船が来るまでずっと部屋に閉じこもる。
0:死にたくない。
[備考]
※参戦時期は、深町自殺後、事件前。
※そこそこ頭が回る方だと思います。
※部屋にトイレがないことに気付いていません。
※ジャイアンタイプの人間には取り入る人間かもしれません。





わたしたちの知る出門章一という男の情報はあまりのも少ない。
指名手配中の殺人犯であり、近くに逃げてきたという情報が出てきており、年齢は35歳、長野県在住の劇団員の男。
首を握りしめて苦痛の中で殺す事を好む快楽殺人者。
デモンという悪魔といった怪人を名乗りながら間抜けなミスを仕出かした。
金田一史屈指のシリアルマーダーであり、何気に10人の人間を葬った何気に犯人勢でもトップの殺害数を誇っているぐらいしか情報がないのだ(あれ、こいつも高遠と六星と同じく名前の最後『一』じゃねーか)。
顔もよくわからず、アニメ版では事件そのものが小説の中での出来事なので別人と捉えていいだろう。
そんな人物もまたこのロワイアルに巻き込まれていた。
まさに『迷い込んできた悪魔』であった。

手袋を嵌めながら彼は錬金術館のトイレ前で息を潜めて待機しているのであった。



【一日目/深夜/錬金術館トイレ前@錬金術殺人事件】


【出門章一@迷い込んできた悪魔】
[状態]健康
[装備]怪盗紳士の手袋@怪盗紳士の挑戦
[所持品]基本支給品一式、ランダム支給品0~1
[思考・行動]
基本:殺れるだけ殺る。
0:トイレに潜んで油断している参加者を殺る。
1:なるべく首を握りしめて殺る。
[備考]
※参戦時期は、逮捕後。
※温和そうな顔立ちをしているらしいです。
※劇団員をしていたので演技力は能条くらいあってもおかしくないです。




010:首刈られ女子with壁 時系列 023:ピエロ左近寺のマジックショー
013:meet again 投下順 015:アンジャッシュ
GAME START 仁藤伸幸 035:顔を出さなくなったあたりからずっと上映しているのはすごいと思う
GAME START 出門章一 035:顔を出さなくなったあたりからずっと上映しているのはすごいと思う

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最終更新:2017年06月15日 13:47