天沢勇子


【登場作品】
電脳コイル
【スタンス】
聖杯狙い
【立場】
マスター

 原作最終話付近で『あっちの世界』を経由して参戦。万能とも言えるキャスター・兵部京介を引き当て、自身もハッカーとしての高い能力を持ち、総合的に考えれば最も優勝に近い主従だった。本選開始後はさっそく自宅を拠点化し次いで冬木ハイアットホテルも一部拠点化。その後接近してきた狂介&キャスター(パピヨン)組と慎二&キャスター(フドウ)に兵部を差し向け、これを遠ざける。また高い情報収集能力を活かして冬木大橋での戦闘をキャッチすると今度はそちらへ兵部を向かわせ現地で情報収集に当たらせた。兵部と合流後は家に戻り今後の行動を考える。ここで兵部を病院に向かわせたことで彼女の聖杯戦争は激変した。他のサーヴァントとの接触をもくろみ無事成功するもその時ちょうどランサー(カルナ)の戦闘が起こっていたことで兵部は打倒カルナを選択、急襲する。これは接触したサーヴァントの援護もあったものの誰も殺害することはできず、それどころかカルナのマスターであるイリヤと親しい美遊に敵視されてしまうことになった。美遊のバーサーカー(小野寺)は超能力無効化能力を持ち兵部にとって天敵とも呼べる相手であり、イサコを庇いながら兵部が戦えるほどの相手でもなく、彼女は最初の攻撃で気絶したまま死んでいった。
 一見隙のないマスターとサーヴァントの組合せであると同時に主従仲も悪い組合せではなかったのだが、兵部の強みをピンポイントで潰しに来るバーサーカー相手では勝利の目は薄かったと言えるだろう。ところで兵部の死は超能力を無効化という原作再現だったが、彼女は自分がなぜ死んだのかもそもそも何に殺されたかもわからず死んでいった。苦しんで死ぬよりかはマシだろうが、自分の優位を信じて疑わないまま破れていくという末路はなかなか珍しいのではないだろうか。彼女は油断も隙もなく行動していたが、それを帳消しにする程の慢心と天運のなさはどうしようもなかった。
最終更新:2017年04月14日 00:10