推進装置

前項で機体の制御機構について解説したが、その場でクネクネしても飛んだ気にはなれないだろう。
次は機体を前に進める推進装置を解説する。

フライングブロック盛り


字の如くだ。単体で推進力を発生させられるFLYING BLOCK(通称きのこ)を置けるだけ置いて機体を菌床にする。
置くだけなので簡単だが、きのこそのものの空気抵抗が大きい為に効率はあまり良くない。

蒸気推進


加熱したWATER CANNON(水砲)の反動で機体を推進させる。
これもある程度の数と熱源が必要だが、水砲同士は干渉しないので被接続強度が許容し得る限りいくらでも置ける。比較的小面積で搭載できることと、得られる最高速度が大きな利点だ。
反面水砲は重く、重心が偏りがちだ。機体後部に設置しては揚力中心(後で解説)が重心より前になりやすく、機体前方に置けば旋回で自機に蒸気が当たるのを防ぐため機体の小型化が困難になるだろう。またその自重のせいか加速が鈍いので、急旋回では失速しやすい。支持が不十分なら慣性で吹っ飛んでいくこともある。水砲が設置されているブロックにプロペラ等で空気抵抗を持たせ慣性と相殺すれば機体への負荷は軽減できるだろう。


プロペラ推進

(SMALL)PROPELLERを回転させて推進力を得る。プロペラの詳しい性質についてはbesiege航空工学を参照してくれ。
重要な部分だけかいつまむと、プロペラを設置する際、回転ツールは使わずに設置前のRキーや設置後のFキーによる角度調整だけで設計すると空力的な不具合を防ぐことができる。

蒸気推進に比べると大型で、プロペラの空気抵抗で最高速はやや劣るが加速に優れる。蒸気推進と同等以上の速度を出すこともできるが、プロペラはあまり頑丈ではない。回転させる以上遠心力が働き、強すぎると吹っ飛ぶし、高速時での急旋回では風圧でエンジンプロペラが折れ飛ぶ。

さて、上二つと違ってプロペラ推進は回転によって推進力を得る。制御機構の項でも触れたが、回転によって反トルクが発生する。推進力を得るためプロペラを回し続ければ機体は常にロールし続ける、それではまともに飛んではいられない。
その問題の解決策をいくつか紹介しよう。

揚力差で打ち消す

史実と同じ方法のひとつだ。もし機体が右に回り続けるなら、機体右側の揚力をすこし大きくして機体が左に回るようにすれば打ち消せる。
エンジン出力をロス無く利用できるが、現実とbesiegeは残念ながら事情が違う。エンジントルクは大きく、各速度域での揚力の変動も大きい。この方針で機体を安定させるなら、可能な限り速度を一定に保つか、複雑な調整をする必要がある。

回転体でトルクを逃がす


自由に回転するブロックで反トルクを逃がし、機体に伝えないようにする。固定されない分ロスはあるが、ブレースなどを設置して錘にするか、自由な回転体にも推進用プロペラを設置することでロスを抑えられる。

  • トルクを逃がすために回るエネルギーでプロペラを回し、推進力の足しにする機構 通称:二重反転プロペラ
欠点は錘などをつけてホイールも重ねる分サイズと重量が若干かさむことか。
また可変ピッチの場合、高ピッチで十分な出力を確保しようとすると低ピッチで遠心力が大きくなってプロペラが吹っ飛ぶ。その場合、操作量は増えるがホイールの動作キーを複数に分けるといいだろう。


双発にする

反トルクを反トルクで打ち消す。トルクを逃がす必要も無いのでエンジン出力をフル活用できる。
しかしbesiegeでは、ある程度の抵抗や重量の回転体をただ対称に設置しただけでは歪みや非設置強度によって反トルクにムラが生じる。支持が甘ければトルクでねじ切れるだろう。
無視できない揚力を持つエンジンプロペラが複数あることで機体特性にも影響してくる。

前後にエンジンをつけてムラなく半トルクを打ち消す機構
通称:串型エンジン


また空戦においては、単発の場合は損傷時のトルク偏向が小さい分大砲が機体の外側に置かれるため発砲時の横揺れが大きい。双発は逆に機首に大砲を集中させられるが片方が損傷したら飛行が困難になる。
結局のところ一長一短で正解はなく、最終的な判断材料はその人の好みだろう。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2019年05月25日 23:53
|新しいページ |検索 |ページ一覧 |RSS |@ウィキご利用ガイド |管理者にお問合せ
|ログイン|