ねたばれった





名前:ネネッタ
本名:ネネッタ
星を抱くモノ。
年齢不詳
狂人のフリをした常人だと思いこんでいる狂人



魔力:S
魔術:C
体力:C
力:C
胸:C
知識:S
運:D
勘:D

わかりづらいから解説もいれろ

特技:星を冠するモノ
いつもの。天性値が高い証。タグ付け用であり能力ではない

特技:幻視
いつもの。ユニークレアスキル。因果律や平行世界、10秒くらい先の世界や雰囲気で過去の世界を見る。強制発動であり、本人のSAN値をゴリゴリもっていく。

特技:徹し
ウルトラレアスキル。ネネッタの観測範囲は大体半径5m程。壁や魔法は通せるが、生物は通せない。

特技:ラストヒット
いつもの。SAN値的な問題で発生率が高め。

特技:必中
レアスキルの方。実は魔眼由来であり、目が通じないと使えない。補正率はダブルアップ賭けてもせいぜい50%

特技:スーサイドヒール
体質的レアスキル。魔力体で補正が掛かっているので常人より変換効率がいい。

特技:魔力体
普通スキル。補正率はそこそこ。

特技:因果回避
レアスキル。因果回避を回避しているので今まで使ったことはないが、最終手段として使用できるんだろうなという自覚はある。

特技:猫パンチ
レアスキル。種族特性の壁を越えているので種族値は最低。後付スキルであり、シークレットセブンで残った産物。

特技:魅了の魔眼
シークレットセブンで残った産物。ランクはC。効果範囲が低いのとSAN値補正無効化されやすい。

特技:破壊の魔眼
レアスキル。シークレットセブンの切り替えでしか使用できない。制限が強く、ランクも低いが魔力消費が少ないので便利。あと万華鏡が効く。

特技:キャンセル
レアレアスキル。いわゆる因果回避回避。自発的にスキルの使用をキャンセルすることができる時間が長い。

特技:影縛り
レア奥義。透し持ち故にラーニングで体得したやつ。デメリットが少なく使い勝手がいい。

特技:万華鏡
ウルトラレアスキル。ダブルアップとは別口に対象を増やしたり効果量を増やしたりできる。天性に依るものなので奥義の万華鏡とは別物。

特技:引寄
レア奥義。影縛りと同時に取得したやつ。実際に掴むのは追加で30cm程、実体無しなら2m程。瞬歩とは別物。

特技:分散化
レアスキル。奥義ではない方。一点型を分散化させてくれる。万華鏡とダブルアップで倍ドンドン。単体では弱い。

特技:一点集中
レアスキル。奥義ではない。分散型を一点型にしてくれる。万華鏡とダブルアップで倍ドンドン。単体でも強い。
特技:剣舞(特性、後天発技)
体質的なものはウルトラレアスキル。いわゆる武器に対する適正値を上げるやつ。基本的にこの世界では属性値で参照しているので体質値で武器(刀剣類)のみに補正がかかることはほぼない。ので別口計算されるからグラXルみたいになる。

特技:因果接触(天性)
ウルトラレアスキル。幻視持ち固有スキルであり、因果律に接触したり未確定の過去と未来に干渉することができる。介入値は少なく、実際介入してなにかを変えようと思ったらそこそこ過去か未来を読んで介入する必要があり、使い勝手は悪い。
具体的な介入要素は少ないが、未確定の死などはほぼ確定的に回避できるので実質時止、即死初見殺し無効となる。
彼女の性質的にあまり介入を好まないのであまり因果接触を使うことはない。
なお彼女の因果接触は幻視に対する因果律の操作なので因果属性が付加されることはない。(介入先で因果回避を使う場合は別)

特技:シークレットセブン(ユニーク)
ユニークレアスキル。レアスキル鉱山の所以。
スキルの入れ替えを行うことができるスキル。二色の魔眼入れ替えと同じだが、こちらの方が入れ替えれるスキルの幅が広い。
意図的にスキルの入れ替えが可能だが、同時に所持できるスキルの縛りがある。
本人にスキル適正が無い場合、スキルの所持は可能だが使用制限される。
一部のスキルは取得時点で登録されるので残留する。(適性率は落ちる)

変更可能箇所は手、目、体質、適正率、種族値、体技、精神性。
手:ラストヒット、クリティカルヒット、渾身の一撃、徹し、
目:破壊の魔眼、魅了の魔眼、魔眼殺し、先見の明、
体質:魔眼殺し、魔力体、因果回避、キャンセル
適性率:剣舞、コピーラーニング、
種族値:変身特性、飛行、猫パンチ、
体技:万華鏡、影縛り、引き寄せ、瞬歩、影抜き、一点化、分散化、剣舞
精神性:魅了無効、暗闇の帳、光の加護、




レアスキル鉱山の狂人
幻視によりSANが増えまくっている。




ネネッタはルクリシアが好きだ。
幻視に疲れ、狂人のフリにも疲れ、世間や世界に疲れたネネッタが流れ着いたのはルクリシアの村だった。
精神が擦り切れ、摩耗しきっていて度々荒ぶる彼女にも村は優しくしてくれた。
別に優しい者が好きだったわけじゃない。その優しさは嘘になることを知っているから。
だから彼女は何人か殺して、さっさとこの村を出ようと思った。
情が湧かない内に。恐怖が溢れ出ない内に。
もうとっくにまともな思考などできず、感情に身を任せては周囲を破壊しそうになっていた。
しかし、この村ではそんなことはしなかった。
そんな気になれなかった。こんな美しい旋律を聞かされては、それを壊す気になんてなれなかった。
この村は陽気で、なんでもかんでも自然に任せていた。
自然が美しいなどと微塵にも思ったことはなかったが、この自然から作りだされた旋律は美しかった。
この旋律を聞いていると心が安らぐ気がした。しかし、それでも幻視が有りもしない世界を映し出す。
私はとっくに限界だった。
その時出会ったのがルクリシアだった。
ルクリシアは村の巫女らしい。村人達が「それは巫女さんの機嫌次第だな」と言っていた、例の巫女だ。
ルクリシアはこちらと顔を合わせたが、特に興味もなさそうにぽてぽてと横を抜けていった。
その時気づいたのだ。彼女には幻視がない。
他の人間には多かれ少なかれ幻視することがあり、ひどい時にはこの世界のことですらない可能性まで見てしまうのだが、彼女にはそれがなかった。
本当に、ただ、ひたすらに私に興味がない。
この時はただ、幻視の苦痛に耐えなくて済むから殺さないで置くか、くらいの気持ちでしかなかった。
幻視ができない訳が無い。だから少し後をつけた。
彼女はぽてぽてと、ぶれすぶれすと音を出しながら川で石を探していた。
やがて石を投げたり、拾ったりするのに飽きたのか、大きな石に腰掛けて歌いだした。
精神が全て持っていかれるかと思った。
美しい歌声に、素晴らしい旋律。これを聞いているだけで幻視の痛みを忘れ、狂気的な思考も抑えらるんじゃないかと思えた。
このこに・・・このこに興味がある。
幻視で見てもただ歌を歌っているだけのこの子に。もしかしたらこのこと居れば私はこの痛みからも・・・。
などと、最初は私欲の為だった。
しかしもうとっくに狂気に侵されている自身に、何もできることはなかった。せいぜい静かに、何も事を起こさず村を去るくらいであった。
その日、安寧の歌を聞いたからか久しぶりに睡眠を取ることが出来た。
久方ぶりの睡眠に、今まで狂気に飲まれていたことを再自覚する。
村から出る支度をしていると、驚くことにルクリシアの方から声をかけてきた。
「おねーさん。でる?」
「興味がないんじゃなかったの?あなたの歌は素晴らしかったわ。でもきっと私は壊してしまう。だからいくのよ。」
「うん。興味ない。だからここに居ればいい。」
「・・・?どういうこと」
「あなたが壊すの、興味無い。でもあなたのその見てるもの、興味ある。」
「・・・これがなにか知っていて?今は穏やかだからこうやって会話できるけれど、また狂気に飲まれれば・・・」
「うん。だから興味無い。あなたはここに居て?その音、欲しい」
「今のあなたの方がよっぽど狂気的ね・・・いいわ、行く宛もないし、ここは居心地もいい。嫌になるまでは居させてもらうわ。」
「うん。巫女の決定、絶対。」
「わけのわからない・・・・殺したく鳴るわね・・・」
こうして私は村にとどまることになった。
ルクリシアと一緒に過ごしている内に、ルクリシアの歌声に、ルクリシア自身が少しずつ好きになっていた。
ルクリシアは非常にわがままで、何もかも自由に動いていた。
最終更新:2018年10月24日 09:37