There every herd by sad experience knows,
How winged with fate their elf-shot arrows fly;
When the sick ewe her summer-food foregoes,
Or stretched on earth, the heart-smit heifers lie.

みじめな経験から群集はみな知っている、
いかに宿命とともに飛び、かれらの「エルフの一撃の矢」を放つかを、
病んだ雌羊が夏の糧をあきらめた時、
大地に引き伸ばされ、心臓を打たれた牝牛が横たわる時。

概要

冷暦戦争で開発された自己増殖型自律兵器。
開発者の隠された意図により暴走、開発国を瞬く間に飲み込みその暴走は別大陸で運用されている機体群にまで伝播、本来想定のされていない際限ない増殖と周囲に対して見境のない攻撃及び破壊を繰り返す大量破壊兵器と化した。
また際限のない増殖と進軍により、限定環境下でのみ使用されていた電子干渉物質(Иジャマー)も無差別運用を開始。
これにより通信インフラの破壊から、主力兵器であるケースフットの無力化によって人類をほぼ一方的に駆逐し続ける事になる。
結果として人類は地下シェルター等に避難する他無く、地上に残され人類はそのほとんどを駆逐された。

人類が地下世界へ逃れた後も増殖は止まる事なく、現在ではエルフが建造した増殖プラントであるエルフタワーが各地に乱立する事になった。
エルフタワーは世界各地に建造され、中には人類が結束して大侵攻を行わい限り攻略不可能な程巨大化したエルフタワーも存在する。
また戦前から残る巨大クレーターや戦前遺構による激しい起伏が原因で砲撃や爆撃が有効打になりにくく、機動兵器である防術機での攻撃を要するのも特徴。
防術機の開発・生産移行は防衛戦等で人類側が勝利する事やエルフタワーの攻略に成功する事も増えたものの、未だその物量は衰える事を知らない。


特徴

エルフの基礎行動は今や自身以外の対象を破壊し、制圧領域の残骸を餌に増殖する事しか考えていない。
ただし暴走前の戦略プログラムは依然健在であり侵攻する際は規則的な連係動作を行う。

機動型や突砕型が先陣を切り、重砲型や榴砲型が後方から支援射撃を行う形式で進軍するのが基礎行動だが、環境や地域によってはその区域に応じた派生機体等がこの群体に混ざるようになる。

戦前は最大で約1万機にも及ぶ群体が進軍する事もあったが、現在では不規則に徘徊している小群体で総数が50~80機ほどで一定数の防術機が居れば撃破が可能。
ただし取り逃した場合等は安全圏等の大量の資源を餌とする為に数百機以上で構成された群体が押し寄せて来る事もあり、その場合は大多数の防術機を運用した防衛線を強いられる事になる。
また現在でも最大で数千機にわたる大群体での進軍も確認されており、この場合は兵力を最大活用した場合でも物量に押し切られ陥落した安全圏もいくつか存在する。

100機にも満たない群体では目標を確認後単純な突撃を行うだけに留まるが、群体の規模が大きくなるにつれその戦略性が複雑化していく傾向がある。

人類が生存している各エリアの他、今では洋上でも小中規模のエルフの群体を見る事が絶えない状況となっているようだ。

種類

子機には兵科のような種類の違いが確認されている。それぞれ単機では防術機でも十分対処可能なものだが、これらの違った特徴を持ったエルフが連携すると、非常に強力になる。
現在確認されている戦闘型のエルフは大きく分けて4種類だが、内1種は終戦後に出現が確認されているため、エルフが自己学習し、必要と判断すれば、さらに増える可能性は十分にある。 

機動型


群体の最前列に配置されている目標への突撃の他、偵察等も担当している種類。
電磁速射砲を上面に背負い実体弾を投射する事で射撃を行う他、脚部マニピュレーターでの近接攻撃も可能。
機動力を優先している為装甲は最低限のみで構成されている為非常に軽量で機動力が高い。
突撃する際にエルフジャマーを散布する事で敵陣の電子インフラの破壊を行う。

重砲型


大口径電磁投射砲を搭載した中距離支援を主目標にした種類。
機動型よりも大型の大口径電磁投射砲を搭載しており、目標に対して直接射撃を行う。
弾薬が尽きた場合は搭載している砲と電力供給ケーブルをパージし、機動型や突砕型へ混ざり突撃を行う。

突砕型


群体の最前列で敵に対しての突撃に特化した種類。
前面全体を覆うように硬質装甲でおおわれているのが特徴で、加速し続け機体そのものをぶつけるラムアタックが主な戦法。
体当たり自体も脅威だが、マニピュレーターの挟力が高く挟みこまれた場合は装甲を引きちぎられる可能性もある。
射撃武器を搭載していない為比較的迎撃は容易な部類ではあるが、接近を許せば非常に危険な存在となる。
またマニピュレーターの挟力を活かして残骸などを細かく分解し運搬しやすくするのも突砕型の仕事の一つである。

榴砲型


後方から特殊榴弾「MSC(マテリアル・ソル・コート)弾」による支援砲撃を行う種類。
MSC弾頭は戦後アイギスによって禁忌とされた技術の1つで、超高温のエネルギーを重力プラズマを帯びたナノマシンで螺旋状にコーティングし、疑似的な弾頭とすることで撃ち出すことを可能にしている。
炸裂時には半径15mにも及ぶ超高温の火球が形成され、直撃するようなら防術機が丸々溶融してしまう事さえあり、かするだけでも重篤な熱損傷を受ける場合があり非常に攻撃力が高い。
機動型や突砕型そのものをマーカーとして用いることでエルフジャマー圏内でも高い曲射砲撃を行う事ができる。
世界各地にはMSC弾頭の溶融痕が非常に多く見られる。

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最終更新:2021年06月29日 22:58