版権異能授与バトルロワイアル@ ウィキ内検索 / 「◆LJGPFoTaW6」で検索した結果

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    ...K3675zFI ◆LJGPFoTaW6 ◆7PJBZrstcc ◆XksB4AwhxU ◆IPU8SGkvmQ ◆N.AC9rXJ/I
  • OP~第49話まで
    ... その始まりは喜劇 ◆LJGPFoTaW6 島津 蒼太、阿良 愛 1時00分 I-4 006 愛のままにわがままにこの二人は自分の都合しか考えない ◆7PJBZrstcc 月宮埜々香、笹原卓 1時00分 F-5 007 「幸福な」少女とウソつきの話 ◆XksB4AwhxU 側後健彦、伊丹沢妙 1時00分 I-8・集落 008 風吹けば ◆YlfcDuGY1 フレイス 1時00分 H-4 南の山斜面 009 相性-たった二人の生存協定- ◆IPU8SGkvmQ 早川千夏、石黒千晶 0時45分 G-7・分校周辺 010 LOVE DELUXE ◆j0K3675zFI 郷音 ツボミ、河野 英雄 1時00分 E-9 観光協会 011 危険な資産家! 鏑木シリカは眠れない ◆7PJBZrstcc トーマス・ベイカー、鏑木シリカ 1時00分 G-2 012 セイギトアクイ ◆YlfcDuGY1....
  • 第一回放送までの本編SS
    ... その始まりは喜劇 ◆LJGPFoTaW6 島津 蒼太、阿良 愛 1時00分 I-4 006 愛のままにわがままにこの二人は自分の都合しか考えない ◆7PJBZrstcc 月宮埜々香、笹原卓 1時00分 F-5 007 「幸福な」少女とウソつきの話 ◆XksB4AwhxU 側後健彦、伊丹沢妙 1時00分 I-8 集落 008 風吹けば ◆YlfcDuGY1. フレイス 1時00分 H-4 南の山斜面 010 LOVE DELUXE ◆j0K3675zFI 郷音 ツボミ、河野 英雄 1時00分 E-9 観光協会 011 危険な資産家! 鏑木シリカは眠れない ◆7PJBZrstcc トーマス・ベイカー、鏑木シリカ 1時00分 G-2 012 セイギトアクイ ◆YlfcDuGY1. 島原翼、丹美寧斗 1時00分 E-2 草原 013 ケロイド 分目青司、鈴宮ミカ 1時00分 E-8 ミカ...
  • SSタイトル元ネタ
    ... その始まりは喜劇 ◆LJGPFoTaW6 アニメ『selector infected WIXOSS』サブタイトル風喜劇とは、観客を笑わせながら、人生の真実面を表す劇の事 006 愛のままにわがままにこの二人は自分の都合しか考えない ◆7PJBZrstcc バンド『B z』の楽曲『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』 007 「幸福な」少女とウソつきの話 ◆XksB4AwhxU 008 風吹けば ◆YlfcDuGY1 2ch掲示板 なんでも実況版Jデフォルト名無し『風吹けば名無し』 009 相性-たった二人の生存協定- ◆IPU8SGkvmQ テレビドラマ『相棒』の漫画化作品『相棒-たった二人の特命係-』 010 LOVE DELUXE ◆j0K3675zFI バンド『Sade』のアルバム名『Love Deluxe』 011 危険な資産家! 鏑木シリカは眠れない ◆7PJ...
  • その始まりは喜劇
    その始まりは喜劇 ◆LJGPFoTaW6 島津蒼太にとって世界とは常に暴力と共にあった。 別に彼自身はさほど暴力を振るうのは好きではない。 しかし彼の体の小ささと女顔、両目の色が違うという事実は否応無く排斥をもたらし、彼をそちらの道へ引きずり込んだ。 高校に上がるまで絡んでくる相手と繰り広げたいざこざの数は、百からはもう数えていない。 昔診察を受けた医師の話では何でも脳内分泌物やホルモンバランス、成長異常により幸運にも自分は人並みより少し上の力を振るえるそうだが、彼にとってはどうでもいい事だった。 人並み以上と言っても喧嘩番長と言うくらいだし、それなら普通の容姿の方が百倍は欲しいと思えた。 当然ながら蒼太に友達は少ない。 トラブルに巻き込むことを考えたら別段欲しいとも思わないが。 なんせ雪だるま式にトラブルは増え、ここ一年はヤクザ崩れの手合いと事を構え...
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    版権異能授与バトルロワイアル@ ウィキへようこそ ここは、俺ロワ・トキワ荘にて行われているオリジナルキャラクターでのバトルロワイヤル企画のまとめwikiです。 キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。 現在の本スレ http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1472265796/ したらば掲示板 http //jbbs.shitaraba.net/otaku/17654/ 現在の予約 書き手 キャラクター 期限 延長・修正 メニュー トップページ メニュー 検索 編集練習用ページ 今日 - 昨日 - 総合 -
  • プラグイン/ニュース
    ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/266.html#id_542badf7 たとえば、#news(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 世界を席巻する『イカゲーム』はなぜヒットした? 紐解くカギはゲーム参加者の“人間ドラマ”にあり - auone.jp 横浜流星&佐野勇斗、映画『嘘喰い』デス・ゲームに興じるヤバいやつら - 中日新聞 『カレイジアスペルセウス』(MSX版)がレトロゲーム遊び放題アプリ“PicoPico”に追加。12月15日正午まで体験プレイも可能 - ファミ通.com ゲームの中から出てきたみたい! 粘土...
  • 島原 翼
    【名前】島原 翼(しまばら つばさ) 【性別】男 【年齢】16 【職業】高校生 【服装】白と青のTシャツの上に白黒ジャケット、ジーンズ。 【身体的特徴】黒髪ストレート、瞳は黒 【好きなこと・もの】ボランティア活動、Fateシリーズ作品 【嫌いなこと・もの】無力な自分 【特技】歴史に詳しい(日本史、世界史どちらも) 【趣味】Fateシリーズのアニメゲーム漫画を楽しむこと 【与えられた特殊能力】衛宮士郎の能力@Fate/stay night (武器の投影魔術、短時間ではあるが無限の剣製も詠唱すれば展開可能) 【詳細】 Fateシリーズ好きの男子高校生。 特に『Fate/Stay night』の衛宮士郎に憧れており、自分も正義の味方になりたいと思っているが、 同時に士郎のような覚悟や決意は自分にはないと考えており、半ば諦めている。 根は真面目だが、その真面目さから...
  • 「幸福な」少女とウソつきの話
    「幸福な」少女とウソつきの話  ◆XksB4AwhxU 彼女は、普通の少女だった。 友達と優しい両親を持つ、幸福なごく普通の少女だった。 しかし、悲劇が訪れた。 その悲劇は、その少女とその家族の人生を狂わせるには、十分すぎる物だった。 少女の父は、”無くなってしまった”母を求め続けた。 少女が何を言っても、聞かなかった。 やがて父は、その少女を鬱陶しく思うようになった。 そして、父は少女に、暴力を教えた。 I-8、岸壁に立つ集落の家屋の一つ。 伊丹沢 妙 という少女は転送された部屋の隅で、震えている事しかできなかった。 この舞台に転送される前......彼女は些細な事で父親に叱られ、罰を受けていた。 執拗に殴られ、蹴られ、髪を引っ張られながらも、少女は悲鳴を上げず、ただ「ごめんなさい」と繰り返し謝るだけだった。 父親はそれが癪に障るのか、...
  • 桂岡 笑顔
    【名前】桂岡 笑顔 (かつらおか えがお) 【性別】女 【年齢】14 【仕事】中学生 【服装】黄色いジャージ 【身体的特徴】健康的に日焼けしている、笑顔がとても似合う女子 【好きなこと・もの】お笑い 【嫌いなこと・もの】梅干し 【特技】頑張る 【趣味】ネタを考える 【与えられた特殊能力】 SCP-1799『ミスター・おわらい』の能力・特性@SCP Foundation 会話する言葉のすべてジョークとして聞き手に受け取られる能力。聞き手に対し話す時間が長いほど「ジョーク」は愉快さを増していき、ついには相手は笑い転げてしまう。 ……これだけなら無害に思えるかもしれないが、どんなパターンで話しかけても相手が笑い転げてしてしまうため、意思疎通が極めて困難になる。 唯一、対象と意思疎通する方法は、筆記を通じて会話を行うこと。 さらに人体には不可能な以下の行動が、苦痛を...
  • ブッチャーマン
    【名前】ブッチャーマン 【性別】男 【年齢】35 【服装】調理用のエプロン姿に豚のマスクを被っている 【身体的特徴】丸々とした力士のような巨漢 【好きなこと・もの】肉なら何でも大好き 【嫌いなこと・もの】空腹 【特技】サバイバル、肉の解体、早食い 【趣味】食べることが大好き 【与えられた特殊能力】 「喰種の肉体と赫子@東京喰種」 『喰種』の捕食器官。"液状の筋肉"とも呼ばれ、その正体は、"喰種"の『赫包』から放出された『Rc細胞』。  硬化と軟化を繰り返しながら自在にうねり、多用な攻撃が可能。  血液のように流れ、"歯"よりも頑丈になるこの赫子は、『羽赫』『甲赫』『鱗赫』『尾赫』と呼ばれる"喰種"ごとに固有の4タイプに分類でき、それぞれに相性による優劣が存在するが、彼は4タイプすべてを...
  • プラグイン/インスタグラム
    インスタグラムプラグイン 人気の画像共有サービス、Instagram(インスタグラム)の画像をアットウィキに貼れるプラグインです。 #ig_user(ユーザー名) と記載することで、特定ユーザーのInstagramのフィードを表示することができます。 例)@dogoftheday #ig_user #ig_tags(タグ名) と記載することで、特定タグのInstagramのフィードを表示することができます。 #dogofthedayjp タグ #ig_tag #ig_popular と記載することで、Instagramのpopularフィードを表示することができます。 詳しい使い方は以下のページを参考にしてください! =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/935.html
  • 編集練習用ページ
    wiki編集の練習用ページです。ご自由にどうぞ ___________ GAME START GAME START GAME START GAME START GAME START GAME START 八神そう ??? [[]] GAME START 後藤万緒 ??? [[]] 【版権異能授与バトルロワイアル――開幕】 オープニング 時系列順 GOD&DEVIL オープニング 投下順 GOD&DEVIL オープニング ナオ=ヒューマ GAME START 郷音ツボミ GAME START 五十嵐椿 GAME OVER GAME START 東ジョー GAME OVER 書き手枠:二票勢から最大で7名まで        枠が余っていても予約解禁から一月以内に予約がない限り、締切で参戦できなくなる        出せる書き手枠は一つのSSに...
  • 側後 健彦
    【名前】側後 健彦 (かわと やすひこ) 【性別】男 【年齢】28 【職業】弁護士 【服装】スーツ姿 【身体的特徴】瞳が黒く、常にポーカーフェイス 【好きなこと・もの】欲しいものは「安心」 【嫌いなこと・もの】少しでも自分の本性を探られる事 【特技】巧みな話術 【趣味】依頼人の観察。人が最底辺の状況に晒される時の「絶望」の表情を観るのが趣味 【与えられた特殊能力】謝債発行機(レンタルポッド)@HUNTER×HUNTER 恩を売った相手の能力を一時的に借りる事の出来る能力。 後述の"条件"を満たすと、発行機にデータが記憶され、リストから対象者の名前、能力名、レンタル回数などが確認できるようになる。 そこから借りたい能力の所有者を選ぶと券が発行され、その券を破る事によって能力が使用可能になる。 レンタルできるのは一回一時間。能力をレンタルされた能...
  • プラグイン/アーカイブ
    アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/921.html#id_2d967d6e たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
  • 伊丹沢 妙
    【名前】伊丹沢 妙(いたみさわ たえ) 【性別】女 【年齢】10歳 【職業】小学生 【服装】水色の子供用ワンピース 【身体的特徴】おさげの黒髪、小柄な体形、背中に痣がある 【好きなこと・もの】マカロニサラダ、お母さん 【嫌いなこと・もの】痛いこと 【特技】我慢 【趣味】絵を描くこと 【与えられた特殊能力】略奪@Charlotte/乙坂有宇 対象者一人に乗り移り、5秒間だけ体を支配する。 その際、自身の体は意識を失い、完全に無防備となってしまう。 元の体に戻る際、望むなら対象者の能力を奪い取ることが出来る。 だが、能力を奪う度に記憶を失い、最終的に自身が何者かもわからなくなってしまう欠点を持つ。 【詳細】 何の変哲もない普通の女の子。 両親と仲良く暮らしていたが、母親の急死を境に一転。 荒んだ父親から日常的に虐待を受けるようになってしまう。 そんな境遇ゆ...
  • 阿良 愛
    【名前】阿良 愛(あらぎ あい) 【性別】女 【年齢】25 【職業】警察官 【服装】女性警察官の制服、下着はサラシと褌という謎過ぎるセンス。 【身体的特徴】腹筋が割れてる 【好きなこと・もの】市民の笑顔 【嫌いなこと・もの】理不尽なルール、誰かを悲しませるもの 【特技】瓦100枚割り。 【趣味】鍛練 【与えられた特殊能力】 スパルタクスの宝具とスキル@Fate/(「疵獣の咆吼」、狂化、被虐の誉れ) 【詳細】 正義感に燃える新米婦人警官。 父が自衛官で母が刑事。幼少の頃から道徳と正義を説いた両親の影響により、正義の味方を志すまっすぐな女性に育った。 元自衛官で、二十歳の時に陸上自衛隊に入隊し、五年間の所属を経て警察官に転職した。 天真爛漫で裏表がなく、若干の天然。空気が読めずズケズケとものを言う。 その性格と童顔も相まってかなり子供っぽく見えるが、その胸に...
  • 諦めは心の養生なのか
     黒と金の虎模様の髪、改造した高校の制服、そんな姿をした男を見れば人はその男の不良だと思うだろう。  そしてそんな姿をした少年、蘭堂虎竜太もまた不良だった。  ここまでだと、仰々しい名前も相まってとても強い男のように見えるだろう。 「俺が殺し合いとか勝てるわけねーだろうが……!」  この情けない発言を聞くまでは。  更にいうなら、彼は低身長で童顔である。  蘭堂虎竜太は不良グループに所属している。  だが普段は、不良グループではパシリや伝令など足を使った便利屋みたいな扱いを受けている。  もしも喧嘩するようなことになれば、彼は自身が所属しているリーダーの名を出して脅さなければ自分一人で戦う事も出来ない臆病者だ。  そんな彼からすれば、この殺し合いは少々刺激が強すぎる。 「と、とりあえずどこか室内に……」  外をうろついていると殺し合いに乗...
  • 成沢 弥生
    【名前】成沢 弥生(なるさわ やよい) 【性別】女 【年齢】16 【職業】高校一年生 【服装】ワイシャツ、ベスト(紺)、スカート(いずれも制服) 【身体的特徴】ポニーテール、メガネ(手裏剣の絵が入っている) 【好きなこと・もの】忍者、侍、刀、これらが好きな人 【嫌いなこと・もの】西洋の騎士、銃、ニ〇ジャスレイヤー(忍者への冒涜と捉えているため) 【特技】木登り、忍び歩き、すいとんの術 【趣味】忍者になること(決してコスプレではないらしい)、忍者の勉強 【与えられた特殊能力】呪腕のハサンの能力と技術@Fate/stay night(「妄想心音」、気配遮断、投擲、風よけの加護) 【詳細】忍者に憧れる少女。幼少期に見た忍者のアニメではじめて興味を持ち、図書館やネットで調べてるうちにはまりこみ、「本物の忍者になること」を夢とするようになる。     モットーは「弱きを助け、...
  • 知人への一歩
    天草士郎という少年は恵まれている。それはだれの目にも疑いようがない。 日本有数の大企業『天草財閥』の御曹司、道を歩けば10人中10人が振り返る程の美形、そして美人な妹と婚約者。 これで恵まれていないなどと卑下しようものなら周囲からの袋叩きは必定である。 そのためか、また自身の御曹司という立場もあり、彼は普段より非常に物腰柔らかな人間であると知られている。 事実、彼は父親の影響で重度の特撮オタクであること以外は完璧と言ってよい人格を有しており、人とのコミュニケーションなどで困ったことはほとんどない。 そう、ほとんどである。 「何をしているんですか!急ぎますよ、オニイサマ!」 誰にでも苦手なものは存在する。 その数少ない例外の一人が現在、彼の目の前にいる少女である。 「え?あ……うん、……オニイサマ?同い年だった……よね、僕ら」 「……?ゆたかちゃ...
  • セイギトアクイ
    セイギトアクイ◆YlfcDuGY1. E-2にある夜の草原。 そこには草木に紛れて二人の少年がいた。 片や白と青のTシャツの上に白黒ジャケットにジーンズ姿の高校生。 片や黄色いTシャツに短パン姿の小学生である。 高校生――島原翼は、小学生――丹美寧斗を背に向けていて、翼の左手にはひと振りの剣・幸運を意味するLuckの頭に血文字でPを書きたされてPLUCKとなった“幸運と勇気の剣”が握られている。 そして翼は静かに唱えた。 「――――投影、開始(トレース、オン)」 その言葉と共に翼の体内の中で、何か熱いものがこみ上げてきた。 彼もまたナオ=ヒューマに肉体を改造された参加者の一人で、その肉体に現実ではありえないハズの魔術回路が埋め込まれている。 おそらく体が熱く感じるのはその回路を伝って駆け巡る魔力によるものだろう。 そして若干の疲労感と同時に空いて...
  • 図書館についたぞ
     C-7の山の頂上、科学教師と大輔は図書館に向かうつもりだ。  しかしその前に、せっかく高所に居るのだから少し偵察していこうと科学教師は提案した。  そして科学教師は山頂の展望台にある望遠鏡を使い、辺りを見渡している。 「どうですか、何か見えますか先生?」 「南東で火事が起きているのが見える。場所はそうだな、地図でいうならE-8のミカン畑辺りか」 「火事、ですか……」  科学教師の言葉にオウム返しな返答をする大輔。  だが、特に気にすることも無く科学教師は言葉を続ける。 「火事に関しては誰かが火を放った以上の事は知ることは出来ない。  異能で攻撃した結果燃えたのか、ガソリンでも撒いて火のついたライターを投げ込んだのか分からんからな」  それだけ言って科学教師は望遠鏡から離れる。  そこで大輔に向かって一言。 「さあ出発だ。他に情報を集め...
  • 夜、二人、山頂にて
     C-7、北の山山頂に二人の男が居る。  一人は白衣に眼鏡をかけた長身痩躯な男。  もう一人は着崩したスーツを着て指輪などの装飾品を身に付け、細身で爬虫類顔の男だ。  その二人の内爬虫類顔の男が白衣の男に話しかける。 「いやぁ、何か大変なことに巻き込まれちゃいましたね」 「そのようだな」 「そんな警戒しないで下さいよ。あ、俺芹大輔って言います」  爬虫類顔の男、芹大輔が自己紹介をする。  次は白衣の男の番となるが、その返答は大輔にとって予想外のものだった。 「悪いが本名はとうに捨てた。呼び名が必要なら科学教師とでも呼んでくれ」 「……え?」  名前を名乗らないという暴挙に茫然とする大輔。  その状況を見かねてか、科学教師は言葉をつづけた。 「6時間後に浮き出る名簿に私の本名があったならば、その時は名乗ろう。それまではこれで通させ...
  • 秩序・狂と混沌たち
     この殺し合いで現状唯一の女子高生コンビ、早川千夏と石黒千晶の2人はG-9にある診療所を目指して歩いていた。  出発地点の分校から診療所までは500m程、本来なら数分もあれば辿り着く距離である。  しかし、深夜という時間帯により星と月明かりしかないこと、殺し合いという現状から彼女たちは普段よりはるかに遅いスピードでの移動になった。  それでも何事も無く到着した結果、時計は1時5分を示していた。  この話は、そこから始まる。 ◆ 「あー、やっと着いた」  周りを警戒しながら歩き続けて20分。ようやく目的地である診療所に着いた千夏は思わず呟く。  しょうがないと理解していても、暗闇の中を警戒しながら歩くことは疲れる。  それを思えばボヤキの一つくらいは許されてしかるべきだ、千夏は思う。 「では早速カフェインの回収に向かいましょうか」  そ...
  • 日常のオワリ 物語のハジマリ
    日常のオワリ 物語のハジマリ ◆YlfcDuGY1. 僕の名前は郷音ツボミ。 明るく前向きになれる歌とエロかっこいい踊り、爽やかなエクボが売りのボーイッシュ系売れっ子アイドル「ごーね!☆」で通ってる女の子だよ♪ 僕は数年前に蒸発したパパを探すために健気に歌い続けてる。 日本のどこかにいるパパに歌が届くように、できれば帰ってきて欲しいからどうしてもトップのアイドルの地位が必要だった。 大好きなパパ……僕はあなたのために必死で歌ってるよ、早く会いたいよ…… それで大舞台で歌い続けるために僕は、なんでもやってるよ。 死に物狂いの練習? くだらないバラエティ番組の参加? ノンノン。それらも確かにやってるけど、それだけじゃないよ。 邪魔な奴に冷たい言葉や熱い拳を使って大人しくしてもらったり。 お金が欲しい人にお金をあげて色々手伝ってもらったり。 重役のオ...
  • 危険な資産家! 鏑木シリカは眠れない
     日本人とイギリス人のハーフの少女、鏑木シリカにとって生きるとは地獄と同義だ。  彼女にとって、己の人生は不幸しか無いのだから。  5歳で両親を亡くしたシリカは、その後親戚をたらいまわしにされた。  今から考えれば当然である、誰が好き好んで親のいない子供を引き取るのだ。  だがそれは今だから分かる道理であって当時は知らなかった。  親戚の誰からも冷遇され、自分はこの世界で必要とされていないのかとも思った。  その後、紆余曲折の果てに遠縁の親戚を名乗る男に引き取られる。  だがそこで待っていたのは虐待の日々だった。  イギリス人の血が濃く出たのか、シリカは日本人離れした容姿をしている。  幸か不幸か大抵の人間が見れば整った容姿をしているので、アイドルやモデルをやれば彼女は十分な評価を得る事が出来るだろう。  しかしその親戚はその容姿を理由に暴力を振...
  • 愛のままにわがままにこの二人は自分の都合しか考えない
    愛のままにわがままにこの二人は自分の都合しか考えない ◆7PJBZrstcc  一見凡庸に見える高校生、笹原卓は殺人鬼である。  それも過去にトラウマがあってそうなったのではなく、生まれた時からずっとそうだった生粋の殺人鬼である。  だから彼は一切の躊躇なく殺し合いに乗った。  いきなり起きた瞬間移動や、ヒューマが言った異能について多少は気にしつつも彼はこの殺し合い受け入れた。 「さてさて、俺の異能は何かな~」  楽しげな声色を浮かべながら卓はデイバッグを漁る。  そして最初に出てきたのは、1mほどの装飾のない赤色の棒だった。 「えぇ……」  それを見て卓のテンションは途端に下がる。  こっちは銃とかナイフみたいな武器が欲しいのであってこんな棒が欲しいんじゃない、と不満を思う卓。  だがしかし、赤色の棒に付いていた説明書きを見て卓は驚愕する...
  • 都市伝説B/絶対自分至上主義
    都市伝説B/絶対自分至上主義◆7PJBZrstcc  夜の沖木島に1人の少年が立っている。  その少年は、胸元の開いた白いシャツとラメの入った派手な赤いパンツを着こなし、輝くような金髪を持った日本人離れした美形の持ち主だ。  例えるなら、まさしく絵にかいたような王子様。  そんな彼の名はKENGO、高校生にして歌って踊れるアイドルである。  そのKENGOは今 「殺し合いか、ドッキリだよな?」  この現状を、真実かどうか疑っていた。  常識的に考えて殺し合いなどありえない、現実的じゃない。  そんな思いがKENGOを支配している。  しかし 「でもあの最初に死んだ二人の行動や言動は、演技だと思えない……」  KENGOは同時にドッキリではないのか、とも思っていた。  もしもこれがドッキリなら、最初に死んだ二人は当然仕掛け人という事になる。...
  • ケロイド
    ケロイド◆YlfcDuGY1. 参加者の一人である分目青司が会場の一部であるミカン畑にたどり着いたのはゲーム開始から30分ほど経った頃。 月明かりに照らされたそこでは驚くべき光景が広がっていた。 「なんだこれは……?」 そろそろ収穫期が近いのだろうか? 柑橘系独特の甘酸っぱい香りと多くの木に黄色く実った果実が目を引く場所であったが、その一部のミカンの木が、スライムのようにドロドロに溶けていた。 木に集っていたのであろう小さな幼虫なども溶けていた。 現実ではありえない、異様すぎる光景である。 「まさか、これが異能という奴なのか? 信じられないが……奴が言ったことは本当のようだな」 しかし現実ではありえない出来事を可能にする力を分目は知っていた。 ヒューマが言っていた“異能”の力である。 この殺し合いの主催者であるヒューマは全員に異能の力が与え...
  • 恋は渾沌の隷也
     ここはF-6にあるブロック塀の家の中、現在の時刻は午前1時過ぎ。  そこには二人の男性が居た。  1人は40代後半の中年男性、岩井政隆は警察官である。  階級は巡査長と低いものの、義理堅く熱い心を持った男である。  そんな彼は勿論殺し合いに乗るはずも無く、一刻も早く殺し合いを止めねばと考えている。  ではなぜ政隆がこんな所に居るかというと、その理由は2つある。 「つまり、今俺の目の前に居るのはマジシャンズ・レッドっていう名前のスタンドとかいう奴なんだな」  理由の一つは政隆に与えられた異能、スタンド『魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)』にある。  「スタンド」とは「パワーを持った像」であり、持ち主の傍に出現してさまざまな超常的能力を発揮し、他人を攻撃したり持ち主を守ったりする守護霊のような存在である。  その姿は人間に似たものから動物や怪物のようなもの、果て...
  • 命短し、走れよ乙女よ。
    命短し、走れよ乙女よ。 ◆j0K3675zFI 墜ちてゆく。 死へと目掛けて。 宙を無様に舞う。 私は、墜ちている。 ビルの屋上から突き落とされたのだと、私は理解していた。 私の前に現れた男の人が、私を何の躊躇も無く突き落としたのだ。 男の人は、ストラップを付けていた。 その腰に、『ごーねちゃん』のグッズであるストラップを身に付けていた。 あの子のファンか――――――いや、差し金かなって。 なんとなく、理解してしまった。 地面に叩き落ちるまで、きっと数秒にも満たない。 なのに私の中で、その一瞬の時間は。 まるで『永遠』のように感じられた。 そんな刹那の最中に、私の心では様々な想いが渦巻いていた。 解らなかった。 何でこんな目に遭っているのか。 何故こんな目に遭わなくてはならないのか。 私には解らなかった。 走馬灯のように...
  • 相性-たった二人の生存協定-
    相性-たった二人の生存協定- ◆IPU8SGkvmQ 午前0のバトルロワイヤル開始から、十分程が経過した頃。  早川千夏は、会場内に設置された分校の一角で目を覚ました。  起きる気力もなく、千夏は寝転がりながら周囲に目を向ける。  すると、どこのド田舎だ、と言いたくなる程の古ぼけた教室内に、妙に多くの整頓された机と椅子が並べられている。  そこは、原作『バトル・ロワイアル』において、最初に生徒たちが集められた場所だ。  一部の原作を知っている者にとっては、まさしく『始まりの場所』といえる場所だろう。  しかし、千夏はその一部の者には当て嵌ってはいない。  いきなり「ナオ・ヒューマ」なる人物に殺し合いをしろと言われただけの、ただの一般人だった。 「はぁ……なんでこんなことになっちゃうかなぁ……」  思わず口から溢れだしたその呟きも、誰の耳にも入ることは無かっ...
  • ナイーブレターズ
    ナイーブレターズ  ◆TeAoSh7Hf6 「マジありえない!」 月明りに照らされていたのは、ボロボロの鳥居、ボロボロの社。ボロボロの街灯。そして読者モデル。 いつもは着崩している制服のボタンをしっかりと留めている理由は、彼女が最も苦手としている物が原因か。 彼女の名前は千原 亜紀。17歳のどこにでもいる学生である。 好きな物はクレープ。嫌いな物は虫。 読者モデルをしており、知っている人は知っている女子高生だ。 「(確か、昨日は友だちと出かけて、クレープ食べて、新しい服買って、それで……)」  そんな彼女は、神社の境内に腰を掛けて座っていた。 背中には「ゲーム」をするための道具が入っているデイパック、そして首には忌々しき銀色の首輪がついていた。 先程のの惨劇が脳裏に焼き付いていて、気持ち悪かった。 「……夢だったらいいんだけどなぁ。この首輪も...
  • 超人誕生 光と影
    超人誕生 光と影◆BNxC/Vtkps 夢の中で、男は少年に戻っていた。 「友秋ー!早くしろー!」 「始まっちまうぞー!」 前を行く二人の少年を追うように、華奢な少年は走る。 少年たちがはまっていた特撮の新しいシリーズが今日から始まるのだ。 見逃すわけにはいけない。走らなければ間に合わない。 「わかってるって!」 華奢な少年は二人の少年に相槌を打つと、わき目もふらず走る。 彼らは仲のいい三兄弟であった。 一番上の兄は特撮好きの信仰深いキリスト教徒、 真ん中は漫画好きで兄にべったり、 一番下の弟はアニメ好きの負けず嫌い。 喧嘩をしているところは誰も見たことがないほどの仲のいい兄弟であった。 煙草屋の角を曲がり、川沿いを三人は走る。 3つの橋を右手に見れば、巨大な屋敷―――天草家が見えてくる。 その豪邸がくすんで見えることに、少年はふと...
  • GOD&DEVIL
    GOD&DEVIL ◆YlfcDuGY1. 深夜0時頃。 場所はJ-2の浜辺。 そこには一人の少女がいた。 潮風にショートカットの髪をなびかせる彼女の名前は八神そう。 都内在住の小学三年生であり、今時はどこにでもいるサブカルチャー好きなオタク小学生である。 ……障害で動かない右足を除けば。 彼女は障害者用の杖を突いて、浜辺に立っていた。 「殺し合いなんて……そんな……」 そうは途方に暮れている。 わけのわからぬまま、知らない場所に連れ込まれ、唐突に殺しあえと言われれば大人でも混乱してしまう。 人が無残に死んでしまうところだって見た。 そんな状況に9歳児が放り込まれれば尚更だ。 泣いても喚いても仕方ないことだろう。 実際、恐怖でそうの双眼からは雫が一筋ずつこぼれていたし、数分前には気持ち悪さで吐き下した。 「……アカン、こんな状況の時...
  • しんえん!
    道端ロクサーヌ。 日本人の父とフランス人の母との間に産まれたハーフであり、プラチナブロンドのウェーブがかかった長髪に抜群のスタイルを持った美貌を持つ女。 テレビや雑誌を中心に幅広く活動し、日本ではその名を知らぬ者はいないとされるほどの超有名モデルである。 美貌だけでなく、自信に満ち溢れ、かつ礼節を重んじる実直な性格から彼女に憧れるファンは老若男女問わずに多い。 唯一、欠点があるとするならば他人が食べれる物を全く作れない料理の腕くらいであろう。 まさに彼女は現在のトップモデルに相応しい美しさと器を持ったレディと言えた。 そんな超有名モデルとうたわれるロクサーヌが目覚めたのは、沖木島のとある林の中であった。 「これハ……」 気品のあるベージュのトレンチコートにブーツ、闇夜でも輝くプラチナブロンドの髪。 コートごしの背中からでもわかるぐらいのスタイルの良さ...
  • 絶望のU/夢見る少女じゃいられない
     夜の闇の中、殺し合いの会場である沖木島。  そこの東端であるD-10に二人の人間が居た。  一人は小学生位の身長の、栗色の髪をした下手なアイドル以上の美少女。  もう一人は眼鏡をかけているふとっちょの青年。  一見すると不釣り合いなこの二人も殺し合いの参加者。  少女の名前は天草ゆたか。  青年の名前は大木潮。  その二人は今 (どうしよう……)  猛烈に困っていた。  理由はゆたかの手に在る赤く小さな丸い宝石にある。  その宝石の名前はレイジングハート、アニメ魔法少女リリカルなのはシリーズに登場するデバイス、魔法の杖である。  これがゆたかのデイバッグの中にあったのだ。  二人は幸か不幸かアニメ鑑賞が、中でも潮は変身ヒロイン物が、ゆたかは魔法少女物が好きだった。  そのおかげで2人ともリリカルなのはを知っていたし、そのアニメの主人公を務める...
  • 風吹けば
    風吹けば ◆YlfcDuGY1.                                _ .         __                    /,,, \        ,,/.. ;,\_     __,-  ̄ ̄`‐-、_   ,/,;;    |;        | .    ヽ\-‐  ̄;;;;;;,,,' ,,,,;;;;;,,,,..  ̄//     ノ        |     ヽ`ヽ ,,,,;;;;;';; ;;;;;';;;;;;;;;;;; ;;;      /        \_  ,,;;;;  ,,;;   ,,,;;;;,  ;;   ,,;;;,,     ;;;;          〈 ;;   彡;  (;;;, j  ;;  ;ヽ; ...
  • 女三人寄れば姦しい
     暴力に惨劇、狂気や謀略渦巻く恐怖の殺人ゲーム、バトルロワイアル。  そのゲームの会場沖木島の一角に1人の少女が居る。  少女の名前は、萩原舞。このゲームの参加者の一人である。  舞はあることを考えていた。  それはバトルロワイアルについてではなく、これからの行動方針でもなかった。  では何を考えていたかというと 「何なの、このアサルトライフル……」  自身に支給された物についてだった。  舞は何度目になるか分からないが付属されていた支給品の説明書きを読む。  そこには支給品の名前が正しく書かれている。  そう、『F2000R』と。 「そんな銃知らない……」  舞はミリタリーオタクだ。  サバゲーに参加したり(成績は思い出したくないが)、自衛隊の軍事演習の見学を幼馴染の分まで勝手に応募する様な少女だ。  彼女の特技は銃の名前を当てる事。こ...
  • 殺人鬼達の不満をよそに少年少女は決断を下す
    「お互いのことって、今更私達が何を知る必要があるんですか?」  長い時間に反比例する士郎と咲穂2人の薄い人間関係。  士郎はそれを冷静受け止め、今からでも遅くないと関係を深めようとしたのだが咲穂の冷徹な一言によって切り捨てられてしまった。  確かに咲穂の言い分は正しい。  今この時にも、殺し合いに参加している妹の天草ゆたかがどんな目にあっているか分からない。  だから、今更何を言うんだという咲穂の言動は実の所もっともだ。  だが、本来間違いようないほど違うゆたかと咲穂を間違えるほど動揺している自分。  そして、プロフィール以外ほとんど知らない長い付き合いの知人。  士郎はこの不安が募る組み合わせを少しでも何とかしたかった。  士郎としては、ゆたかに死んでほしくないのは勿論だ。  だが誰であろうとこの死んでほしいとは思わないし、誰かを殺す事も選びたくない...
  • ロクでなし成人男性達と壊れた少女
     I-8にある集落にある家の1つ。その中に居る男、側後健彦は体を休めつつ持っているプレーヤー、謝債発行機で曲を聴きながら考える。  何について考えているのかというと、自身の能力についてである。  自分の能力で出したプレーヤーは、ただ音楽を再生するだけではない、はずだ。  だが現状はプレーヤーでしかない。  それ以上の事を起こすには、何らかの条件があるのだろうか。  ならば、これに入っている曲にも何らかの意味があるのではないか。  そう思ってしばらく聴いていたが、どう聴いてもただの洋楽のアルバムである。  曲名に意味があるとか、歌詞にヒントがあるとなれば絞り込むのは難易度が高い。 「チッ」  ここまで考えて出した結論は、『これ以上聴いても大した意味は無い』だった。  その考えに至った健彦は舌打ち混じりに音楽を止め、イヤホンを外した。  考えてどうにかな...
  • ブラックアイドル地獄変
    この殺し合いにおいて二度目の殺害を行ったブッチャーマン。 (KENGOは異能の力で蘇生したことを彼は知らないが) 異能の力を借りて青年と少女による二人組の内、少女(の肉体を持つ潮)の方を殺害し、逃げた青年(ゆたか)を負うか思考していたが、少し考えた結果、男は追わないことを選択した。 追わないと自分の所在や異能が他の参加者に伝わるかもしれないが、まだ自分はヒューマによって与えられた異能になれておらず、深追いして自分を殺せる異能を持つ人間に殺される危険がある。 流石のブッチャーマンと言えど猫科動物ほど闇夜で目が利くわけではないので、思わぬ闇討ちを受ける危険がある。 正面からの殺し合いならまだしも、奇襲を仕掛けられることだけはどうしても避けたい。 それよりは人が集まりそうな集落を探索し、見知らぬこの地の土地勘を備え、隠れる場所や罠を張れるポイントを覚えた方が良い。 あの青年が...
  • 「夢をあきらめて現実を生きます」
    7 19 天気 ××市 晴れ 湿度 △△% テロップ『貴方は、漫画「ハイスコアドール」を知っていますか?』 テロップ『漫画家、赤木水槽さん原作で週刊少年ガソガソで連載され、日本の若者のみならず、世界で大旋風を巻き起こしました!』 テロップ『そして、ハリウッドで実写化されたこの作品が、日本で世界一速く公開されます!』 テロップ『主演は。コムロテ・ツヤさん、レオパルド・ガーネットさん、アノルドー・ワルシュツガネーさんなど豪華俳優陣に加え』 テロップ『ボクシング世界チャンピオンのロック・パンサーと、同じく日本が誇るボクサー、アルマゲドンナオキさんがゲスト出演です!』 テロップ『実は、レオパルド・ガーネットさん、日本のある番組に憧れて俳優になったそうですが、それは本当なのでしょうか?』 テロップ『という訳で、私たち、『耳覚ましテレビ』ク...
  • Eye Of The Tiger
    沖木島南部の山岳を疾走する影が一つ。 均整の取れた四足歩行のシルエットが、闇夜の中にぼんやりと浮かび上がる。 その正体は一人の参加者。 否、一匹の獣である。 黄色毛と黒毛の縞模様。その中に紛れ込む光線のような独特の模様。 その口から覗かせる牙。四足から剥き出しになる鋭い爪。 狩猟の為に鍛え上げられた、天性の強靭なる肉体。 これは何だ。この獣は何者か。 ―――――――――――虎だ。 その姿を見た人間は誰もがそう答えるだろう。否、そうとしか形容が出来ない。 虎は強靭な四肢で大地を蹴り、山の斜面を駆け下りていた。 彼は生まれながらの狩人だった。 獣としてこの世に生を受けた瞬間から、彼の生活は戦いと殺戮で彩られていた。 自然豊かな無人島で奔放に生き、鹿や猪などの獲物を狩り続けた。 やがて島の開発に乗り出した人間との縄張り争いに発展し、武装した人間との死闘に明け暮れ...
  • LOVE DELUXE
    LOVE DELUXE◆j0K3675zFI ◇◇◇ 『あの、ママ……』 何となく目が覚めてしまった夜中の出来事。 その日のママの後ろ姿を今でも覚えている。 空っぽで、ちっぽけで、どこか物悲しかった。 その日のママの横顔を今でも覚えている。 苛立ってて、怒ってて、そしてどこか悲しそうで。 幼い僕は、不安で仕方無かった。 何かが変わってしまったということを、何となく察してしまった。 『なに……してるの……?』 ママは物置の部屋で、黙々と何かを破いていた。 僕の質問に答えることも無く、何度も何度も。 ママは俯き気味に『それ』を破き続けていた。 僕は『それ』に見覚えがあった。 否、覚えていて当然だった。 『ママ、それ……!』 『ツボミッ!!いいから寝てなさい!ママは忙しいのよ!ママは……!』 ママは、すごくつら...
  • 対ちょっぴり怖い資産家
     G-2の山の中腹部、午前1時を少し過ぎたころ、トーマス・ベイカーと鏑木シリカは地図を見ていた。  シリカの着替えを探す為に、そしてトーマスとシリカの間で交わされた約束を書いた誓約書を作る為に必要なものがありそうな場所を探していた。。  とりあえず一番近い家に行こうということになり、E-4の井戸のある家を目指すことになる。  片やボロボロのパーカー、もう片方は高級そうなスーツ。  そんな山歩きには到底向いていないであろう格好のせいか、山を下りるのに少々手こずる2人。  やがて山を下り、平地に出ても目的地までの間に目印があるわけでもないから方位磁石や地図を見ながら四苦八苦。  こうして、直線距離ならそうたいした距離でもないE-4まで、結構な時間を掛けながら歩いた。  そして到着し、トーマスは家のドアノブに手を掛ける。  ノブを回して開けようとするも、ドアはガチャガチャと...
  • さあここに築いて見せろ 天に届く死体(ヒト)の山を
     G-4の林、そこに1人の少女が居た。  怯えた目をした元アイドルの少女、増田ユーリは目だけでなく心も怯えていた。  何にか、と問われればこの殺し合いという状況に、という答えが返ってくるだろう。 「うぅ……。ナオ・ヒューマだか何だか知らないけどユーリが何でこんな目に……」  そして口から飛び出すのは泣き言。  まあ、前触れもなく殺し合いに巻き込まれた人間の反応としては普通の部類に入るだろう。  そんなユーリは殺し合いが始まって数十分、何をするでもなく座り込んでいた。  これは、殺し合いという現実を直視したくないユーリなりの現実逃避である。  それと同時に、今自分が居る場所が林であることから目立たなければ他の参加者に出会わずにやり過ごせるのではという打算もある。  多分に希望的観測は含まれているが。  そうして今まで過ごしていたのだが 「えっ、何!?」...
  • 1/6の生きている参加者
     少女が目を覚まし、体を起こす。  その目にはどこか希望の様な物が見えたが、周りを軽く見てあっさり掻き消えた。  この殺し合いを悪い夢とでも思っていたのか、それとも私がいなくなるとでも考えていたのか。  どちらにしても呑気な話だ、と健彦は思う。  自分は何もしないのに周りは変わって欲しい、などと都合のいい望みを臆面もなく持つのだから。  まあ、大の大人が本気で思うなら苛立ちの1つでも覚えるかもしれないが、目の前の相手は年端もいかない少女だ。別に気にはならない。  それよりもこっちだ、と健彦は隣に居る友秋を見る。  天草友秋はこの少女にどう接するのか、そして少女は友秋を見て何を思うのか。  健彦には想像もできない。 「大丈夫かいお嬢ちゃん」  先に話しかけたのは友秋だ。いかにも友好的だというような笑顔を見せ、少女を安心させようとしている。  そして友秋は手を...
  • セトの花嫁
    J-4の砂浜を移動していた、そう、万緒、舞とジャックフロストによる三人と一匹は、図書館へ向かうまでの間にまた一人の仲間が増えることになった。 いや、一人の仲間というより一匹の仲魔が増えることになった。 ジャックフロストの提案により、全員の生存率を高めるため、新たに仲魔を増やすことにしたのだ。 「“ピクシー”!」 万緒が天に右手をかざすと、少女たちの近くに稲妻が落ち、そこから新たなる仲魔が現れた。 悪魔が小さな羽をトンボのようにバタつかせて宙に浮きながら、赤い瞳で周囲を見回す。 「あれあれ? ここはどこかしら……って、ちょっと、頬ずりしないでよ!」 「妖精っていうから可愛らしいの想像したけど」 「むっちゃ可愛いやん! まるでリインフォースや」 「万緒~、私にも抱かせて!」 「……やれやれ、またこのパターンかホ」 召喚したピクシーは妖精の名前のとお...
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