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●0132、病院......


(影分身の術。)

 病院一階、ロビーに隣接しているナースステーション。その更に奥のちょっとしたスペースでアサシンは静かに印を結んでいた。
 パトカー━━つまり警察によって病院に運び込まれた聖杯戦争の参加者、マスター。アサシンはこのことに大きな疑問を感じていたのだ。

 まず第一に、少年のマスターが消耗しきっていること。体からはチャクラを感じず、僅かに延びるチャクラ糸のような『魔力』はアサシンでなかったら見落としてしまうほどにか細い。だがそれにしては外傷が小さすぎるのだ。この状態は戦闘による体内へのダメージかそれとも別の異常なのか。
 第二に、サーヴァントはどこにいるのかということ。気配感知で調べてみたものの少なくとも近くにはチャクラの反応は全くと言っていいほどない。消耗しているマスターを無防備にしてまでなにをしているのか。マスターを省みていないのかそれとも離れなければいけない事情があるのか。
 第三に、パトカーによって病院まで運ばれたこと。治安維持を主とし憎まれ役になる警察と福祉を担当する病院。役割の違う二つの組織なら当然縄張り意識もあるであろうに、なぜ協力するような形でマスターである少年を助けたのか。派閥意識が薄いのかそれとも協力せざるを得ないような状況だったか。

 消耗の原因、サーヴァントの所在、公的組織の連携。この三つの問題を解明することが今後の聖杯戦争に重要であるとアサシンは今、判断を下した。

「では━━」
 アサシンが生み出した影分身は全部で三体。本選に進む際に分身が解けて以来ここまで極力チャクラを使わないようにしてきたが、仕掛けるなら、ここ。宝具のことも考えるとあの少年マスターへの下準備も是非しておきたいし━━『見定め』たい。
 三つの問題の解明と宝具の準備、その両方をこなせてなおかつアサシンの、そして彼の小さなマスターの存在が露呈する可能性を極力小さくするためには生み出せる分身の数はこれが限界。

「━━行くぞ。」

 四人一組、フォーマンセル。
 分身のアサシンはそれぞれ変化の術で姿を変えると闇に紛れて行動を開始した。



【新都・病院/2014年8月1日(金)0135】

【アサシン(千手扉間)@NARUTO】
[状態]
筋力(30)/C、
耐久(30)/C、
敏捷(100)/A+、
魔力(10)/B、
幸運(10)/E、
宝具(??)/EX
健康、宝具使用不可、魔力を四分割したため戦闘になると2ターン目からステータスダウン、避雷針の術の発動条件を満たしているため敏捷が+分アップ
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯を用いて木の葉に恒久的な発展と平和を。
1 マスター(凛)が他の組に見つからないように警戒
2.これ(三つの問題)は後回しにできんな‥‥
3.マスターの少年(亘)をまずは穢土転生できるようにしておく。
4.魂喰いの罪を擦り付ける相手は慎重に選定する
5.穢土転生の準備を進める。
6.他の組の情報収集に務める
7.聖杯を入手できなかった場合のことを考え、聖杯を託すに足る者を探す。まずはマスターの少年(亘)を見定める。
8.マスター(凛)の願いにうちはの影を感じて……?
[備考]
●予選期間中に他の組の情報を入手していたかもしれません。
ただし情報を持っていてもサーヴァントの真名は含まれません。

【アサシン(千手扉間の分身その1、連絡・後詰め担当)@NARUTO】
[状態]
筋力(30)/C、
耐久(30)/C、
敏捷(50)/A+、
魔力(10)/B、
幸運(10)/E、
宝具(0)/EX
健康、気配遮断、宝具使用不可、魔力を四分割したため全力での戦闘になると2ターン目終了時に術が解ける。
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯を用いて木の葉に恒久的な発展と平和を。
1 マスター(凛)が他の組に見つからないように警戒
2 他の分身のサポートおよび連絡役として屋上などで待機。
[備考]
●影分身の術による分身です。
●影分身の経験は本体にフィードバックされます。

【アサシン(千手扉間の分身その2、穢土転生の下準備担当)@NARUTO】
[状態]
筋力(30)/C、
耐久(30)/C、
敏捷(50)/A+、
魔力(10)/B、
幸運(10)/E、
宝具(0)/EX
健康、気配遮断、宝具使用不可、看護師に変化、魔力を四分割したため全力での戦闘になると2ターン目終了時に術が解ける。
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯を用いて木の葉に恒久的な発展と平和を。
1 マスター(凛)が他の組に見つからないように警戒
2 マスターの少年(亘)を穢土転生する準備のために血か肉片を採集する。
3 手術室に忍び込むか終わるまで待つか‥‥
4.マスターの少年(亘)が聖杯を託すに足るか見定める。
[備考]
●影分身の術による分身です。
●影分身の経験は本体にフィードバックされます。



●0135、新都冬木大橋......


 回る赤いパトランプと黄のテープと渋滞を起こした車列の灰色の排気が冬木大橋の通行止めを示していた。
「で、どうだった?やっぱ戦いの跡とかあったか?」
『うーん‥‥たぶん、これは魔力の痕跡だと思うけど‥‥』
 野次馬とクラクションの騒音。それにも邪魔されずに少女と幼女が話せるのは念話によるものだからである。

 冬木大橋新都側、その橋の手前の人混みを見渡せるマンションの屋上にいる小さな影。高遠いおりは双眼鏡で事件現場を見ながらランサーと会話をしていた。


 とりあえず予選突破を果たしたものの既にいおりとアリシアは他の組から大きく差をつけられていた。
 本選出場を果たしたマスターの多くは一週間から十日以内にサーヴァントを召喚していた。なかには初日にサーヴァントを呼び出した者や記憶障害を殆ど起こさなかった者もいる。そんななか最終日に主従になった二人には、戦略的なビジョンも戦術的な連携もまるでない。そもそも。
『でも大丈夫?偵察なら私がしておくから寝ててもいいよ。』
「お、おう。まあもうちょっと見てから、ハハ‥‥」
 苦笑いしながら念話を打ち切ると頭を抱え込みながらいおりはうずくまり、そして。
(言えねぇー!俺が同年代の男子とか言えねぇー!!)
 悶絶。しばし悶絶。

 この二人、未だに互いの自己紹介さえろくにしていなかった。


(どうする?今から『いろいろあって幼女になってるけど実は高二です。』とか言ってみるか?今ならまだ間に合うかそうだよなまだ会って一日目ならなんとかなるだろ、サーヴァントとマスターって一心同体なんだからやっぱ隠し事とかないほうがいいよな、よし、いくぞ俺!!」
『あ、マスター!銃痕、えっと、銃を打った跡のことなんだけど、それが見つかったよ。』
「ア、ハイ、ソウデスカ、じゃあ銃持ったサーヴァントが橋を渡る人を狙ったてことでクラスはアーチャーかなたぶん。」
『これだけじゃわからないけど、確かに橋や川を渡る時は狙われやすい‥‥マスターよく気づいたね。』
「そ、そりゃほらマンガとかでよくあるじゃんそういうシーン。ランサーの時代には無かったからわかんないだろうけどアニメやゲームでも多いし、ホント。」
『ハハ、なんだかマスターって男の子みたい。』
「ハハハハハハよく言われるそれじゃなんか気づいたら念話送って(ダメだタイミング逃したなんで今言わなかったんだ言っちゃえばよかっただろ‥‥!)」

 二人が主従の関係になって意思疏通をし始めて、今までのところ約2時間。召喚の際の魔力不足による昏倒から目覚めてこれまでに話したのは『聖杯戦争に参加している』ことと『お互いの名前』程度であり、いおりはアリシアがランサーである程度のことしか知らず宝具はおろかスキルもステータスをも把握していない。もちろん事前の情報収集は何一つ行っていないのだ。
 そんな二人はとりあえず本選に進んだとういことでとりあえず偵察でも、という話になり、ネットの情報からとりあえず何か起こったらしい冬木大橋まで来てみたのだがどうにも成果はあげられていなかった。当たり前といえば当たり前だが、刑事でも探偵でもない二人ではほとんど一般人と同レベルのことしかわからなかったのだ(そもそも場当たり的な調査である程度得るものがあったのが凄いのだが)。

(‥‥今さらだけど、この偵察ってあんま意味なかったかもな‥‥先にランサーのステぐらい確認しとくんだった━━)
 さすがに行動が行き当たりばったりすぎたかと、いおり、反省。兵は拙速を尊ぶというが焦りは禁物と自らを戒め、ランサーに撤退を伝えようと念話を送ろうとしたとき。

ドン!という爆音と。

一瞬の静けさの後の悲鳴と。

『マスター!!』と叫ぶランサーからの念話で。


「‥‥アレ‥‥これって、もしかして‥‥初陣?」

 体から何かがランサーへと流れ出していく感覚と共に手のひらの霊呪が熱を持った気がした。



【新都・冬木大橋/2014年8月1日(金)0140】

【高遠いおり@一年生になっちゃったら】
[状態]
魔力消費(中)。
[残存霊呪]
三画。
[思考・状況]
基本行動方針
死にたくない。まだいまいち状況が飲み込めてない。
1.戦闘か!?
2.ランサーと撤退したほうがいいのか、いや、でも‥‥
3.ランサーとコミュニケーションしてみる。
4.やっぱり情報は大事だよな、慎重に偵察しないと。
5.‥‥もしかして詰んでる?
[備考]
●所持金はほぼなし。あっても幼稚園児レベル。
●ランサーの名前がアリシア・メルキオットであること以外は世界大戦の英雄だということしか知りません。もちろん出身世界が違うことには気づいてません。


【アリシア・メルキオット@戦場のヴァルキュリア】
[状態]
筋力(5)/E、
耐久(5)/E+、
敏捷(10)/D+、
魔力(20)/C+、
幸運(50)/A、
宝具(40)/B
気配遮断中、魔力の不足により幸運と宝具以外のステータスダウン。
[思考・状況]
基本行動方針
まだ良くマスターのことを知らないけれど、マスターを生きて元の世界に帰す。
1.このサーヴァントは‥‥!?
2.マスターの撤退を支援する。
[備考]
●マスターの本名が高遠いおりだと思っています。また六歳の女の子だと思っています。



●0140、深山町冬木大橋......


 亘のバーサーカー、サイト。
 狂乱の檻に囚われたこのサーヴァントの行動原理はとても単純なものにされている。

 一つは、魔力の反応に向かっていっくこと。
 一つは、彼の求めるある存在に向かっていくこと。

 バーサーカーのなかにはこの二種類しかない。自らの存在を維持するために魔力を求め、ある程度まで溜まれば自らを宝具で強化し、悪くなった燃費を補うために更に魔力を求める。いうなればひたすらに魂喰いし続けるだけの存在とも言える。人という僅かな魔力を持つ存在を斬るのもサーヴァントという魔力で構成された存在を斬るのも、その意味するところに違いはない。
 そしてそんなバーサーカーが最も執着して斬ろうとするのは自らに魔力を供給する、マスター。
 水筒の水を飲み干そうとするかのようにバーサーカーはマスターを魂喰いしようとする、し続ける。その行動が自分の消滅につながるとしてもバーサーカーにその事に気づく理性も、そのことの重大さに気づく理性もない。ただただ自分とつながる魔力の存在を感じて追い続けるだけだ。

 そのバーサーカーが本選に駒を進めるまでマスターの亘に襲いかからなかったのは、彼にかされた三つの霊呪によるものである。
 『来るな』、『霊体化せよ』、『予選期間中霊体化せよ』。
 この三つの霊呪、いくら対魔力がバーサーカーにあったとしてもそう簡単に抗えるものではない。また霊呪によって霊体化していたため魔力の消費もいくらか軽くなる。霊呪の内容が上手く組み合わさい、バーサーカーは静かにその活動を停止していたのだ。

 だが、それも予選期間が終わるまで。
 三つ目の霊呪の影響が消えたバーサーカーは、ゆっくりとその衝動の勢いを増していった。まず始めにマスターから奪い取る魔力を増やす。倒れたマスターが病院に━━バーサーカーにとってはどこかわからないところに━━連れていかれるのを見て、本能的に、霊呪に逆らいながら追う。そしてついには霊体化を辞める。
 ここまでくれば、後は激増した魔力消費を補おうと再び魂喰いを開始しだす。

 そしてバーサーカーの行きつく先は、魔力のパスのつながるマスターがいる方向。サーヴァント同士の戦場跡であり、多くの人間が集結してしまっている冬木大橋。


 マスターが狩られかれてから一時間遅れで、バーサーカーは狩りを開始したのだ。



【深山町・冬木大橋/2014年8月1日(金)0147】

【バーサーカー(サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ)@ゼロの使い魔】
[状態]
筋力(40)/D++、
耐久(40)/D++、
敏捷(60)/C++、
魔力(20)/D、
幸運(60)/C+、
宝具(100)/A+
健康、魂喰い中、魔力が潤沢なためステータスアップ。
[思考・状況]
基本行動方針
■■■に会う。
1.力(魔力)が欲しい(魂喰い)。
2.力(魔力のパス)が欲しい(亘を追う)。
[備考]
●ピンクの髪をしたものに執着します。
●特定の声にも執着します。
●霊呪の影響が薄れつつあります。
●予選期間中にルーラーから二画の霊呪を使用されました。



●0147、冬木大橋......

「あれなんか爆発してない?」
「交通止めに気づかないで車が突っ込んだりとかですかね。」
「んな奴いないだろドラッグだろ。」
「さっきのOLが救急車襲ったってのもそれですかね。英語っぽいこと喚いてたらしいですし。」

 バーサーカーのマスター、亘を病院に搬送したパトカーは冬木大橋へととんぼ返りしていた。
 パトカーに乗る警官二人には一度警察署に戻るように連絡がいっていたのだが、それに従う様子は見られない。

(冬木大橋‥‥なかなか大きいな。)

 その二人の異常はもちろんこの男、アサシン(の分身)によるものである。
 二人に連絡がいったあと直ぐに声を真似て事件現場に向かうように偽報を出したのだ。

 それもこれも、パトカーをタクシー代わりに使って案内させるため。チャクラの限られた影分身にとって長距離の移動はそれだけで消耗につながる。目的地を自力で探すとなればさらに消耗は大きくなるであろうしなにより他の組に見つかる可能性が大きくなってしまうだろう。
 それをさけるために、アサシンはパトカーのトランクでスコップに変化して潜んでいたのだ。

(戦闘か‥‥あの少年に関係あるのか、それとも‥‥)
 パトカーを停めて降りた二人の警官の後を追うようにアサシンも変化を解いて降りる。気配遮断したアサシンの存在は、ただの人間では目の前いたとしても気づくことは不可能。先程から対岸で起きている悲鳴や火災に興奮する野次馬の間をすり抜け、規制線も通り抜けて現場へと向かう。

(!NPCを殺している!?魂喰いかっ!)

 気配感知をするまでもなく伝わってくるのは暴力的なプレッシャーと強い破壊衝動。そしてその向かう先は無力なNPC達。

(操られたNPCと戦っているというのも考えられるが‥‥)

 アサシンの目に写るのは刀を持ったサーヴァント。闇雲に回りのものを切り捨てるその姿には、尾獣ほどの知性も感じなかった。

(━━だとしてもあのサーヴァントはここで殺しておくべきかもしれんな。)


 アサシン、千手扉間。
 100m先のサーヴァントを敵と見なすまであと━━。



【冬木大橋/2014年8月1日(金)0158】

【アサシン(千手扉間の分身その3、三つの問題担当)@NARUTO】
[状態]
筋力(30)/C、
耐久(30)/C、
敏捷(50)/A+、
魔力(5)/B、
幸運(10)/E、
宝具(0)/EX
健康、気配遮断中、宝具使用不可、全力での戦闘不可、魔力を四分割し更に消耗したため戦闘になると1ターン目終了時に術が解ける、魔力の供給がなければあと一時間以内に術は解ける。
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯を用いて木の葉に恒久的な発展と平和を。
1 マスター(凛)が他の組に見つからないように警戒
2.三つの問題を調査する予定だったが‥‥?
3.目の前のサーヴァント(バーサーカー)は利用できるか、組んでいるマスターに接触すべきか。
4.魂喰いの罪を擦り付ける相手としては充分だな。
5.サーヴァント(バーサーカー)またはそのマスターの暗殺をすべきか、また、可能か。
[備考]
●影分身の術による分身です。
●影分身の経験は本体にフィードバックされます。



※冬木大橋の深山町側で救急車が事故を起こしたと噂になっているようです。一部には奇声を上げるOLと接触を起こしたという流言があったりなかったりします。