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エルフとドワーフ

概要


ギルド員二名に、各人を指定しての個人的な依頼が寄せられた。
一名はエルフの里の者から、もう一名はドワーフの里の者から。
それぞれが盗人の男女二人組の捕縛を依頼し、内密にと念を押す。
一方、酒場では小鳥が助けを求める手紙を持ち込んでいた。
依頼を受けた二名、手紙を目にした二名。
計四名が、各依頼者の指定した暗がり森へと向かう。

暗がり森にて、依頼を受けたギルド員二名がドワーフの若者を捕縛。
一方、手紙を目にした二名は手紙の送り主であるエルフの娘と合流し、詳しい事情を聴取する。
二人はそれぞれの種族の小里を治める首長の子であるが、
許されぬ恋に落ち、駆け落ちをしようとしていたのだった。
エルフの娘は、このままでは恋人が追手に殺されてしまう、護ってほしいと懇願する。
二名はエルフの娘の懇願を聞き入れて暗がり森の奥へと進み、
ドワーフの若者、そして彼を捕縛したギルド員二名と遭遇する。

四名のギルド員たちは各々の持つ情報を共有。
しかし各自の意向は食い違い、敵対寸前の状況にまで陥った。
が、ギルド員一名の提案により、依頼主の不義を告発する書状を作成。
冒険者ギルドに対する敵対行為であるとの書面には、依頼主たちも言葉を飲み込まざるを得なかった。
エルフの娘、ドワーフの若者、そしてギルド員四名。
各方面に致命的な結果をもたらすことなく、事態は無事に収束した。


+詳細
195 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/09(火) 22:07:53.68 0.net
   ある晴れた午前の事だ。
   頭から足の先まで緑のローブを羽織りスラッと背の高い男が酒場へと入ってきた。
   男は暫く幾つかの席で冒険者に声をかけると、アルフレッドの肩を叩き小声で囁いた。
   「私は今、腕の良い冒険者を探していましてね
   あなたは最近評判が良いらしいじゃないですか
   ここではなんですし、あちらの席で話を聞いて頂いても?」

   男はアルフレッドを奥の席へと案内した。
   彼が言うに自分はエルフの里の者だという
   なるほど、フードから零れる金糸の如き髪はうわさに聞くエルフのそれだ。
   話を聞くと、なんでも彼の里に盗人が現れ首長の宝物を盗んで逃げてしまったらしい。
   賊は男女二人組みだが条件があるとのこと

   「おじょうs……ではなくて、賊の女は傷を付けずに捕まえて頂きたいのですよ
   何故かと?首長は寛大で慈悲深いお方でしてね、はい
   あとこの件はくれぐれも御内密にお願いします」

   「そうそう、賊が逃げ込んだのは暗がり森と言う場所です」

196 名前:アルフレッド ◆V4cb2YEFUw [sage] 投稿日:2015/06/10(水) 21:44:40.78 0.net
   >>195
   >「私は今、腕の良い冒険者を探していましてね
   >あなたは最近評判が良いらしいじゃないですか
   >ここではなんですし、あちらの席で話を聞いて頂いても?」

   え、ええ…それなりの依頼はやってきた自信がありますが、でも噂が立つほどではありませんよ?

   >話を聞くと、なんでも彼の里に盗人が現れ首長の宝物を盗んで逃げてしまったらしい。
   (エルフの首長の宝物を…?よほどの凄腕か、身内か…)
   (どっちにせよ、捕まえるには手間がかかりそうだ)

   >何故かと?首長は寛大で慈悲深いお方でしてね、はい
   >あとこの件はくれぐれも御内密にお願いします」

   …首長の宝物とあっては、一大事でしょう。
   もちろん他人には話しませんが…賊は武装していますか?それとも何らかの魔法を使えますか?

   >「そうそう、賊が逃げ込んだのは暗がり森と言う場所です」
   暗がり森…この地図にどの辺りか、印をつけてもらえますか?
    (そう言ってテーブルに使い古しの地図を開いた)
    (街や宿場、今までに立ち寄った洞窟や森が細かく書かれてある)



197 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/10(水) 22:35:47.10 0.net
   >もちろん他人には話しませんが…賊は武装していますか?それとも何らかの魔法を使えますか?
   「そ、そうですね……男は青い刀身の変わった剣を持っていましたよ。それが目印になるでしょう」

   >暗がり森…この地図にどの辺りか、印をつけてもらえますか?
   「こちらですよ。このどんひょろ林を越えた先です
   ええ、ではよろしく頼みましたよ」
   そう言うと男は酒場の外へと出て行った。

   そしてアルフレッドが外へ出ると今度は入れ替わるように
   茶色のローブを羽織りガッシリとした体型の男が酒場へ入ってきた。
   そして先程と同じように幾つかの席で冒険者に声をかけると
   今度はカゲミツへ声をかけた。
   「ワシは今腕の立って口の堅い冒険者を探していてなぁ
   そこのあんたは随分評判がいいって話じゃないか、ちょっくらこっちに来てくんな」

   彼はカゲミツを壁際の席に連れて行くと自分はドワーフの里の者だと言った。
   なるほど、フードから溢れる立派な髭は噂に違わぬドワーフの証だ。
   彼が言うになんでも里に盗人が現れ首長の宝物を盗んでしまったらしい
   盗人は男女二人組みだが……条件があるとのことだ。

   「わk……じゃなくってだな、賊の男は怪我させずに捕まえてくれ
   首長は刑と罰に厳しい男だ。だから直々に刑を執行してぇのさ、わかるだろ?
   ああ、このことは全部内緒で頼むぞ」

   「忘れるとこだったがな、場所は暗がり森ってんだ」

200 名前:カゲミツ ◆1iCdvHKAGE [] 投稿日:2015/06/10(水) 23:06:09.07 0.net
   >>197
   >「ワシは今腕の立って口の堅い冒険者を探していてなぁ
   > そこのあんたは随分評判がいいって話じゃないか、ちょっくらこっちに来てくんな」

   小間物屋としてはそれなりに名も売れてはおるが……さて、剣の腕が立つかは約定しかねる。
   まあ、口の堅さならば間違いはないかの。

   >「わk……じゃなくってだな、賊の男は怪我させずに捕まえてくれ
   > 首長は刑と罰に厳しい男だ。だから直々に刑を執行してぇのさ、わかるだろ?
   > ああ、このことは全部内緒で頼むぞ」

   ふ、む……内密に、か。

     ――長の宝物が盗み出されたというのに、総出で追っ手を放つでもなく拙者一人へか。
     それに、主たる頼み事が宝物を取り返す事でなく、賊を無傷で捕える事とは。
     どうにもきな臭い……が、今あれこれと探りを入れても仕方あるまい。

   ああ、いや……頼み事、しかと承った。誓って暗々裏に事を運ぶゆえ。

   >「忘れるとこだったがな、場所は暗がり森ってんだ」
   うむ……ちと遠いが、馬は目立つゆえ歩いてゆくか。
   ……と、こちらも一つ尋ねておかねば。
   その賊だが、女の方は別段、逃がしてしまっても良いのかの?

201 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/10(水) 23:37:18.13 0.net
   >その賊だが、女の方は別段、逃がしてしまっても良いのかの?
   「逃がすだと!?あの女狐をか?!
   ……ウオッホン、ウオッホン……
   ぐ、ぬぬぬっ………す、好きにするがいいわっ」
   奥歯を噛み締め搾り出す様に呟くとドワーフの男は席を立ち酒場を後にした。

   □◇□◇□◇□◇□◇□◇

   ドワーフの男が去りカゲミツとアルフレッドも依頼へと出た頃
   開いていた窓から青い小鳥が慌てた様子で入り込み酒場の中をグルグルと旋回し始めた。
   暫く飛び回った小鳥はのテーブルに止まると嘴に挟んでいた物を落とし再び窓から出て行ってしまった。
   落としたものは……どうやら幾重にも折り畳まれた手紙の様だ……

   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
         どうかお助けください
     父が私達の仲を引き裂こうとするのです

     今私達は暗がり森の中央、大樹の根元に隠れています
     ですがそれも長くは持たないでしょう
     どうか、どうかお助けください

   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

203 名前:ベルナデット ◆ShGIdbO7tY [sage] 投稿日:2015/06/11(木) 21:07:27.09 0.net
   >>201 手紙
   >どうか、どうかお助けください

   どうにも、きな臭い。
   最低限の内容しか書かれていない手紙、小鳥からの配達という突拍子もない配達法。
   指定された場所へ行ったら熊の番いが出てきたとしても驚かないだろう。

   元来単独行動が多いベルナデットは、怪しい依頼には滅多に近寄らない。
   勘に従うのならば、この依頼には手を出さない方が得策だろう。
   だが……

   「………行ってみるか」
   長くこの酒場に居る内に染まってしまったのかもしれない
   長年培ってきた勘よりも、好奇心を優先してしまうとは。

   万が一、熊に追われる羽目になったとしてもそれはそれで笑い話になるだろう。
   何より手紙の内容を見る限りでは、この依頼人にそれほど猶予があるとは思えない。
   一刻も早く出立するべきだろう。
   ベルナデットはグラスに残ったエールを飲み干すと、代金をカウンターへと置き旅の支度を始めた。

205 名前:ノア ◆rfGpy31mmY [sage] 投稿日:2015/06/12(金) 21:05:47.86 0.net
   >>201
   >開いていた窓から青い小鳥が慌てた様子で入り込み酒場の中をグルグルと旋回し始めた。
   おっとと…かわいいけど、忙しい小鳥さんだね。
   あ、こっち来た…と思ったらまた行っちゃった。ほんと忙しい。

   …?なにか落として…手紙?

   >どうかお助けください
   ……あー…そーゆーコト、か。
   (複雑な表情で片目を閉じると、かじりかけのパンを持って立ち上がる)
   ま、世のため人のためってガラじゃないけど…見ちゃったものはね。
   おやじさーん、ごちそうさま!

   さてと…あちしの足じゃ歩いたら遠すぎるね。
   ちょっとお高いけど、あそこの馬車借りてくか。
   名前も知らない誰かさん、報酬はちゃんとお願いだよっと。
   (パンを葡萄酒で流し込みながら、足早に馬車屋へ向かう)

207 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/12(金) 22:11:04.67 0.net
   鳥の運んできた奇妙な手紙に導かれ馬車の準備をするノア。
   しかし急いでいたつもりだが馬車を借りるのに少々時間を食ってしまい
   馬車を走らせるが街を出てすぐに仮面の男ベルナデットを見掛けるだろう。
   お互い同じギルドの冒険者同士だが外で会うのは珍しく、必然的に声を掛ける事になるだろう。
   すると偶然か、双方ともにあの怪しげな手紙に呼び出され暗がり森へと向かうところだったのだ。
   そういう事とならばと二人は同じ馬車に乗り森へ向かうことになるだろう
   ……たとえベルナデットが遠慮したとしてもノアなら無理やりにでも乗せただろう。

    さて、いったい何が彼らを待ち受けているのか

   馬車はガタゴト音を立てながら暗がり森へと向かう
   青い小鳥は馬車の上、ひっそりと羽を休めている……

   □◇□◇□◇□◇□◇□◇

   一方その頃、アルフッレッドはいち早く暗がり森へとたどり着いていた。
   暗がり森はその名の通り密集した木々が光を遮り、まだ日は高いと言うのに日没寸前のように暗かった。
   道も確りした物とは言えず獣道を踏み固めたような物が点々と続いているだけだ。

   時折鳥の鳴き声や小動物は見かけども賊の姿は一向に見えず
   こんな場所に賊なんて本当に居るのか?と少々疑問に感じつつある時。

   「…動くな…
   こっちを向かずにそのままだ…」

   すぐ背後から男の声が聞こえたのだった

208 名前:アルフレッド ◆V4cb2YEFUw [sage] 投稿日:2015/06/13(土) 09:40:22.16 0.net
   >>207
   >時折鳥の鳴き声や小動物は見かけども賊の姿は一向に見えず
   >こんな場所に賊なんて本当に居るのか?と少々疑問に感じつつある時。
   (獣避けの香は焚いておいてよかったか…この暗さで群れに襲われればひとたまりもない)
   (しかし、どうしてこんな場所へ…逃げ隠れするのに適した場所ならここよりもっと…)

   >「…動くな…
   >こっちを向かずにそのままだ…」
   ……!
   (ただの野盗は単独では動かない!ならば、この声の主が例の盗賊、そのうちの一人!)
   (盗賊の正体は身内か凄腕か、一つ確かめてみよう)

   …いきなり脅すとは、変わった挨拶ですね。
   それもエルフの風習ですか?

209 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/13(土) 12:22:57.67 0.net
   どうやら相手は横道で待ち伏せでもしていて、それを知らぬ内に通り過ぎてしまっていたらしい。
   暗がり森は暗く、葉の擦れる音や鳥獣の鳴き声に紛れ込めば相手の死角を取る事はそう難しくもない事だ。
   背後を取られてしまったアルフレッドに今の所成す術は無い。

   >それもエルフの風習ですか?
   「エルフ…?やはりそうか、シルフィーの言ったとおりだ…
   …まあいい、お前は動かずじっとしていろ

   すぐ終わる」

   鞘と剣の擦れる音が聞こえる

   □◇□◇□◇□◇□◇□◇

   続いて暗がり森にたどり着いたのはカゲミツだった。
   カゲミツならばすぐに草を踏み荒らして出来たばかりの真新しい獣道を見つけることだろう。

   暫く獣道を進むとうっすらと人影が見える。
   あれは、ギルドの仲間であるアルフレッドの後姿ではなかろうか?
   その背後には黒い影のような物が覆っていて……否、黒いローブを羽織った男が居るのだ。
   アルフレッドの背後、黒ローブは鞘から青い剣を引き抜き、今まさに斬りかからんとしていた。

214 名前:カゲミツ ◆1iCdvHKAGE [] 投稿日:2015/06/15(月) 19:48:07.32 0.net
   >>209
   ここが彼の森か。名前を聞いた事のみであったが、成程……薄暗い。
   事がうまく運べば、良い草でも生えておらぬか帰りに見てゆこうかの。
   ……ふむ。まずは首尾よく足取り見つけたり。

   >暫く獣道を進むとうっすらと人影が見える。

     あの背格好……アルフレッド殿か?
     してみるとあの御仁、拙者の他に……いや、ならば拙者が先に着いておる筈。
     とすると――む?

   >その背後には黒い影のような物が覆っていて……否、黒いローブを羽織った男が居るのだ。

     ! 賊……男。なれば傷つけずに、まずは…。――否! 逡巡の間はない!

   ――喝ッ!!   

     あらん限りの声で大喝すると、懐の小刀を鞘に入れたままで投げつける。
     ……瘤や青痣の一つ二つは、まあ、傷のうちに入るまい。
     万が一、アルフレッド殿に当たったならば……それもまあ、火急なれば止むを得ぬゆえ。
     後で平謝りに容赦願おう。

216 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/15(月) 21:47:23.84 0.net
   男は引き抜いた刃を定めると迷う事無く振り下ろす
   このままでは恐らくアルフレッドは祖国の土を踏まずして散るだろう……
   と、思われたところへ突然の一喝そして飛来する投機物。

   「! くっ゛゛!?」

   二段重ねの陽動は成功。
   効果は覿面らしく反射的な行動で黒ローブは左手で頭を抑えながら振り向いてしまった。

   「二人目、だとっ…!?」

   □◇□◇□◇□◇□◇□◇

   さて、奇妙な手紙に導かれたベルナデットとノアも暗がり森へと辿り着いた。
   森は木々が密集し過ぎて馬車では入れないので馬を近くに繋いでいる途中
   青い小鳥が再び現れ二人の目の前でクルクルと飛び回り囀る。

   どうやら「付いて来い」と言うことらしい。

   獣道も無い鬱蒼とした雑木林や草の塊に足を絡まれながら
   青い小鳥の案内だけを頼りに進むと、開けた場所に辿り着いた。
   すると小鳥も案内をやめてベルナデットの肩にとまった。

   そこには十人が手を繋いでもまだまだ余ると言うほどの巨木が聳え立ち
   この場所だけは木洩れ日がキラキラと落ちて来ていてどこか神聖な空気を漂わせている。
   どうやら、この場所が暗がり森の中心の大樹らしい。

   ……巨木の根元には白いローブを羽織った人影があり
   静かに跪いて何かに祈りを込めている最中であった。
   それは、遠目には場の雰囲気も相俟って一つの彫刻の様にすら思えたのだった。

   「来てくださったのですね…」

   それは、この雰囲気によく似合う、どこか神聖な雰囲気すら放つ女性だった……

217 名前:ベルナデット ◆ShGIdbO7tY [sage] 投稿日:2015/06/16(火) 11:49:53.70 0.net
   >>207
   >そういう事とならばと二人は同じ馬車に乗り森へ向かうことになるだろう
   ベルナデットは早くも後悔していた。
   せめて夜を待ってもよかったのではないか、何も鳥が飛んでこれるような日中に外へ飛び出さなくとも日暮れを待つ暇くらいはあったのではなかろうか。

   今、ベルナデットは彩り豊かな薔薇の刺繍が施された大きな日傘を差して街道を歩いている。
   あの手紙を見た後、酒場を出たのは良いが身体から立ち昇る黒煙を見て慌てて雑貨屋へと飛び込み安い日傘を買い求めた結果だ。

   ここへ至るまでに親子連れに指を差されたり、道行く人に野次を飛ばされながらもそれらを振り切って街道まで出た頃、馬車を雇えば良かったのだと気付きすっかり気勢を削がれたベルナデットはとぼとぼと街道を歩いていた。

   >馬車を走らせるが街を出てすぐに仮面の男ベルナデットを見掛けるだろう。
   天の救いか、ベルナデットは後ろからやってきた馬車にノアが乗っていることに気付く。
   「す、すまない この馬車は相乗りは出来るだろうか?」
   息も絶え絶えに、馬車へ声をかけるのだった。

218 名前:ベルナデット ◆ShGIdbO7tY [sage] 投稿日:2015/06/16(火) 11:51:59.83 0.net
   >>216 森の女
   >小鳥も案内をやめてベルナデットの肩にとまった。
   盛んに囀る小鳥の後を追って森を進んで行くと、中央に巨木が聳え立ち広場のようになった場所へ出る。
   小鳥が肩に止まったところを見ると、どうやらここが目的地のようだ。
   果たして、鬼が出るか蛇が出るか。
   ノアに目配せをして、ベルナデットは巨木の根元へと進む。

   >「来てくださったのですね…」
   尚も進んでいくと、ベルナデットは巨木の根元に女性の姿を見て取る。
   人間離れした雰囲気…この女性、エルフかニンフだろうか。

   「この鳥を寄越したのは、貴女か」
   自身の肩に留まった小鳥を一瞥しながら尋ねる。

   「聞かせて欲しい、俺達に何をさせたいのかを」

222 名前:ノア ◆rfGpy31mmY [sage] 投稿日:2015/06/16(火) 22:11:27.11 0.net
   >>216(>>207・>>217)
   むむ。ちょっと手間取っちゃった…おじさん、街道出たらなるべく急ぎめでね?

   >「す、すまない この馬車は相乗りは出来るだろうか?」
   くふっ…! ふふ…ご、ごめん…。うん、歓迎するよ…っ、んふふ…!

   (幌の中で、まだクスクス笑いながら)
   …ベルさん、それあちしの日傘と交換したげよっか?
   ちょっと小さいかもだけど、それよりは…っふふ…。
   てーか、今度色々日除けの小物買いに行こ。お日様の下なら、日傘と旅人帽と手袋は必需品だよ?


   >さて、奇妙な手紙に導かれたベルナデットとノアも暗がり森へと辿り着いた。
   おー。ホントに名前どおり暗い森。あちし達にしたら助かるけど。
   (日傘を畳み、旅人帽と黒眼鏡をしまっていると青い鳥を見つけて)
   …あの小鳥。そっか、あなたをお使いに出したヒトが呼んでるんだね。

   >獣道も無い鬱蒼とした雑木林や草の塊に足を絡まれながら
   >青い小鳥の案内だけを頼りに進むと、開けた場所に辿り着いた。
   ひ、ひー…小鳥さん小鳥さん、もーちょい道っぽいとこ選んでくれないかい…?
   これじゃあちし着く前に…。…あ、とか言ってたら着いたにゃ。
   ……おっきな樹…これが手紙にあった森の中央の大樹ってヤツだね。

   >「来てくださったのですね…」
   …ん。てーことは、あなたが手紙をくれたヒトだね。
   二人って書いてあったけど…。
   (ベルナデットが目的を尋ねたので、ひとまず黙って答えを待つ)

223 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/16(火) 23:31:44.87 0.net
   >「聞かせて欲しい、俺達に何をさせたいのかを」
   「まず、経緯を少し説明しなくてはなりませんね…」
   そう言って白ローブの女はフードを静かに降ろす……
   とても美しい娘だ。しかし特筆すべきは隠すように後ろで一本に結わいた黄金色の髪と
   そしてピンと縦に長い特徴的な耳だった。

   「…私はエルフ族の小里を治める首長シルフィードの娘です…
   そして、あの人…ノオルはドワーフ族の首長タインの息子…
   …私とあの人は許されない恋の末、里とお父様から逃げてここまで来てしまったのです…

   お父様はさぞお怒りでしょう…なにせ敵対している種族の
   ましてや首長の娘が敵方の首長の息子と恋仲になるなんて…

   お父様は私とあの人を絶対に許しはしません…
   私を連れ戻し…あの人は殺されてしまう……

   どうか、私達を追っ手から護って下さい…」

   >二人って書いてあったけど…。
   「あの人は私をここに隠し様子を見てくると言ったまま戻ってきません…
   私は、私は心配で胸が張り裂けそうで…!

   どうか、どうかお願いします…!
   あの人を助けてください…!」

   □◇□◇□◇□◇□◇□◇

   場面は移り変わり黒ローブの男と対峙しているアルフレッドとカゲミツ。

   「まさか、それすら俺を誘い出す為の物だったとは…な
   小癪な暗殺者どもめ…!地獄に落ちろ!」

   黒ローブが吠える。
   現在黒ローブはアルフレッドからも少し距離を取り
   カゲミツの急襲に備えつつも刃の方向はアルフレッドに定めている。
   しかし状況は二対一、無論挟み撃ちである。

225 名前:アルフレッド ◆V4cb2YEFUw [sage] 投稿日:2015/06/17(水) 20:10:43.02 0.net
   >>209 >>216 >>223
   >鞘と剣の擦れる音が聞こえる
   (正解…か。)
   
   …動かないわけがないでしょう!
    (振り向きざまに篭手で弾かんと、左足を軸にくるりと前後を入れ替える)
   (だが時すでに遅く、振り下ろされた刃がアルフレッドの視界に入った)
   >と、思われたところへ突然の一喝そして飛来する投機物。
   
   (カゲミツさん!?どうしてここに!)
   (いや、今は考えてる場合じゃない!!)
   
    (鞘と大剣が擦れ、やや甲高い金属音を響かせる。ゆっくりと抜き放たれた大剣をアルは構えた)
   
   >「まさか、それすら俺を誘い出す為の物だったとは…な
   >小癪な暗殺者どもめ…!地獄に落ちろ!」
   
   暗殺者?何を言ってるんですか!こんな長い得物を振り回す暗殺者がどこにいますか!
   宝物を盗んでおいて白々しい…! カゲミツさん、とっとと縛り上げましょう!

228 名前:カゲミツ ◆1iCdvHKAGE [] 投稿日:2015/06/18(木) 22:57:14.55 0.net
   >>223 
   (>>225)
   >「まさか、それすら俺を誘い出す為の物だったとは…な
   > 小癪な暗殺者どもめ…!地獄に落ちろ!」
   
     暗殺――? ははあ。此奴、里の討手か何かと思い違いをしておるのか。
     追っ手には違いないが、やれ面倒な……。
   
   >宝物を盗んでおいて白々しい…! カゲミツさん、とっとと縛り上げましょう!
   
   む……?
   
     何だ、あのドワーフの御仁……あれほど内密にと釘を刺しておきながら。
     結局一人では心許ないと、アルフレッド殿にも助力を頼んだのか。
     だが、なれば話が早いと言うもの。  
   
   あいや、待て待て。アルフレッド殿も……そう剣呑になっては話が進まぬゆえ。
   ――そこな賊よ。拙者らはギルドに所属しておる冒険者、物盗りでも人斬りにも非ず。
   そら、ここに印章と証文もあるぞ。
   
     構えは解かぬまま……もう片手で懐からいくつか紙片を取り出し、
     怪しまれぬうちに素早く、だが急がず訥々と語る。
   
   この度はドワーフの里長より、宝物を持ち逃げたお主を捕縛するよう依頼を承った次第。
   但し宝物の所在については問わず、お主についても傷一つ負わさぬよう念押しされておる。
   また聞いたところ二人組みらしいが……女子の方は捕らえずとも良いとの事。
   ……大人しゅう捕まってくれれば手荒な真似はせぬ。それに、拙者からも里長殿へ潔く観念した旨を
   しかと口添えするゆえ。……先程の一発は水に流し、縄を受けてはもらえぬか?
   
     もし剣を引かぬようであれば……ううむ、打ち身の二つ三つは見逃してもらえるかの。 

230 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/19(金) 00:37:40.32 0.net
   >暗殺者?何を言ってるんですか!こんな長い得物を振り回す暗殺者がどこにいますか!
   >宝物を盗んでおいて白々しい…! カゲミツさん、とっとと縛り上げましょう!
   
   「ならば金目当ての傭兵とでも言ったところか…
   宝?ああ、宝、か………ああそうだ盗んださ…それの何が悪いと言う!
   他の男に簡単に渡してしまうくせに…盗まれたらこの様とはな…!」
   
   腹立たし気な男の叫びが森に響く
   
   
   >この度はドワーフの里長より、宝物を持ち逃げたお主を捕縛するよう依頼を承った次第。
   「ドワーフの里だと!?そんな…馬鹿な…」
   予想外と言った反応を示す。
   
   >また聞いたところ二人組みらしいが……女子の方は捕らえずとも良いとの事。
   「シルフィーは…放してくれる…のか…」
   
   躊躇いや葛藤が男を支配し暫しの時が過ぎた。
   ローブの男は剣を掴んだ腕を力を失ったかのようにダラリと下に降ろす。
   「ああ、そうだな…もう、捕まってやってもいい……
   ただし条件がある…
   
   シルフィー…彼女を…安全な場所にまで連れて行ってくれ
   ここから出来るだけ遠くへ……そうすれば捕まってやる…」
   
   男はカゲミツの条件を飲んだ。
   しかし、この会話を聞いて疑問に思うものが一人居るだろう。
   

   「女を捕まえて来い」と言われたアルフレッドだ
   
   □◇□◇□◇□◇□◇□◇
   一方エルフの女に懇願されてしまったベルナデットとノア
   
   まるで御伽噺のような話だ。
   ドワーフとエルフの仲の悪さは噂によく聞くが
   まさかその二つの種族からこのようなカップルが生まれるとは……運命とは皮肉である。
   
   しかし、この様な非正規の依頼を受けてしまってよい物か
   エルフとドワーフ双方から反感を買ってしまう可能性もあるだろう。
   
   覚悟が無くては受けられる依頼ではないのだ。
   
   それでもエルフの女は瞳に涙を溜めて懇願している……

231 名前:ベルナデット ◆ShGIdbO7tY [sage] 投稿日:2015/06/19(金) 19:50:44.74 0.net
   >>223 (>>222 >>230)
   >ノア
   >くふっ…! ふふ…ご、ごめん…。うん、歓迎するよ…っ、んふふ…!
   「助かった……ここで断られたら心が折れていたところだ…」
   拾い主が現れて安堵する野良犬のような調子でベルナデットが感謝を告げる。
   あと少し馬車が通りがかるのが遅かったら、実際この依頼を放り出して去っていたかもしれない。
   
   >ちょっと小さいかもだけど、それよりは…っふふ…。
   「笑わないでくれ…これが一番安かったんだ…。それに安物を渡すのも悪いだろう」
   忌々しげに日傘を手に取る。
   見事な刺繍ではあるものの、日常で使うには少々派手過ぎる薔薇柄の日傘はベルナデットの頭からつま先まで真っ黒な黒装束とはまったく調和していないのだった。
   
   >てーか、今度色々日除けの小物買いに行こ。
   「……そうするとしよう。普段は夜だけ出歩いて昼間は宿や日の当たらないところでじっといたが…日除けの必要性を実感した」
   徹底的に日光を嫌い、日中は行動しないよう対策をとっていたのが今回は裏目に回ってしまったようだ。
   思わぬ弱点が発覚してしまい溜息をつくベルナデットであった。
   
   >女性
   >どうか、私達を追っ手から護って下さい…
   仮面の奥で片眉を吊り上げる。
   馬鹿な、エルフとドワーフだと?担がれているのではなかろうか。
   エルフとドワーフの不仲は全くの外野である人間の間でも有名であった。
   しかし目の前のエルフが嘘を言っているようにも見えない。
   
   >それでもエルフの女は瞳に涙を溜めて懇願している
   腕を組みながら思案する。
   不安材料は尽きない。
   追っ手達はどこまで本気なのだろう?
   この依頼人は信用しても良いのか?報酬は?どこまでやっていいものか?
   万が一治まり所を間違えようものなら、自分ひとりで済む問題ではない。
   あれこれ考えていたが答えは出そうも無かった。
   
   
   
   「…分かった。俺は、請けよう。」
   散々悩んだ末に、重々しい表情でそう告げる。
   今回の依頼、想像以上に根が深いものかもしれない。
   しかし、それを目の前にして退いてしまってはエルフとドワーフの二人は容易く引き裂かれてしまうだろう。
   
   誰がお涙頂戴の悲劇など、好むものか。
   心中でひとりごちた。
   
   俯き気味だった顔を上げ、口元を精一杯不敵に見えるよう歪めて笑う。
   「報酬は、精々弾んでくれ」
   そのひと言を付け加えながら。

235 名前:ノア ◆rfGpy31mmY [sage] 投稿日:2015/06/20(土) 14:56:28.89 0.net
   >>230
   (>>223・>>231)
   >「笑わないでくれ…これが一番安かったんだ…。それに安物を渡すのも悪いだろう」
   …安物って割に、よく見るとなんか豪華なもの買ってるね…慌てて、お高い雑貨店にでも入った?
   あちしのだって普段使いだから大したものじゃないし、とりあえず今だけ交換しとこ。
   それ…ふふ、使いたくないでしょ?
   (縁に飾りや刺繍はあるものの、落ち着いた印象を受ける深緑色の日傘を見せて)
   
   
   >そう言って白ローブの女はフードを静かに降ろす……
   わ。エルフのおねーさんだったんだ…。綺麗。
   
   >…私とあの人は許されない恋の末、里とお父様から逃げてここまで来てしまったのです…
   .oO(……二人は、結ばれるためにそれを望まない周りから逃げてきた。
      あたしはその逆。望みもしない相手と結ばれるのが嫌で逃げてきた。
      でも――)
   
   >それでもエルフの女は瞳に涙を溜めて懇願している……
   ――その気持ち、すごく分かるよ!
   (ベルナデットが腕を組み悩んでいる間に、がしっと手を握って)
   
   周りの勝手な都合で振り回されて…誰ひとり、理解しようともしないで…
   …辛かったよね、キツかったよね。
   うん。他の誰がダメって言おうと、あちしはあなたの味方につく!
   そのお願い、任されたにゃ!
   (ぶんぶんと手を上下に振って)
   
   >「…分かった。俺は、請けよう。」
   そう言ってくれると信じてた!さあ、行くよベルさんっ!
   (すでに十歩ほど移動している。…手は握ったまま一緒に)
   …え?ああ、だって森に隠れてる事ってもうバレてるんでしょ?
   だったらあちし達と一緒に行動したほうが安全かなって。

237 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/20(土) 17:41:48.78 0.net
   恐れる事無く依頼を快諾したノアとベルナデット
   その言葉に再び涙を流すエルフの女シルフィー……。
   
   「ありがとうございます…!
   本当に、本当にありがとうございます…!」
   
   エルフの案内の下、獣道を進む事となる
   しかし、暫し進むと三人の人影があり……
   
   それは事もあろうか、ドワーフノオルを縛り上げているのはアルフレッドとカゲミツだった
   
   □◇□◇□◇□◇□◇□◇
   
   戦意をあっと言う間に失ったローブの男は特に抵抗することも無く縄に着いた。
   
   男の手放した剣は純青ミスリルの業物だった。宝と言うのはこれの事だろうか?
   確かにエルフやドワーフの宝物庫でもないと手に入らない物ではあるが……
   
   「…もういいのだろう…
   こちらは捕まってやったのだ…約束を果たせ…」
   
   ……獣道の奥から草を踏む音が聞こえる……
   暗がりの奥から現れたのは
   ベルナデットとノア、そして手を引かれ歩いている白いローブの女……
   
   
   「シルフィー…!」「ノオル…!」
   二人はお互い姿を目にしただけで名を呼ばずにはいられなかった……

240 名前:アルフレッド ◆V4cb2YEFUw [sage] 投稿日:2015/06/21(日) 13:42:57.43 0.net
   >>228 >>230 >>237
   >宝?ああ、宝、か………ああそうだ盗んださ…それの何が悪いと言う!
   >他の男に簡単に渡してしまうくせに…盗まれたらこの様とはな…!」
   
   今度は開き直りとは、ずいぶん肝が据わった賊ですね。
   どちらにせよ、あなたの持っている宝物は返して頂きますよ。
   
   >「…もういいのだろう…
   >こちらは捕まってやったのだ…約束を果たせ…」
   
   ……ダメですね、受け入れられません。
   僕は二人の賊の内、女を捕えてきてこいとも言われています。
   …これが依頼である以上、カゲミツさんでも譲れません。
   
   >ベルナデットとノア、そして手を引かれ歩いている白いローブの女……
   >二人はお互い姿を目にしただけで名を呼ばずにはいられなかった……
   …あれがその女ですか。どうしてベルナデットさんとノアさんがいるのかは知りませんが…
   
   (事と次第によっては、剣を抜くことになるかもしれないな)
   
    (念のためか、鞘に納められた大剣の柄に手をかけておくアルだった)

249 名前:カゲミツ ◆1iCdvHKAGE [] 投稿日:2015/06/23(火) 22:26:20.91 0.net
   >>237(>>240)
   >男の手放した剣は純青ミスリルの業物だった。宝と言うのはこれの事だろうか?
   うむ……この拵え、刀身……実に見事な業物よ。
   ……だが、それにしても。ギルドを通してまで、暗々裏に事を運ぶ程のものであろうかの……?
   どうも解せぬ……。
   
   >「…もういいのだろう…
   >こちらは捕まってやったのだ…約束を果たせ…」
   ん……おお、そうさな。お主の潔さに応じ、此方も約定は確かに……。
   
   >……ダメですね、受け入れられません。
   ――何と。それこそならぬぞ、アルフレッド殿……約定は約定よ。
   そも、お主がどう頼まれたかは知らぬが、拙者は逃がしても良いとの返事を――
   
     らしくもない事を言うアルフレッド殿を説き伏せるべく、一歩踏み出したその時、
     薄暗がりから草を踏み分ける音が聞こえる。
     すわ新たな討手でも来たかと向き直れば、そこには……
   
   ノア殿、ベルナデット殿……それに、そこな娘御はよもや。
   ……全体これは、如何なる訳かの?
   
     やれ、日頃親しき気の置けぬ面々なれど……今この時ばかりはな。
     どうにも、新たなる面倒を運んできたように思えてならぬのだ。

251 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/24(水) 00:33:31.55 0.net
   さて、出会ってしまった冒険者達と二人
   状況が状況だけにお互いに伺う様な沈黙が流れている……
   
   「彼女だ…さあ、今すぐにだ
   この森を越えた先まで彼女を連れて行ってくれ…」
   
   >……ダメですね、受け入れられません。
   >僕は二人の賊の内、女を捕えてきてこいとも言われています。
   
   「どう言う事だ貴様…俺を捕まえればそれで終わりではないのか!?
   まさか、貴様エルフに吹き込まれたか!」
   
   □◇□◇□◇□◇□◇□◇
   その時、動揺しているノアの手からスッと手を抜き去りエルフの娘は
   カゲミツとアルフレッドの前に躍り出た。
   
   「その人は何も悪い事なんてしていません…!
   私が…私が全部その人に頼んだのです…
   その人を放して下さい…!」
   
   震える声で訴え掛ける

253 名前:ベルナデット ◆ShGIdbO7tY [sage] 投稿日:2015/06/24(水) 20:23:34.26 0.net
   《 クエスト 》
   
   (>>235 ノア)
   >あちしのだって普段使いだから大したものじゃないし、とりあえず今だけ交換しとこ。
   「……そうだな。
   日傘を売っているような店は少し高い店しか無かったのでな…。」
   「勝手に、贈り物にするものと勘違いされてこれを渡されてしまったんだ。」
   不承不承、傘を交換するベルナデットだった。
   
   >そう言ってくれると信じてた!さあ、行くよベルさんっ!
   「ああ、出来れば直ぐにでもそのドワーフとやらと合流をしたい。追っ手を追い払うにしても逃げるにしても護衛目標は一か所に集めておかねばやり辛い」
   意気込むノアに頷いて見せる。
   そうだ、何を悩んでいたんだ。
   頭で考えて答えが出なければ、あとは心の赴くままに進めば良い。
   「…簡単な、ことだった」
   エルフの女性の手を引くノアを見ながら、呟くベルナデットだった。
   
   (>>237 エルフの女)
   >エルフの案内の下、獣道を進む事となる
   >しかし、暫し進むと三人の人影があり……
   >それは事もあろうか、ドワーフノオルを縛り上げているのはアルフレッドとカゲミツだった
   
   「ん…?なんだ、アルフレッド?カゲミツ…?」
   森の奥から現れたのは意外にもいつも酒場で見る面子であった。
   何故ここに、と自答しているとエルフの女性の様子がおかしい事に気付く。
   名前を呼び合っているようだ、どうやらあちらで捕まっている男こそが番の片割れらしい。
   と、ここまで考えてようやくベルナデットは状況を理解した。
   あの二人は、追っ手とやらに雇われたのだ。
   これは、拙いことになった。
   
   (>>240 アルフレッド)
   >…あれがその女ですか。どうしてベルナデットさんとノアさんがいるのかは知りませんが…
   「奇遇だな、アルフレッド。どうした、そんな剣呑な顔をして。俺だ、ベルナデットだよ」
   武器を納めて両手を挙げながら努めて明るく振る舞うベルナデット。
   巨木が作る木陰の下ではよく分からないが恐らく口元には酒場で見せたような不器用だがどこか愛嬌を感じる笑みが浮かんでいるのだろう。
   
   「なあアルフレッド、カゲミツも。まずは話をしようじゃないか。お互いの依頼について少々行き違いが発生しているようだが、話し合えば上手い落とし所が見つかるはずだ」
   
   (>>249 カゲミツ)
   >ノア殿、ベルナデット殿……それに、そこな娘御はよもや。
   >……全体これは、如何なる訳かの?
   「そちらこそ、どうしたんだ。随分と剣呑なようだが」
   両手を挙げたまま、ベルナデットが聞き返した。
   
   「どうやらその男、うちの依頼人の良人らしいんだ。放してやってはくれないか?」
   縛り上げられ地面に転がされている男を顎で指す。
   「頼むよ、カゲミツ」
   俺に抜かせないでくれ、という言葉を言外に篭めながらあくまでも穏やかに説得を試みる。
   
   (>>251 エルフの女 シルフィー)
   >その時、動揺しているノアの手からスッと手を抜き去りエルフの娘は
   >カゲミツとアルフレッドの前に躍り出た。
   「おっ、おい……危ないだろう」
   慌ててシルフィーと呼ばれたエルフの少女を追いかけ隣に立つ。
   
   「……考えてみれば今回の件は謎が多すぎる。ひとつ、詳しく話してはくれないか」
   必死にカゲミツとアルフレッドに訴えかけるシルフィーの方を向き、促す。
   依頼人たちにせよ、追っ手にせよ、この件は隠し事が多い気がする。
   誤解や行き違いがあるのならば、早めに払拭しておきたかった。

256 名前:ノア ◆rfGpy31mmY [sage] 投稿日:2015/06/25(木) 20:35:15.83 0.net
   >>251
   (>>237・>>249・>>253)
   >エルフの案内の下、獣道を進む事となる
   さ、さっきよりは歩きやすいけど…ひー、遊び人には厳しいにゃー…。
   おねーさん、意外と体力あるんだね…。…って、あれ…?
   
   >ノア殿、ベルナデット殿……それに、そこな娘御はよもや。
   >……全体これは、如何なる訳かの?
   
   こ、ここ、こっちのセリフだよカゲさん!アルさんもっ!
   何やってるんだよ二人してー!
   
   .oO(あ……マズい。何がどうしてこうなってんのか分からないし、
      たぶん全員そうなんだろうけど…だからこそ、マズいよ。
      戸惑いと殺気がちょっとずつ混じってくこのカンジ…)
   
   >その時、動揺しているノアの手からスッと手を抜き去りエルフの娘は
   >カゲミツとアルフレッドの前に躍り出た。
   
   ――ちょっとぉぉぉぉ!?この上何してくれちゃってんのおねーさん!?
   今あちし色々と崖っぷちの段階だったんですけど!?
   
   >「……考えてみれば今回の件は謎が多すぎる。ひとつ、詳しく話してはくれないか」
   …はぁ~…。
   なんか、もーいっぱいいっぱいだけど…とりあえずアルさんにカゲさん。
   …お話の間だけでも、おにーさんの縄ほどいてよ。
   何があったかさっぱりだけど、とりあえず4人いたら縛ってなくても大丈夫でしょ?

257 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/25(木) 22:34:57.70 0.net
   膠着した場を崩したエルフの女
   しかし無鉄砲にも程があると言う物だ。
   すかさず追い掛け落着かせようと試みるベルナデット。
   
   >……考えてみれば今回の件は謎が多すぎる。ひとつ、詳しく話してはくれないか
   「そんな!あの人が縛られている前で話なんて!
   私たちを…助けて頂けるのではなかったのですか…!」
   
   だが愛しい者が目の前で縛られているこの状態でその言葉は効果が薄いようだ……
   
   >…お話の間だけでも、おにーさんの縄ほどいてよ。
   >何があったかさっぱりだけど、とりあえず4人いたら縛ってなくても大丈夫でしょ?
   「お願いします…!ノオルを放して下さい…!」
   
   エルフの女含めて三人には敵意や害意は存在しないようだ。
   本来争いを好まないアルフレッドもこれならば剣を納めるだろう。
   
   縄の解けたノオルとシルフィーはすぐさま軽く肩を抱き合いお互いの無事を確認した。
   「シルフィー…無事だったのだな…」
   「あなたも…無事で、本当によかった…」
   
   「…説明が必要だと言ったな…俺にもよくわからん状況だ…
   いったい、どうなってるのか聞きたいのはこっちのほうだ…
   
   説明しろ…一体なんと言われてここまで来たのだ貴様」
   未だ敵意に満ちた目でアルフレッドを睨んだ

259 名前:アルフレッド ◆V4cb2YEFUw [sage] 投稿日:2015/06/26(金) 20:22:46.72 0.net
   >>249 >>251 >>253
   >>256 >>257
   >――何と。それこそならぬぞ、アルフレッド殿……約定は約定よ。
   >そも、お主がどう頼まれたかは知らぬが、拙者は逃がしても良いとの返事を――
   
   …僕の依頼は違います。カゲミツさんもあのエルフ族から依頼を受けたんじゃないんですか?
   
   >「どう言う事だ貴様…俺を捕まえればそれで終わりではないのか!?
   >まさか、貴様エルフに吹き込まれたか!」
   
   吹き込まれた?そもそもあなた方が盗賊でないという保証もないのに…
   
   >「その人は何も悪い事なんてしていません…!
   >私が…私が全部その人に頼んだのです…
   >その人を放して下さい…!」
   
   (こちらの女性はエルフに見える…なるほど、同族は同族で決着をつけるのか)
   ……なるほど、あなたが依頼主の言っていた女性ですか。
   来てもらいます…とは言えない雰囲気ですね。
   
   >「なあアルフレッド、カゲミツも。まずは話をしようじゃないか。お互いの依頼について少々行き違いが発生しているようだが、話し合えば上手い落とし所が見つかるはずだ」
   
   >…お話の間だけでも、おにーさんの縄ほどいてよ。
   >何があったかさっぱりだけど、とりあえず4人いたら縛ってなくても大丈夫でしょ?
   
   >説明しろ…一体なんと言われてここまで来たのだ貴様」
   ……まさかここまで話がこんがらがるとは。
   とりあえず、僕が受けた依頼について話しましょう。
   他人に話すなと言われていますが…今は情報の共有が最優先です。
    (>>196-197の内容を全て語った)
   
   …以上が依頼の中身です。三人とも、話してもらいますよ。
    (柄にかけた手を離し、鞘を腰から外して地面に置いた)
   (そして近くに浮き出ていた木の根に腰かけ、事情の説明をじっと待った)

263 名前:カゲミツ ◆1iCdvHKAGE [] 投稿日:2015/06/27(土) 19:30:51.22 0.net
   >>257
   (>>251,>>253,>>256,>>259)
   
     ……やはり、の。どうにも面倒な事になったわ。
     何ゆえか、賊の片割れであろう娘御の手を引き此方を責めるノア殿と、そして。
   
   >「どうやらその男、うちの依頼人の良人らしいんだ。放してやってはくれないか?」
   >「頼むよ、カゲミツ」
   
     ――その、纏う気に。覚えず、柄に手が掛かりそうになる。
   
   ……頼まれても、な。……そも、依頼とはお主――。
   
   >「その人は何も悪い事なんてしていません…!
   
   ぬ……!? ……い、いや待たれよ、娘御。
   お主が糸を引いていたのやも知れぬが、お主は逃がしても良いとの――
   
   >…お話の間だけでも、おにーさんの縄ほどいてよ。
   >「お願いします…!ノオルを放して下さい…!」
   
   ああ分かった、分かったゆえ。そう一時に捲し立てるでない……!
   
     ――やれ、まっこと面倒が積み重なりに重なり……最早天井知らずといったところよな。  
     
   
   >…以上が依頼の中身です。三人とも、話してもらいますよ。
   
   ――拙者は、>>197,>>201の通りに依頼を受けておる。
   内密に、という所も含め……こうまで判を押したように同じとは。
   最早、胡散臭いと言うのも憚られるわ……。
   
   してノア殿、ベルナデット殿……否、そこな二方にも、か。
   ひとまず、詳しい事を聞かせて貰えるかの?

265 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/27(土) 20:53:22.44 0.net
   ノオルの縄が解かれた事でシルフィーも多少落ち着きを取り戻した。
   そして各々の状況説明が始まる。
   
   >…以上が依頼の中身です。三人とも、話してもらいますよ。
   
   >――拙者は、>>197,>>201の通りに依頼を受けておる。
   
   「謀られていたのは一人だけではなかったか…
   貴様ら…いや、あなた方は騙されている
   その証拠に俺たちが何者なのか知らされていないのだろう…?」
   
   そう言って黒ローブの男ノオルはフードを下ろした
   髭の剃り跡の新しい少しごつごつした顔だ。だがこの時代で言えば中々の男前と言えるだろう。
   
   「俺はドワーフの首長の息子だ
   彼女はエルフの里の首長の娘…
   
   俺達は許されない恋故にここまで逃げてきたのだ……」
   
   絡み合った謎が一つ一つ解け始める

267 名前:ベルナデット ◆ShGIdbO7tY [sage] 投稿日:2015/06/28(日) 21:43:28.23 0.net
   >>257 エルフの女 シルフィー
   >「そんな!あの人が縛られている前で話なんて!
   >私たちを…助けて頂けるのではなかったのですか…!」
   下策だったか。
   シルフィーは明らかに頭に血が昇っている様子で聞く耳を持ってくれない。
   これ以上ややこしくなる前に大人しくしていて欲しいが、この状態では無理というものだろう。
   シルフィーの伴侶らしい男が縄を解かれるのをみながらベルナデットはため息をつき
   護衛の為にシルフィーの足元に影を集めるのだった。

268 名前:ベルナデット ◆ShGIdbO7tY [sage] 投稿日:2015/06/28(日) 21:43:56.18 0.net
   (>>263 カゲミツ)
   >ひとまず、詳しい事を聞かせて貰えるかの?
   「お前達が旅立った後、酒場にこの小鳥が飛び込んできてな。
   その小鳥が持っていた手紙に導かれ、ここに来た」
   今はシルフィーの元へ戻っている小鳥を指しながら語りだす。
   「聞けば、その2人は争い合っているドワーフとエルフの親元から駆け落ちしてきたらしい。
   俺達が請けた依頼は、この2人を親元が放った追っ手から守る事だ」

271 名前:ノア ◆rfGpy31mmY [sage] 投稿日:2015/06/30(火) 00:50:16.58 0.net
   >>265
   (>>257・>>259・>>263・>>268)
   >…以上が依頼の中身です。三人とも、話してもらいますよ。
   
   >内密に、という所も含め……こうまで判を押したように同じとは。
   >最早、胡散臭いと言うのも憚られるわ……。
   
   な…なに、何それ!信じらんないッ!
   冒険者に頼むだけならともかく、ギルドに嘘ついてまで…
   …ううん、それより自分の子供を盗賊呼ばわり!?最っ低!最悪だよ!!
   
   ――あ、ゴメン…シルフィーさん、ノオルさん。
   二人の家族だもんね、こっちが勝手に悪く言っちゃダメだよね…。
   でもさ…ヒドいよ。ちょっとあちしも、似たカンジの境遇だからさ。頭来ちゃって…。
   
   >「聞けば、その2人は争い合っているドワーフとエルフの親元から駆け落ちしてきたらしい。
   >俺達が請けた依頼は、この2人を親元が放った追っ手から守る事だ」
   
   …ってコトだよ。
   カゲさん、アルさん…一応、念のため、まさかってコトで聞くんだけど。
   この上で依頼通りに捕まえて帰ろうとか…思ってないよね?
   (さっきまでの怒りで軽い興奮状態にあり、大きく開いた瞳孔で二人をじっと見ている)

272 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/06/30(火) 07:41:54.79 0.net
   >「聞けば、その2人は争い合っているドワーフとエルフの親元から駆け落ちしてきたらしい。
   >俺達が請けた依頼は、この2人を親元が放った追っ手から守る事だ」
   まさか、と一瞬耳を疑うだろう
   しかし、賊がそんな馬鹿馬鹿しい嘘を態々つく必要は全くもって無い。
   
   >この上で依頼通りに捕まえて帰ろうとか…思ってないよね?
   
   似たような境遇故かノアの発言には熱が篭っている。
   しかし、ギルドを騙したのは誇り高い種族ゆえ
   「首長の子供が敵方の種族と駆け落ちしたから捕まえて欲しい」などとは言えなかった可能性もある。
   一応同族には怪我をさせるなと念を押す辺り全く情が無いという事は無いと思うが……
   
   「俺達は…来月には別の許婚と婚約させられてしまう…
   だから、今すぐにでもここからどこか遠くへ逃げなくてはならない…」
   
   「私達を見逃して下さい…お願いします…」
   
   ここでふと幾つか思考が頭を過るだろう。
   もし、二人が里に戻らなかった場合、自分達は、彼らの里はどうなるだろうか?
   自分は両種族から恨まれ、この出来事が種族間の対立に更に大きな溝を作りはしないだろうか?
   
   多大なものを犠牲にしても、それでも恋は美しいものか?
   
   決断をするには決心や覚悟なくしてはできないだろう。
   たとえ目の前に居るのが仲間でも、運命に惑わされる者たちでも……

281 名前:アルフレッド ◆V4cb2YEFUw [sage] 投稿日:2015/07/01(水) 20:44:35.54 0.net
   >>263 >>265 >>268 >>271
   >>272
   ……全員の事情は分かりました。
   お二人が逃げた理由も、依頼主が内容をぼかした理由もようやく分かりました。
   ですが…
   
    (立ち上がり、鞘に納められた大剣を掴んで全員を見回す)
   
   種族間の対立を無用に煽り、僕たちまで敵とみなされかねない以上、
   逃亡に手を貸すことはできません。
   
   …現実は童話のように幸せな一生を送って終わりじゃないんです。
   あなた方は幸せでも、あなた方の種族はどうなるか…
   
   多少手荒な真似をしてでも、連れ帰りますよ。
   言いたいことあらば、剣にて。
   
    (いつでも鞘から大剣を引き抜けるように、柄に手をかけた)
    (それと同時に全員から距離を取り、不意打ちを避けようとする)

284 名前:カゲミツ ◆1iCdvHKAGE [] 投稿日:2015/07/03(金) 01:48:47.85 0.net
   >>272
   (>>265,>>268,>>271,>>281)
   >貴様ら…いや、あなた方は騙されている
   
   ……思い返せば、きな臭いところはいくつもあった。が、疑おうにも敢えての理由がない。
   やれ悔し、まんまと謀られたという訳か。
   
   >俺達が請けた依頼は、この2人を親元が放った追っ手から守る事だ」
   >この上で依頼通りに捕まえて帰ろうとか…思ってないよね?
   >「私達を見逃して下さい…お願いします…」
   
     訥々と語るベルナデット殿、毛を逆立てる猫の如く気炎を燻らせるノア殿。
     白洲で嘆願するが如く切々と訴える件の二人。
     ……さて、と顎に手を当て考えるところを、今一人の「追っ手」が――
   
   >多少手荒な真似をしてでも、連れ帰りますよ。
   >言いたいことあらば、剣にて。
   
     ――やれ、まっこと面倒な……已む無し、このまま考えながら喋るとしようかの。
   
   ……アルフレッド殿。柄に手をかけたままで構わぬゆえ、いま暫し待っておいて貰えぬか?
   
   
   さて、お二方よ。此度の沙汰の耐え難き事、忍び難き由は大いに察するところ。
   が――それにつけても、あまりな軽挙妄動ぞ。
   月が代われば婚約の儀が行われると言うたが……頑として断れば、誰かが死ぬとでも言うものかの?
   逃げ果せようとまで思う前に、出来得るだけの手は全てやり尽くしたのかの?
   
   例えば、相互に通じ合おうという考えをもつ別の村、あるいは国を探す。
   例えば、信の置ける知己にその考えるところを大いに語り、どうにか説き伏せてみる。
   例えば、己の立場を使って互いを賓客として招くよう進言する。
   ……今こうして考えつくだけでもこの他に二つ三つ。
   まして、お二方が互いを懸想したは昨日今日の事でもあるまい。
   此度の事……まことに、逃げる以外の全てをやり尽くした上での事か?
   
285 名前:カゲミツ ◆1iCdvHKAGE [] 投稿日:2015/07/03(金) 01:54:31.61 0.net
   ……と。説法はここで終わりよ。
   相済まぬな、殊更に責め立てる心算はなかったのだ。
   お二方がこれより生きてゆく上で、さらに厳しい問いを迫られる事もあろうゆえ……の。
   
   さて……双方の長にも思うところ、言い分は多いにあろう。
   が、口の堅い者ゆえと言い差して置きながら、ぬけぬけと嘘を並べ立てるそのやり方、
   どうにも気に食わぬ。
   ――商人に一杯食わせてくれた礼、熨斗をつけて返してやろうぞ。
   
    『      告
    
     罪なき貴人を賊に仕立て上げ、卑怯にも我々に貴人誘拐の罪を
     負わせようとするとは何事か。今回の件は貴殿の重大な契約違反であり、
     冒険者への――ひいては冒険者ギルドに対する敵対行為である。
     本来ならばこのままギルドを通じ衛兵へ通告する案件ではあるが、
     何らかの不幸な誤解という可能性も皆無ではない。
     ひとまず貴人の身柄はギルドにて保護させるので、申し開きがあれば
     その旨ギルドへ出頭するよう。
     なお保護の期限は一年間とし、その間に弁明がなくば貴人は
     然るべき場所へ帰すものである。
    
     冒険者ギルド所属 及び通商ギルド所属 
     及び東方商船ギルド所属  冒険者/商人 カゲミツ=ホウジョウ』
   
   これをな。依頼人、つまりは里の長に一通ずつ届けてやるのよ。
   身分を隠して依頼をした以上、今さら真っ正直に「実はこれこれこういう者で」とは
   言えるものではあるまい。恥の上塗りをする上、面倒も尋常ではないゆえな。
   さりとて力押しでくれば、それこそ本当に王国を敵に回す事になる。
   臍を噛む思いをしながら一年を待つほかにあるまいよ。
   ……くくく。海千山千の商売稼業、恨まば恨め。先に騙したはそちらの方ぞ。
   
   お二方はこれより一年、あらゆる手を尽くして安息を得る方法を探すのだ。
   何卒覚悟されよ。ただ逃げることの、数倍は難しい方策ぞ。
   
   
   ああ、アルフレッド殿……待たせて済まぬ。もう用は済んだゆえ。
   あとはこの文状を、お主の依頼人へと渡してくれぬか。
   
   ――重ねて済まぬが、今の拙者は商人ゆえな。剣を交えて語る気はない。
   どうしてもと言うならば致し方なし、鞘に入れたままの得物でひたすら受けに回ろう。
   が、丁々発止のその間に、後ろから影術と魔法がお主を絡め取るであろうな。
   ……勝ち負けで言うなら、アルフレッド殿。
   お主が不意討ちを考えずに正々堂々構えを取った、その時に決まっておったのだ。
   
   ゆえに、取引よ――ここは黙って、これを受け取って退いてはくれぬか。

288 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/07/03(金) 07:03:56.56 0.net
   決断は、覚悟は決まったようだ。
   
   >…現実は童話のように幸せな一生を送って終わりじゃないんです。
   >あなた方は幸せでも、あなた方の種族はどうなるか…
   
   仲間を敵に回すとは正に苦渋の決断だろう。
   しかしそれはある意味では仲間の為、そして無用な争いで傷つくかもしれない者達の為……
   今この場で二人を逃がすには失う物が多すぎる
   
   >言いたいことあらば、剣にて。
   
   それはこの答えに至ったアルフレッドの覚悟の言葉だった。
   
   が、
   
   >……アルフレッド殿。柄に手をかけたままで構わぬゆえ、いま暫し待っておいて貰えぬか?
   その言葉の間に割って入ったのはカゲミツの安穏とした、とでも言い表せそうなほど落ち着いた声だ。
   さて、一体何が始まるのか……
   
   ■□■
   
   それは、説法に始まり告発書に続き説得に終わる八面六臂の提案であった。
   言葉と紙二枚だけで、この捻じ曲がり絡み合った全てを収束させようというのか。
   なんとも……なんとも恐ろしい男だ……

294 名前:ベルナデット ◆ShGIdbO7tY [sage] 投稿日:2015/07/04(土) 02:52:21.98 0.net
   >クエスト
   (>>271 ノア)
   >(さっきまでの怒りで軽い興奮状態にあり、大きく開いた瞳孔で二人をじっと見ている)
   感情的になっているノアと対照的に、ベルナデットは落ち着いていた。
   武器を抜かず両手を揚げて事態を静かに見守っているが
   もしも、決裂するようならば即座に影術を使う為に影の精霊は周囲の木陰に体を張り巡らせている。


   (>>272 エルフとドワーフ)
   >決断をするには決心や覚悟なくしてはできないだろう。
   >たとえ目の前に居るのが仲間でも、運命に惑わされる者たちでも……
   実際、この依頼はリスクばかり高く見返りは少ないだろう。
   依頼に乗ることで悪戯に騒ぎを拡大するかもしれない。
   
   だが、ベルナデットにも矜持がある。
   依頼人から一度請合った依頼を違えたくない。
   そして元よりベルナデットははみ出し者、あの酒場に入り浸るようになってからは多少扱いもマシになっていたが
   本来は疎まれる存在。
   酒場での日々が惜しくないと言えば嘘になるが、依頼を達成する事において妥協をするつもりは無かった。
   
   「……何、最初に戻るだけだ」
   口の中でそんな感傷じみた呟きを漏らし、目の前に立つ二人を静かに見据えた。
   
   (>>281 アルフレッド)
   >お二人が逃げた理由も、依頼主が内容をぼかした理由もようやく分かりました。
   >ですが…
   >(立ち上がり、鞘に納められた大剣を掴んで全員を見回す)
   
   ――嗚呼、やはり抜いてしまったか。
   分かってはいた、アルフレッドが生真面目な奴であることは。
   もう二度と、酒を飲み交わすことも無いかもしれない。
   その事を少し寂しく思っている自分に気付くも、すぐに冷徹な視線でアルフレッドを睨みつける。
   
   身体の奥底からこわいものがこみ上げて来る。
   それは足元を伝い影へと流し込まれていき、ベルナデットは逡巡せずアルフレッドの足を影術で掬おうと力を籠めるが……
   
   (>>284 カゲミツ)
   いよいよベルナデットが影の精霊を解き放とうとしたその時、カゲミツが静止をかける。
   
   >お二方はこれより一年、あらゆる手を尽くして安息を得る方法を探すのだ。
   >何卒覚悟されよ。ただ逃げることの、数倍は難しい方策ぞ。
   
   「な………」
   仮面の奥で目を丸くし、唖然とする。
   莫迦な、この短時間でそこまで場を整えただと?
   カゲミツ、お前はまったく、何という………
   
   「………堪らんな」
   今にも弾け飛びそうなほど張りつめていた殺気が霧散する。
   「本当に、喰えない奴だよお前は」
   思わず、口元に笑みが浮かんでしまう。
   ここまでやり込められれば、いっそ気持ちが良いものだ。
   
   (>>288 シルフィーとノオル)
   >それは、説法に始まり告発書に続き説得に終わる八面六臂の提案であった。
   「それで、どうする?今ならカゲミツの誘いに乗ることも出来るが……俺は依頼人の意向に従おう」
   妥協は、しない。
   一度依頼を請けたからには依頼人の意向に沿う事はベルナデットが自分に科した云わばルールだった。
   依頼人が請うのならばこの場から二人を連れ即座に逃走する事すらやってのける自信は、ある。
   しかし、カゲミツはその依頼人自体を揺さぶったのだ。
   依頼人が心変わりをすれば、そのように動くしかないのだ。

303 名前:ノア ◆rfGpy31mmY [sage] 投稿日:2015/07/05(日) 22:14:36.97 0.net
   >>288
   (>>281・>>284・>>285・>>294)
   >…現実は童話のように幸せな一生を送って終わりじゃないんです。
   >あなた方は幸せでも、あなた方の種族はどうなるか…
   な――ッ!!
   
   .oO(たぶん、向こうから見た今のあたしは、敵を見る豹のような眼をしているんだろう。
      …分かってる。アルさんの言う事も…ううん、長く広い考えで言うなら、
      きっとアルさんの方が"正しい"んだって。…でも、それでも…あたしは)
   
   ――許さない。許せない。子供の一生を犠牲にした平穏なんて、認めていいわけがない。
   あなたは、あたしのことを知っているはず。あたしが怒る理由を知っているはず。
   …それでも剣に手を掛けるなら、あたしを否定するなら。あなたを――。
   (表情のない顔で、掌をゆっくりと上げ詠唱を紡ごうとする…と)
   
   >……アルフレッド殿。柄に手をかけたままで構わぬゆえ、いま暫し待っておいて貰えぬか?
   ――?
   
   >それは、説法に始まり告発書に続き説得に終わる八面六臂の提案であった。
   
   
   ……なんて、ひと。
   
   .oO(思わず、乾いた声を漏らしてしまう。この人は…あたし達それぞれが勝手に喋って、
      勝手に動いて、勝手に感情を昂ぶらせている間に、ただ一人考えていたんだ。
      それはこの場の全員…ううん、ここにいない誰かの動きさえ完全に封じてしまう、
      神か悪魔が指したような一手。
      これが…この顔こそが、商人カゲミツの本気…)
   
   はー…普段怒らないヒトが怒ると怖いってのはよく言うけどさ。
   カゲさんてば、怒ってない時の方がよっぽど怖いにゃー。
   
   .oO(…役者が違いすぎるね。舞台の山場は全部もってかれて、とっくに過ぎちゃってる。
      なら…脇役のあちしとしては、せめて幕引きまでをキレイに進めないと)
   
   >「それで、どうする?今ならカゲミツの誘いに乗ることも出来るが……俺は依頼人の意向に従おう」
   あちしも同じく。でも、ただ逃げるよりは提案に乗っかったほうが安全だよ?
   てーか、デメリットがほとんどないもん。保護扱いならお宿も格安だし。
   
   …そしてアルさんっ!
   (距離を取っているアルフレッドをビシッと指差したあと、ビシッと頭を下げて)
   思いっきり睨んで攻撃しようとしてゴメンなさい!頭に血が上ってましたっ!
   でも先になんか攻撃態勢っぽいカンジにしたのはアルさんだから、そこはそっちも謝ってね!
   
   そんで、冷静になった上であちしはやっぱしこっちにつくから!
   もし戦うなら、痛くないようにはするけどものすごい妨害するよ!
   あとベルさんの影がしつこく全身をくすぐるよ!よ!
   (同じく殺気の抜けたベルナデットの後ろに回りつつ、横から顔を出してシャーッと威嚇する)

306 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/07/06(月) 00:18:09.00 0.net
   >「それで、どうする?今ならカゲミツの誘いに乗ることも出来るが……俺は依頼人の意向に従おう」
   >あちしも同じく。でも、ただ逃げるよりは提案に乗っかったほうが安全だよ?
   
   カゲミツの提案は恐ろしく論理的かつ全ての問題の的を射ている。
   しかし、本当にそれは正しいのか?正しい結末を導き出すのか?
   恋する二人に一年の猶予を与えても、それが本当に、本当にこの二人を幸せに出来るのか……?
   だから男は叫ぶ。
   
   「馬鹿を言うなよ…一年待った程度で何が出来ると言うのだ…!!
   所詮何を言おうと人間は人間!エルフとドワーフが一体いつから争っていると思っている!
   父上のまた父上よりも古くその原因などもう誰も知りはしない!だがそれでも…
   それでも、この俺すらシルフィーと出会うまではエルフを憎み嫌っていたのだ…
   これは呪いだ…エルフとドワーフにかけられた呪いだ…今更和解の余地などありはしないんだ…
   
   だからシルフィー、こんな男の提案に乗る必要はない!今すぐ逃げるんだ!
   この国を出てしまえばもう誰も追っては!」
   
   激情を抑えぬままノオルはシルフィーに手を差し伸べる。
   恐らくそのままシルフィーの手をとって走り出すつもりなのだろう。
   
   「…ノオル…もう、もうよいのですよ…」
   
   しかし、差し伸べた手はつかまれることはなく……
   
   「私達はあの方の言うとおり…愛し合っていても同時に恐れていた…
   里の皆にこの関係が知られてしまう事を…
   

   それでも、あの日確かにあなたは言いましたよね?
   自分がドワーフとエルフの架け橋になれたら…と
   この無益な争いも終わらせられる存在になれたら、と
   その言葉に嘘はなかったはずです……」
   
   「シルフィー…そんな…俺は、ただ…俺は君を悲しませたくなかった…
   …それだけだった…」
   
   「あなたなら大丈夫…きっと、よい方向に進むはずです…
   
   ……私はあの方の提案に従います…
   ですから…刃を納めては、いただけませんか…?
   あなたも…何かを失いたくはないのでしょう…?」

309 名前:アルフレッド ◆V4cb2YEFUw [sage] 投稿日:2015/07/06(月) 21:19:21.56 0.net
   >>284 >>285 >>288 >>294
   >>301 >>303 >>306
   >その事を少し寂しく思っている自分に気付くも、すぐに冷徹な視線でアルフレッドを睨みつける。
   >(表情のない顔で、掌をゆっくりと上げ詠唱を紡ごうとする…と)
   (ベルナデットさんは優しいし、ノアさんは自分の境遇と重ね合わせている)
   (こうなるだろうと思っていた)
   (ノアさんから先に無力化すれば――)
   
   >……アルフレッド殿。柄に手をかけたままで構わぬゆえ、いま暫し待っておいて貰えぬか?
   今更、何をするつもりですか。剣以外で話すことはないと…
   
    (話を聞いている間、アルはひたすら反論を考えていた)
    (二種族が血迷って強引にくる可能性、書状二枚で収まる事態なのかという可能性)
    (だが反論に対する反論が即座に思い浮かび、奥歯を噛みしめながら話を聞き続ける)
   
   >それは、説法に始まり告発書に続き説得に終わる八面六臂の提案であった。
   >言葉と紙二枚だけで、この捻じ曲がり絡み合った全てを収束させようというのか。
   
    (話が終わった時、すでにアルは悟っていた)
   (剣の出番は既にないのだと)
   
   >でも先になんか攻撃態勢っぽいカンジにしたのはアルさんだから、そこはそっちも謝ってね!
   え!? あ、はい!なんかすいません!
   (慌てて頭を下げた)
   
   >あとベルさんの影がしつこく全身をくすぐるよ!よ!
   ……いや、もう戦う気はありませんって…
   剣の出番はさっきでおしまい、後は幕引きがあるだけです。
   
   >ですから…刃を納めては、いただけませんか…?
   >あなたも…何かを失いたくはないのでしょう…?」
   
   これで済むなら、もちろん剣は使いませんよ。
   まさか書状二枚で決着するとは思いませんでしたが…
   
   ……願わくば、お二人がそのままでいてくれることを望みます。

315 名前:カゲミツ ◆1iCdvHKAGE [] 投稿日:2015/07/09(木) 01:14:02.40 0.net
   >>306
   (>>294,>>303,>>308)
     ベルナデット殿、ノア殿は収まった。アルフレッド殿も、恐らく留まる。後は――
   
   >これは呪いだ…エルフとドワーフにかけられた呪いだ…今更和解の余地などありはしないんだ…
   
     ――此方がいかぬ、か。人の理で論じても、その理の外へは届かぬ……かの。
     なれば、今一度。人の理が通じぬならば、世の理にて当たるのみよ。
   
   ……寄る辺を棄て、
   
   >「…ノオル…もう、もうよいのですよ…」
   ……。
   
     最後の詰めは方便でも機略でもない、恋うた相手の一言とは。
     策は読めても、まだまだ心は読めぬものよな。
   
   >……願わくば、お二人がそのままでいてくれることを望みます。
   ……拙者が望むはさらにその、まだ高き高き上だがの。
   
   言うた通り、安息の為にあらゆる方策を探す猶予が一年。
   無論住処に人の伝手、入用の物に証文のあれこれ……
   そうしたものは、後払いで構わぬゆえ拙者も尽力しよう。
   だが、それで終わりではあるまい。
   お二方は、いずれ婚儀をもって夫婦となり――その上で、里の長とならねばならぬ。
   エルフとドワーフ、双方の架け橋になるのであろう?
   なれば、己が里をひとつに纏める位の器量は見せてもらわねばの。
   
   ……商人の後払いは高くつくものぞ。
   拙者の目の黒い内には里長になってもらわねば困るゆえ、否が応でも援助を受けて貰おう。


317 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/07/09(木) 20:11:29.42 0.net
   >……願わくば、お二人がそのままでいてくれることを望みます。
   
   刃は収められ再び静寂が戻った。
   「ありがとうございます…本当に、ありがとうございました…
   でも、皆さんにはとても迷惑を掛けましたね…
   私達も…お父様達も……こんな事に巻き込んでしまって申し訳ありません…」
   
   「俺もだ…知らなかったとは言え人を殺すところだった…
   …すまなかった…」
   
   ■□■
   
   翌日、シルフィーとノオルを引き取りに現れた冒頭のドワーフとエルフ。
   双方とも件の告発状にさっと目を通すと顔を真っ青にするやら真赤にするやら
   エルフですら罵詈雑言の捨て台詞を吐いて飛び出すやら凄惨たる光景であった。
   恐らくもう手は迂闊に出せまい。これで一安心だろう。
   
   それから三月ほど経つと二人の許婚との縁談は破談となったとの噂を小耳に挟む。
   さて、一山越えたが今後二人がどうなるかはまだまだ解からない。
   苦難と試練はこれから山ほどあるのだから。
   
   ……それでも、二人は希望を胸に今を生きるのだろう。

319 名前: ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/07/09(木) 22:24:04.40 0.net
   ………
   
   ……だから、これは今はまだ誰も知らない話だ。
   
   カゲミツやギルドの働きの甲斐があり二人は後々首長の座を継ぐ事が出来た。
   
   が、二つの種族は二人が生きている内に和解することは無かった。
   結論だけ言えばエルフとドワーフの因縁の歴史は根が深すぎたのだ。
   首長の立場となり首長としての重みをも知って二人は愕然としただろう。
   親エルフ派、親ドワーフ派は里の内に留まらず外にすら軋轢を生み出し里の存続すら危ういという現実に。
   ……首長の座を継いでも小里の首長程度が決めれる物事ではなかったのだ……。
   
   悲しいかな、確かに現実は童話の様に上手くいかない。
   
   ただ、数十年に一度だった両種族の族長会議が一年に一度になり
   それからは両種族の争いが多少穏やかになり
   
   それが数百年後の世界に大きく影響を与える事となるのは
   
   それはまた、別の話だ
   
   END.

321 名前:ベルナデット ◆ShGIdbO7tY [sage] 投稿日:2015/07/10(金) 00:55:37.61 0.net
   (>>303 ノア)
   >あとベルさんの影がしつこく全身をくすぐるよ!よ!
   >(同じく殺気の抜けたベルナデットの後ろに回りつつ、横から顔を出してシャーッと威嚇する)
   「フフ……調子の良い事だ。 しかし、足元を掬うくらいで勘弁してやろうかと思っていたがくすぐりも追加するべきか?」
   すっかりいつもの調子に戻った空気の中で、ベルナデットが冗談めかして言う。
   今回の依頼は振り回されてばかりのような気がするが、血が流れるような事にならずに済んだのだ。
   何はともあれ、喜ぶべきだろう。
   
   (>>306 シルフィーとノオル)
   >だからシルフィー、こんな男の提案に乗る必要はない!今すぐ逃げるんだ!
   気持ちは、分からなくも無かった。
   ここまでの逃避行でも嫌な思いをしたのだろう。
   そのような事があっては世界中全てが敵のように感じてしまうのも無理はないが…
   
   >……私はあの方の提案に従います…
   一時はどうなることかと思ったが、果たしてどうにか丸く治まりそうだ。
   しかしこの場は凌いでも追手側はまだ何をしてくるか分からない。
   やぶれかぶれな行動に出てくることだってありえる。
   しばらくの間は、注意が必要かもしれない。
   
   シルフィーの言葉を聞き届けると、辺りに潜んでいる者が居ないかどうか影を走らせ探る。
   
   (>>309 アルフレッド)
   >……願わくば、お二人がそのままでいてくれることを望みます。
   「………それで良い。
   お前は、割り切る事の出来ない奴だ…と思う。
   非情に徹することは出来んだろう……」
   剣を納めたアルフレッドに労いの声をかける。
   
   (>>317 >>319 シルフィーとノオル)
   >……それでも、二人は希望を胸に今を生きるのだろう。
   

   「………やれやれ、だ。一先ずこれで落着か」
   酒場のテーブルに肘をつき、事の顛末を聞き届けほっと息を吐く。
   だが、二人にとってはこれは第一歩に過ぎない。
   恐らくは、これからも困難が二人を阻むのだろう。
   その時はまた、この酒場に小鳥が飛び込んでくることもあるのかもしれない。
   
   しかし………
   
   「……待てよ?報酬はどうなった?」
   空になったコップが床へ転がり空しい音を立てた。

323 名前:本当の終わり ◆mfBF3qe3y6 [sage] 投稿日:2015/07/10(金) 19:42:18.89 0.net
   >>317加筆
   「ありがとうございます…本当に、ありがとうございました…
   でも、皆さんにはとても迷惑を掛けましたね…
   私達も…お父様達も……こんな事に巻き込んでしまって申し訳ありません…」
   

   「俺もだ…知らなかったとは言え人を殺すところだった…
   …すまなかった…」
   
   「皆さんにはお詫びとお礼をしなくてなりませんね…
   でも、私達そんなにお金を持ってはいないのです…だから…」
   
   そう言うとシルフィーはナイフを取り出し
   
   「シルフィー!一体何を…!!」
   
   その長い黄金色の髪をバッサリと切り落とした……
   
   「…エルフの髪はお金になると聞いたことがあります…
   この程度ではお礼にもお侘びにもなるとは思えませんが…
   どうか受け取っていただけませんか…?」
   
   「そんな…シルフィー…あんなにも大切にしていた髪を……」
   
   「ノオル…あなたも里を出る時に誇りである髭を剃ってしまいましたよね…
   ドワーフだとばれない様にだと言っていましたが…私には決心の現われに思えました…
   そのおあいこですよ…
   それとも、髪の短い私は…嫌いですか…?」
   
   「そんなことは無い!…似合っている…それに髪が短くともなんだろうとも君は君だ!
   
   愛している…心の底から愛している…!」
   
   「私もです…あなたの事を愛しています…
   たとえ、この先何があっても…あなたを愛し続けます」
   
   司祭も牧師も指輪も必要なく、二人の愛さえあれば愛の誓いには何も必要ないのだ……
   ああ、だから問に答えよう。
   
   愛はやはり美しい、と。

325 名前:ノア ◆rfGpy31mmY [sage] 投稿日:2015/07/12(日) 04:20:25.29 0.net
   >>317>>319>>323
   (>>306・>>309・>>315・>>321)
   >「フフ……調子の良い事だ。 しかし、足元を掬うくらいで勘弁してやろうかと思っていたがくすぐりも追加するべきか?」
   あと、凍気で縛って顔に落書きにゃ。フシャー。
   
   >……いや、もう戦う気はありませんって…
   あ、だってベルさん。ざーんね…やや、よかったよかった。
   
   >……商人の後払いは高くつくものぞ。
   ……カゲさん。その気になって何年かやったら、国の宰相とか狙えるんじゃない?
   
   
   >「…エルフの髪はお金になると聞いたことがあります…
   >この程度ではお礼にもお侘びにもなるとは思えませんが…
   十分すぎるくらいだよ。
   …その気持ち、あたしは忘れない。
   二人の言葉、あたしはきっと覚えているから。
   
   (一年後、旅立ちの日)
   いつかまた、会った時くらいに髪が伸びて…そして、長を継いだら教えて。きっと会いに行くから。
   もちろん、ノオルさんもね。立派なお髭、期待してるから!
   
   ――女神の幸運を、どうか二人に。

331 名前:アルフレッド ◆V4cb2YEFUw [sage] 投稿日:2015/07/13(月) 20:28:52.80 0.net
   >>315 >>317 >>319 >>321
   >>323 >>325
   >拙者の目の黒い内には里長になってもらわねば困るゆえ、否が応でも援助を受けて貰おう。
   
   (…やっぱり、商人なんだなぁ…)
   (カゲミツさんなら大軍を目の前にしても口だけで突破しそうだ…)
   
   >剣を納めたアルフレッドに労いの声をかける。
   …実は、お二人をいかにして無力化するか考えていましたが…
   ダメですね、さっぱり思いつきませんでした。
   
   >どうか受け取っていただけませんか…?」
   …そこまでの覚悟、分かりました。
   どうか、二人に戦神の加護があらんことを。
   
   
   …さて、次の依頼はどんなものやら…


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