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「子供480円、大人780円か。悪くない。」
『ようやく店が見つかったか……』
「本当に一円も持っていないとは思わなかったよ。」

 冬木市の大動脈である冬木大橋へと続く道沿いにある一店の某ファミレス。そのココスの駐車場に衛宮切嗣とアーチャー・クロエ、竜堂ルナとバーサーカー・ヒロは立っていた。それぞれ眠っていたり強ばった顔をしたりしていたが、その誰もがある認識をこの数十分の間で共有した。
 それは即ち、『どこかで座りたい』。


「けっこう混んでいるが……まあいい、子供連れも多い。ここならバーサーカー、君が実体化していても怪しまれにくいだろう。」
『いい判断だ、有能な同盟相手を持てて嬉しいよ。だが、今、私を子供扱いしなかったか?』
「まさか、やたら実体化したがるからってそんなことを思ったりしないよ。」
『……フン。』

 ルナをおんぶしながら店の中を伺う切嗣と、そのすぐ後ろでいつでも実体化できるように身構えているバーサーカーの間に緊張が高まる。二組が同盟を組んで以来、このような険悪な雰囲気は既に何度も発生していた。
 バーサーカーはそもそも父親を暗殺した種族である人間を憎んでいる上に、その卑劣さの象徴のような勇者と似た気配を持つ切嗣に知らず刺々しい対応になっている。
 一方切嗣は切嗣で、かつてサーヴァントとして召喚したアルトリアを思わせるバーサーカーに冷淡な態度をとりがちになっていて、また彼女が持つ死徒に近い闇の気配が警戒心を高めに高めていた。


 ぐうぅ~。


「……」
『……』
『……とりあえずさあ、早くお店入んない?』
『……フン。』
「……そうしよう。」

 とはいってもその対立が決定的なものになることはない。切嗣の背で眠るルナは、二人が口論になりかけると胃が刺激されるのか、その内蔵から怪音を響かせるのだ。このような状態でシリアスな話など望むべくもなく、それを解決し対話のテーブルに着くためにも一刻も早い食事が望まれるのだ。


「二人とも、実体化する前に着替えてくれ。アーチャー、カバンを。」
『着替えだと?』
「その左腕で店に入る訳にはいかないからな……もしかして。」
『ない。』
「……バーサーカー、悪いが「実体化は譲歩できないな。」わかったから一度霊体化してくれ。いや、いい、僕のコートを貸そう。」
「……」
「嫌そうな顔をするな。早く。」
「……喫煙者か。」
「今は、禁煙中さ。」

 二組が同行することになって以来の渋い顔をしながらバーサーカーはコートを受けとると袖を通す。といっても左腕はとてもではないが入らないので右腕だけ通して前を手で抑えるかたちに落ち着いた。それを見て思わずアーチャーは「露出狂みたい」と思ったが口には出さないでおいた。英断である。

「じゃあ、アーチャーはこれを。」
「!あっ……」
「なんだ、バーサーカー。」
「いやいや、なんでもない。」
「……だったら、なんで距離をとる。」
「別に。それより、早く着替えに行かせるべきだな。違うか?」
「……そうだ、じゃあアーチャー。早く。」
「「えっ、ここで?」」
「ここなら車の影に隠れて見えない……アーチャー?」

 思わず切嗣はアーチャーの名を呼んでいた。車と車の間、狭い場所で一直線になっている二人のサーヴァントは、それぞれ戸惑った視線とゴミを見る視線を向けていた。
 まずい。切嗣の中で警報が鳴る。彼のこれまでの人生で培った勘が、とてつもない危機を伝えている。アーチャー・クロエの私服を手にしながら、なにか大切なものが崩れていきつつある音を聞いた気がした。

「……アーチャー。」

 ポン、とバーサーカーはアーチャーの肩に手を置いた。

「お前も、その、弄ばれて大変なんだな。」
「……!待ってくれ、誤解だ。そういう趣味じゃない。」
「黙れ。それと、早く私のマスターを下ろせ。同盟のよしみだ、この場でお前は殺さん。」
「落ち着くんだ、話を聞いてくれ。」
「殺すぞ変態。お前の鬼畜の所業を、今回だけは見逃してやるといっているんだ。」
「……わかった、この子は返す。だから「貴様!今ルナの尻を触ったな!ここで今冥界にーー」」「ちょっとストップストップストップ!!!そういうんじゃないから!!とにかく誤解だし、それは私が好きで着てる服だから!!」
「アーチャー!!お前はこんな男にオモチャにされていいのか!!人間は、人間はこんなにも醜いぞ!!」
「オモチャとかにされてないし変なこともされてないっての!!」
(……どこだ、どこで間違えたんだ、僕は……)

 文字通り怪気炎を上げるバーサーカーとそれを必死に宥めるアーチャーを前に、切嗣は一人呆然とする。
 切嗣としてはバーサーカーとの拮抗状態を打開すべく、バーサーカーの求める実体化しての交渉に応じようとし、その為にココスに入るにあたって着替えさせようとしただけだ。それで気がつけばバーサーカーからはロリコン扱いされている。何がなんなのかさっぱりわからない。



「……なにこれ?」

 騒ぎとお腹が空きすぎて起きたルナが慌てて止めに入るまでこの一悶着が収まることはなかった。



「これ全部食べていいの!?」
「遠慮することはない、食べ放題だからね。」
「本当に!?杏仁豆腐も!?」
「ああ、食べていいんだ……」

 喜び勇んで駆け出していくルナと、「適当によそってくるね」と言って後を追うアーチャーを、切嗣は死んだ目で見送った。

 あのあとルナのとりなしと、アーチャーがバーサーカー達を着替えに付き添わせた際に行われた状況説明で、なんとか誤解を解消した。
 それでも、バーサーカーの見る目は険しい。一応口約束とはいえ同盟相手に向けるべき視線ではないはずだが、既に切嗣にそれについて嫌味の一つも飛ばす気力はなかった。

「似てない父娘だな」「援交だろ」「家出少女ぽい」「あれ援助交際じゃない?」「銀髪褐色ロリいいっすね~……エロいッ!」「でもかなり狙いすぎじゃねぇ?」
「……」
「なんだ、その目は。安心しろ、お前がアーチャーに今のところ手を出す気はないのはわかった。」
「……いや、そうじゃない。」
「ルナのことか。アーチャーより幼いなら、その、まあ、ないんだろうな。」
「率直に言う、今からでも霊体化してもらえないか。」
「断る。実体化していなければこれから先の交際は困難だな。」
「だが、やはり周りの目がある。」
「言わせておけ。それとも、あの無礼な人間どもを燃や尽くしてしまっていいなら構わんが?」

 先からヒソヒソと周囲から聞こえてくる小声はまるで先程のバーサーカーのような誤解と偏見に基づいたものだ。確かにこの場にいる少女達は全員半分人間ではないし父娘とはアーチャーに対してすら言い切れない。だがそれでなぜ変質者のように思われなければならないのだ。そのせいで一触即発の危機まで行ったというのに、まさか誤解を解いたあとに同じような扱いを受けるとは。テーブルに案内した店員など露骨に奥に引っ込みなにやら話している。とても食事が喉を通るような環境ではない。
 そして何より、バーサーカーからの好感度が著しく低い。彼が口を開く度に、明らかに警戒をみせ、時にはぐらかし時にキッパリと拒絶する。セイバーの時は切嗣が避けていたが、今回は切嗣が避けられている。こんなにも邪険に扱われては同盟もなにもない。かといって今から同盟を解消しようなどと言い出せば戦闘になりかねない。ルナが再びあの力を使う可能性も考えると、ここは静かに食事をしつつ交渉するのがもっとも合理的ではあるかもしれないが……

(……僕はよく、あの聖杯戦争を生き残れたな。)

 改めて思うと、セイバーはどれだけ大変だったのだろうかと思う。あんなにも自分は恵まれた環境にいたのか。少なくとも性犯罪者のような扱いをされることは確実になかったと断言できる。

「お・と・う・さ・ん!取ってきたよ。」
「ちょっととりすぎちゃったかも……」

 ことさら大きな声を出してアーチャーが戻ってくる。その顔がなんとなく疲れているのを見て、切嗣の胃が痛くなる。

「すまない、さっきはデリカシーのないことを言って……」
「いいからいいから、早く食べよ。ほら、いただきまーす。」

 やけに明るく振る舞うアーチャーに、また申し訳なくなった。



【新都・未遠川東岸の橋へと続く道沿いのココス/2014年8月1日(金)0614】

【衛宮切嗣@Fate/zero】
[状態]
五年間のブランク(精神面は復調傾向)、精神的疲労(小)、周囲からの小声に色々ショック。
[残存霊呪]
三画。
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯戦争を止め、なおかつクロエを元の世界に返す。
1.早く同盟の条件を詰めて早く出よう……
2:アーチャーに申し訳ない。
3.バーサーカーは苦手だがなんとか関係を改善しなくては。
4.戦闘は避けたいが協力者を募るためには‥‥?
5.装備を調えたいが先立つものが無い。調達しないと。
6.自宅として設定されているらしい屋敷(衛宮邸)に向かいたいが、足がない。避けたいが、アインツベルン城に泊まるか?。
7.冬木大橋が落ちたことに興味。
[備考]
●所持金は4万円。
●五年間のブランクとその間影響を受けていた聖杯の泥によって、体の基本的なスペックが下がったりキレがなくなったり魔術の腕が落ちたりしてます。無理をすれば全盛期の動きも不可能ではありませんが全体的に本調子ではありません。
●バーサーカーとそのマスター・ルナの外見特徴を知り、同盟(?)を組みました。好感度が下がりました。
●コンビニで雑貨を買いました。またカバンにアーチャー(クロエ)の私服等があります。
●バーサーカー(ヒロ)が苦手です。
●セイバー(アルトリア)への好感度が上がりました。
●ココス店内に切嗣を不審者扱いする空気ができています。

【アーチャー(クロエ・フォン・アインツベルン)@Fate/kareid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]
筋力(10)/E、
耐久(20)/D、
敏捷(30)/C、
魔力(40)/B、
幸運(40)/B、
宝具(0)/-
実体化、私服、精神的疲労(小)、周囲からの小声に色々ショック。
[思考・状況]
基本行動方針
衛宮切嗣を守り抜きたい。あと聖杯戦争を止めたい。
1.食欲わかない……
2.なんなの、アイツ(ルナ)……ホムンクルス?少なくとも人間ではないと思う。
3.あんまりコイツ(ルナ)からは魔力貰いたくない……
4.冬木大橋が落ちたことに興味。
[備考]
●赤色の影をバーサーカーと、銀色の影をマスターの『ルナ』と認識しした。
●ルナをホムンクルスではないかと思っています。また忌避感を持ちました。
●バーサーカーと同盟(?)を組みました。
●夏用の私服を着ています。


【竜堂ルナ@妖界ナビ・ルナ】
[状態]
封印、精神的疲労(小)、肉体的疲労(大)、妖力消費(大・回復中)、お腹減った、靴がボロボロ、服に傷み。
[残存令呪]
3画
[思考・状況]
基本行動方針
みんなを生き返らせて、元の世界に帰る。
1.本当に全部食べていいのかな?
2.同盟を結んだ?らしい。
3.学校の保健室を基地にする‥‥いいのかな‥‥
4.誰かを傷つけたくない、けど‥‥
5.バーサーカーさんを失いたくない。
[備考]
●約一ヶ月の予選期間でバーサーカーを信頼(依存?)したようです。
●修行して回避能力が上がりました。ステータスは変わりませんが経験は積んだようです。
●新都を偵察した後修行しました。感知能力はそこそこありますが、特に引っ掛からなかったようです。なお、屋上での訓練は目視の発見は難しいです。
●第三の目を封印したため、令呪の反応がおきにくくなります。また動物などに警戒されるようになることが減り、魔力探知にもかかりにくくなります。この状態で休息をとっている間妖力は回復します。
●身分証明書の類いは何も持っていません。また彼女の記録は、行方不明者や死亡者といった扱いを受けている可能性があります。
●食いしん坊です。
●店の空気に気づいていません。

【バーサーカー(ヒロ)@スペクトラルフォースシリーズ】
[状態]
筋力(20)/D+、
耐久(30)/C+、
敏捷(20)/D+、
魔力(40)/B++、
幸運(20)/D、
宝具(40)/B+
精神的疲労(小)、魔力消費(小)。
[思考・状況]
基本行動方針
拠点を構築し、最大三組の主従と同盟を結んで安全を確保。その後に漁夫の利狙いで出撃。
1.この男(切嗣)には警戒せねば。
2.ルナは大事なさそうだな。
3.学校に拠点を構える。
4.ルナとがいろいろ心配。
5.冬木大橋が落ちたことに興味。店の空気に関しては我関せず、
[備考]
●新都を偵察しましたが、拠点になりそうな場所は見つからなかったようです。
●同盟の優先順位はキャスター>セイバー>アーチャー>アサシン>バーサーカー>ライダー>ランサーです。とりあえず不可侵結んだら衣食住を提供させるつもりですが、そんなことはおくびにも出しません。
●衛宮切嗣&アーチャーと同盟を組みました。切嗣への好感度が下がりました。
●衛宮切嗣が苦手です。
●狂化の幸運判定に成功しました。今回は狂化しませんでした。