本ページはネタバレしかありません














名前:アン
本名:アンリエット・スロポス
自称クソかわいい錬金術師。
「人間の可能性を、無限に存在するはずの可能性の底を見てみたくはない?私は見たいわ、あなたを殺してもね!」
天才アホサイコパス

xx歳、人間
魔力:B
魔術:B
体力:C
力:D
胸:A
知識:A
運:D
勘:D
技能:黄金調印

ある天才錬金術師が悪魔と契約の果、生み出したホムンクルス。
システム上、アンは存在しない人間で実質ゴーレムに近い存在なのだが、製造法が正しい手順を踏んでいる為、システムでも人間と認識されている。

父親である錬金術師は娘を蘇らせる為に色々なことをした。
奇しくも天才であった錬金術師はスターシステムの一部、魂の循環システムに気づいてしまう。
しかしスターシステムを擬似的に一部分だけとは言え、現界させるには天才1人の力では到底足り得なかった。
そこで彼は悪魔の力を借りることで補填することを考え出す。
天才である彼は友人を騙し、錬金術の実験と称して悪魔召喚を行う。
これは大成功を納め、中級悪魔の召喚に成功。
ここで彼の天運が発動、召喚された中級悪魔は必然的に錬金術に興味のあるモノが呼び出された。
それによって力を整えた彼は、錬金術の国が戦争中なのを良いことに、国から金を出させ、大規模な実験を行う 
アルケミストメダリオン  アーマードソウルズ
この実験は成功、とは呼べなかったが悪魔側の趣味で続けられることになり、次々と犠牲者と魂の合成獣が生み出されていった。
資金バックに国を、知識バックに悪魔を得た彼はやがて自分でも人を買い、時には攫い、そして殺し実験を行っていった。
そしてその果に生み出されたのがアンリエッタ・スロポス。
彼はアンリエッタに自分の持ちうる全ての知識を注ぎ、リアルに心血を注いでいった。
正気なんてものはとっくに失っている彼は、肉体の死も精神の死も恐れずアンに血を分け腕をもいでは治し、最後には自身で首を切りアンに手渡そうとしそのまま死んだ。
(悪魔はアルケミストメダリオンによって居場所を追い出された所をナキアによって殺害される。)

アンはその光景を見ていたが、当時人間として機能してから3年程、肉体年齢にしても12歳程であった彼女には「死」を理解できなかった。
動かなくなった父を見ても「睡眠」だと思っていたアンは、義務である本による学習を行い続けた。
そのうち父の日記を読み、「娘の死への悲嘆」を読んだアンはようやく「人間の死」を理解した。
しかし死を悼むには遅過ぎ、また死を恐れない父の姿、痛みを覚えてもいずれ治すことのできる自身の身体、アンの為に犠牲になった何人モノ犠牲者、瓶詰めされた生きていたはずの魂。
彼女にとって「死」とはとっくに平凡でつまらないものと化していた。
「それならば、私は世界に反逆するわ!
 死の根底、スターシステムなんてものは覆してやるわ!
 待っていてねパパ、あなたの悲願はきっと叶えて見せる!」
今日もアンは自分の父の願いはとっくに叶えられていて、無意識的に父を蘇らせようとしていることに気づかずに研究を続ける。


アンは作られた当初、肉体レベルでは殆どランクDの平々凡々な存在であった。
自分の身体で実験を重ね、スターシステムを少しずつ理解していったアンは理想的な身体を作り上げる、錬成する発想に至る。
その結果ランクBまではあげることはできた、が、どうしてもAにたどり着かない。
煮詰まってきたアンはやがて自身の身体の限界だと思い、自身の身体を錬成することはやめる。
錬成による自己改造ではなく、最初からある身体を使えば?ランクDの身体でもそれを重ねればランクAでも倒せるのでは?
元々歪んだ精神構造をしていたアンの思考は少しずつ歯車が狂いだし、正当な狂気へ発展する。
最初は自身の魔力を移すことで絡繰り人形を操る魔法を見出し、それにより自身のコマを増やした
アニマエ・ドール (このときアニマエドールについても錬金術の国へ間接的に技術提供。それにより莫大な資金を得る)
しかし魂を持たない空っぽの器では限界があり、本体が表に出て傷を負わない程度にしかならなかった。
それでも「どこにいるのかもわからない本体が死なない限り襲い続けてくる」のは襲撃される側の精神は目に見えて削れていった。
とうとう人形を使い、ランクAを殺し、亡者となった身体を得たアンはそれを使い黄金調印、魂の契約の実験を試みる。
結果は成功、しかしランクAともなると身体の慣れには相当の時間がかかることになった。
その間暇だったアンは「心技体、1つ1つはバラバラでも、一部分ずつ切り取り合成してみれば神(ランクS)を超えれるんじゃないかしら?」と思いつく
草案集トリニティ・ヒューマン
→間接的にヴェリミリア家の崩壊、トウコ王国の破滅につながっている

そして彼女は自己改造を施した自身を量産し、黄金調印による偽りの魂を作りその身体に入れることで人間ではなくゴーレムとしての生命体を作り上げる。
そして絡繰り術をいじり、魂の接続を施すことで分身を量産することに成功。
また、ミントス家という表立ての看板を利用し、安全な研究室を取得。
さらに戦争中に死ぬことでアンリエッタという存在は世間から姿を消した。
そして、アンの実験はトウコ達の世代でも続いている。
いつしか神を超えることを願って。一秒でも多くの時間を、人類の叡智と発展の為に今日もいろんな人間が死んでいく。





結局トッコのおかげでホムンクルス計画は完了、トリニティヒューマンも完成・・・と相成るのだが
神殺しを実行する前にイオによって阻止されてしまう。
とうとうアンは神殺しどころか、1人の天才にすら勝てずに朽ち果てることになった。

そもそもアンの発想は見当違いで、やり方や技術こそ卓越していたものの目指すモノの設定がそもそも間違いだった。
もうすこしシステムに近づける存在ではあったものの、近づきすぎれば対抗システムが、近づかなけれ優秀な錬金術師であった。彼女は学園に残した1人と予備個体として遺跡などに保存したものと、世界に偵察として出した数人が残り本体は死んだ。
そいつらがどうなるかは学園編でやれればいいなと思います(希望的観測)
最終更新:2017年09月08日 20:39