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105 フォー・エブリワン・グロウリー



 0210、深山町、アインツベルン家



 状況は至ってシンプルである。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンとそのランサーであるカルナは、間桐邸に集った同盟と睨み合っている。互いが互いのマスターをその対軍宝具の射程に収め、相手のサーヴァントに動きがあればコラテラルダメージなど気にかけもせずそれをぶっ放す。そしてカルナは深手を負っており、かつ座して消滅を待とうなどとは毛頭考えていない。
 本来ならば掟破りもいいところの外道な戦術、否、戦略による牽制。それがこの聖杯戦争の二日目が始まって二時間ほどで起こった状況であった。広範囲の索敵能力と狙撃・砲撃・爆撃能力、そしてそれを可能とするリソースが互いにあり、かつ互いを脅威と睨めば、この展開は必定である。故に場は必然、膠着状態へとなりつつあった。

(美遊さんからメールですか。ええっと……あっちのサーヴァントを止めるからカルナビームは中止ってことですね……て!凛さんと話したっ!?美遊さん催眠術にでもかかってるんですか!?)

 ふつうそのような膠着状態となれば取れる戦略は限られる。相手の陣営と内通するか、中立勢力を抱き込むか、もしくは最後のボタンを持つ人間を殺すか、だ。だがその全てをイリヤはできない。それどころか思いつきもしない。意図的に身内によりそういったものから遠ざけられた彼女に打つ手は無く――彼女を遠ざけた張本人の一人であるルビーは一人悩ましく悶絶していた。

(あれ、昨日説明しましたよね?凛さんがバーサーカーっぽいサーヴァント連れたもう一人のイリヤさんにヤられたって言いましたよね?)
(もしかして生きていた……?誤認したとは考えにくいですけど……それとも実は敗者復活戦があった……?いやいや、ここは常識的に考えれば美遊さんが化かされているのでは?キャスターなりの宝具ならあるいは幻覚も……サファイアちゃ〜ん、たすけて〜。)

 聖杯戦争に挑んでこの方無い程にルビーは頭を使う。イリヤに代わり策を巡らすルビーは、その存在上中立勢力の抱き込みなどは難しいが、間桐邸のスパイとの内通はできていたし暗殺の指示も可能ではある。聖杯戦争参加以前からの仲間というこれまた反則もいいところの美遊・エーデルフェルトの存在は、イリヤが知らぬとはいえ彼女の切り札であり生命線だ。
 だが、その切り札が明らかにおかしい。なぜか死んだはずの人間と話したという。これではどこの怪談だとツッコみたくなるが、なんと一緒に今後の作戦を話し合ったようですらある。これをどう考えたものなのか、どう考えれば良いのか。

(――直接聞いてみる?いやあ……いくら私達でもキャスターの陣地の中で通信するのはリスキーでしょ。下手を打てば内通の証拠になりかねない――って、これほぼ詰んでませんか?)

 ルビーと妹のサファイアの間では秘匿性の高い念話が行える。遠坂家が宝石魔術を用いて行うそれより格段に高い技術を用いて行われるそれだが、それでも英霊相手に誤魔化しきれるなどと考えるのは楽観が過ぎるとルビーは考えていた。
 しかし、そうなるとルビーは頭を抱えざるをえない。いったいなぜ美遊がそんな致命的な勘違いをしているのかも解らなければ、その安否もわからない上に、彼女から齎された情報を信用できるかもわからないのに加えて本人から聞き出すこともできないのだ。
 既にサーヴァント同士の睨み合いが始まって数分、いや、数十分。停滞し粘着くような緊張はストレスとしてそれに浸かるものの体力を削って行く。不確実性は高まり、誰が暴発するかわかったものではない。不可逆的な事態が一秒後に訪れてもおかしくない今の状況で、頼みの綱に生じた異変をどうすべきなのか……半身とも呼べる妹の考えをトレースしても、その主の異変をなぜ見逃しているのかまではわからない。遠坂凛はもう一人のイリヤに殺されたと伝えたはずなのに――そう思考がループしそうになったところで。

(平行世界の凛さん……?)

 バチリという音が聴こえてきそうな感覚を覚えつつ閃いた一つの可能性に、ルビーは頭の星を明滅させた。



 0214、深山町、間桐邸



 クロノ・ハラオウンが初めに感じたのは違和感だった。
 彼はこの聖杯戦争の調査を第一の目的としている。と言っても実際は参加者たるマスターやサーヴァントにNPCの保護まで試みているがそれはあくまで『個人的』な問題であり、彼の本来の任務からすれば人的調査の手段の一つでしかない。故に自分以外の、ましてや好戦的と想定していた人間から、聖杯戦争の血生臭さを否定するような穏便な提案が出されたことは、彼にとっては『個人的』に喜ばしいことであり一執政官としてもありがたい出来事であるはずであったが。

「撤退……ですか。」

 クロノの言葉に、そう、と頷く凛。半日もない付き合いだが彼女はクロノが保護した人物であり協力者であり同盟者である。であるにも関わらず、彼はその言葉に何か嫌なものを覚えずにはいられなかった。
 こちらの同盟のサーヴァントとあちらのサーヴァントの対軍宝具をちらつかせ合う睨み合い。その状況を考えれば彼女の提案は至極真っ当なものである。相手を刺激しないよう慎重に圧力を下げれば、Aランクオーバーの魔術の打ち合いなどといった事態は避けられるであろう。ましてやこちらはキャスターという魔導師の英霊がいる。時間はこちらの味方であるはずだ。
 だがそれでも、いやもしかしたらそうであるからこそ、クロノは凛の言葉に賛意を示すことを躊躇った。クロノの中の職務や責任といったところとは別の本能的な部分が、そこに危険な臭いを嗅ぎとったのだ。額面通りならば彼女の話はクロノが考えていたものと差はない。無いにも関わらず、もしくは無いからこそ、クロノは自分が地雷に足を掛けているように思えてならなかった。

(……なぜだ、なぜ僕はこんなにも警戒しているんだ?)
「――とりあえず、前進せずに距離を保つように伝えましょう。一度皆さんと話し合うべきです。」

 だが迷っていたのは数秒であった。とりあえず口では適当なことを言う。黙るという選択肢はない以上当たり障りの無いことを言っておくのがベターだと踏んだ。

 少しして、凛と共に地下へと戻ったクロノは、言葉少なに思考を巡らすことに集中していた。先の提案は凛自身の口から皆に説明され概ね受け入れられていた。そして善後策へと関心と話題が移ろうそんな場で、クロノは発言を求められた時を除いて考えを優先する。ともすれば隙だらけと言って過言ではないその態度だが、クロノ自身はそうせねばならないと直感的に判断した。
 視線を感じて顔を向ける。慎二が凛の方をちらっと目配せして目を逸らした。
 クロノは迷った。彼の直感は凛を脅威と確信してならない。だがそれにはなんの根拠も無いのだ、無責任に盲信はできない。

(――仮に、セイバー達とカルナの衝突が、この状況を作るための談合であるとすれば……考え過ぎだとは思う、でも、そうなら『必勝法』といい全て手の平の上なのでは?――それ以前に、なぜ美遊は五代さんと同じクウガをサーヴァントにしていた?先の戦いで脱落したのは嘘か……それとも落すために戦ったか……?)
「奴らをここに引っ張り出す。」

 キリがない思考の渦から、クロノは意識を取り戻した。進んでいた話し合いは、その一言で空気が変わった。

「正気?」
「エサがあれば食いついてくるだろ。アイツラだって死にたくはないはずだし。」
「無茶ね。それこそ全員が死なないで済む方法でも提示しない限り、時間を稼ぐ事にしかならない。」
「――あるんだよ、全員生き残れる必勝法が。」

 クロノは思考を止めた。『必勝法』はこの聖杯戦争からの脱出を望む人間にとっては絶対に主催陣に気取られてはいけないはずのものである。それを聞くものが聞けば明らかにそれとわかる文脈で言うとはどういうことか。情報を共有している者達の間でアイコンタクトが交わされる。その眼球運動の終着点である情報漏洩の張本人――間桐慎二は怪しい笑みを浮かべてみせた。


(偽遠坂ァ……こいついったい何考えてるんだ……?)

 一方その間桐慎二が凛の言葉に引っ掛かったのは、違和感を感じたからとか直感で罠の臭いを嗅ぎつけたとかそういうことでは全く無く、ただただ彼女への反感のためであった。
 そしてその理由も、それまでに色々と積み重なっていたという事情はあれど至極くだらないものだ。実は慎二も凛と同じことを考えていて、ただ単にそれを先に言われたから自分の冷静かつ的確な意見を横取りされたと思ったという、ようは無茶苦茶な逆恨みによるものである。

(クロノもなんで黙ってるんだよ。お前が喋んないから偽遠坂が話の主導権を握ったんだぞ!)

 慎二はクロノを睨んだ。それに気づいたクロノと目線が合うと、凛を一瞥して見せる。「クロノ、なんとかしろ。」と彼としては言外に言ってみたが、クロノは迷っているような顔をしたままろくに喋りもしない。そのことが更に慎二を苛立たせる。

(こいつら僕を舐めてんのか?この同盟でまともなのは僕と狂介ぐらいじゃないか……)
(……そういえば、イリヤも美遊もあのチョコとかいうガキも魔術師だったな。魔術師っていうのは人間の屑しかいないのか!?)

 ナチュラルに茜やいおりを無視した上に先程まで恨んでいた九重りんのこともすっかり忘れて、慎二は魔術師という存在に憤る。よくよく考えれば、魔術師達にはタクシーや喫茶店を奢らされたり自分の家にどかどかと上がり込まれたりとろくなことをされていない、などと心中で毒を吐く。

「というわけで、ここは一度引くべきよ。第一、時間はこっちの味方なんだから。」
「まあ……妥当ね。私とアーチャーとしては断る理由は無い。」
「私も賛成です。」
(コイツ……!勝手な事ばっかするな!僕がリーダーのチームのサーヴァントだぞ!)

 憎悪は加速する。この偽遠坂凛をどうやり込めるかが魔術師という生き物をやり込めることと慎二の中で等号で繋がって――


『……ごめんなさい、兄さん。』

(馬鹿にするな……!)


 ――間桐慎二の中で何かのたがが外れた。

 ならば簡単だ。奴ら蟲爺のようなクソったれ魔術師共が求めるものを台無しにしてしまえばいい。それが最も奴らを出し抜くことになる最高の策だ。
 もちろんそうなれば慎二自身も願いを叶えることはできない。だが、『あえて』魔術師にならず、ただの人間のまま魔術師を出し抜けば、決定的な勝利となる。魔術師になってからでは達成できないその勝利が、慎二の中で目標として立ち上がってきていた。
 それに言ってしまえば、こんなわけのわからない場所の聖杯戦争よりも自分の地元の聖杯戦争の方が優先順位が高い。無理に優勝を狙わなくても負けでは無い形で退場し、この一月程の経験を持った状態で第五次聖杯戦争に参戦すれば、自分の勝利は絶対的なものとなる。それが慎二を、この聖杯戦争を潰す事へと駆り立てる本人も無自覚な最大の動機であった。

(全員跪かせてやる……間桐も、遠坂も、アインツベルンも、桜も!あの妖怪もッ!!)
「――奴らをここに引っ張り出す。」

 そしてそのための手札は既に揃っている。この聖杯戦争をひっくり返す方法も、それを強制するために必要な暴力の目処も着いている。ならば、後は無理矢理にでも巻き込んでゲームエンドまで押し込んでしまえ。

「あるんだよ、全員生き残れる必勝法が――」

 慎二は自分に視線が集まるのを感じた。共有者達からだけでなくあの偽遠坂凛や美遊と名乗った少女からも。これでいい。これでいいのだ。これこそ間桐慎二という人間のポジションだ。

(勝つのは――僕だっ!!)

 この聖杯戦争は間桐慎二の同盟により潰される。自分こそがこのゲームの主人公なのだから。


(どういうことなの……?)

 さて、間桐邸地下の陣地で遠坂凛から撤退の提案をされたときアリス・マーガドロイドの胸に浮かんだのは困惑だった。ただしその原因は凛の言葉ではない。彼女の提案になぜか鈍い反応をするクロノと慎二に対してである。
 もとよりアリスとしては凛の提案には賛成である。というか、自己の安全を第一に考えるのであれば反対する理由がない。何が悲しくて相手の必殺技がいつ飛んで来てもおかしくない状況のままでいつまでも睨み合っていなければならないのか。常識的に考えればとっとと仕切り直すなりなんなりすべきだ。これが現状へのアリスのシンプルな感想である。また彼女のアーチャーの赤城が空母であることを前提とすれば、今の配置は明らかにアーチャーにとって不利である。どこの世界に相手の砲門の射程内に踏み込む空母がいるのか。空母というものに明るくなくとも遠隔攻撃に慣れたアリスから見れば、この用兵は特に彼女達に厳しいものなのだ。であるからして、彼女としては凛の提案は歓迎できるものであり、それに浮かない顔をするクロノ達の感情が読めなかった。

(二人がアイコンタクトした……魔力の反応はなし、これは……なんらかの合図?)
(こいつら僕を舐めてんのか?この同盟でまともなのは僕と狂介ぐらいじゃないか……)
(慎二の眉間に皺……直前に凛の方を見てたことと関係がある……?)
(――仮に、セイバー達とカルナの衝突が、この状況を作るための談合であるとすれば……考え過ぎだとは思う、でも、そうなら『必勝法』といい全て手の平の上なのでは?――それ以前に、なぜ美遊は五代さんと同じクウガをサーヴァントにしていた?先の戦いで脱落したのは嘘か……それとも落すために戦ったか……?)
(クロノも……そんなに重大な『ナニカ』がある、そう考えておいた方が良いかな。)
(……そういえば、イリヤも美遊もあのチョコとかいうガキも魔術師だったな。魔術師っていうのは人間の屑しかいないのか!?)

 まさか二人がそれぞれてんで別々に遠坂凛を警戒しているなど知る由もなく、アリスは二人の顔色から何かが起こると判断する。この聖杯戦争が始まってからずっと悪目立ちせぬよう万事に距離を置いていたがために気づけたその表情の変化は、しかしその感情の変化までは表に出さず、アリスの予測を狂わせる。そして――

「――奴らをここに引っ張り出す――」
(――!さっきのアイコンタクトはそういう……ここで仕掛ける気ね。)

 ――誤解は決定的になった。
 アリスは確信した。ここで『必勝法』を押し切ろうとしていると、半分正解で半分間違った答えを導き出した。「正気?」と一応ポーズとして聞くが、「エサがあれば食いついてくるだろ。アイツラだって死にたくはないはずだし」と慎二から言われたことで疑う余地はゼロとなる。ちらっと狂介とのび太を見る。全員が慎二へと視線を送る。アリスはそれを決起のサインと読み取った。

「――あるんだよ、全員生き残れる必勝法が――」
「慎二……仮にその必勝法で騙すとして、どうやって相手に伝える気?」

 ならば、ここで表に出よう。アリスはこの時初めて、受け身であることをやめた。
 ここからは時間との勝負ということはクロノ達もわかっているだろうと誤解して、その方策を自然に話せるように言葉の誘導を試みる。

「騙すなんて人聞きの悪いこと言うなよ、僕はただ、一人の人間として全員が傷つかないために何ができるかを考えただけさ。で、だ……アリス、君のアーチャーの力を借りたい。クロノ達の時みたいなやり方じゃなくても、あのアーチャーなら呼び掛けられると思うんだ。」
『アーチャー、できるの?』
『念話を電波として飛ばすということなら……ただそれだと私が艦娘であると推測されていることになります。』

 こちらのサーヴァントの正体に感づきつつそれを策に組み入れながらも同時に探りを入れる、そう判断してアリスは慎二の評価を大幅に危険人物のベクトルへと動かした。実際は自分の家の周りに零戦のラジコンが飛んでいたことから適当に第二次世界大戦の英霊だと当たりをつけてカマをかけたらまぐれ当たりしただけなのだが、まさかそんなしょうもないこととは夢にも思わずアリスは気を引き締める。

「わかった、『今』やるのね。」
「ああ、『ここ』で終わらせる。」
「慎二!これで……!」
「ナノカさん……まほろさん……!」
「あぁ狂介、ああ!やってやるさッ!!」
(な、なぜだ!?なぜ今必勝法を!?)
(え、なにこれ?)
(……!?このままじゃ私のことがイリヤに!メールする?間に合う?サファイアの念話なら、でも……)

 かくして間桐慎二の暴走は事態を急変させる。聖杯戦争に関わる全員が、彼の作る無法図の渦へと巻き込まれていく。



 0217、深山町、アインツベルンの森の外れ



『クロエ、聞こえてる?』
『ええ……どうやら、私達にしか聞こえてないみたいね。』
『誰の声かわかる?』
『全然。わかるの?』
『ふぅ……アリスって魔術師のアーチャー、私の同盟相手。』
『……てことは、もしかしたら私のとこのイリヤがカルナのマスター?なにやってんのもお……』
『それか、また別の平行世界の私達かもね。』
『ハァ……とにかく、パパに相談ね。イリヤ、車を停めて。カーラジオで流せないか試してみる。』

 夜の森を征く二台の自家用車が停車する。そのうち黒塗りの高級車からは白い肌に銀の髪の少女が、ボックスタイプの軽自動車からは褐色の肌に銀の髪の少女が出てくる。手を繋ぎ車に触れる。カーラジオが暫し不協和音を奏で、ややあって少女と思しき声が流れたのを認めて、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンとクロエ・フォン・アインツベルンはその場の全員に話しかけた。


 ――イリヤがアインツベルン城へと足を踏み入れた切嗣の顔を見て衝動的に、反射的に殺しに行かなかったのにはちょっとした理由がある。頭の中で何千何万と思い浮かべた顔を見れば脳のシナプスに電気信号が蠢くのと同じスピードでその心臓を魔力弾で吹き飛ばすはずであったが、それを押し止めたのは自分と同じ顔の少女が先に見えていたことと、そしてもう一つ。

「俺は「ツェーレ。」」

 バーサーカー・ヘラクレスに抑えつけられているアサシン・千住扉間が口を開いた次の瞬間に、その肩口に魔力弾が深々と突き刺さる。ちょうど24時間前、彼女を橋ごと海へと叩き落とした張本人である彼の存在が、その鮮烈な殺意の記憶がかろうじてこの場で切嗣への攻撃を押し留めたのだ。

 さてしかし、そうなると場は膠着状態へと移行する。イリヤの突然の凶行はエントランスの空気を殺戮へと塗り替え、その粘性を増した、が。

(なんだ、この匂いは……殺し合おうというには甘ったるすぎるぞ……)

 服を引っ張られる感覚から、バーサーカー・ヒロは戦場にいるにも関わらず後ろを振り返る。彼女のマスターのルナが不安そうに、そして困惑しているように見上げるのを目にしてヒロは目配せを返した。
 念話というものを知らない二人だが、言葉にせずともこれはわかる。ともに戦う動機が家族にある彼女たちでなくともわかる、あまりにもドメスティックな雰囲気。なぜかそれがこの場に満ちみちていた。

「――ふぅ。」
「ッ!」

 ねっとりとした気体を割くようなイリヤのため息に、ルナとヒロは身を一層緊張させる。鉄火場に蔓延る多湿さの齟齬が二人に形容し難い嫌悪感を与えるが、その発生源の一人であるイリヤは二人のことなど存在しないかのようにヘラクレスの元へと歩み寄ると一言口を開いた。

「二人で話せるかしら、アーチャーさん?」
「――アーチャー、僕とバーサーカー達は中庭にいる。それと、スコップを三つ用意できるかな。花壇を一つ掘り返したい。」

 無言でクロがスコップを出し、それを切嗣へと渡す。ルナ達はイリヤと視線を交わすことなく歩き出した彼の後に続くほかなかった。


「最初に言っておくけど、私は貴女が英霊になったわけでも貴女の姿に変装したりしてるわけでもない。貴女も魔術師だって前提で話すけど、たぶん第二魔法だと思う。」

 残されたのはうり二つな二人と彫刻も霞むような肉体のヘラクレス、それに下敷きにされた扉間の四人。充分に邪魔者が消えたことを確認すると、初めに口火を切ったのはクロであった。一息に素早く、一足に簡明に、言うべきと判断したことを述べる。そして反応を待った。
 対して、イリヤは無言で歩き始める。ちょうどバーサーカーを挟むように、クロと対角線上の弧を描くように歩きながら、その髪から一羽二羽と水晶でできたように思える小鳥が飛び立つ。空中で浮遊するそれが徐々に数を増やすのを見ながら、クロも釣られて歩き出した。

「つまり、私達は平行世界の人間って言いたいのかな?」
「さすが私、理解が早い。」

 広々としたエントランスの中心に扉間を台座の様にしてそびえるヘラクレス。それと等間隔に距離を置きながら、二人は反時計回りに歩く。まるで剣豪が間合いを測るかのようなそれを、扉間は黙って見守った。あの肩を抉られた攻撃の時、扉間はまだ天泣のタイミングを伺うだけであったのに喋り出した途端即座に攻撃された。今度機をまちがえればここで落ちるだろう。そう思い、再びイリヤが話し出したのを黙して耳を澄ます。

「じゃあ聞きたいんだけれど、貴女に小聖杯としての機能はあるの?」
「今はともかく、生身の私ならたぶんね。私は元はそれだけの為にあったんだし。」
「そう……じゃあ試させて。バーサーカー、やって。」

 小聖杯としての機能、という言葉に扉間は心中でほくそ笑んだ。この異常な状況を差し引いても得難い情報が手に入ったのではないか、と考えたところで意識が刈り取られる。ヘラクレスが力任せに頭を叩き潰すと鯖折りにし、それを更に折って四つ折にする。力任せであるにも関わらず綺麗に折りたたまれた扉間が消滅していくのを、クロは眉を顰めながら「容赦ないね」とだけ言って見送った。
 しかし、表情でいうなら下手人と呼べるイリヤは更に浮かない顔だ。自分の胸を抑えながらこちらも眉を歪めている。違いがあるとすれば、その表情に苛立ちの色があることだ。

「――ついでに言うと、私はその為だけの存在だった。貴女がそうかは知らないけれど、元々私は小聖杯の機能の隔離場所みたいな感じ、て言ってもわかんないか……」
「確認できてる範囲だと、私と衛宮切嗣は、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンって存在が産まれたタイミングで分岐してるみたいでね。なんていうのかな……私はイリヤの『魔術師的な』ところに封された、ていうか……」
「じゃあパパ……切嗣はって言うと、私と、アイリスフィール・フォン・アインツベルンをアインツベルン家から連れ出してもいないし、第四次聖杯戦争に参加したって言うし、それから五年で死んだって言うしで、まあ色々と違いがあるわけ。」
「……あ、それと、私の方のアイリスフィールは生きてるけど、切嗣の方は第四次聖杯戦争の終盤に命を落としたみたい……貴女はそうはならなさそうだけれど。」

 亜音速の弾丸がクロの顔へと迫る。それを微かな身動ぎで交わしたのを見ると、銀糸のように散る髪には目もくれずイリヤはクロを睨みつけた。

「私のニセモノが……!最期に何か言いたいことがあるなら、聞いてあげる。」
「……一つ、私は、他の『小聖杯』の候補に目星がついてる。二つ、あのルーラーっぽい声を信じるなら、サーヴァントはさっきのアサシンを除いても15騎、それじゃあ『小聖杯』は貴女の他に最低でも二人はいないとキャパシティを超えて溢れだすはず。三つめも聞きたい?」

 お前は小聖杯ではないと言外に告げたクロへの返答となる小鳥達はその数を増す。六羽から十二羽、二十四羽へと。バーサーカーに遮られ互いの顔は見えずとも、その自動攻撃による弾幕は今度は外れることはないだろう。そして拘束の必要のなくなったヘラクレスも立ち上がり睨みを利かす。だがそれらを前にしてもクロには些かも言葉を繕う気は無かった。

「――フウゥゥ…………平行世界の私は、随分、おしゃべりなんだね。誰の影響なのかなぁ……?」
「日本人だって必要なことなら喋るものなの。だって、この聖杯戦争は色々とおかしいみたいだし、それは貴女もわかってるはずでしょ。カルナのマスターが自分と同じ名前だったり。今だって脱落したサーヴァントの魂がストックされなかったんじゃない?まあストックされてたらあと何騎か落ちた段階で人間としては死ぬんだから、どの道優勝なんて無理なんだけど。」
「ほんと……貴女とは仲良くなれそうね。」
「ええ、なにせ元は同じ人間なんだから。」

 それはクロにしかできないことであった。アインツベルンが産み出した小聖杯の特性、機能、それらを設定レベルで知っている彼女にとって、目の前のイリヤは少し前までの自分のように思えた。そして今のクロは元から持っていた知識に、衛宮切嗣が与えた知識、そしてこの聖杯戦争のサーヴァントとしての知識も加わっているのだ、クロ以上に聖杯に精通している参加者はいない。
 そしてクロ自身、イリヤに話し掛ける中で必然、情報の整理と再構築をしたことでそのおかしさに否が応でも気づくこととなる。特にルーラーたるミュウイチゴの通達は、残騎数と『カルナのマスターのイリヤ』という決定的なファクターをクロにもたらした。『三つ以上有り得る小聖杯とそれを満たす数のサーヴァント』という情報である。
 しかし、この情報にも矛盾が生まれる。イリヤが目の前でアサシンを殺して見せた時、クロはもちろんその後の反応からイリヤも英霊の『器』ではないということになる。だが、これはありえないことだ。冬木の聖杯において小聖杯はダムの役割でありそれを放水する要領で座へと戻すことに意味があるのに、今目の前でその当たり前な大前提が崩れているのを確認してしまった。
 ならば、クロとしては問わねばなるまい。自分と相似する存在のイリヤが、現状をどう考えているのかを。それを姉の義務のように感じたから。

 だがそれは、イリヤからすればおせっかい極まりないものであった。自分こそが聖杯であり、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンなのである。裏切られ、無為に街を焼くに終わった母の後継者であり、自分達を裏切り今尚自分の平行存在を御して立ちはだかるマスター、衛宮切嗣に誅伐を為すのがイリヤなのだ。
 しかし、同時にイリヤは誰よりもクロの言葉を受け入れていた。彼女に言われずとも集まった情報と自身の身体の状態を考えれば、この聖杯戦争は異常としか言いようの無い。他の参加者ならば知りようのない――もしくは知ったところで『そういうもの』として受け入れたであろう――矛盾点。それはたとえ他の誰が気にすることはなくても彼女にだけは見逃すことなどできるはずのないものであった。
 そして、イリヤがそう思うことを誰よりも、痛いほどわかるからこそ、クロは話し続ける。

「仲良くなるついでにもう一つ、お願いがあるの。でも、ここまで私の話に付き合ってくれたんだし、それを抜きにしてももちろん、貴女に聞く義理は無いけど、良い?」
「……良いわ、貴女は気に入ったから、殺すのは最後にしてあげる。それと、私からも貴女に通告しておくことがある。単独行動のスキルはあるだろうけど、あらかじめわかってないと困るだろうし。」

 エーテルが満ちたわけでもないのに粘り気のある空気が震える。二人は同時に口を開いた。

「衛宮切嗣は『私/貴女』が『殺す/殺して』。」


「――これが、第四次聖杯戦争の顛末だ。生憎、第五次聖杯戦争が起きる前に僕は死んだんで、ましてやこの聖杯戦争について知ることは少ないんだが、理解してもらえたかな。」

 花壇の一つを掘り返すスコップが硬いものに当たる手応えを返す。先程の雨で湿った土を額に汗を浮かべてどければ、そこには木箱が見えた。トントンとそれを指先で叩きながら切嗣は振り返ることなく喋り終える。少しして立ち上がると再び土を掘り始めた。

「つまり、聖杯は願いを曲解して人間に仇なす、ということか。全く、神のやりそうなことだ。」
「願いの方向性を悪に固定する、という意味なら間違いはない。アレは、間違いなくそれそのものが悪意を持っている。ランプの魔神は悪魔だったてことだ。」
「えっと、じゃあ、その、冬木の聖杯は願ったとおりの奇跡を起こせないってことですか?」
「そうだね。少なくとも第三次聖杯戦争以降は、無色の魔力なんかでは無く、ドス黒い魔力の塊が手に入るだけだ。奇跡は奇跡でも、穢れきった奇跡を送り付けて来る性悪だよ、あれは。それに、汚染されてなければ反英霊など召喚されるはずはない。不純物が混入してる当たり、この聖杯も……」
「お前今、私のことを不純物と言ったな。」
「バ、バーサーカーさん!落ち着いて!えっと、切嗣さん!」
「不快な思いをさせたのなら再発防止に努める。」
「ほら、バーサーカーさん!」
「思慮を欠いた言動には無慈悲な戦火にもって答えることになると肝に命じておくべきだな。」
「……よし!」

 ヒロから「ほんとコイツ殺したい、死ねばいいのにオッサン」というメッセージが込められた眼光を背中に突き刺されるのを無視して切嗣は掘り進む。一々彼女の地雷を正確に踏み抜いて行ることなど、彼にとってはどうでも良い些事である。彼にとって重要なのは、自分が『ほぼ正確に』伝えた第四次聖杯戦争について彼女達がどう反応するかであり、今自分が掘り出した木箱の中身についてだ。

「真っ二つにしないように開けられるかな?」
「死神の鎌をノコギリ代わりに使おうとするお前のセンスは認めてやる。どけ、触れると死ぬぞ。」

 スコップを放ると同時に実体化した鎌が、切嗣が飛び退くと同時に赤い線となって閃く。美しい切断面を曝け出して解体されたそれの中身は、黒塗りのケースだった。切嗣はそれに向かってしばし呪文のようなものを述べると、側面のダイヤルを回す。「二十年近くほったらかしてたけど……」と呟きながら開けると、三人は中身を覗き込んだ。

「魔銃の類か。」
「ご名答。」

 果たして中身は、珍妙不可思議な拳銃と27発の弾丸であった。
 それはコンデンターと起原弾、第四次聖杯戦争終結後に、切嗣が一縷の望みをかけてイリヤへと残した遺産の一。まさかそれを自分が手にすることになるとは思いもよらなかったが、どうやらこの聖杯戦争は無駄に良く再現されているようだ。
 手に取れば、握り直すこともなく自然に身体が構える。骨の髄まで染み着いたその動きに鈍い感動を覚えながらケースにしまうと、「戻ろう、アーチャー達の話は終わったみたいだ」と言ってケースを引っ掴み歩き出す。これで、切嗣はルナとヒロの両方を殺しきれる装備を手に入れた。そしてもう一人のイリヤを見つけた以上、もはやあの主従を殺すのに障害はない。

(バーサーカーはともかく、ルナに銃弾が当たるかはわからないが。)
「私達に雑用をさせてそれか、貴様。」
「お礼はするさ、すぐにね。」
(バーサーカーは令呪で僕を襲えない。ルナは暴力を振るう覚悟が無い。あとはタイミングだけだ。)

 油断させるためにわざわざケースにしまい直したが、直ぐにでも殺せる体制に切り替えられる。殺せる条件は揃った。そう考え、切嗣はヒロの小言を聞き流しながら城内へと戻る。固有時制御は倍速までなら今の訛った身体でも可能である。一瞬でもバーサーカーの隙があればナイフでルナを殺すだけでも良い、ましてや切り札の起原弾があれば、そう算段をつけながら三人で初めのエントランスへと戻り――

「――ちょ、んん、はげし、ん、ちゅ、やめ、んんっ!?」
「んんん〜〜ッ、あむ、ぷは、あふぁふぇないれよ……」

 ――衛宮切嗣は自分の娘が自分の娘とキスしている光景を目にした。


 ――「最初に見たときは夢か現実かわからなかった」、その時の光景に対して、後にヒロはそう語る。「衛宮切嗣の後についてエントランスに戻ったら、突然アイツがケースを落として固まったんだ。それで、ルナに仕掛ける気かと思ったらあのキスシーンだ。私もあれには驚いたけど、それ以上にアイツの呆然とした顔を見たときは、さすがにアイツが可愛そうに思えたな。もうあんな体験は、コリゴリだよ。」


 ――夜の深山町に並んで停まる車のラジオからは、サーヴァントと思われる声が響く。イリヤとクロ。魔力パスを繋いだ二人なら、少々の無理は膨大な魔力と聖杯の権能で抉じ開けられる。そしてその礎は衛宮切嗣への愛憎。クロはイリヤに守らせる為に他の参加者に殺させないように仕向けし、イリヤはそれを理解しながらも自分達の復讐を辞める気はない。そして当の切嗣は。

「……ここは……ああ、そうか。」

「おいイリヤスフィール、私達も次からそっちに乗せろ。環境が劣悪過ぎる。」
「……というわけでもう一人私がいるみたいで。」
「無視するな!発狂した男が御者の車に乗る恐怖をわかっているのか!」
「発狂って大げさだなあ、ちょっとショック受けてるだけでしょ。パパはタフだから大丈夫。それにあれは儀式みたいなもんだし。」
「ならなぜお前達は誰も視線を合わさない!なぜ全員が別々の方向を向いて話す!!」
「……僕は、別に同性愛や近親愛に、偏見があるわけじゃないんだ……わかるかい、ルナ?」
「……というわけで、私達も東へ向かいましょう、ルナ。」
「……バーサーカーさん……」
「直接話せよっ!!」

 自分の手で殺すために、衛宮切嗣をイリヤスフィール・フォン・アインツベルンは守る。それはまるで、羊を狼から守る牧羊犬のようなあり方だ。だが今はそんなことはどうだっていい。殺し合いの場に全く似合わない気不味い空気をどうするかが重要なのだ。
 かつて聖杯の泥と対峙したときの表情で切嗣は考える。自分はこれからどうすれば良いのか。どう娘達と接すれば良いのか。それは彼の硝煙に燻された人生では答えの出しようのない問題であった。



 0208、新都、跡地



 深山町側に存在する参加者全ての参加者が、ついに全員一つのイベントの当事者となる一方で、ほんの十数分程前まで一大決戦の場であった新都には動く者はいなかった。
 戦火を撒き散らしてたいたサーヴァントも、戦火を起こすことなく消えた吸血鬼も、巻き込まれたNPCも、一切合切その動きを停止させられている。
 ――その中で一匹、その現実に抗うように蠢く蟲がいた。

(また気を失っていたか……でもこれがなかなかどうして……カ♡イ♡カ♡ン♡)

 半身は吹き飛び、腹には大穴が空いている。なにより全身の神経がズタズタにされている。それを黒蝶で外的に動かすことで、キャスター・パピヨンは辛うじて立ち上がった。

(この恍惚、実にイイ!が、そろそろ動かんと本当に死ぬな。)
「さて……取りかかるか。」

 そう言うとパピヨンは傍らで微かに胸を上下させるランサー・アリシアをドブのような瞳で見た。
 カルナと幸村の最後の衝突のその時、パピヨンがアリシアを抱えてきたのは、アリシアの宝具でカルナに一撃を加えるため、などではもちろんなかった。『梵天よ、我を呪え』の一射で自身が致命傷を負ったが為に、その善後策として彼女の身体を欲したのであったためだ。ダメージは深刻であり、いかに蝶人と言えどももはや再生は不可能だと冷静に自己分析すると、その結論は一つしかありえなかったのだ。
 繋がりかけていたアリシアの身体を強引に再生させた片腕で無理やりに引き裂く。それでも意識が戻らないことに笑みを浮かべると、パピヨンはアリシアの頭部を爆破した。
 その結論とは、アリシアを魂食いすることというわけではない。その方法は少なくともこのパピヨンには取れない。生前からして食人などさしてしていないのだ、使われていない機能は当然退化し、その状態を考慮されてサーヴァントとなっている以上彼には無駄な行動だ。そしてそもそも身体を半分以上失った状態では『消化』すらできないのだ。他の手を考えるしかない。
 では令呪を使うというのはどうか。この場合はおそらく、パピヨンは生き残る。しかし、その場合マスターの狂介が死亡する。厳密に考えれば令呪を全て使うことが生死に直結するわけではないかもしれないが、あくまでしれないだけだ。それになにより、令呪を失ったマスターをあの同盟の人間達が生かしておくとは考えにくい。特に吸血鬼達は率先して食料にしようとするだろう。よってこの案も却下される。
 というわけで、パピヨンはアリシアの身体に手を突っ込み心臓を刳り出す。そして自分の心臓も同様に刳ると核金と共にアリシアの身体に突っ込んだ。これぞ、パピヨンの起死回生の策、他のサーヴァントの身体の乗っ取りである。
 パピヨンとアリシアは共に高い生命力を持っている。事実、アリシアはカルナの宝具が直撃したにも関わらずその身体は既にあらかた再生していた。これを目につけないパピヨンではない。ある程度アリシアの身体が回復した段階で霊核である頭と心臓を潰し、パピヨンのそれを移植すれば、後はアリシアの殻をパピヨンの強靭なる意志で塗り潰して乗っ取れると考えたのだ。

(さすがに心臓を外すと、持たないか……)

 パピヨンは自分の首のつけ根に蝶をぐるりと一周止まらせる。いくら彼が高い生命力を持っていたとしても心臓を失えば消滅は加速する。後は繊細に首から上を身体から外してこちらも消滅が始まる前にアリシアの身体へ移植せねばならない。そのために最後の手術をしようとしたところで、彼の頭がごろりと落ちたのを彼の頭は感じた。

「お前か――!」

 叫び切るより先にパピヨンの首が剣の腹で打たれラグビーボールのように飛んでいく。そして声が遠く消えていったのを確認してか、竜の目をした白い影はポツリと呟いたのである。

「――ありがとう、キャスター。お前に着いて来て良かったよ。」

 そう微笑みながら言うと、セイバー・テレサはパピヨンにそうしたように自分の首に折れたクレイモアを走らせた。

 高い生命力を持つのはパピヨン達だけでは無かった。半人半妖の彼女もまた、彼ら程ではないが人外の再生力にのよって消滅を免れていたのだ。しかし、彼女の負傷は彼らより深刻だった。至近距離からのカルナの一撃に加えて既にマスターがいないこともあり、魔力はほぼ使い果たされている。そのために『裏技』を使ってギリギリまで生存を試みていたのだが、そこで目にしたのがパピヨンがアリシアの頭部を爆破する情景である。初めはそれを見て食人でもする気かと疑ったが、心臓を移植したのを見てその目論見に気づいた。自分もかつてある意味似たようなことをされたのだ、わからないはずがない。そしてその意図に気づくと共に、彼女は音も無く近づきパピヨンの首を斬り飛ばしたのだ。

「さあて、なじんでくれよ。」

 ころりころりと転がるテレサの頭が、頭を無くしたアリシアの首で止まる。そして彼女は持てる力の全てを使い再び妖力解放を行った。
 覚醒者――それが彼女の切り札である。自分自身が妖魔となることで、その竜の力は彼女の死の先延ばしに成功したのだ。体力など諸々の都合で一時は人間と同等まで身体能力が落ちもしたが、その最後の力を使い、頭と胴との接合を試みる。
 正真正銘、これは命懸けの賭けだ。裏技や切り札と言ってもリスクはある。そしてそのリスクすらまともにデメリットをもたらさないほど今のテレサは疲弊しきっている。それを押して、自分の死という最大のデメリットを踏み倒す為に、テレサは薄れ行く意識の中で接合を進める。腕や脚とは比較にならぬほど正確な妖力の調整を、最悪のコンディションの元で行う。だが、テレサは自分なら可能であると信じている。それは生前の経験からくる自負であり、みすみすマスターを殺された自分に責任を取らせるためであり、その仇を取るためだ。

(美遊のバーサーカー、しばらくじっとしてろ……)

 生きるもののいないこの戦地で、一人霊体化しているサーヴァント、バーサーカー・小野寺ユウスケ。美遊により死んだフリを命じられたそれの存在を、テレサの妖気探知は見逃さなかった。息を潜めるように霊体化するその存在は、テレサに疑心を抱かせるには充分すぎるものであったのだ。

 目標の為に生への執着が増す。頭、心臓、身体、それぞれがてんでばらばらに生存の為に動く。そして――


「――■■■■■■■■……」


 三騎のサーヴァントが死に、新たな一騎のサーヴァントが産まれた。



【深山町北部/2014年8月2日(金)0217】

【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kareid liner プリズマ☆イリヤ】
[スタンス]
聖杯狙い
[状態]
『日輪よ、具足となれ』、変身済、精神的疲労(小)、髪がちょっと短くなった
[残存令呪]
二画
[装備]
カレイドルビー@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯戦争に優勝してリンさんを生き返らせる
1:ランサーさんを死なせたくない。
2:サーヴァントが近づいてくるようなら戦うしかない。
3:わたしと同じ顔と名前のバーサーカーのマスター…?
[備考]
●自宅は深山町にあるアインツベルン家(一軒家)です
●ランサー(カルナ)から「日輪よ、具足となれ」を貸与されています
●『死なないで、ランサーさん!!』の令呪を使用しました。

【ランサー(カルナ)@Fate/Apocrypha】
[スタンス]
奉仕(イリヤ(pl))
[状態]
筋力B(8)
耐久C(6)
敏捷A(10)
魔力B(8)
幸運A+(30)
宝具EX(?)
『死なないで、ランサーさん!!』の令呪の影響下、心臓・左腕・左脚・左目喪失(治癒中)、その他左半身へのダメージ(極大・治癒中)、右半身へのダメージ(大・治癒中)、霊核損耗(大)、槍半壊。
[思考・状況]
基本行動方針
イリヤスフィールを聖杯へと導く
1:指示があり次第間桐邸へ宝具を使用する。
2:美遊は自身のことをイリヤに伝えるなと言った。オレはーー
3:美遊に興味。
[備考]
●セイバー(アルトリア)、セイバー(テレサ)の真名を把握しました
●バーサーカー(サイト)の真名を把握しました。
●キャスター(兵部京介)の真名に迫る情報を入手しました。
●アサシン(千手扉間)の情報を入手しました。
●「日輪よ、具足となれ」をイリヤに貸与しているためダメージの回復が遅れています。
●美遊&バーサーカー組と情報交換しました。少なくとももう一人のイリヤについて話しました。
●ランサー・真田幸村の真名を把握しました。
●『死なないで、ランサーさん!!』の令呪の影響下にあります。



【深山町南部/2014年8月2日(金)0217】


【クロノ・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはA's】
[スタンス]
対聖杯
[状態]
『必勝法』を共有済。
[装備]
S2U(待機)、デュランダル(待機)
[残存令呪]
三画
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯戦争、ムーンセルについて調査する
1:『必勝法』の協力者を増やし脱出の手筈を整え、平行して聖杯調査の協力者も増やす――はずだった。
2:チョコの死に責任。
3:カルナを含んだ残り三組を捜索する。まずはマスターと確認できた少年(亘)と接触する。
4:遠坂凛、美遊、間桐慎二を警戒。
[備考]
●深山町マウント深山商店街にある喫茶店「翠屋」が住居として設定されています。クロノはそこのマスターです。また翠屋を拠点化しました。建物内の対象にたいして魔力を感知しづらくなります。またそれ以外にも何らかの処置が施されている可能性があります。
●リップバーンの死や行動について教授達吸血鬼との関連を強く疑っています。
●冬木市におけるクロノ・ハラオウンについての記憶を整理しました。NPCに違和感を与えにくくなります。
●テレサとアルトリアの真名とステータスを把握しました。
●アーチャー(赤城)、キャスター(フドウ)、バーサーカー(ヘラクレス)、教授、シュレディンガー准尉、大尉のステータスを把握しました。
●ランサー(カルナ)の情報を入手しました。
●柳洞寺で会談した結果、色丞狂介&キャスター(パピヨン)、ルーラー以外の情報を共有しました。主に当事者以外のサーヴァントの情報でありこれには一部の聖杯戦争に関する情報も含まれます。またルーラーに大して言及を避ける暗黙の空気も共有されました。
●爆破予告と慎二からもたらされたホテルの情報を把握しました。
●『必勝法』とこの世界に関する考察を共有しました。


【遠坂凛@Fate/Extra】
[スタンス]
聖杯狙い(ステルス)
[状態]
アヴァロンを体内に所持
[装備]
ナイフ@Fate/Extra
[道具]
ドール@Fate/Extra、邪魔にならない程度の大金、スズキGSX1300Rハヤブサ(朱・リミッター解除済)@現実
[残存令呪]
三画
[思考・状況]
基本行動方針
当然、優勝を狙う。
1:カルナ側と間桐側の動きを見て出し抜ける機会を伺う。特に間桐慎二を警戒。
2:クロノと慎二のキャスター(フドウ)はできる限り早く殺したいのでこの二組を分断したい。
3:空爆や闇討ち、物量戦法、並びに教授達吸血鬼を強く警戒。
4:余裕があれば索敵・感知系の礼装やドールを用意したい。
[備考]
●自宅は遠坂邸に設定されています。
内部はStay night時代の遠坂邸に準拠していますがところどころに凛が予選中に使っていた各種家具や洋服、情報端末や機材が混ざっています。
●現実世界からある程度の資金を持ち込んだ他、予選中株取引で大幅に所持金を増やしました。
まだそれなりに所持金は残っていますが予選と同じ手段(ハッキングによる企業情報閲覧)で資金を得られるとは限りません。
●セイバー(アルトリア)から彼女視点での第四次聖杯戦争の顛末を聞きました。
●ドール(未完成)@Fate/Extra若干数と、その他多数の礼装@Fate/Extraは自宅に置いてきました。
●ライダー(五代雄介)とセイバー(テレサ)の真名とステータスを把握しました。
●アーチャー(赤城)、キャスター(フドウ)、バーサーカー(ヘラクレス)、教授、シュレディンガー准尉、大尉のステータスを把握しました。
●ランサー(カルナ)の情報を入手しました。
●柳洞寺で会談した結果、色丞狂介&キャスター(パピヨン)、ルーラー以外の情報を共有しました。主に当事者以外のサーヴァントの情報でありこれには一部の聖杯戦争に関する情報も含まれます。またルーラーに大して言及を避ける暗黙の空気も共有されました。
●爆破予告と慎二からもたらされたホテルの情報を把握しました。
●ドールのステータスは筋力B耐久B敏捷B魔力E幸運E宝具なし、です。ただし破損と引き換えに宝具以外のステータスを1ターンの間セイバーと同等にできます。
●バーサーカー(ヘラクレス)をランサー(カルナ)と誤認しました。同一の英霊が別々に召喚されたのではないかなどと疑っています。 また美遊から話されたイリヤ(pl)のことをイリヤ(sn)のことと誤認しました。バーサーカーが瀕死であるとも誤認しています。
●美遊のバーサーカー(小野寺)が脱落していないことを知りました。


【間桐慎二@Fate/stay night 】
[スタンス]
やけくそ
[状態]
『必勝法』を共有済。
[残存令呪]
三画
[思考・状況]
1:ムカつく奴をぶっ潰す。
2:盟主として同盟を纏める。
[備考]
●孫悟空のクラスとステータスを確認しました。
クラス・ライダー、筋力B耐久B敏捷B+魔力D幸運A
このステータスは全てキャスター(兵部京介)のヒュプノによる幻覚です。
●キャスター(パピヨン)、バーサーカー(ヘラクレス)、アーチャー(赤城)、ルーラー(イチゴ)、セイバー(アルトリア)、セイバー(テレサ)、ライダー(五代)、教授、シュレディンガー准尉、大尉のステータスを確認しました。
●この聖杯戦争を『冬木の聖杯戦争を魔術で再現した冬木とは別の聖杯戦争』だと認識しています。
●キャスター(パピヨン)の好感度が下がっています。また凛とイリヤとアリスとクロノに不信感を抱きました。
●遠坂凛が自分の知っている遠坂凛ではないと気づきました。
●アインツベルン城の情報を知りました。
●ランサー(カルナ)の情報を入手しました。
●柳洞寺で会談した結果、色丞狂介&キャスター(パピヨン)、ルーラー以外の情報並びにそれぞれの連絡先を共有しました。主に当事者以外のサーヴァントの情報でありこれには一部の聖杯戦争に関する情報も含まれます。またルーラーに大して言及を避ける暗黙の空気も共有されました。
●この世界に関する考察を共有しました。


【アリス・マーガトロイド@東方Project】
[スタンス]
脱出優先
[状態]
『必勝法』を共有済。
[残存令呪]
三画
[思考・状況]
基本行動方針
幻想郷に戻ることを第一とする。
1:慎二・クロノと共に『必勝法』を実行に移す。
2:定期的に赤城の宝具で偵察し、特にカルナ組と残る二組を探す。
3:やりたいことや調べたいことがあるけどその暇はなさそうかな。
[備考]
●予選中から引き継いだものがあるかは未確定です。
●バーサーカー(ヘラクレス)、キャスター(パピヨン)、キャスター(フドウ)、セイバー(アルトリア)、セイバー(テレサ)、ライダー(五代)、教授、シュレディンガー准尉、大尉のステータスを確認しました。
●アインツベルン城の情報を知りました。
●ランサー(カルナ)の情報を入手しました。
●柳洞寺で会談した結果、色丞狂介&キャスター(パピヨン)、ルーラー以外の情報並びにそれぞれの連絡先を共有しました。主に当事者以外のサーヴァントの情報でありこれには一部の聖杯戦争に関する情報も含まれます。またルーラーに大して言及を避ける暗黙の空気も共有されました。
●自宅は新都にあります。
●ルーラー(ミュウイチゴ)の情報判定に成功しました。ステータス、スキル、宝具、属性、真名を把握しました。
●この世界に関する考察を共有しました。

【赤城@艦隊これくしょん】
[状態]
筋力(20)/D、
耐久(150)/A++、
敏捷(20)/D、
魔力(10)/E、
幸運(30)/C、
宝具(30)/E+++
魔力増(微)。
[スタンス]
奉仕(マスター)
[思考・状況]
基本行動方針
マスターを助ける。今度は失敗しない。
1:カルナ側に停戦を電信の要領で呼びかける。
2:定期的に宝具で偵察し必要なら制空権を確保する。
3:戦略資源(魔力等)を備蓄しておきたい。
[備考]
●アインツベルン城上空を宝具で偵察しました。
●アインツベルン城の情報を知りました。また赤城の宝具はアインツベルン城に施された魔術の影響を受けることを認識しました。
●バーサーカー(ヘラクレス)、キャスター(パピヨン)、キャスター(フドウ)、セイバー(アルトリア)、セイバー(テレサ)、ライダー(五代)、教授、シュレディンガー准尉、大尉のステータスを把握しました。
●ランサー(カルナ)の情報を入手しました。
●ルーラー(ミュウイチゴ)の情報判定に成功しました。ステータス、スキル、宝具、属性、真名を把握しました。
●『必勝法』とこの世界に関する考察を共有しました。


【色丞狂介@究極!!変態仮面】
[スタンス]
対聖杯
[状態]
ダメージ(大)、疲労(大)、『必勝法』を共有済。
[装備]
核金(種類不明)
[残存令呪]
0画
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯戦争を止める。悪人をお仕置きする。
1:パピヨン達が心配。
2:慎二に呼応して『必勝法』で聖杯戦争を止める。
3:吸血鬼達を警戒。
[備考]
●愛子ちゃんのパンティ、携帯電話所持。
●予選期間中にサイトの魂食いの情報を得ました。東京会場でニュースを見た場合、サイトの姿や声を知る可能性があります。
●孫悟空のクラスとステータスを確認しました。
クラス・ランサー、筋力C耐久C敏捷A+魔力B幸運C
このステータスは全てキャスター(兵部京介)のヒュプノによる幻覚です。
●キャスター(フドウ)、バーサーカー(ヘラクレス)、アーチャー(赤城)、ルーラー(ミュウイチゴ)、アーチャー(まほろ)、アーチャー(ワイルド・ドック)、ランサー(真田幸村)、ランサー(カルナ)、シュレディンガー准尉、ランサー(アリシア)、バーサーカー(小野寺ユウスケ)、教授、大尉、セイバー(アルトリア)、アーチャー(赤城)のステータスを把握しました。
●ホテルにいる主従達と情報交換しました。
●マイケル&アーチャー、茜&ランサー、アサシン、ドク&少佐に不信を抱きました。特に少佐を警戒しています。
●野比のび太、アーチャー(安藤まほろ)、色丞狂介&キャスター(パピヨン)、美遊・エーデルフェルト、高遠いおり&ランサー(アリシア・メルキオット)間で情報交換を行いました。
●この世界に関する考察を共有しました。


【美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[スタンス]
ステルス奉仕(イリヤ(pl))
[状態]
私服、疲労(小)、魔力消費(小)、覚悟完了。
[装備]
カレイドサファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[残存令呪]
二画
[思考・状況]
基本行動方針
イリヤに自分の存在を知らせずに優勝させる。
1:誰が相手であろうと、絶対にイリヤは殺させない。イリヤなら、聖杯をしっかり使ってくれるはず。
2:遠坂凛と共にこの同盟を内側から崩壊させたい。
3:五代雄介を警戒。
[備考]
●予選期間中に視界共有を修得しました。しかしバーサーカーの千里眼が強力すぎるため長時間継続して視界共有を行うと激しい頭痛に見舞われます。
また美遊が視界共有によって取得できる情報は視覚の一部のみです。バーサーカーには見えているものが美遊には見えないということが起こり得ます。
●セイバー(テレサ)の基本ステータス、ランサー(真田幸村)の基本ステータス、一部スキルを確認しました。
●月海原学園初等部の生徒という立場が与えられています。
●自宅は蝉菜マンション、両親は海外出張中という設定になっています。
また、定期的に生活費が振り込まれ、家政婦のNPCが来るようです。
●バーサーカー(小野寺ユウスケ)の能力及び来歴について詳細に把握しました。また五代雄介についても記録をメモしています。
●冬木市の地方紙に真田幸村の名前と一二行のインタビュー記事が乗っています。他の新聞にも載っているかもしれません。
●ランサー(カルナ)の真名、ステータス、スキル、宝具を確認しました。
●ランサー&イリヤ組と情報交換しました。少なくとももう一人のイリヤの存在を知りました。
●アーチャー(まほろ)、アーチャー(ワイルド・ドッグ)、ランサー(アリシア)、キャスター(パピヨン)、アサシン(千手扉間)、ドク、セイバー(アルトリア)、アーチャー(赤城)、キャスター(フドウ)、シュレディンガー准尉、大尉のステータスを確認しました。
●ホテルにいる主従達と情報交換を耳にしました。
●野比のび太、アーチャー(安藤まほろ)、色丞狂介&キャスター(パピヨン)、美遊・エーデルフェルト、高遠いおり&ランサー(アリシア・メルキオット)間で情報交換を行いました。
●対外的には美遊・エインズワーズの偽名を名乗り行動しています。またバーサーカー(ユウスケ)を消滅したと説明しています。
●遠坂凛を遠坂凛@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤと誤認しました。


【野比のび太@ドラえもん】
[スタンス]
対聖杯
[状態]
『必勝法』を共有済、決心ハチマキ(聖杯戦争を止める)、さいなん報知器作動中、軽傷(主に打撲、処置済み)
[道具]
ひみつ道具三つ(未定)、四次元ポケット
[残存令呪]
三画
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯戦争を止めて家に帰る。
1:慎二さんと一緒に『必勝法』で聖杯戦争を止める。
2:アーチャー(ワイルド・ドッグ)が死んだ……?
[備考]
●野比のび太、アーチャー(安藤まほろ)、色丞狂介&キャスター(パピヨン)、美遊・エーデルフェルト、高遠いおり&ランサー(アリシア・メルキオット)間で情報交換を行いました。
●アーチャー(まほろ)、アーチャー(ワイルド・ドッグ)、ランサー(真田幸村)、ランサー(アリシア)、キャスター(パピヨン)、アサシン(千手扉間)、ドク、セイバー(アルトリア)、アーチャー(赤城)、キャスター(フドウ)、シュレディンガー准尉、大尉のステータスを確認しました。
●この世界に関する考察を共有しました。



【深山町西部/2014年8月2日(金)0217】


【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night】
[スタンス]
聖杯狙い
[状態]
程度不明の命に別状はない怪我(全て治癒中)。
[装備]
特別製令呪、黒のワンピースとソックス、私服。
[残存令呪]
三画
[思考・状況]
1:ファーストキスを自分に奪われた……
2:キリツグを殺す。
3:全員倒して優勝したい。
4:キリツグが他の誰かに殺されないように注意しつつ、もう一人の自分を探す。
5:明日の朝九時に間桐邸に向かう。
6:別行動しているキョウスケが気にならない訳ではない。
[備考]
●第五次聖杯戦争途中からの参戦です。
●ランサー(幸村)、ランサー(アリシア)、アサシン(扉間)のステータス、一部スキルを視認しました。
●少なくともバーサーカー(サイト)とは遭遇しなかったようです。
●自宅はアインツベルン城に設定されています。
●アサシン(千手扉間)がハサンではないことに気づきました。
●アーチャー(赤城)、キャスター(パピヨン)、キャスター(フドウ)、ルーラー(イチゴ)、セイバー(アルトリア)、セイバー(テレサ)、ライダー(五代)のステータスを確認しました。
●間桐慎二と色丞狂介に疑念を抱きました。
●セイバー(アルトリア)の真名を看破しました。
●ランサー(カルナ)の情報を入手しました。
●柳洞寺で会談した結果、色丞狂介&キャスター(パピヨン)、ルーラー以外の情報並びにそれぞれの連絡先を共有しました。主に当事者以外のサーヴァントの情報でありこれには一部の聖杯戦争に関する情報も含まれます。またルーラーに大して言及を避ける暗黙の空気も共有されました。
●ルナをホムンクルスではないかと 思っています。
●クロから切嗣の世界の第四次聖杯戦争の情報、クロの世界のクロに関する若干の情報を得ました。また自分がこの聖杯戦争の小聖杯ではないことに気がつきました。
●アーチャー(クロ)との間に魔力のパスを繋ぎました。

【バーサーカー(ヘラクレス)@Fate/stay night】
[スタンス]
奉仕(イリヤ)
[状態]
筋力(50)/A+、
耐久(50)/A、
敏捷(50)/A、
魔力(50)/A、
幸運(40)/B、
宝具(50)/A、
実体化、狂化スキル低下中。
[思考・状況]
基本行動方針
イリヤを守り抜く、敵は屠る。
1:イリヤに何か言ってあげたいがかける言葉が見つからないので黙っておく。
[備考]
●石斧に飛雷針の術のマーキングがあります。


【衛宮切嗣@Fate/zero】
[スタンス]
対聖杯
[状態]
五年間のブランク(精神面は復調傾向)、魔力消費(小)、精神的疲労(大・消耗中)、おったまげた。
[装備]
89式自動小銃(弾丸20×6)@現実、防弾チョッキ2型(改)@現実、個人用暗視装置JGVS-V8@現実
[道具]
89式自動小銃数丁@現実、弾丸数千発@現実、00式個人用防護装備数個@現実、トンプソン・コンデンター@Fate/zero、起源弾@Fate/zero×27
[残存霊呪]
二画
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯戦争を止め、なおかつクロエを元の世界に返す。
1:アイリ、こういう時父親はどんな顔をすれば良いんだろう……
2:ほとぼりが冷めたらイリヤと話す。
3:クロエに色々と申し訳ない。
4:ルーラーの動きに疑問。
5:折を見てバーサーカー主従を殺す。
[備考]
●所持金は3万円ほど。
●五年間のブランクとその間影響を受けていた聖杯の泥によって、体の基本的なスペックが下がったりキレがなくなったり魔術の腕が落ちたりしてます。無理をすれば全盛期の動きも不可能ではありませんが全体的に本調子ではありません。
●バーサーカーとそのマスター・ルナの外見特徴を知り、同盟(?)を組みました。可能ならば同盟を解消したいと考えています。
●コンビニで雑貨を買いました。またカバンにアーチャー(クロエ)の私服等があります。
●セイバー(アルトリア)への好感度が上がりました。
●eKスペース(三菱)のレンタカーを借りました。
●『令呪を持って命ず、アーチャー、バーサーカーとそのマスターの竜堂ルナに攻撃するな。』の令呪を使用しました。

【アーチャー(クロエ・フォン・アインツベルン)@Fate/kareid liner プリズマ☆イリヤ】
[スタンス]
奉仕(切嗣)
[状態]
筋力(10)/E、
耐久(20)/D、
敏捷(30)/C、
魔力(40)/B、
幸運(40)/B、
宝具(0)/-
魔力充実、精神的疲労(中・消耗中)。
[思考・状況]
基本行動方針
衛宮切嗣を守り抜きたい。あと聖杯戦争を止めたい。
1:別にレズってわけじゃない。本命はお兄ちゃんだけだから。
2:ルーラーの動きに疑問。
[備考]
●ルナをホムンクルスではないかと思っています。また忌避感を持ちました。
●バーサーカーと同盟(?)を組みました。 可能ならば同盟を解消したいと考えています。
●『令呪を持って命ず、アーチャー、バーサーカーとそのマスターの竜堂ルナに攻撃するな。』の令呪の影響下にあります。
●イリヤ(sn)と魔力のパスを繋ぎました。


【竜堂ルナ@妖界ナビ・ルナ】
[スタンス]
未定
[状態]
封印中、妖力消費(中)、靴がボロボロ、服に傷み、精神的疲労(中)、おったまげた。
[残存令呪]
二画
[思考・状況]
基本行動方針
みんなを生き返らせて、元の世界に帰る。バーサーカーさんを失いたくない。
1:愛にはいろんな形があるんだなあ……
[備考]
●約一ヶ月の予選期間でバーサーカーを信頼(依存)したようです。
●修行して回避能力が上がりました。ステータスは変わりませんが経験は積んだようです。
●第三の目を封印したため、令呪の反応がおきにくくなります。また動物などに警戒される可能性が減るようになり、魔力探知にもかかりにくくなります。この状態で休息をとっている間妖力は回復しやすいです。
●身分証明書の類いは何も持っていません。また彼女の記録は、行方不明者や死亡者といった扱いを受けている可能性があります。
●バーサーカーの【カリスマ:D-】の影響下に入りました。本来の彼女は直接的な攻撃を通常しませんが、バーサーカーの指示があった場合それに従う可能性があります。
●『切嗣さんとアーチャーさんに攻撃しないで!!』の令呪を使用しました。
●切嗣から第四次聖杯戦争の概要を知りました。なおイリヤとアーチャーに関しては誤魔化されたので、気を使って聞かないことにしました。

【バーサーカー(ヒロ)@スペクトラルフォースシリーズ】
[スタンス]
聖杯狙い
[状態]
筋力(20)/D+、
耐久(30)/C+、
敏捷(20)/D+、
魔力(40)/B++、
幸運(20)/D、
宝具(40)/B+
実体化、最低限の変装、精神的疲労(小)、おったまげた。
[思考・状況]
基本行動方針
拠点を構築し、最大三組の主従と同盟を結んで安全を確保。その後に漁夫の利狙いで出撃。
1:衛宮達を利用しながら好機を待つ。そういえばアサシンはどうなった
2:ルナがいろいろ心配。他の奴等に利用されないようにしないと。
3:ルーラーの動きに疑問。
4:そういえばザキフォンにもそういう噂があったな……
[備考]
●新都を偵察しましたが、拠点になりそうな場所は見つからなかったようです。
●同盟の優先順位はキャスター>セイバー>アーチャー>アサシン>バーサーカー>ライダー>ランサーです。とりあえず不可侵結んだら衣食住を提供させるつもりですが、そんなことはおくびにも出しません。
●衛宮切嗣&アーチャーと同盟を組みました。切嗣への好感度が下がりました。
●衛宮切嗣が更に苦手になりつつあります。
●神を相手にした場合は神性が高いほど凶化しずらくなります。
●『切嗣さんとアーチャーさんに攻撃しないで!!』の令呪の影響下にあります。
●切嗣から第四次聖杯戦争の概要を知りました。なおイリヤとアーチャーに関しては誤魔化されましたが、どうせこいつは下手な嘘をつき続けると思って無視しました。



【新都/2014年8月2日(金)0217】


【クラス】
不明

【真名】
なし

【パラメーター】
筋力B(4) 耐久C+(3) 敏捷C++(3) 魔力B(40) 幸運EX(?) 宝具EX(?)

【属性】
不明

【クラススキル】
不明

【保有スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

【保有スキル】
■■■■:■
不治の病:A+、仕切り直し:C、戦闘続行:D、単独行動:D、千里眼:E、再生能力:E、他詳細不明の複数のスキルを内包していると思われる複合スキル。
その成り立ちの性質上、人外・怪物・ホムンクルス・竜種等の要素があると思われる。
このスキルの一番の問題点はおそらく本人もどんなスキルかわかっていないこと。

【宝具】
『B♡T♡P(ニアデスハピネス)』

ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大補足:50人

 パピヨン由来の武装錬金。銀色の燐光を放つようになりともすれば紫色にも見える黒色火薬を、思うがままに形を変え、自由に爆破できる。点火はパピヨンの有視界内で、50m以内に限られる。全ての火薬を使い果たすと、補充されるまで丸3日かかる。だが、サーヴァントになった影響で、マスターの魔力提供により時間を短縮できる。


『双女神・禍火失墜』
ランク:EX 種別:対人宝具? レンジ:不明 最大捕捉:不明
 元となった三騎のサーヴァントの共通点である『生への執着』と『生命力』の総称。ヴァルキュリア人・人型ホムンクルス・覚醒者、それぞれの体組織と霊格が融合した結果、同時に三つの要素を兼ね備えた存在となった。これにより一つ一つの要素としては劣化しているにも関わらず、聖杯が観測した事の無い存在のためEXとなっている。なお、この宝具にそれ以上の効果は無い。一応オリジナルのスキルや宝具を再現できる可能性はあるが……


【人物背景】
アリシア・メルキオットの肉体にパピヨンの心臓とテレサの頭部を移植という名の切り貼りをした結果産まれたなにか。生物学的には生きているとカウントされるがサーヴァントとしては死んでいるとカウントされるファジーな存在。体内でそれぞれがそれぞれを再生の糧とする為に食い合い、その都度霊格は融合されていく。もしこれが冬木の聖杯戦争なら確実に破綻していただろう。



【アリシア・メルキオット@戦場のヴァルキュリア 死亡】
【パピヨン@武装錬金 死亡】
【テレサ@クレイモア 死亡】
【千手扉間@NARUTO 死亡】