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 いつの間にか、私はだっこされていた。
 大きな腕のなかで揺れていた。
 私をだっこしていた人はどこかを目指して走っていた。たぶん、危ないところから、平気なところに行きたかったんだ。

 その人は、ちゃんとした人を探していた。ちゃんと話せて、かみついてこない人と会いたかったんだと思う。
 そうやって、ようやく見つけた、ちゃんとした人がいた。
 その人は、ほっとした顔で私をちょっと見て。
 その人たちに私を助けてくれるように言ったんだ

 だから、その人は■■れた。
 体に棒みたいなのを突っ込まれて、口から血をたくさん出して。
 私を助けようとして、私がかまれないようにしようとして、私がちゃんとした人といっしょに。

 それで、その人は、私の■■は。

 ちゃんとした人に殺された。



 気がついたら、私はソファーで横になって眠っていた。
 変なカッコで寝てたからか、体のいろんなところが痛い。
 なんとなく、目の前のテーブルにあったジュースを飲んでみる。ぬるいオレンジジュース。それを飲んで、ほっ、とため息みたいな息が出て。

「お目覚めかね?」

 それで私は、ようやく目の前にいる人が見えるようになった。ずっと見えてたはずなのにいままでその人は見えなかったと思う。なんで見えなかったのかはわからない。わからないけど、私はその人のことが見えたとき。とてもとても、胸のなかでナニかがめちゃくちゃに動いた気がした。

「ああ、少し待っていてくれ。電話の時間なんだ。」

 そう言うとその人は、少佐はスマホをいじった。スピーカーからは『戦争』だとか『取引』だとか、難しい、嫌な感じの言葉を話すおじさん達の声が聞こえだす。

「待ちたまえ、中尉。それは愉快だ。なかなか愉快な提案じゃあないか。」

 そのおじさん達に少佐は話しかけた。少佐はそのまま話し続けて、とても楽しそうだった。その笑い顔は誰かにとても似ていて、でも私は嫌な気持ちだった。その誰かを、少佐といっしょにしちゃダメなんだって思ったから。

 キライ、とは違うと思う。私は少佐っていう人がキライじゃないと思う。だって私は少佐のことを知らないから。
 だから、たぶんコワイとかフシギとか、そういうのだと思う。

「おまたせ。さて、君は何か私に聞きたいことがあるようだが、私に答えられることなら答えるべき範囲で答えよう。」

 私がじっと見てたからか、電話を切った少佐はニヤリと笑ってそんなことを言った。こういう時の少佐はだいたい私をからかっている。少佐の部下の眼鏡の女の人も何度もからかわれてその度にワタワタしていた。

「リップバーン……」
「ほう?中尉か?意外だね、君が私や私の部下に興味を持つとは。」

 口に出してたのか、少佐は面白そうに言った。ちょっと普段と違う、なんだか驚いたような、それなのに相変わらずからかうような感じ。
 私はリップバーンさんがどこへ行ったのか聞いてみた。別にそんなに気になってたわけじゃないけど、なんとなく。
 少佐はジュースを一口飲んで、「死んだよ」って言った。その言い方はとても軽い感じだった。でも、その言葉はふだんとはちょっと違う感じだった。少佐は、大事なこともなんでもないようなこともおんなじように言うのに。

「死んだ、んだ?」

 それでちょっとして、あ、死んじゃったから少佐もふだんとはちがうのかなって思って。

「リップバーンさん……死んだの?」

 ようやく、リップバーンさんが死んだことに気づいた。



【新都・駅前カラオケボックス/2014年8月1日(金)0600】
【希里ありす@学園黙示録HIGH SCHOOL OF THE DEAD】
[状態]
閉じていた心の解放、心理的ショック(規模不明)、リップバーンの「死」を認識。
[残存令呪]
3画
[思考・状況]
基本行動方針

0.???
[備考]
●両親役のNPCや住所などが設定されていない可能性があります。
所持金に関しては予選期間中に他のマスターから奪った現金が多少あるようです。



(なるほど。)
 少佐は目の前で久々に感情らしい感情を見せたありすを見ていた。
(リップバーンの死は彼女の心を動かした。数日とはいえそれなりに会話を交わした相手では自分とは無関係と思えなかったか。)
 今や彼のマスターは、うつろな目をした人形同然の存在から、ダイナミックに感情を発露する少女へとその有り様を変えていた。おお見よ、その証左に彼女を。
(開いた瞳孔と揺れる眼球、指先の震えとそれを無意識に抑えようとする各関節の強張り。教科書に乗せたいぐらいの反応だ。)
(ああ、これだ、死を認識した人間の顔だ。)

(ごくろう、中尉。君は私のマスターを人間にしてくれた。)

 少佐は、しかし笑わなかった。
 まだ、その時ではない。

(さて、彼女の観察も楽しいだろうが、どうせならばもっと有意義なものにしなければな。)

 少佐のスマホがトバルカインからの着信を知らせる。先ほど接触したサーヴァントと落ち着いて『交渉』できる場所に移動したと言うことだろう。

(もっとも増援の要請かもしれんが、)
「杞憂だったようだな。」

 画面にレストランらしき店内とサングラスの男の映像が流れる、先ほどのサーヴァントで間違いない。

『では、前置きは飛ばして将来的な『業務提携』ーーそれに向けた『競合』の解消について……』

 スマホのスピーカーからサーヴァントの声が聞こえる。

(さて、)

 これでもっと面白くしないとな。



【ライダー(少佐)@ヘルシング(裏表紙)】
[状態]
筋力(5)/E-、
耐久(5)/ E-、
敏捷(5)/E-、
魔力(10)/E-、
幸運(5)/E-、
宝具(5)/E-、
健康、令呪使用により魔力倍増。
[残存令呪]
8画
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯戦争を楽しみ、セイバー(アルトリア)を嫁にする
19.サーヴァント(ワイルド・ドッグ)と交渉。
2.目的達成のためにルーラーを排除する策を練る。
3.マスター『も』楽しめるように『配慮』。
4.令呪を使った『戦鬼の徒』の召喚を試みたが‥‥まだ目立った変化は見られんか。
5.仮面ライダーか…面白い
[備考]
●マスターと同等のステータス透視能力を持っています。
また、『戦鬼の徒』で呼び出したサーヴァントと視界共有を行えますが念話はできないようです。
●ライダー(五代雄介)の非変身時、マイティ、ドラゴン、タイタン、ライジングドラゴン時のステータスと一部スキルを確認しました。
また仮面ライダーであることを看破しています。
●ルーラーの特権の一つがサーヴァントへの令呪であることを確認しています。
他にも何らかの特権を複数持っていると考えています。
●セイバー(アルトリア)のマスターが遠坂凛であることを把握しています。
●令呪を使って『戦鬼の徒』を使用することで戦鬼の徒の宝具、スキル等を再現できるのではないかと考えており、召喚したトバルカインで実験するつもりです。そのために場合によってはドクの召喚も考えています。
またこの考えは外れている可能性もあります。
●予選期間中に他のマスターから令呪を多数強奪しました。
●出典が裏表紙なので思考、テンションが若干おかしなことになっています。
●予選の間にスマホや現金を調達していたようです。