オリハルコン


希少鉱物。
この世で最も硬いとされ、神が与えた金属とも呼ばれている。

自然に産出したという記録はなく、有史以前に海中に没した大陸において、
主要な建造物の一部を構成していたという伝説が残るのみである。
伝説にあるその大陸は数多の探索を経て今なお発見には至っておらず、
現在では懐疑論が大多数となっている。
しかしその存在を裏付けるかのごとく、ごく稀に漁船や探検家などの手により
海底から鉱石が引き上げられる事があり、非常な高値で取引されると共に
その都度学者や好事家達の探究心に火をつけて止まない。

世に知られているあらゆる金属の中で最も硬く、しかも非常に軽いが、
加工は困難を極め、熟練の職工でもまともに扱えるものはほとんど存在しない。
もし幸運にもオリハルコンを素材とした武器や防具を手にする事ができれば、
あらゆる冒険者からの羨望の的となるだろう。


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「オリハルコン」の語源は古代ギリシャ語「オレイカルコス(oreikhalkos)」で、
初期には神話の神々の持ち物として登場した。
その後の古代ギリシャやローマ帝国で書かれた叙事詩、歴史書、辞典などの資料から、
現実のオリハルコンとは黄銅・真鍮・赤銅などの銅系合金であったという説が
有力視されている。

なお、ファンタジー・SFをはじめとする様々な創作物に登場する「非常に硬い金属」
「強力な武具を生む未知の素材」としてのオリハルコンのモチーフが生まれたのは
近代以降のSF作品、及びそれにまつわるアトランティス大陸の新たな伝説に
よるものであり、ギリシャ神話をはじめとする古典文学の中にはそうした記述は
一切登場しない。
(「見事な、輝ける」「金よりも尊い」という記述があるのみである)


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最終更新:2016年04月07日 20:28