カドカワ川上社長への取材内容

2017年10月7日にニコニコ生放送などで放送された週刊文春デジタルの「文春砲Live #19」において、文春記者からカドカワ社長兼ドワンゴ会長の川上量生氏への取材内容が公開された。
以下にその全文を書き起こし掲載する。
Q.今回の、けもフレ騒動、今どうお考えになりますか?
  また、たつき氏のツイッターを読まれたときにどう感じられましたか?

A.月並みな感想になりますが、非常に不幸な出来事だったと思います。
 けものフレンズがここまでヒットするとは関係者のだれもが予想できなかった。
 それがスタッフの思いとファンの応援、そして、たつき監督の頑張りが大きくて大ヒットした。
 そして大ヒットしたが故に、いろいろな行き違いや誤解が結果的に生じてしまったのだと思います。
 そして、それは当事者たちにとっては誤解でなく事実でもありました。
 こういう事態を招いたことに、KADOKAWAも関係者の一人として大きく関わっており、
 ファンの方に申し訳なく思っています。
Q.ネットユーザーや、けもフレファンは、過去にもKADOKAWAの体質を批判しています。そういった声をどうお聞きになりますか。

A.KADOKAWAはアニメに限らず、出版や映像の業界の構造を自ら変えようとしている企業なので、
 一部のネットユーザーからは何をやるか分からない企業のように思われている部分もあります。
 そのため、時に意図せず、KADOKAWA陰謀説のようなものが独り歩きしてしまうことが
 あるのだと思います。僕が言っても信じてくれないと思いますが、
 一部のみなさんが思っているほど悪い企業じゃありません。

Q.今回、声優さんが番組内で謝罪したことで、より火を油に注ぐことになったと思います。川上さんの考えをお聞かせください。

A.声優さんが番組内で謝罪した事実はありません。
 9月27日放送の「けものフレンズ」ニコ生特番『第13回けものフレンズアワー』で
 冒頭に小野早稀さん(アライグマ役)が下記のコメントをしていますが、
 ネットメディアなどで曲解されて取り上げられてしまっているようです。

(小野早稀コメント全文)
色々と皆様を不安にさせたり、お騒がせしていますが、
私たちはこうして「けものフレンズ」を盛り上げることしかできませんので、
これからもがんばっていきたいと思います。
なので、これからもこれを見てくださっている皆さんは、
変わらずに「けものフレンズ」の作品やキャラクターたち、
そして何より動物たちをこれからも愛してくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

Q.川上さん自身の、けものフレンズのアニメをみたときの感想をお聞きかせ*1ください。

A.けものフレンズの一話を見たとき、ネットの評判通り、一回目は見続けるのがつらくて、
 まったく面白くありませんでした。それがニコニコ動画のコメント付きで何回も見るとだんだんと
 面白さが分かってくる。
 ちょうどニコニコ動画が始まったときの世間の反応に似ていると思いました。
 これは、いままでになかったアニメが生まれたとあちこちに喋っていたことを思い出します。

(引用元:週刊文春デジタル
注・取材内容の公開は、Word形式と思われるファイルを表示、投影しアシスタントが内容を読み上げる形で行われた。上記は投影されたファイルの内容全てを書き起こしたものであり、改行の位置・有無、行頭のスペースなども原文に準ずる。

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最終更新:2017年10月22日 19:44

*1 「お聞かせ」の誤植とみられる