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 病院というものは一つの都市であるといえるかもしれない。

 人は人生においてしばしば、数日から長ければ数ヶ月もの間病室で暮らさなければならなくなることがある。そうなったとき、病院から簡単に出られない以上、ある程度「内側」で諸々の事を済ませなければ入院生活が成り立たなくなってしまう。
 よって、病院の規模が大きくなれば
医療とは直接関係ない部分も大きくなる傾向がある。例えば売店は町医者の病院にはないだろうし食堂やレストランなどの飲食店の類いは大病院というレベルでなければ用意されないだろう。

 さて、日野茜が入院している病院には百を越える看護師達がおり、医療事務やそれ以外の関係者も加えればその数は四桁に迫るほどだ。まさしく大病院である。市で随一の規模であることから地域の医療を担い、市外からの急患の受け入れや時には県外からの妊婦の受け入れもしていると聞けばその重要さがわかるだろう。MRI等はもちろんヘリポートも備え、病院で自己完結しかつ他の病院との連絡もある。市の重要拠点だ。


 その病院で、千に近い関係者達は一斉に動き回っていた。
 単に忙しいからではない。もちろん冬木大橋などからの急患でそれもあるが、山は越えている。なにもなければローテーションとオペの予定を再編成してなんとかできるだろうし清掃員まで走り回る必要はない。つまり、何かあったということだ。ではそれは何か。それは。


「あの~……」
「ゆっくりあとずさりしないで……」
「とりあえず調べ……ダメですか!?私も?ゆっくり?」

 日野茜の病室、ベッドの下を覗き込んでいた姿勢のまま、茜はゆっくりと出入口の扉へと移動していく。まるで遮蔽物から遮蔽物へ移動するかのごとく慎重に慎重を重ねて、一歩一歩を踏み出していく。
 数えること十三歩目。ようやく病室から廊下に出ると、茜はほお、と息をして後ろで怖々と彼女が部屋から出るのを待っていた男達に振り返り言った。


「爆弾……見つけちゃったみたいですね。」



『ランサーさんどうしましょあれ爆弾?爆弾?』
『火薬の匂いはしませんが、見たこともないつくりだ……かたじけない!某では、これが何かわかりませぬ。』
『う~ん、マダラさんならわかるかな?それかアーチャーさん。』
『ではアーチャー殿から聞きに行きます。ますたぁはーー』
「ええっと、病院の外に避難するんでしたよね?」

 ランサー・真田幸村との小声での会話を中断すると、茜は目の前の男達に聞いた。しかし、言葉は帰ってこなかった。エレベーターというものに人は乗るとなぜか無口になってしまうものだが、声を発せられなかったのはそれだけではないだろう。
 軽やかな音ともに扉が開くと、「車を用意するので、駐車場で」と一人の男がいい駆け出し、残りの二人が「とりあえず駐車場で」「駐車場行ってから、ですね」とあいまいに茜に答えた。

『では、駐車場で待っていてくだされ。』

 幸村はそういい残して、遠ざかったのだろうか声が聞こえなくなる。
 離れることになるのは多少不安だがしかたない。病院に爆破予告があり、自分の寝ていたベッドに不審物があったのだ。確認しないわけには行かないだろう。だがとりあえず病室から離れれば……

(あれ?マイケルさんは?)

 ここでふと気づく。そういえばアーチャーのマスターであるマイケルはどうしたのだろう。確か昼食に行ったはずだが、時間的にはそろそろ戻ってきていてもおかしくはないはずだ。もし行き違いで病室に戻ってしまっていたら……

「すいませんちょっと、ちょっと電話しても!」

 大慌てで茜はスマホをとるとマイケルへと繋いだ。



『ますたぁ。』
『ランサーさん?』
「はい?」
「あ、アハハ一人言です。あのちょっと電話して良いですか?」
「どうぞ。」
「もしもし、真田さん?どうでした?」
『!……なるほど。実は……』

 茜は病院の男達が用意したタクシーに押し込まれるように乗ると、映画撮影のために滞在中のホテルまでひとまず場所を移すことになった。
 とはいっても、実のところそのように男達に指示されてタクシーチケットを受け取っただけで行き先は自由に選べる。それで移動しようというのだが、車を出す前に茜はスマホを耳にした。ランサーと話すには小声よりも電話をしているふりの方が良いだろうとの判断だ。

「さっきマイケルさんに電話したんだけど、病院からは離れたみたいで、またかけるって。」
『そのことですが、まいける殿は線路の南のスーパーとやらにいるとあーちゃー殿が。』
「南のスーパー?運転手さん線路の南のスーパーてわかります?」
「南に大きいの一軒ありますよ。」
「じゃあそこで。あ、もしもし。真田さん。「じゃあ出発します。」お願いします。真田さん?マダラさん達は?」
『……アサシンのことか。あーちゃー殿が任せろと。爆弾も調べておくとのこと。』
「大丈夫かな……マダラさんかなり具合悪かったし……」
『ますたぁ、今はまいける殿の所へ急がねば。どうやらまいける殿は、スーパーで何かあったらしいとあーちゃー殿は言っていた。我らにまいける殿を任された。ならばーー』
「私達がマイケルさんをなんとなしないと!」

 ランサー達の行動目標はとりあえず決まった。アーチャーに病院を任せ、自分達はスーパーにいるマイケルと一刻も早く合流すべきだ。何があったのかはわからないが、急がなくては取り返しがつかないかもしれない。



 十数分後、二人はスーパーの駐車場でタクシーを降りた。



【新都・線路の南側にある警察署近くのスーパーの駐車場/2014年8月1日(金)1231】

【ランサー(真田幸村)@戦国BASARAシリーズ】
[状態]
筋力(20)/B、
耐久(20)/B、
敏捷(15)/C、
魔力(15)/C、
幸運(15)/C、
宝具(0)/B、
霊体化、疲労(中)、魔力消費(極大)、魔力不足により宝具使用不可、魔力不足により全パラメーター半減、肋骨にひびと内臓に損傷(どちらもまあまあ回復)、安堵と屈辱と無力感、そして茜への責任感。
[思考・状況]
基本行動方針
強敵たちと熱く、燃え滾る戦を!!だが‥‥
1:今はスーパーへ!
2:病院はあー
3:ますたぁ(茜)に聖杯戦争について伝えたが……どうしてこうなった。
4:ますたぁ(茜)への申し訳なさと不甲斐ない自分への苛立ち。
5:あの爆発、あーちゃー(アリシア)は無事とアサシンは言ったが‥‥
6:俺は……
7:せいばぁ(テレサ)、ばあさあかぁ(小野寺ユウスケ)と再戦し、勝利する
8:あの卑劣な作戦、やはりあさしん(扉間)は忍びの者……?
[備考]
●ランサー(アリシア)のクラスをアーチャーと誤認しています。
●ランサー(アリシア)の真名を悟ったかどうかは後の書き手さんにお任せします。
●アサシン(千手扉間)を忍のサーヴァントだと考えています。
●病院内にランサーの噂が立ちました。『アイドルの関係者』、『映画の撮影』、『歌舞伎』、『うるさい』、『真田』といった単語やそれに関連した尾ひれのついた噂が広まり始めています。また病院外でも地方紙で報じられています。
●ランサー(カルナ)の戦闘を目撃しました。
●アサシン(千手扉間)への警戒心が薄れました。
●爆破予告を知りました。

【日野茜@アイドルマスターシンデレラガールズ】
[状態]
魔力消費(大)、頭にタンコブ(応急処置済)、???
[残存令呪]
3画
[思考・状況]
基本行動方針
聖杯戦争はサーヴァント同士の格闘技!だと思ってたけどマスターも頑張らないと!!
1 .聖杯戦争という企画を頑張る!
2.急いで入りましょう!
3.アサシンさん(扉間)がとってきた映像をアップロードする……視聴者参加型なのかなやっぱり。
[備考]
●予選期間中他のマスター、サーヴァントと出会うことはありませんでした。
●月海原学園高等部の生徒という立場が与えられています。
所持金は高校生相応の額となっています。
●自宅は深山町のどこかです。
●セイバー(テレサ)、バーサーカー(小野寺ユウスケ)の基本ステータスを確認しました。
●気が動転していたため、ランサー(アリシア)、バーサーカー(サイト)、バーサーカー(ヘラクレス)のステータスを確認できていないかもしれません。
●病院にアイドル・日野茜の噂が立ちました。『アイドル』、『撮影』、『外人』などの単語やそれに関連した尾ひれのついた噂が拡がりはじめています。
●病院の特別病床に入院しました。病室のある階に立ち入るにはガードマンのいる階段を通るか専用のIDカードをエレベーターにタッチする必要があります。
●聖杯戦争を番組の企画だと考えたり考えなかったりしました。とりあえず今後自分が常にカメラに撮られていると考え視聴率が取れるように行動します。
●ランサー(カルナ)の戦闘を目撃しました。
●スマホにアサシン(千手扉間)が病院を出てから帰ってくるまでの映像があります。写っているのはランサー(カルナ)、ランサーのマスターのイリヤ、キャスター(兵部京介)です。
●爆破予告を知りました。
●病室のベッドの下にアーチャー(ワイルド・ドッグ)が仕掛けた爆弾を発見しました。数名の病院関係者がこの事を知っています。