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 麻酔により混濁した意識。手術室から無表情で出てきた医師は自分に駆け寄ってきた一組の男女と二三言葉をかわす。その言葉で男女の顔に絶望の色が浮かぶ。ストレッチャーが動き男女を置き去りにする。
 もちろんそれを当事者ーー三谷亘は気づくことはない。
 なにも気づくことはない。


 夢を見ていた。
 麻酔はワタルの意識を普段とは違うところへと導いていた。
 そこはヨーロッパ風の、邸宅。小さな城といっても大袈裟ではない。門からはなだらかな平原が見え、この邸宅が丘の上にあるとワタルはぼんやり認識した。

 ふと、自分の服の袖を引っ張る小さな手が見えた。左右から延びる小さな手。
 見渡せば、すぐ近くに二人の子供がいた。幼稚園ほどの年だろうか、気の強そうな黒髪の男の子とはつらつとしたピンク色の髪の女の子。二人はワタルの手を引きどこかへと連れていこうとする。そこでワタルは、自分の体が少し大きくなっていることに気づいた。よくあるRPGの主人公ぐらいの体型。そうなんとなく思った。

 引かれて歩き出す。中庭のような場所から先程目を向けた門の方へ。
 ふと、暖かいものを感じた。
 胸が、心が、熱を持つ。
 もう一度門へと目を向けるとそこには一人の女性が待っていた。ピンク色の髪の、本来のワタルともさして体格の変わらないような少女。


 なぜだか、涙が出た。


 手を引いていた子供達がその手を離し少女へと走りよっていく。少女は二人を抱き締める。
 そしてその少女は、とびきりの笑顔でワタルにーー■■■ーー笑いかけると。

 泡のようにすべてが消えた。


【新都・病院/2014年8月1日(金)0310】

【三谷亘@ブレイブストーリー】
[状態]
魔力枯渇による衰弱(極大)、多臓器不全、???
[残存令呪]
2画
[思考・状況]
基本行動方針
???
1 ???
[備考]
●衰弱により病院へ搬送されました。
病院には亘の両親役のNPCもいます。
●バーサーカーの記憶の一部(?)を見ました。



 ●  ●  ●  ●  ●  ●



「先生ぇ!!マスターは!マスターは!!!」
「わかったから真田さん落ち着いてさっきも言ったけど命に別状ないから。意識も今日中に戻るだろうし今から精密検査してなになかったら明日にでも一応外出もできるぐらいだから。」
「誠かっ!?誠でござるか先生ぇっ!!?」
「それと僕は看護師なんで詳しいことは先生にーー」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおマスターァァァァァァァー!!!」
「だから叫ばないでください!!」
(何をやっているのだアイツは……?!)


 現在、病院には三人のマスターと二騎のサーヴァントがいる。
 三谷亘、九重りん、日野茜の三人とランサー、アサシンの二騎がその内訳だ。
 そしてこの事は、アサシンの予期せぬことであった。

 アサシンにとって、この病院はマスターを生存させるための陣地であり宝具の用意をするための基地である。そしてあわよくばマスターが来たときの狩場としての側面もある。
 だが、その計画は始まって三時間程度で崩れ去りつつあった。理由は至極単純。

「なんだあのあんちゃん?先から叫びまくってるけど?」「追っかけかなんかじゃないのか?橋の辺りの事故にアイドルが捲き込まれたんだってよ」「アイドルって誰です?」「いや俺もそこまでは」「そういえば映画の撮影が来るとか言ってたけど、それか?」「僕が見るに、あの人はプロデューサーですよ、間違いない。さっき名前聞いたら真田源次郎て言ってました」「馬鹿、真田つったら歌舞伎だろ歌舞伎。ありゃたぶん俳優だろ」「あんな格好の歌舞伎の人なんていますかね?」「お前あの格好もう一度見てみろよ、歌舞伎まくってんじやねーか、裸革ジャンなんて俳優にしかできねえって」「それ意味違いません?」「皆さん消灯時間はとっくに過ぎ『うおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!』」「いや看護師さんよお、あんなに叫ばれちゃ寝れるわけねーだろどんどん起きてきてるぞ」
(ランサァ……!!!)

 とにかくランサーが目立ちまくっているのである。

 アサシンにとって、ランサーのような無駄に目立つ行動をするというのは考えられないことだ。そもそもアサシンは忍者。その姿が人目につくことは可能な限り避ける。それが当たり前である。
 しかしランサーは違う。ランサーは侍、それも戦国武将だ。堂々とした振る舞いや派手な装束は必須技能とも言える。

 つまるところアサシンは、自分の世界の常識で考えてしまった。戦場に立つものは忍者であると言う常識に縛られていた。そんなアサシンではそもそもの常識が違う上にその常識にすら縛られないランサーの行動を予期することは不可能だったのである。
 更に言えば、病院にこれだけのマスターが集まることも予想外であった。アサシンの時代の病院といえばその名の通りもっぱら病を治すところであり怪我の治療などというのは『幸運』な例外であった。忍者同士の戦闘は一撃で命を奪い合い、手傷を負わされたものはあるいは毒で、あるいは動きが鈍ったところを狙われて、またあるいは凶暴な野生生物の餌食となり、命を落とす。それがアサシンにとっての常識である。死体を弔うことすらできないことも少なくなかったアサシンの経験では、救急医療が社会インフラの一つになった現代の常識の『知識』を噛み砕くことができていなかったのだ。

(……たわけがっ!後手に回るとはなんたる迂闊!)

 よってアサシンは、考えを変えた。この戦場が、聖杯戦争が自分の常識を越えたものであると認識を改めた。そしてその上で、アサシンは行動を起こした。

(あれは見たところ、兄者に近いタイプの人間。ならば。)
(変化。)

 アサシンは姿を医者のものへと変えると、未だ憐れな看護師とやりあっているランサーへと近づく。

「君、患者を頼む。ここは私が。」
「あ、ええと「『ここは、私に任せろ』」……!?はい、お任せします。」
「!お主、まさか……?」
「真田源次郎さん……ですね?少しゆっくり話をしたいので、場所を移したいのですが。」
「……生憎、動けぬ理由がある。」
「ランサーは逃げ延びたようだ。バーサーカーはヤツのマスター共々川に落ちた。」
「……そこの中庭ならば、それでよいか、あさしん。」

「十分待て。人払いを済ませる。」



 ●  ●  ●  ●  ●  ●



(あれだけ集まっていた人間があさしんの言葉に従って離れていく……やはり忍なのか……!?)


 中庭のベンチに腰かけたランサーは、目の前でアサシンの指示に従って離れていく人々を見てそう思った。実際は、それまで人々の興味をひくエンジンとなっていたランサーが落ち着いたからというのも大きいのだが、確かにアサシンは幻術を使っているので間違いでもない。「がんばれ」や「映画楽しみにしてるよ」と声をかけて戻っていく患者に礼をしながら、己と同じ釜の飯を食べた忍を思い出した。

「待たせたな。」

 アサシンは隣のベンチに腰を下ろした。周囲の人の気配が手術室の方からしかないことをみると、人払いが徹底されていることがわかる。

「単刀直入に言う、同盟を組みたい。」
「それはさあばんとである我らが簡単に決めていいことではない。」

 アサシンは提案する。小学生でもわかるような内容。
 一方ランサーは提案を拒絶。こちらもはっきりとした、小学生でもわかるような明確なNO。
 では次はどうなるか?


「もっともだ、ではまず互いのマスターに手を出さぬという口約束ならばどうだ。共闘したよしみだ、今日一日だけでも悪くない提案だと思うが。」
(……マズい……)
 アサシンは妥協案を出す。ランサーの顔が渋くなる。アサシンはそれを見て内心ニヤリと笑う。一方ランサーはようやくアサシンの狙いに気づいた。

((これは、交渉だ。))


 ーーランサーは口より先に身体が動く。難しいことは頭が回る人間が考えランサーはそれを単純に実行する。単純に実行できるように頭を使う。ランサーは物事をシンプルに行うことはできても、その前段階のお膳立ては殆ど経験がなかった。
 ーー一方アサシンは、まさにランサーのような兄を支えてきた。兄がその力を実力以上に発揮できるように準備をし、構想を具体的な形にし、想い描く里を子供の夢から誰にも誇れる現実にした。


(……胃が痛くなった気がする。)
(兄者に比べればこやつなどどうということはない。)



 今ランサーは最大の窮地に陥っている。てっきりランサーはあの戦いがどうなったか、そんな話をしようと思っていたがアサシンは違う。ここからアサシンが仕掛けてくるのは、搦め手だらけの舌戦。ランサーが最も苦手とするもの。対してアサシンは、その生涯の半分をかけたもの。忍者であること同様にアサシンをーー千手扉間を千手扉間として形作る『施政者(キャスター)』としての能力。

 それが今、牙を剥いて襲いかかる。

「……まずは茶でも飲んで落ち着くべきだ(なんとか誤魔化せないか)!」
「落ち着いていないのはお前だと思うが、それでどうする?この口約束、乗るか?こちらとしてはいきなり襲いかかるかもしれん相手と茶は飲めんが(茶で誤魔化せると思っているのか)。」
「乗ろう!乗るから、まずは茶が作法だ(誤魔化せなかった!)!」



【新都・病院/2014年8月1日(金)0310】

【アサシン(千手扉間)@NARUTO】
[状態]
筋力(30)/C、
耐久(30)/C、
敏捷(100)/A+、
魔力(10)/B、
幸運(10)/E、
宝具(??)/EX
健康、宝具使用不可、魔力を四分割したため戦闘になると2ターン目からステータスダウン、避雷針の術の発動条件を満たしているため敏捷が+分アップ、医者っぽい姿に変化。
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯を用いて木の葉に恒久的な発展と平和を。
1.ランサー(幸村)を懐柔しとりあえずの同盟を結ばせる。ただし具体的な譲歩をする気はあまりない。
2.マスター(凛)が他の組に見つからないように警戒している……が、ランサーとの交渉次第では変える?
3.これ(三つの問題)は後回しにできんが‥‥やむを得ん。
4.マスターの少年(亘)をまずは穢土転生できるようにしておく。
5.魂喰いの罪を擦り付ける相手は慎重に選定する
6.穢土転生の準備を進める。
7.他の組の情報収集に務める。
8.女ランサー(アリシア)との明日正午の冬木ホテルでの接触を検討し、場合によっては殺す。
9.バーサーカー(ヘラクレス)は現在は泳がせる。
10.逃げたサーヴァント(サイト)が気になる。
11.聖杯を入手できなかった場合のことを考え、聖杯を託すに足る者を探す。まずはマスターの少年(亘)を見定め、次はランサーのマスター(日野茜)を。
12.マスター(凛)の願いにうちはの影を感じて……?
[備考]
●予選期間中に他の組の情報を入手していたかもしれません。
ただし情報を持っていてもサーヴァントの真名は含まれません。
●影分身が魂喰いを行ないましたが、戦闘でほぼ使いきりました。その罪はバーサーカー(サイト)に擦り付けられるものと判断しています。
●ランサー(アリシア)の真名を悟ったかどうかは後の書き手さんにお任せします。
●バーサーカー(ヘラクレス)に半端な攻撃(Bランク以下?)は通用しないことを悟りました。
●バーサーカーの石斧に飛雷針の術のマーキングをしました。
●聖杯戦争への認識を改めました。普段より方針が変更しやすくなっています。


【ランサー(真田幸村)@戦国BASARAシリーズ】
[状態]
筋力(40)/B、
耐久(40)/B、
敏捷(30)/C、
魔力(30)/C、
幸運(30)/C、
宝具(40)/B、
疲労(中)、魔力消費(中)、肋骨粉砕骨折と内臓に損傷(どちらも少々回復)、強い屈辱と無力感、そして安堵。
[思考・状況]
基本行動方針
強敵たちと熱く、燃え滾る戦を!!だが‥‥
1.ますたぁ(茜)への申し訳なさと命が無事であったことへの安堵。
2.こういったことは得意では……
3. あの爆発、あーちゃー(アリシア)は‥‥
4.俺は……
5.せいばぁ(テレサ)、ばあさあかぁ(小野寺ユウスケ)と再戦し、勝利する
6.やはりあさしん(扉間)は忍びの者……?
[備考]
●バーサーカー(ヘラクレス)の攻撃で傷が悪化しました。
●ランサー(アリシア)のクラスをアーチャーと誤認しています。
●ランサー(アリシア)の真名を悟ったかどうかは後の書き手さんにお任せします。
●アサシン(千手扉間)を忍のサーヴァントだと考えています。
●病院内にランサーの噂が立ちました。『アイドルの関係者』、『映画の撮影』、『歌舞伎』、『うるさい』、『真田』といった単語やそれに関連した尾ひれのついた噂が広まり始めています。