ケルベロス


三つの首を持つ、巨大な犬の姿をした魔獣。
鬣に生える毛はその全てが蛇となっており、竜に似た尾を持つ。
現世に彷徨う魂を貪り食らう性質から、「冥府の番犬」との異名もある。


この魔物の吠え声は質量を持ち、青銅となって聞く者を叩き潰し、
その時に飛び散る唾液からは毒花が生えるという。
恐るべき怪物だが、音楽を聴くと眠りに落ちるという弱点を持ち、
竪琴の名手がそれによって難を逃れた伝説が残っている。


+ ...
別名ケルベルス、英語読みではサーベラス。
名前は古代ギリシャ語で「底なし穴の霊」を意味する。
原典となった叙事詩では50の頭を持つと書かれているが、一般的には
三つ首の犬(あるいは獅子)の姿をした怪物とされている。
双頭の犬オルトロスは弟に当たる。


ギリシャ神話においては英雄ヘラクレスの12の功績のひとつとして
生け捕りにされたエピソードと、当ページでも紹介した琴の名手
オルフェウスが妻エウリュディケを取り戻すため冥界に入り、
その際に演奏で眠らされたというものが有名。


名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2016年02月07日 22:16