命短し、走れよ乙女よ。 ◆j0K3675zFI



墜ちてゆく。
死へと目掛けて。
宙を無様に舞う。



私は、墜ちている。
ビルの屋上から突き落とされたのだと、私は理解していた。
私の前に現れた男の人が、私を何の躊躇も無く突き落としたのだ。
男の人は、ストラップを付けていた。
その腰に、『ごーねちゃん』のグッズであるストラップを身に付けていた。
あの子のファンか――――――いや、差し金かなって。
なんとなく、理解してしまった。

地面に叩き落ちるまで、きっと数秒にも満たない。
なのに私の中で、その一瞬の時間は。
まるで『永遠』のように感じられた。
そんな刹那の最中に、私の心では様々な想いが渦巻いていた。

解らなかった。
何でこんな目に遭っているのか。
何故こんな目に遭わなくてはならないのか。
私には解らなかった。

走馬灯のように脳裏を過る、私の人生。
歌が、好きだった。
子供の頃から、歌うことが好きだった。
歌うことは、とても楽しいから。
歌えば、自分を解放できるから。
歌えば、皆が笑顔になってくれるから。
だから成長して、歌を仕事に選ぶのは当然だった。
アイドルとしてデビューすることが決まった時は、何よりも嬉しかった。

暴力。賄賂。根回し。枕営業。
業界に入って、汚い噂も幾度と無く耳に挟んだ。
同僚であるアイドルがそういうことに手を染めていると、聞いたこともあった。
キラキラと輝いているって思っていた世界は、とても醜くて。
これが現実なんだということを私は理解した。
でも、それでも、私は歌い続けた。
歌うことが純粋に好きだったから、私は清純であり続けた。
己の中の『理想のアイドル』を貫いた。
汚い手なんて一切使わない、努力と才能によって輝くアイドルを貫いた。


だって、アイドルはそういうものだから。
歌って踊って、みんなを笑顔にする。
アイドルとは、キレイに輝く存在なのだから。


楽しかった。幸せだった。
みんなが歌を聴いてくれることが、嬉しかった。
みんなが自分の歌で笑顔になってくれることが、嬉しかった。
みんなに笑顔を届けることが出来て、何よりも嬉しかった。
私は、『アイドル』という仕事が大好きだった。



―――――――――なのに。
―――――――――それなのに。



どうして、こんなことに。
嫌だよ。
私は歌いたい。
もっと笑顔を届けたい。
みんなを幸せにしてあげたい。
それだけだったのに。
私が望んだのは。
それだけのことだよ。
誰も憎んでなんていない。
誰も恨んでなんかいない。
誰も嫌ってなんかいない。
汚れてなんかいない。
ずっと努力してきた。
キレイな女の子であるためにずっと頑張ってきた。
なのに、それなのに。
なんで。
なんで。
なんで。
なんで。
なんで。
なんで。
なんで。
なんで、なんでなんでなんでなんでなんで?
私、何か悪いことをしたの?
何も悪くないよ。
私は、悪いことなんてしてないよ。
もっと悪いことしてる子だって一杯いる。
なのに、何も悪くない私が死ななくちゃいけないの?
がんばってきた私が死ななくちゃいけないの?
悪いことなんてしてないのに。
悪くないのに。
おかしい。
絶対におかしい。
嫌、嫌、嫌、嫌、嫌。
いやだ。
こわい。
死にたくない。
死にたくないよ。
誰か
助け
て――――――――――――


◆◆◆

◆◆◆



目が覚めた時、そこは草原だった。
雑草が肌や服に擦れて、少しばかりくすぐったい。
仰向けに倒れていた彼女は、ゆっくりと目の前の景色を見据える。
月が空に昇り、紺色の天上が広がっている。
ああ、まだ夜なのかと彼女は気付く。
普段ならば、仕事の疲れでとっくにぐっすりと眠っている時間だろう。
ぼんやりとそんなことを思いながら、がさがさと雑草の音と共に彼女は立ち上がった。

自らの身体に、触れる。
ぺたぺた、ぺたぺた。
すらりと伸びた手足。
引き締まった胴体。
豊満な胸。
薄紅色の髪。
両親から貰った、自慢のきれいな顔。
なんともない。
傷一つ、ついていない。
無事だ。


「………………生きて、る」


実感が無いように、ぽつりと呟いた。
さっきまでの光景なんて何も無かったかのように。
『ビルの屋上から突き落とされたこと』なんて、夢であったかのように。
彼女の、『井上 快夢』の身体には何一つとして異常がなかった。


だけど、一つだけ違った。
少しだけ視界が狭いことに、気付いていた。
そして、顔を触っていた時に彼女は気付いた。
柔らかい感触が、指先に触れる。
右目に当たる部分に、『何か』が生まれている。
これは、何なのだろう。
撫でるようにそれを触る内に、彼女の疑問は解ける。


これは、花だ。
右目から花が、生えている。


何が、起こっているのか。
なんで、右目から花が。
そもそも、なんでこんな所に。
困惑し、混乱する彼女は必死に記憶を探る。
先程までの出来事を、思い返す。

男の人に突き落とされて。
もう死ぬんだと思って。
それから。
それから―――――――



『さっそくだがお前達には最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう』



そうだ。
あの場所で、ヒューマという男がそう言っていた。

これは、殺し合いで。
最後の一人になるまで殺し合わないといけなくて。
そして、『参加者一人ずつに能力が授けられる』。
逆らった者には、首輪による粛正がある。
彼は、そう言っていたのだ。

訳が解らなかった。
理不尽だとしか思えなかった。
死なずに済んだと思ったら、今度は『殺し合え』?
殺人の被害者になったと思ったら、今度は殺人の加害者になれ?
ひどい話としか、言い様が無かった。
なんで、こんなことになったのだろうか。
理解が出来なかった。

突き落とされた時も、そうだった。
自分が何か、悪いことをしたのだろうか。
誰かを憎んだり、恨んだりしただろうか。
してない。何も、してない。
なのに、こんな目に遭っている。
わからない。わからない、わからない。
何も、理解できない。




(ねえ、神サマ。あなたは、私を、どうしたいの?)




これが、運命だというのなら。
運命を操る神様は、なんて残酷なんだろう。
少女を弄ぶことを、どれだけ楽しんでいるのだろう。
呆然とした瞳で空を見上げ、彼女は宛も無く歩き出す。
何処へ向かうか等、考えていない。
これからどうするかなんて、未だに思いつかない。


そう思って彷徨っているうちに、彼女は一つの『影』を見つけた。
彼は雑草の上に腰掛け、夜の海をぼんやりと眺めていた。
覚束無い足取りで、なんとなく快夢は近寄って見る。
そして『影』は快夢の存在に気付き、ゆっくりと振り返った。


「……おや。お嬢さんも『参加者』……でいいのかな?」


それは、老いた男性だった。
髪の色は真っ白に染まり。
顔は皺と染みに覆われている。
既に八十を越した老人であることは、快夢から見ても解る。
支給品に手をつける様子も無く、彼はどこか惚けたように快夢を見上げる。


快夢は、無言、無表情のままだ。
目の前で座る老人を、ただ見つけ続けている。
そんな彼女の様子を見た後、老人は再び口を開いた。


「まず、自己紹介が必要かな……儂は『善養寺 十次』。
 儂は殺し合おうなんて思ってない……だから、安心して構わないよ。
 どのみち儂は老い先短い……勝ち残った所で、意味は無いと思っているからね……」


老人はそう告げて、再び海を見つめる。
まるで既に諦めを付けたかのように、彼はただ海を眺め続ける。


「……井上……快夢、です」
「おや……どこかで聞いたことのある名前だね」
「まあ、アイドルやってるので」
「ほう……まさか死ぬ前に有名人さんと会えるとはなあ。
 死ぬ前のプレゼント、と言うべきなのだろうね……」

快夢はどこか寂しげで、諦観に満ちた老人の横顔を見つめる。
何もかも投げ出したような彼の表情を、唖然と眺める。
何故、そんな顔が出来るのだろう。
何故、そうも諦め切った顔が出来るのだろう。
そんなことを、思っていた。


「死ぬのが、こわくないんですか」
「儂はもう年寄りだよ。この歳になると、死ぬのも怖くなくなるんだ。
 それに、こんな時……腰を痛めた老人に出来ることは、未来ある者に生存の席を譲ることくらいさ」

悟ったように語る老人を見て、快夢はきゅっと怯えるように拳を握った。
自らの死を受け入れた老人の姿を見て、少しだけ震えてしまった。


「でも、お爺さん、何も悪いことなんてしてないのに――――」
「良い悪いの問題ではないさ。『そういう運命だった』……ただ、それだけのこと」

ただ冷静に老人はそう答える。
快夢は―――――怖い、と思った。
きっとこのお爺さんは、何も悪いことをしていないのに。
何も酷いことをしていないのに。
なのに、理不尽に巻き込まれている。
それを受け入れて、死ぬことを選んでしまっている。
それが、快夢にとって恐ろしかった。



過去の光景が、フラッシュバックする。
突き落とす男性。
墜ちゆく快夢(わたし)。
理不尽への嘆き。
これから死ぬという事実。
自問自答。
恐怖。
慟哭。
絶望。
終焉。
恨み節。
私の。
あの最後さえも。
そういう、運命―――――――?


己の中の雑念を振り払うように、快夢は言葉を投げ掛けようとする。



「でも、お爺さん」
「それに、儂は『見たんだ』
「……え?」
『見てしまったんだ』

唐突な老人の発言に、呆気に取られ。
そして老人が、再び口を開く。


『版権異能授与バトロワ』
「急に、何を……」
この物語の『題名』なのさ


老人の奇天烈な言葉に、快夢はただ呆然とするしか出来ない。
バトロワ?題名?
急に何を言い出すのかと、思うしか無かった。
でも、なのに。
快夢の背筋は、急激に震えていた。
知ってはならない真実に触れてしまったかのように。


儂らは、キャラクター……らしい。
 漫画やアニメ……『版権作品のキャラクターの能力』を与えられたオリジナルキャラクターが、殺し合う
「…………」
そのオリジナルキャラクターこそが、儂ららしい。
 儂らは、殺し合う為に生み出された存在であるようだ


老人は、ただ淡々と語り続ける。
快夢は、気付く。
老人の姿に見えた『絶望』の正体に。
老人の『諦観』の正体に。


この殺し合いは、ひとりひとりに、異能力が授けられる。
 儂に授けられた能力とは、これなんだ


老人はふっと振り返り、そう言った。
その瞳と口元に浮かぶのは―――――諦めに沈んだ微笑。


越えてはならない『壁』を越えてしまう能力。
 つまりは、現実と空想の壁を乗り越える能力。
 それが、儂に授けられた能力だったらしい

それが、彼に与えられた能力。
本来は傭兵『デッドプール』が持つ能力。
全身を癌細胞に蝕まれ、死ぬことすら出来なくなった男の狂気の具現。
彼は知ってはいけない壁を知り、越えてはならない境界を越える能力を手に入れていた。
それは文字通り、狂気の具現。
正気を失った男の妄想の行く末。
妄言。狂言。そう捉えられても仕方無い、絶望的な真実の認識。
狂っていたからこそ、傭兵はそれに耐えられた。

されど、老人は狂えなかった。
ただ運命を漠然と受け入れるだけの老人が、狂っている筈が無かった。
だから彼は絶望したのだ。
心優しい老人は、行動を放棄した。
未来ある若者に生存の席を譲った、というのもある。
だが、その思い以上に老人の心を支配していたもの。
それは諦めだった。
絶望であった。
老人は真実を前にし、死を受け入れる道を選ぶしか出来なかったのだ。


なぜなら老人は―――――――正気であったから。
正気である老人に、この真実は耐え切れなかったから。


そして。
運命を嘆く少女にとっても、それは同じであり。
されどその絶望は、老人とは異なり。
正気と狂気の狭間に居る少女は、耐え切れなくなった末に。
この道を選んだ。



鮮血。
ぼんやりと座り込んでいた老人の左腕が、吹き飛ぶ。
真紅の液体が雑草を赤く染め上げ。
そのままバランスを崩した老人が、崩れ落ちる。



老人が見たのは、右手に血染めの剣を握る快夢の姿だった。
その眼は絶望と恐怖に染まり。
荒い息を吐きながら、冷静さを失い。
そして、その瞳からはただただ涙を溢れさせていた。
ゆらり、ゆらりと迫り来る快夢を老人は見据える。
自分はこれから死ぬのだと、理解する。
だが、老人はその死を受け入れていた。
受け入れていた―――――――受け入れて、いた?
ならば、何故自分は『語った』のか。
どうして自分は『真実』をこの少女に言ってしまったのか。
老人は自問自答をする。
自らの行為は、ただ少女を絶望させたのみ。
当然だ。自らが空想の存在である、という真実など知ってはならない。
知れば誰もが絶望するだろう。慟哭するだろう。
なのに、己は語った。
この世界が『まがいもの』であることを、目の前に少女に語った。
ああ、どうしてなのか。
何故なのか。



――――――ああ、単純なことだった。
――――――絶望していたからだ。
――――――この絶望を、誰かに押し付けたかったからだ。


悟ったふりをして、結局はこの有様か。
老人は己の行動を自嘲するように思う。
『自分の人生が空想に過ぎない』という真実に、結局は耐え切れなかったのだ。
だからこそ初めから諦め切っていた。
そして、その絶望を他人に共有させたかった。
きっとそれが、『心優しい老人』と言われた自分の、最後の恨み節だったのだろう。



「お嬢さん……それでも、忘れないで、く、れ。
 儂らが空想の存在であったとしても、殺し合うためだけの存在であったと、しても」


だから。
せめて、最後に。
この少女に、詫びたいと老人は思った。
最期の言葉を残したいと、思った。
涙を溢れさせる少女に、詫びるように。
老人は、少女への最後の慈悲を与える。




「それでも、儂らは、儂らの人生を……歩んできた、のだ」





最後に視界に映ったのは、鈍く輝く死の刃。
少女が振り下ろした刃が、老人の頭部を叩き割った。




【善養寺 十次@第四の壁破壊/デッドプール 死亡】

◇◇◇



――――――カイムちゃんは、歌がお上手ね!



『えへへ、ありがと、ママ!』



――――――カイムは凄いなあ。いつか歌手になれるんじゃないか?



『うん、パパ!わたし、かしゅになりたい!』



――――――カイムちゃんの歌なら、みんなを笑顔に出来るわ!



『わたし、だいすきなの。わたしのうたで、みんなわらってくれるのが!
 みんなニコニコしてて、うれしいの!』


――――――パパとママは応援してるぞ!いつかカイムがデビューしたら絶対見に行くからな!



『ありがと、パパ!えへへ……わたし、がんばるね!』



◇◇◇

◆◆◆



目の前に転がっていたのは、老人の亡骸。
頭部を叩き切られ、脳漿をぶちまける無惨な死体。
私の手に握り締められるのは、一本の剣。
赤い血が滴る、殺人の凶器。
そして呆然と立ち尽くすのは、わたし/井上 快夢。
キレイであり続けることを誓った筈の、女の子。



人が死んだ。
死んでしまった。
いや、ちがう。
殺した。
殺してしまった。
人を殺してしまった。



「あは」



何が、キレイなアイドルだ。
何が、清純な女の子だ。
そんなもの、今、ここで死んだ。
このおじいさんと一緒に、死んでしまった。
死んだ。
死んだ、死んだ。
死んだ死んだ死んだシんだシんだ×んだ!



「はは、ははは」



わたしの人生、なんなんだろう。
ずーっとがんばってきたのに。
パパとママからほめられて嬉しかったのに。
歌うのがだいすきでアイドルになったのに。
いっしょうけんめい努力してきたのに。
なのに、突き落とされて。
きっとそれは、醜いみにくい『ごーねちゃん』のせいで。
わたしの人生はおわっちゃって。
でも、生きてて。
目から花が咲いてて。
そして。
そして、おじいさんが。



「あは、は、あはは、はっ、はっははははははははははははははははははははははは!!!!!!」




『わたしたちはオリジナルキャラクターだ』って、言った。
ふつうに考えれば、信じる筈が無かったのに。
そんなの狂言だっておもうはずだったのに。
なのに、わたしは確信していた。
じぶんたちが空想のキャラクターだってことを、りかいしてしまった。
頭ではなく、こころが。

たのしく生きたかったのに、現実はきたなくて。
どりょくしてきたのに、他の子から恨まれて。
いっしょうけんめい生きてきたのに、全部だいなしにされて。
そしてそしてそして。
たのしかったことも、うれしかったことも、つらいことも、理不尽なことも。
ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ――――――――ウソでしかなかった。
わたしの人生は、このコロシアイのために用意されたうそっぱちだった。
そう理解した瞬間、わたしはおじいさんをころしていた。
かなしくって、つらくって、自然に手がでていた。

なんなの、なんでこうなの?
わたし、なにかわるいことした?
わたし、どうしてこんな目にあうの?
わたしの人生、なんなの?
ひどい、ひどいよ。
みんなひどい。
ゆるせない。
きらいだ。
きらい。
きらいきらいきらいきらいきらい!



「あは、は、はぁ―――――――――――」



涙がとまらない。
もういやだ。
このせかいはひどい。
ぜんぶ、きらいだ。
わたしが、ぜんぶ、ころしてやる。
ごーねちゃんも、ころしてやる。
おわらせてやる。
うそっぱちの命なんて、意味はない。
わたしが、わたしが、わたしが―――――――




「ねえ、なんで、なんでなのよぉ―――――――」




――――――かなしいよ、こんなの。


【一日目・1時00分/A-7 海辺の草原】

【井上 快夢@ゼロ(ウタウタイ)/DRAG-ON DRAGOON 3】
[状態]:発狂、右目に災厄の花、返り血
[装備]:ショートソード
[道具]:支給品一式、不明支給品(0~2)
[思考・行動]
基本方針:全部殺して、終わらせる。
1:郷音ツボミは必ず殺す。
※ブラッドゲージの蓄積度は『30%』です。100%になればウタウタイモードを発動可能です。
 他者を攻撃、あるいは自らが傷付いて血を浴びることで蓄積していきます。



※A-7に善養寺 十次の遺体が放置されています。
快夢がデイパックの中身を回収したかは後の書き手にお任せします。


ナイーブレターズ 時系列順 その始まりは喜劇
ナイーブレターズ 投下順 その始まりは喜劇

GAME START 善養寺 十次 GAME OVER
GAME START 井上 快夢 「夢をあきらめて現実を生きます」

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最終更新:2017年05月13日 19:09