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「ははッ!久々の任務がどんなものかと思ったが、また随分と派手にやってるな。」

 そう言うと男は、愉快そうに笑った。暑い真夏の夜、夜明け前の僅かな時間、山からの涼やかな南風に吹かれて旨そうにタバコを吸いながら一点を見つめて哄笑を上げる一人の男。

 片手には一つのタブレット。茶色い合成樹脂のカバーに開いた穴からは、タブレットのカメラが覗く。

 その時、男とカメラの先で一際大きな音と光が上がった。そして、ゆっくり、ゆっくりと灰色の塊が落ちていく。


 やかでそれが落ちきって大きな水しぶきを挙げたとき、男の姿は紫煙を残して消えていた。



「大隊長命令である。」

 狭い一室だった。
 薄い壁は本来の防音という役割を果たさず、両隣からのポップスを素通りさせる。テーブルの上には、ブライドポテトの入っていた籠と僅かなソーセージかけらが転がる皿。そしてマイク。

「忠勇なる英霊よ、ヴァルハラから仮初めの戦場へとむかえ。」

 それらの俗な環境の奥、カラオケボックスのソファにどっかと座った男が手袋をテーブルに落とした。現れたのは、赤い鉤十字の刺青━━令呪。そのうちの一画がにわかに赤々と光ると、雑然とした空間の重力が倍になったかのように『なにか』が増す。


 それを見て、男は、楽しそうに、愉しそうに━━笑った。


「さあ動員だ。戦列の礎になってもらうぞ。もう一暴れしようじゃあないか。」

 なんてことはない、男がしているのは単なる、英霊の召喚。
 この聖杯戦争でも幾度となく行われた、当然の儀式。

 ━━あるいは、それは異常とも言えるだろう。なぜなら、なぜなら男がこのような、魔法のようなことをしようとしているのだから。彼の生前を知っているものならば軒並み驚くだろう━━

 だから、その男も驚いたものだ。
 もう見ることはないと思っていた。
 燃やされて、喰われて、遣われていたときもついに再会することはなかった。
 召喚の『酔い』もあって、思わず再現されていない葉巻を吸おうとすらした。そしてそれに気づいて、こほん、と一つ咳払い。

「あぁ‥‥Gosh!これじゃ折角の再会が台無しだ‥‥申し訳ありません。」

 そして一礼した。仕立てのいいスーツと揃いのハットと合わせて完璧に完全にフォーマルな、お手本のような礼をしてみせる。
 そして、挙手。それを見た英霊が古代ローマの英雄かと見間違えるような、それを見た現代人があの悪魔の軍団だと確信するような、見事な敬礼。


「Sieeeeeg Heil!!少佐殿!!」
「━━相変わらずだな、中尉。」

 召喚されたサーヴァント、トバルカインの挨拶にそう答えると、男は、少佐は、満面の笑みを浮かべた。



『御苦労、中尉。吉報を待つ。』

 その言葉を残して少佐からの通信が完全に途絶えたのを確認するとトバルカインは息を吐いた。
 召喚されて直ぐに簡単な状況の説明を受けると、あとは『リップバーンの任務の影響を見るために偵察せよ』と言われるがままにやたら大きな橋まで向かわされたのだ。もっとも、それはまだいい。戦闘に介入するとなれば急がされたのももっともだ。だが実際は、戦っていた傷だらけの女とそれにおぶられていた子供の尾行と監視を命じられた。
 しかも、監視といっても近くの公園からアジト━━といってもただの民家だが━━の玄関を監視するという、とても『英霊』らしくない任務だが。

(兵は拙速を尊ぶと言うが‥‥)
「もう少しなんとかならんのか‥‥」

 呟くと、ベンチに身を投げ出した。拡げた手と浅く座った格好もあり、伊達さの欠片もない。
 その姿勢のまま胸ポケットからタバコ(橋の近くにいた野次馬から現地調達したもの)を取りだし、火(これも同じく現地調達したライター)を点ける。
 そして一度大きなため息を吐くと、そのまま、ぼうと玄関を見つめながら紫煙を燻らす。

(思えば、前も私だけ欧州に向かえずじまいか‥‥)

(‥‥いや、一応ロンドンにはいたか。リップバーン共々奴の使い魔だが‥‥)

(そもそもなぜ私がリップバーンの戦後処理に当たらねばならんのだ。聞けば予選の段階で召喚された?博士に続いて三番目?ヘルシング襲撃もあの兄弟に遅れをとる━━)

「‥‥ああぁっ!こんなことばかり考えていても埒があかん!」

 トバルカインは、苛立たしげに言うとタバコへと手を伸ばした。
(‥‥タバコぐらい切らす前に買っておけ!)
 そして、タバコの箱が空なことと自分の下の地面に吸い殻の山があることを認めて、また大きなため息を吐く。

 電子音が鳴る。吸い殻を集めて公園のゴミ箱に捨てる。小脇のタブレットを慣れぬ手つきで操作してアラートを止める。時刻は四時五分前。もうすぐ定時連絡の時間だ。

(‥‥落ち着け、折角の召喚、折角の聖杯戦争だ。思うように軍功をあげてみせる。今度こそ‥‥!)

 トバルカインは奥歯を噛み締める。



【新都・駅前カラオケボックス/2014年8月1日(金)0130】
【希里ありす@学園黙示録HIGH SCHOOL OF THE DEAD】
[状態]
健康、睡眠中
[残存令呪]
3画
[思考・状況]
基本行動方針
少佐の弱さに絶望、もうただただ帰りたい
0 睡眠中。
[備考]
●両親役のNPCや住所などが設定されていない可能性があります。
所持金に関しては予選期間中に他のマスターから奪った現金が多少あるようです。



【ライダー(少佐)@ヘルシング(裏表紙)】
[状態]
筋力(5)/E-、
耐久(5)/ E-、
敏捷(5)/E-、
魔力(10)/E-、
幸運(5)/E-、
宝具(5)/E-、
健康、令呪使用により魔力倍増。
[残存令呪]
8画
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯戦争を楽しみ、セイバー(アルトリア)を嫁にする
1 目的達成のためにルーラーを排除する策を練る
2 令呪を使った『戦鬼の徒』の召喚を試みたが‥‥まだ目立った変化は見られんか。
3 仮面ライダーか…面白い
[備考]
●マスターと同等のステータス透視能力を持っています。
また、『戦鬼の徒』で呼び出したサーヴァントと視界共有を行えますが念話はできないようです。
●ライダー(五代雄介)の非変身時、マイティ、ドラゴン、タイタン、ライジングドラゴン時のステータスと一部スキルを確認しました。
また仮面ライダーであることを看破しています。
●ルーラーの特権の一つがサーヴァントへの令呪であることを確認しています。
他にも何らかの特権を複数持っていると考えています。
●セイバー(アルトリア)のマスターが遠坂凛であることを把握しています。
●令呪を使って『戦鬼の徒』を使用することで戦鬼の徒の宝具、スキル等を再現できるのではないかと考えており、召喚したトバルカインで実験するつもりです。そのために場合によってはドクの召喚も考えています。
またこの考えは外れている可能性もあります。
●予選期間中に他のマスターから令呪を多数強奪しました。
●出典が裏表紙なので思考、テンションが若干おかしなことになっています。
●予選の間にスマホや現金を調達していたようです。



【新都・高遠いおりの自宅玄関が見える公園/2014年8月1日(金)0355】
【トバルカイン・アルハンブラ(-)@ヘルシング】
[状態]
筋力(30)/C、
耐久(20)/ D、
敏捷(30)/C+、
魔力(60)/C、
幸運(10)/E、
宝具(0)/-、
決意、召喚酔いは醒めた、召喚の際の魔力と令呪使用で魔力倍増。
[思考・状況]
基本行動方針
この聖杯戦争で軍功を挙げ、意地を見せる。
1 橋(冬木大橋)で戦っていた女(アリシア)と子供(いおり)の、アジトと思われる家を見張る。
2 少佐に定時連絡。
3 今度こそ軍功を挙げてみせる。
4.‥‥どうせなら葉巻を吸いたいな。
[備考]
●一応本編からの召喚ですが若干テンションがおかしいです。
マスターである少佐と視界共有を行えますが念話はできないようです。
●冬木大橋でのイリヤ&バーサーカーvsいおり&ランサー戦を観戦しました。どの程度把握したかは不明です。
●タブレット(リップバーンが調達)、ライター(現地調達)を持っています。体をトランプにしたさいどうなるかは不明です。