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「諦めは心の養生なのか」(2017/07/07 (金) 09:15:52) の最新版変更点
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黒と金の虎模様の髪、改造した高校の制服、そんな姿をした男を見れば人はその男の不良だと思うだろう。
そしてそんな姿をした少年、蘭堂虎竜太もまた不良だった。
ここまでだと、仰々しい名前も相まってとても強い男のように見えるだろう。
「俺が殺し合いとか勝てるわけねーだろうが……!」
この情けない発言を聞くまでは。
更にいうなら、彼は低身長で童顔である。
蘭堂虎竜太は不良グループに所属している。
だが普段は、不良グループではパシリや伝令など足を使った便利屋みたいな扱いを受けている。
もしも喧嘩するようなことになれば、彼は自身が所属しているリーダーの名を出して脅さなければ自分一人で戦う事も出来ない臆病者だ。
そんな彼からすれば、この殺し合いは少々刺激が強すぎる。
「と、とりあえずどこか室内に……」
外をうろついていると殺し合いに乗った他の参加者に狙われるかもしれない、そう思った虎竜太は建物を探す。
それに、建物の中ならば不意を突かれることもないだろうしバリケードでも作れば人も入ってこないだろうと虎竜太は考えた。
そうしてしばらく建物を探しながら歩いていると、虎竜太は建物を見つける。
慎重に建物に近づき、その建物が何なのかを見ると診療所と書いてあった。
「診療所か……」
ここなら籠城にはもってこいだな、そう思いながら虎竜太はドアを開ける。
するとそこには――
「……ええと、君も参加者かい?」
診療所の待合室にある横長の椅子に寝転がっている検査衣を着た男が居た。
虎竜太はその男を見て一瞬の迷いもなくドアを閉めた。
そして虎竜太は考える。
やっべー、人居た! どうするアレ? どうしようあいつ!?
殺っとく? 殺っちまう? 俺の安全のために殺しとくか!?
でも勝てるか俺!? 明らかに体格で負けている相手に! でも入院患者みたいな服着てるぞ!?
どうする!? どーすんの俺!? 人殺しとか出来んのか俺!?
何か昔のライ○カードのCMみたいになっちゃったけど!
「そ、そうだ支給品!」
ここに銃とかがあれば話は変わる。
俺銃とか撃ったことないけど、多分その辺はあのナオ・ヒューマとかいう奴が配慮してるだろ! 配慮してるよね?
そう思いながらデイバッグの中を探る。
そして虎竜太が取り出したものは
「何だこれ?」
本だった。表紙には『Fate Stay night』と書いてある。
虎竜太は一応中身を検める。
そして
「漫画じゃねーか!」
虎竜太は叫びながら本を地面に叩きつける。
別に漫画が嫌いとかそういう訳では無いが、殺し合いの最中しかも扉向こうに他の参加者がいる状況で漫画が出てきたら誰だってキレるだろう。
「クソ! 他のは何だ!?」
そう言いながらまたデイバッグの中を探る。
そして虎竜太が取り出したもの2つ目の物は
「また本かよ!」
本だった。表紙には『バトル・ロワイアル』と書いてある。
虎竜太は嫌な予感がしつつも一応中身を検める。
そして
「また漫画じゃねーか!!」
再び虎竜太は叫びながら本を地面に叩きつける。
武器を寄越せ武器を、殺し合いさせる気あるのかおい。
そんな思いが体を支配しつつ、虎竜太は3度目の正直を信じてデイバッグの中を探る。
そして虎竜太が取り出したもの3つ目の物は
「いい加減にしろよ……」
二度ある事は三度ある、本だった。表紙には『グッドルーザー球磨川』と書いてある。
虎竜太は半分諦めつつも本の中身を検める。
そして
「小説じゃねーか! ここまで来たら漫画で揃えろよ!!」
三度、虎竜太は本を叫びながら叩きつける。
ここまで来ると彼はもうヤケクソになった。
虎竜太は診療所のドアを蹴り開け叫ぶ。
「もう殺せよ、自分の異能が何かわからない上に武器の一つもないこの俺をよ!
更にいうなら体格に恵まれてるわけでもないし、小柄だけど強いみたいな設定背負ってないんだよこっちは!!」
そう叫び虎竜太は若干満足気だった。
一方、その叫びを聞いた男は呆気に取られつつも虎竜太に話しかける。
「……えっと、僕は別に殺し合いに乗る気はないよ」
「――マジで?」
え、だったらさっきまでの一連の俺の行動全部無意味じゃん。
そう思いながら虎竜太は青年に問う。
「……本当に殺し合いに乗っていないのか?」
「うん」
「本当に本当に?」
「ライオンだ?」
「違う、そうじゃない」
こうして少年と男性、二人は落ち着いて話をすることになった。
◆
その後、人が居る形跡を残すのは拙いと判断した虎竜太はさっき地面に叩きつけた本3冊を回収する。
次に、待合室にいると入ってきた他の参加者にすぐ見つかってしまうと思った虎竜太は青年と共に奥の診察室に移動した。
そして二人は腰を落とし話し始める。
ちなみに、座っている場所は虎竜太が医者が良く使うような丸椅子、男が診療用だと思われるベッドの上である。
「それじゃあ自己紹介をしようか。僕は沢田総一郎、見ての通り入院患者だ」
「俺は蘭堂虎竜太、高校生だ」
「あ、高校生だったんだ。中学生くらいだと思ってた」
「どうせ俺はちっせーよ!」
総一郎の発言に多少ふて腐れつつ虎竜太は目の前の男を見る。
さっきは気付かなかったが、この沢田と言う男は自分でも勝てそうな位弱い。
ガリガリで色白、更には寝不足なのか目の下にクマまである。
これならあんな慌てなくても素手で勝てたんじゃねーか?
そう虎竜太が思っていると
「蘭堂君、今僕なら素手でも勝てると思ってるよね?」
「なっ!?」
総一郎は正確に虎竜太の心を読んだ。
それに虎竜太は思わず動揺する。
「まあ実際合ってると思うよ。僕は君に勝てやしない」
「……あんた、死にたいのか?」
自分が死ぬことを恐れないかのような総一郎の発言に虎竜太は眉をひそめる。
その答えを、総一郎はこう返した。
「いいや、死にたくないよ。何だったら優勝して願いを叶えたいとすら思ってる」
「じゃあ何で襲ってこないんだ」
総一郎の優勝したい宣言に驚きつつ、虎竜太は質問を重ねる。
それに対する総一郎の回答はこうだ。
「無理だからさ」
「無理?」
「僕は生まれつき病弱でね、子供のころから病院の入退院を繰り返していたんだ。
そして高校生の時に正体不明の病気にかかってね、10年位入院生活をしている。
更に言うなら僕は基本ベッドで過ごしていて、同じ階のトイレや自販機まで移動するのが精一杯の体力しかない。
――人を殺して回るどころか、島を一周するだけで死んでしまいそうだよ。
今はいつもより調子はいいけどさ」
総一郎の話を聞きどう返答すればいいか分からない虎竜太。
そんな虎竜太を尻目に総一郎の話は続く。
「まあ入院生活が長くて親に迷惑掛けっぱなしだからここで死んでもいいかなとは思っているけどね。
自殺とかじゃなくて純粋な不可抗力だし、死にたくはないけど」
「……すげー割り切り方だな」
「SAS○KEよろしく反り立つ壁に挑めるほど強くないからね、僕は」
そこで総一郎は「それはそれとして」と告げ、さっきから気になっていた事を聞いた。
「君の支給品は何だったんだい? 扉の前で随分騒いでいたけど」
「ああ、あれか」
そう言って虎竜太はデイバッグの中に手を突っ込みさっき叩きつけた本3冊を出す。
それを見て総一郎はこう言う。
「それぞれ1巻しかないのかい? 2巻以降は?」
「ちょっと待ってくれ」
虎竜太はデイバッグの中を探る。
すると、本が出るわ出るわ。バトル・ロワイアルの2巻から15巻が、Fate/stay nightの2巻から20巻が。そしてグッドルーザー球磨川の下巻が。
つまり、漫画版バトル・ロワイアル全巻と漫画版Fate/stay night全巻、そしてグッドルーザー球磨川の上下巻が蘭堂虎竜太の支給品だったのだ。
「お得だね」
「殺し合いの場じゃ無かったらな」
そう言いながら虎竜太はグッドルーザー球磨川の上巻を手に取り、読みはじめる。
それを見た総一郎は思わず「あ、読むんだ」と言ってしまった。
その言葉に対して虎竜太はこう返した。
「いや、ひょっとしたらこの本に出てくる異能を持った奴が殺し合いの中に居るかもしれねーし。それに対策出来るように支給されたんだよ、きっと!」
「後半願望だよね」
「悪いかよ!」
「……まあいいけどさ。それはそれとして僕にもどれか貸して欲しいんだけど」
「バトロワと、このFateって奴とどっち読む?」
「じゃあFateで」
そう言って総一郎は漫画版Fate1巻を手に取り、読み始めた。
そして本を読む二人はこう思う、殺し合いの最中自分たちは何をしているんだろう? と。
【一日目・1時00分/G-9・診療所】
【蘭堂虎竜太@ドアドアの実/ONE PIECE】
[状態]:健康
[装備]:グッドルーザー球磨川上巻
[道具]:基本支給品
[思考・行動]
基本方針:死にたくないけど、どうしたらいいか分からない
1:とりあえずこれ(グッドルーザー球磨川)読むか
2:……何やってんだろ、俺?
【沢田総一郎@範馬の血/刃牙シリーズ】
[状態]:普段より調子が良い
[装備]:漫画版Fate/stay night1巻
[道具]:基本支給品、不明支給品1~3
[思考・行動]
基本方針:死にたくないけど、どうしようもない
1:せっかくだし、この本(漫画版Fate Stay night)を読む
2:普段より体の調子が良い様な……?
3:……何をやっているんだろう、僕は
[備考]
※体の調子が普段より良いと思っていますが、異能のおかげとは考えていません
※漫画版バトル・ロワイアル全巻、漫画版Fate/stay night2巻から20巻、グッドルーザー球磨川下巻は診療所内部に置いています。
|[[しんえん!]]|時系列順|[[夜、二人、山頂にて]]|
|[[しんえん!]]|投下順|[[夜、二人、山頂にて]]|
|&color(blue){GAME START}|蘭堂虎竜太||
|&color(blue){GAME START}|沢田総一郎||
黒と金の虎模様の髪、改造した高校の制服、そんな姿をした男を見れば人はその男の不良だと思うだろう。
そしてそんな姿をした少年、蘭堂虎竜太もまた不良だった。
ここまでだと、仰々しい名前も相まってとても強い男のように見えるだろう。
「俺が殺し合いとか勝てるわけねーだろうが……!」
この情けない発言を聞くまでは。
更にいうなら、彼は低身長で童顔である。
蘭堂虎竜太は不良グループに所属している。
だが普段は、不良グループではパシリや伝令など足を使った便利屋みたいな扱いを受けている。
もしも喧嘩するようなことになれば、彼は自身が所属しているリーダーの名を出して脅さなければ自分一人で戦う事も出来ない臆病者だ。
そんな彼からすれば、この殺し合いは少々刺激が強すぎる。
「と、とりあえずどこか室内に……」
外をうろついていると殺し合いに乗った他の参加者に狙われるかもしれない、そう思った虎竜太は建物を探す。
それに、建物の中ならば不意を突かれることもないだろうしバリケードでも作れば人も入ってこないだろうと虎竜太は考えた。
そうしてしばらく建物を探しながら歩いていると、虎竜太は建物を見つける。
慎重に建物に近づき、その建物が何なのかを見ると診療所と書いてあった。
「診療所か……」
ここなら籠城にはもってこいだな、そう思いながら虎竜太はドアを開ける。
するとそこには――
「……ええと、君も参加者かい?」
診療所の待合室にある横長の椅子に寝転がっている検査衣を着た男が居た。
虎竜太はその男を見て一瞬の迷いもなくドアを閉めた。
そして虎竜太は考える。
やっべー、人居た! どうするアレ? どうしようあいつ!?
殺っとく? 殺っちまう? 俺の安全のために殺しとくか!?
でも勝てるか俺!? 明らかに体格で負けている相手に! でも入院患者みたいな服着てるぞ!?
どうする!? どーすんの俺!? 人殺しとか出来んのか俺!?
何か昔のライ○カードのCMみたいになっちゃったけど!
「そ、そうだ支給品!」
ここに銃とかがあれば話は変わる。
俺銃とか撃ったことないけど、多分その辺はあのナオ・ヒューマとかいう奴が配慮してるだろ! 配慮してるよね?
そう思いながらデイバッグの中を探る。
そして虎竜太が取り出したものは
「何だこれ?」
本だった。表紙には『Fate Stay night』と書いてある。
虎竜太は一応中身を検める。
そして
「漫画じゃねーか!」
虎竜太は叫びながら本を地面に叩きつける。
別に漫画が嫌いとかそういう訳では無いが、殺し合いの最中しかも扉向こうに他の参加者がいる状況で漫画が出てきたら誰だってキレるだろう。
「クソ! 他のは何だ!?」
そう言いながらまたデイバッグの中を探る。
そして虎竜太が取り出したもの2つ目の物は
「また本かよ!」
本だった。表紙には『バトル・ロワイアル』と書いてある。
虎竜太は嫌な予感がしつつも一応中身を検める。
そして
「また漫画じゃねーか!!」
再び虎竜太は叫びながら本を地面に叩きつける。
武器を寄越せ武器を、殺し合いさせる気あるのかおい。
そんな思いが体を支配しつつ、虎竜太は3度目の正直を信じてデイバッグの中を探る。
そして虎竜太が取り出したもの3つ目の物は
「いい加減にしろよ……」
二度ある事は三度ある、本だった。表紙には『グッドルーザー球磨川』と書いてある。
虎竜太は半分諦めつつも本の中身を検める。
そして
「小説じゃねーか! ここまで来たら漫画で揃えろよ!!」
三度、虎竜太は本を叫びながら叩きつける。
ここまで来ると彼はもうヤケクソになった。
虎竜太は診療所のドアを蹴り開け叫ぶ。
「もう殺せよ、自分の異能が何かわからない上に武器の一つもないこの俺をよ!
更にいうなら体格に恵まれてるわけでもないし、小柄だけど強いみたいな設定背負ってないんだよこっちは!!」
そう叫び虎竜太は若干満足気だった。
一方、その叫びを聞いた男は呆気に取られつつも虎竜太に話しかける。
「……えっと、僕は別に殺し合いに乗る気はないよ」
「――マジで?」
え、だったらさっきまでの一連の俺の行動全部無意味じゃん。
そう思いながら虎竜太は青年に問う。
「……本当に殺し合いに乗っていないのか?」
「うん」
「本当に本当に?」
「ライオンだ?」
「違う、そうじゃない」
こうして少年と男性、二人は落ち着いて話をすることになった。
◆
その後、人が居る形跡を残すのは拙いと判断した虎竜太はさっき地面に叩きつけた本3冊を回収する。
次に、待合室にいると入ってきた他の参加者にすぐ見つかってしまうと思った虎竜太は青年と共に奥の診察室に移動した。
そして二人は腰を落とし話し始める。
ちなみに、座っている場所は虎竜太が医者が良く使うような丸椅子、男が診療用だと思われるベッドの上である。
「それじゃあ自己紹介をしようか。僕は沢田総一郎、見ての通り入院患者だ」
「俺は蘭堂虎竜太、高校生だ」
「あ、高校生だったんだ。中学生くらいだと思ってた」
「どうせ俺はちっせーよ!」
総一郎の発言に多少ふて腐れつつ虎竜太は目の前の男を見る。
さっきは気付かなかったが、この沢田と言う男は自分でも勝てそうな位弱い。
ガリガリで色白、更には寝不足なのか目の下にクマまである。
これならあんな慌てなくても素手で勝てたんじゃねーか?
そう虎竜太が思っていると
「蘭堂君、今僕なら素手でも勝てると思ってるよね?」
「なっ!?」
総一郎は正確に虎竜太の心を読んだ。
それに虎竜太は思わず動揺する。
「まあ実際合ってると思うよ。僕は君に勝てやしない」
「……あんた、死にたいのか?」
自分が死ぬことを恐れないかのような総一郎の発言に虎竜太は眉をひそめる。
その答えを、総一郎はこう返した。
「いいや、死にたくないよ。何だったら優勝して願いを叶えたいとすら思ってる」
「じゃあ何で襲ってこないんだ」
総一郎の優勝したい宣言に驚きつつ、虎竜太は質問を重ねる。
それに対する総一郎の回答はこうだ。
「無理だからさ」
「無理?」
「僕は生まれつき病弱でね、子供のころから病院の入退院を繰り返していたんだ。
そして高校生の時に正体不明の病気にかかってね、10年位入院生活をしている。
更に言うなら僕は基本ベッドで過ごしていて、同じ階のトイレや自販機まで移動するのが精一杯の体力しかない。
――人を殺して回るどころか、島を一周するだけで死んでしまいそうだよ。
今はいつもより調子はいいけどさ」
総一郎の話を聞きどう返答すればいいか分からない虎竜太。
そんな虎竜太を尻目に総一郎の話は続く。
「まあ入院生活が長くて親に迷惑掛けっぱなしだからここで死んでもいいかなとは思っているけどね。
自殺とかじゃなくて純粋な不可抗力だし、死にたくはないけど」
「……すげー割り切り方だな」
「SAS○KEよろしく反り立つ壁に挑めるほど強くないからね、僕は」
そこで総一郎は「それはそれとして」と告げ、さっきから気になっていた事を聞いた。
「君の支給品は何だったんだい? 扉の前で随分騒いでいたけど」
「ああ、あれか」
そう言って虎竜太はデイバッグの中に手を突っ込みさっき叩きつけた本3冊を出す。
それを見て総一郎はこう言う。
「それぞれ1巻しかないのかい? 2巻以降は?」
「ちょっと待ってくれ」
虎竜太はデイバッグの中を探る。
すると、本が出るわ出るわ。バトル・ロワイアルの2巻から15巻が、Fate/stay nightの2巻から20巻が。そしてグッドルーザー球磨川の下巻が。
つまり、漫画版バトル・ロワイアル全巻と漫画版Fate/stay night全巻、そしてグッドルーザー球磨川の上下巻が蘭堂虎竜太の支給品だったのだ。
「お得だね」
「殺し合いの場じゃ無かったらな」
そう言いながら虎竜太はグッドルーザー球磨川の上巻を手に取り、読みはじめる。
それを見た総一郎は思わず「あ、読むんだ」と言ってしまった。
その言葉に対して虎竜太はこう返した。
「いや、ひょっとしたらこの本に出てくる異能を持った奴が殺し合いの中に居るかもしれねーし。それに対策出来るように支給されたんだよ、きっと!」
「後半願望だよね」
「悪いかよ!」
「……まあいいけどさ。それはそれとして僕にもどれか貸して欲しいんだけど」
「バトロワと、このFateって奴とどっち読む?」
「じゃあFateで」
そう言って総一郎は漫画版Fate1巻を手に取り、読み始めた。
そして本を読む二人はこう思う、殺し合いの最中自分たちは何をしているんだろう? と。
【一日目・1時00分/G-9・診療所】
【蘭堂虎竜太@ドアドアの実/ONE PIECE】
[状態]:健康
[装備]:グッドルーザー球磨川上巻
[道具]:基本支給品
[思考・行動]
基本方針:死にたくないけど、どうしたらいいか分からない
1:とりあえずこれ(グッドルーザー球磨川)読むか
2:……何やってんだろ、俺?
【沢田総一郎@範馬の血/刃牙シリーズ】
[状態]:普段より調子が良い
[装備]:漫画版Fate/stay night1巻
[道具]:基本支給品、不明支給品1~3
[思考・行動]
基本方針:死にたくないけど、どうしようもない
1:せっかくだし、この本(漫画版Fate Stay night)を読む
2:普段より体の調子が良い様な……?
3:……何をやっているんだろう、僕は
[備考]
※体の調子が普段より良いと思っていますが、異能のおかげとは考えていません
※漫画版バトル・ロワイアル全巻、漫画版Fate/stay night2巻から20巻、グッドルーザー球磨川下巻は診療所内部に置いています。
|[[しんえん!]]|時系列順|[[夜、二人、山頂にて]]|
|[[しんえん!]]|投下順|[[夜、二人、山頂にて]]|
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|&color(blue){GAME START}|沢田総一郎|[[秩序・狂と混沌たち]]|