ここはたぶん夏あたりのネタバレ



名 コルト
本名 コルトゥーラ・ヴェ・リ・ミリア

コルトちゃん
元傭兵
ブレイクランサーズ所属
小さな形、弱い筋力、特別強いわけでもない能力、若さ、サイファであることを差し引いてブレイクランサーズ騎士傭兵団の副団長をやっていた。

コルトの強さはどんな武器でも扱う器用さ、手段や相手を選ばない戦法、特に一定量の味方がいる時の軍略の強さ。


軽量な武器を好み、また武器の研究にも貪欲で数多の武器を持っていた。
重い武器も持たないわけではなく、斧やメイスは特に好んでいたがその体躯では扱いづらい為持ち出すことは珍しかった。
また本人自体、武器マニアな所があり、戦場で武器をひろっている姿がよく見られた。


コルトはとにかく生き延びることを良しとしており、「2対1では絶対に戦わない」、「自分より明らかに強者の相手には戦わない」、「敗戦が確定している時は味方も自身の消耗も抑える」、「自身or相手が素手の時は戦わない」などいくつかのルールを敷いていた。
そのため対個人での戦闘は基本的に負けており、また団体戦でも本人が勝つというより味方に勝たせる戦法を取ることが多かった。

コルトの戦法は基本的に一見殺しに特化しており、抜刀しつつ足で毒ナイフを打つ、振り回した斧を1発目で投げ捨ててすぐに仕込み剣に切り替える、メイスに仕掛けを施してまるで魔法のように爆発させたりなど
形状や戦法に対する先入観に滑り込むような戦法をよく取っていた。
一撃離脱方式で戦っており、臆病者と罵られようとその戦法を変えることはなかった。
また、基本的に1対1or複数対複数でしか戦わず、その際も逃げ道を確保してから戦うタイプであった。

素手、武器無しでは傭兵騎士団の中で最弱なのではないか、と噂が流れたこともあったがコルトは逆にこれを利用。
自ら「ステゴロでは騎士団最弱で、武器がなければサイファだから魔法もロクに使えないお荷物」であると冗談を流しまくった。
結果的にコルト自身は騎士団内で数度襲われることになったが彼女が武器を手放すことはなく、また結果的に逃走経路を確保していなかったこともなく、その用意周到さから一目置かれるようになっていた。

またその用意周到さを買われ、道具の手配や武器の調達などを任せればほぼ完璧にこなしてくる能力の高さで前線以外も支持した。
その結果、少しずつ地位をあげていき、味方からの信頼も少しずつ盤石なものになっていった。


それでも腕試し的に年に数回は襲われることがあり、その度に仕掛けが激化。
そのうち新兵訓練用のイベントとまで認識されるようになった。


コルトの戦いはいつでもギリギリで、基本的に武器や仕掛けの数、逃走経路の数ですでに勝敗が決している為、相手にどれだけそれを読まれないかの勝負であった。
紙一重で死んでいた、というようなシーンが少なくなく、結構な頻度で肉薄にされている為、傷が多い。
彼女自身も基本的に偶然生き延びているだけで、全部全部狙って生き延びれている訳じゃないと自分に言い聞かせるように言っている。



実は彼女の本領は1対複数であり、苦手とする1対2以上の戦いが一番得意。
1度だけ絶望的な戦況に立たされ、殿部隊をせざる負えなくなった時にその強さを見せたことがある。

残党狩りを行う相手200に対してこちらは20、負傷者がいる状態であった。
森に潜んでいたが、潜み切るにも限界があり、平地まで着てしまった。
そこでコルトは奇策を提案。味方20人の内5人を素手で逃し、15人で出迎えた。
わざわざ平地のど真ん中に出て、負傷者を中心に10人で円陣を作り、死の覚悟を決めた。

コルトはすぐさま森を焼き、相手の位置を把握。こちらの人数が少ない事、ある程度相手がバラけていた為、包囲されるように対峙した。
こちらの数が少ないため相手は矢継ぎ早に突撃。それに対してコルトが自らブチ辺りに行った。
相手の突撃と共に円陣が後退、その後退した道に各自の武器や鎧を捨てて、機動力で推していた。
コルトは数人とブチ当たるも持ち前のからくり武器を使い数人を撃破
油断ならない相手であることを知らしめ多少の緊張感

やめやめ





雇われ傭兵で副司令であったがミントス家で捕まってしまう。
ブレイクランサーズの開放を条件にミントスと対峙、ハンデ付きで3本取れたら無条件で帰してやる、とれなかったらコルトをもらうという条件で戦って負けた。
のでメイドとしてやっている。
副団長が居なくなり屋台骨を失ったブレイクランサーズはその後フリーランサーズとなりほぼ全員ミントスに買収された。



本名をコルトゥーラ・ヴェ・リ・ミリア
ホーラ・ヴェ・リ・ミリア、ヴェリミリア家の跡継ぎ
そこそこ中堅だった貴族であったヴェリミリアが落ちぶれきった後の子孫
ホーラ・ヴェリミリアの姪孫にあたる


ヴェリミリア家崩壊の遠因となったホーラ・ヴェリミリアの事は彼女の祖母に散々恨み言を聞かされているので存在を知っているものの、個人的な恨みはもっていない。
コルトは恨み言を聞かされる内にホーラに興味を持ち、ホーラの生家や研究物などを漁る趣味があった。
また、コルト自体、サイファであった為家族からはネグレクトを受けていて、彼女の頼れるモノは師匠とホーラの存在と情報だけであった。
貴族としての上っ面だけでも、ということで幼少期から祖母に厳しい教育を受け、一通り知識をつけた。
覚えも要領も良く、サイファでなければ振るったであろう知性も余計彼女の特性を強く誇張することになり、恨み言の加速材料になってしまった。
おかげで武術に関してはお貴族のお行儀の良いものではなく、高名な先生ではなく安く雇えた傭兵あがりの老兵騎士に任された。

師匠である傭兵あがりの老兵騎士はその家庭事情を察して、コルトには付け焼き刃的な戦法や生きる方法、傭兵的道徳観念を説き、またコルトもこれが肌に合っていた。
後に多額の借金を背負っていたヴェリミリア家は破産、一家離散となり頼る瀬のなかったコルトは師匠の元に引き取られる。
が、後に師匠も老衰にて死去。

この頃にはある程度自給自足ができていた為、特に生活に困っていたわけではないが、自身の興味に従い軍属に志願。

しかし貴族落ちであるコルトは軍隊では誹りを受け、また元貴族の割に荒っぽい性格とサイファであること、女であることで見下され、苦難の日々を送っていた。
時には喧嘩し、宣戦布告を受けたり、と荒れた日々を送っていた。
トラブルメーカーであった彼女はついに上官から辞任を要求されてしまう。
それにキレたコルトはその場ではそれを了承、後日発つと発現したあと兵舎で貴族のおぼっちゃん達の金銭や宝剣を盗み、上官の小屋に放火。
追ってきた兵士達を様々な武器を使い各個撃破後に生まれた国から逃げ落ちた。
気力も生きる希望もなくなった彼女は行き倒れていた所を傭兵団に見つかり拾われる。

偶然にもその傭兵団には老兵の知り合いが在籍していた為、そのまま傭兵団に居着く。
後に時代の波に飲まれたり傭兵団が崩壊したりして転々としていた所、ブレイクランサーズに出会い入団。
そこで一旗あげることになる。



コルトちゃんの本懐はブレイクランサーズや騎士道ではない。
彼女はエンハウンサー、碌な演説もできやしない、民衆の星を持っているわけでもないのに敵を説き伏せ味方を鼓舞する。

彼女の生き方は的確に相手の「恐怖」を見つけることに特化した。
例えば大きな音が鳴れば人は怯え、痛みを与えれば恐怖する。
それの再現性を見つけることができることこそが彼女の特性。

隙の無い相手に無理やり隙を作らせ、その間に一撃を入れるか離脱することに特化した天才。
この世界には恐怖値が存在するが故に、システムを逆手に取った戦法。
もちろんこれが効かない相手も沢山いる。

対少数の室内や大多数の味方、相手が不利、もしくは極端に味方が不利な状況などでその威力を見せる
ただしあくまで恐怖値の一時的な増減であって、発狂が起こることもなく、恒久的にSAN値が増えることはあまりない。
最終更新:2018年10月02日 21:50