BtoZ読書会
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BtoZ読書会
ja
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読書会の記録と予定
https://w.atwiki.jp/btoz/pages/14.html
|回数|著者|タイトル|開催日|
|[[第1回]]|キース・ロバーツ|『パヴァーヌ』|2016年 4月24日(日)|
|[[第2回]]|クリストファー・プリースト|『双生児』|2016年 5月29日(日)|
|[[第3回]]|ジーン・ウルフ|『ジーン・ウルフの記念日の本』|2016年 7月 3日(日)|
|[[第4回]]|飛浩隆|『グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉』|2016年 7月31日(日)|
|[[第5回]]|J.G.バラード|『ハイ・ライズ』|2016年 8月28日(日)|
|[[第6回]]|ホルヘ・ルイス・ボルヘス|『バベルの図書館(伝奇集)』|2016年 9月25日(日)|
|[[第7回]]|スタニスワフ・レム |『ソラリスの陽のもとに/ソラリス』|2016年10月30日(日)|
|[[第8回]]|コニー・ウィリス|『航路』|2016年11月27日(日)|
|[[第9回]]|イタロ・カルヴィーノ|『冬の夜ひとりの旅人が』|2016年12月10日(土)|
|[[第10回]]|ジェイムズ・P・ホーガン|『星を継ぐもの』|2017年1月28日(土)|
|[[第11回]]|タニス・リー|『死せる者の書』|2017年2月26日(日)|
|[[第12回]]|ハーラン・エリスン|『死の鳥』|2017年3月25日(土)|
|[[第13回]]|テッド・チャン|『あなたの人生の物語』|2017年5月27日(土)|
|[[第14回]]|円城塔|『エピローグ』|2017年6月24日(土)|
|[[第15回]]|ダグラス・アダムズ|『銀河ヒッチハイクガイド』|2017年7月22日(土)|
|[[第16回]]|倉田タカシ、円城塔、飛浩隆、藤井大洋ほか|『行き先は特異点 (年刊日本SF傑作選)』|2017年9月2日(土)|
|[[第17回]]|ジーン・ウルフ|『書架の探偵』|2017年10月21日(土)|
|[[第18回]]|フィリップKディック|『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』|2017年11月25日(土)|
|[[第19回]]|ダン・シモンズ|『ハイペリオン上・下』|2017年12月23日(土)|
|[[第20回]]|ダン・シモンズ|『ハイペリオンの没落 上・下』|2018年1月29日(日)|
|[[第21回]]|草野原々|『最後にして最初のアイドル』|2018年2月24日(土)|
|[[第22回]]|ミハイル・ブルガーコフ|『犬の心臓・運命の卵』|2018年3月24日(土)|
|[[第23回]]|グレッグ・イーガン|『シルトの梯子』|2018年4月28日(土)|
|[[第24回]]|スティーヴン・キング|『死のロングウォーク』|2018年5月26日(土)|
|[[第25回]]|ダグラス・アダムズ|『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』|2018年6月23日(土)|
|[[第26回]]|コルソン・ホワイトヘッド|『地下鉄道』|2018年7月29日(日)|
|[[第27回]]|ハーマン・メルヴィル|『白鯨』|2018年8月25日(土)|
|[[第28回]]|倉田タカシ|『うなぎばか』|2018年9月29日(土)|
|[[第29回]]|ジョン・ウィンダム|『トリフィド時代』|2018年10月27日(土)|
|[[第30回]]|飛 浩隆|『象られた力』|2018年11月24日(土)|
|[[第31回]]|ダン・シモンズ|『エンディミオン上・下』|2019年1月27日(日)|
|[[第32回]]|ダン・シモンズ|『エンディミオンの覚醒上・下』|2019年2月23日(土)|
|[[第33回]]|ウィル・ワイルズ|『時間のないホテル』|2019年3月31日(日)|
|[[第34回]]|アリ・スミス|『両方になる』|2019年4月27日(土)|
|[[第35回]]|神林長平|『戦闘妖精・雪風(無印)』|2019年5月26日(日)|
|[[第36回]]|テリー・プラチェットとニール・ゲイマン|『グッドオーメンズ(上)(下)』|2019年6月23日(土)|
|[[第37回]]|チャック・パラニューク|『ファイトクラブ』|2019年8月31日(土)|
|[[第38回]]|津原泰水|『ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA)』|2019年9月28日(土)|
|[[第39回]]|テリー・ビッスン|『ふたりジャネット』熊が火を発見する ほか|2019年11月30日(土)|
|[[第40回]]|N/A|ジャンル不問2019年ベスト推し本大会|2019年12月22日(日)|
|[[第41回]]|テッド・チャン|『息吹』 |2020年2月29日(土)|
|[[第42回]]|ドストエフスキー|『カラマーゾフの兄弟』|2020年3月21日(土)|
|[[第43回]]|小松左京|『復活の日』|2020年4月25日(土)|
|[[第44回]]|アナトール・フランス|『ペンギンの島』|2020年5月30日(土)|
|[[第45回]]|チャイナ・ミエヴェル|『都市と都市』|2020年6月27日(土)|
|[[第46回]]|アイザック・アシモフ|『ファウンデーション 1』|2020年7月26日(日)|
|[[第47回]]|アイザック・アシモフ|『ファウンデーション 2, 3』|2020年8月30日(日)|
|[[第48回]]|多和田葉子|『雪の練習生』|2020年9月27日(日)|
|[[第49回]]|劉 慈欣|『三体 1』|2020年10月31日(土)|
|[[第50回]]|劉 慈欣|『三体 2 黒暗森林』(上下巻)』|2020年11月28日(土)|
|[[第51回]]|N/A|ジャンル不問2020年ベスト推し本大会|2020年12月19日(土)|
|[[第52回]]|マーク・トウェイン|『アーサー王宮廷のヤンキー』|2021年1月31日(日)|
|[[第53回]]|マーガレット・アトウッド|『侍女の物語』|2021年2月27日(土)|
|[[第54回]]|マーガレット・アトウッド|『誓願』|2021年3月27日(土)|
|[[第55回]]|ラヴクラフト|『ラヴクラフト全集1』|2021年4月24日(土)|
|[[第56回]]|小川哲・飛博隆・藤井太洋・柞刈湯葉・若木未生ほか|『ポストコロナのSF 』|2021年5月30日(日)|
|[[第57回]]|劉 慈欣|『三体Ⅲ 死神永生(上下巻)』|2021年6月26日(土)|
|[[第58回]]|アマル・エル=モータル、マックス・グラッドストン|『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』|2021年7月31日(土)|
|[[第59回]]|マーサ・ウェルズ|『マーダーボット・ダイアリー』上下巻|2021年9月25日(土)|
|[[第60回]]|グレッグ・イーガン|『祈りの海』|2021年10月31日(日)|
|[[第61回]]|マーサ・ウェルズ|『ネットワークエフェクト』|2021年11月27日(土)|
|[[第62回]]|N/A|ジャンル不問2021年ベスト推し本大会 |2021年12月26日(日)|
|[[第63回]]|ラファティ|『町かどの穴』|2022年1月29日(土)|
|[[第64回]]|エイモス・チュツオーラ|『やし酒飲み』|2022年2月26日(土)|
|[[第65回]]|アンディ・ウィアー|『プロジェクト・ヘイル・メアリー』|2022年3月26日(土)|
|&link(第66回){https://w.atwiki.jp/btoz/pages/63.html}|劉慈欣|『円 劉慈欣短篇集』|2022年4月23日(土)|
|[[第67回]]|マーサ・ウェルズ|『逃亡テレメトリー: マーダーボット・ダイアリー』|2022年5月21日(土)|
|[[第68回]]|カズオ・イシグロ|『クララとお日さま』|2022年6月25日(土)|
|[[第69回]]|キム・チョヨプ|『わたしたちが光の速さで進めないなら』|2022年7月30日(土)|
|[[第70回]]|春暮康一|『法治の獣』|2022年8月27日(土)|
|[[第71回]]|村上龍|『五分後の世界』|2022年9月25日(日)|
|[[第72回]]|ウィリアム・ギブスン|『ニューロマンサー』|2022年10月29日(土)|
|[[第73回]]|デイヴ・ハッチンソン|『ヨーロッパ・イン・オータム』|2022年11月27日(日)|
|[[第74回]]|N/A|ジャンル不問2022年ベスト推し本大会|2022年12月25日(日)|
|[[第75回]]|グレッグ・ベア|『ブラッド・ミュージック』|2023年1月29日(日)|
|[[第76回]]|カート・ヴォネガット・ジュニア|『スローターハウス5』|2023年2月26日(日)|
|[[第77回]]|ジーン・ウルフ|『ケルベロス第五の首』|2023年4月30日(日)|
|[[第78回]]|フランチェスカ・T.バルビニほか編 中村融ほか訳|『ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス』|2023年5月28日(日)|
|[[第79回]]|劉慈欣|『老神介護』|2023年6月25日(日)|
|[[第80回]]|山本弘|『アイの物語』|2023年8月27日(日)|
|[[第81回]]|ジョン・コナリー|『失われたものたちの本』|2023年9月30日(土)|
|[[第82回]]|ギョルゲ・ササルマン|『方形の円 偽説・都市生成論』|2023年10月22日(日)|
|[[第83回]]|クリフォード・D・シマック|『中継ステーション』|2023年11月26日(日)|
|[[第84回]]|N/A|ジャンル不問2023年ベスト推し本大会|2023年12月23日(土)|
|[[第85回]]|アーサー・C・クラーク|『幼年期の終わり』|2024年1月28日(日)|
|[[第86回]]|カレル・チャペック|『山椒魚戦争』|2024年2月25日(日)|
|[[第87回]]|未定|『未定』|2024年3月30日(土)または31日(日)|
|[[第88回]]|未定|『未定』|2024年4月27日(土)または28日(日)|
|[[第89回]]|未定|『未定』|2024年5月25日(土)または26日(日)|
|[[第90回]]|未定|『未定』|2024年6月29日(土)または28日(日)|
|[[第91回]]|未定|『未定』|2024年7月27日(土)または28日(日)|
|[[第92回]]|未定|『未定』|2024年8月24日(土)25日(日)または31日(土)|
|[[第93回]]|未定|『未定』|2024年9月28日(土)または29日(日)|
|[[第94回]]|未定|『未定』|2024年10月26日(土)または28日(日)|
|[[第95回]]|未定|『未定』|2024年11月23日(土)24日(日)または30(土)|
|[[第96回]]|N/A|ジャンル不問2024年ベスト推し本大会|2024年12月21日(土)22日(日)12月28日(土)29日(日)のいずれか|
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2024-02-24T23:46:57+09:00
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トップページ
https://w.atwiki.jp/btoz/pages/1.html
**BtoZ読書会の公式wikiへようこそ
おもに海外SF小説を毎月一冊取り上げ、お茶を飲みながら感想を話し合う気軽な読書会です。 &br()
参加資格は「課題本を読了してくること」だけです。&br()
毎月最終土曜または日曜の午後に都内にて開催しています。
BtoZ読書会のお知らせ用twitterアカウント: [[@btozbookclub>https://twitter.com/btozbookclub]]
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#image(newts.jpg,height=300)
***&link(第86回){https://w.atwiki.jp/btoz/pages/77.html}読書会の課題本が決定しました。
***課題本 ■□カレル・チャペック「山椒魚戦争」□■
***開催日時 ■□ 2024年2月25日(日)15:30-17:30□■
オンライン開催です。&blanklink(twitter){https://twitter.com/btozbookclub} からお申込みください。
***◆◆[[読書会の記録と予定]]
***◆◆[[よくあるかもしれない質問]]
2024-02-24T23:45:14+09:00
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よくあるかもしれない質問
https://w.atwiki.jp/btoz/pages/15.html
よくありそうな質問です。他に不明な点がありましたら、ページの最後にコメントを残してください。
(2023/12/27 オンライン開催がメインになったため、一部記載を更新しました)
*どんな会?
SF小説が好きな人たちが集まって、課題本の感想、SFに関する事、本に関する事など、
あれやらこれやらを気軽に話し合う会です。
対面開催の場合は、読書会終了後に近隣のレストランや居酒屋に移動して二次会になります。
コロナ禍以降は、基本的にはオンライン開催のみのため、二次会等は予定していません。
*どんな本を読むの?
海外SFを中心に毎月1冊課題本を取り上げます。
毎回の終わりに、主催者(twitter id: @btozbookclub)が次回読書会のテーマを出して
候補作を挙げてもらい、その中から多数決で決めています。
*参加方法は?
コロナ禍を経て、基本的にオンライン開催になりました。&blanklink(twitter){https://twitter.com/btozbookclub} からお申込みください。
*会費・参加費はあるの?
オンライン開催では参加費無料です。Zoomで参加ください。
まれに対面で開催する場合は貸会議室の料金を参加者全員で折半します(1,000円程度です)。
対面開催へのご参加は、当面の間、すでに管理人と面識のある方に限らせていただきます。
*そのほか
そのほかご質問があれば下のフォームからどうぞ。回答には時間がかかるかもしれません。ご了承ください。
- 池袋西武のマイスペースはジュンク堂の向かいあたりにあるやつでしょうか -- 前田圭介 (2018-11-06 19:28:28)
- 3月21日のカラマーゾフの兄弟読書会に参加希望ですが可能でしょうか -- ぎん (2020-03-02 13:02:10)
- 1年半越しですみません。前田さん はい、その通りですー。 -- ののじ@管理人 (2020-04-21 16:34:18)
- ぎんさん すみません、このページから読書会参加申し込みがあることは想定していなかったため、気が付いていませんでした。読書会の申し込みは、twitter @btzbookclubにDMまたはリプライでお願いいたしますー。 -- ののじ@管理人 (2020-04-21 16:35:32)
#comment
2023-12-27T00:57:50+09:00
1703606270
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第69回
https://w.atwiki.jp/btoz/pages/64.html
#image(hikari.jpg)
-開催日: 2022年7月30日(土)15:30-17:30
-オンライン開催
-課題本: キム・チョヨプ「わたしたちが光の速さで進めないなら」
読書会での参加者の感想から抜粋
[[https://threadreaderapp.com/thread/1553297037541576704.html]]
>第69回 BtoZ読書会 キム チョヨプ「わたしたちが光の速さで進めないなら」無事終了
>ふんわりとやさしい作風で、どれも美しい光景が目に浮かぶような、フォトジェニックな短編集
>たまたまイーガン読書会の直後だったこともあり、読みやすすぎてショックを受けるほど、サクサク読めます
>SF的な設定の細かさにこだわる人には向いてませんが、心が疲れているときにはこんなストレスのない読書体験がよいのではという評価も
>「感情の物性」は藤子・F・不二雄的な「すこしふしぎ」発想が作風にマッチしていて一番完成度が高いという意見も。
>「じゃじゃーん!もしも、感情が、モノになったらー!!
>この短編集では、主人公と親または恋人との関係性を映画のワンシーンのような印象的な場面をつないで描く手法が多くみられました。が、「実は親・恋人に対して作者も作中人物もあまり興味がないのでは」という洞察が、ドロドロとした人間関係ではなく、さらりとした読み味に繋がり、膝を打ちました
>ダイバーシティ&インクルージョン(巡礼者)フェミニズム・親子関係(館内紛失、スペースヒーロー)などのテーマも挿し込まれているものの、それが書きたい中心ではなく、館内紛失であれば図書館ネタが先にあって、親子関係の話はあとで出てきたような感じなのは、小説の組み立て方として興味深いです
>最後に「感情の物性」が実現したら「面白い漫画を読んで脳汁がブシャーっと出てるときの感情」を何度でも味わいたいという意見で盛り上がりました。「チェンソーマンを初めて読んだとき」とか。
>時限性があるなら、営業でお詫びに行くときだけ「悲しみ」をもっていくいう発想は「大人のドラえもん」?
>今日は女性参加者がほとんどだったせいか「二次創作BLのSSっぽい」という感想がわりと出ました。「時よ止まれ、この関係性よ永遠なれ(=関係性の変化・キャラクターの成長、プロットひねりはあまりない)」的なあの感じが好きな人に向いているかもしれません。
2022-08-04T21:43:27+09:00
1659617007
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第66回
https://w.atwiki.jp/btoz/pages/63.html
#image(en.jpg)
-開催日: 2022年4月23日(土)15:30-17:30
-オンライン開催
-課題本: 劉慈欣「円 劉慈欣短篇集」
読書会での参加者の感想から抜粋
[[https://threadreaderapp.com/thread/1517812527409012736.html]]
>第66回BtoZ読書会『円 劉慈欣短篇集』無事終了。
>ふた昔くらい前の傑作SF短編集を思わせる発想や読み味と指摘する参加者が多数。ところが黄金時代の作家に比べて人間観は非常に悲観的。
>科学への信奉と人類への絶望が同居しているという意味で、三体をより深く読み込むための糸口にもなる作品集でした
>劉慈欣の面白さは科学への信頼と人間への絶望、そして輝くトンチキガジェット!が力業で合体しているところ。同じく中華系にルーツを持つ人気SF作家ケン・リュウやテッド・チャンに比べると構成の巧みさ・精密さは疑問が残るところもありますが、それを補って余りある描写力を評価する声が多かったです
>ネタの発想と物語展開については「今どきこんなワンアイディアで押し通すのか」と驚く声が多かったのですが、地火の大災害、郷村教師の寒村の女性・子供のおかれた状況の凄惨さ、鯨唄の胎内の荘厳さ、栄光と夢のカレンダーのエピソードなど、魅力的な描写力で乗り切っている作品多数。
>同じ東洋とはいえ日本とは自然に対する考え方がかなり違うことが浮き上がったのが、蝶々での人間の力で自然を制御しきろうとする姿、円円とシャボン玉や月の光での新技術にイケイケドンドンで挑戦する姿。いま深圳で起きている勢いがそのまま活写されているのかもしれません。
>三体でも気になった「劉慈欣は女性キャラに人格付与できないのではないか問題」(葉文潔しか人格のある女性キャラがいない)は、美しいがあまり賢くない女性が好きだが「好きな女性は好きすぎて一緒になれるエンドを想定するの無理!」というオタク回路が作動してるからではという解釈に膝うちました。
>対照的に深みのある書き込みのされていた葉文潔は、女性というより作者の分身的な立場なのではと。この短編集でもマッドサイエンティスト女性が何人か登場します。ただ、ひとり円円の明るさは異彩を放っています。作者に何か心境の変化があったのか、気になるところ。
>投票を取るのを忘れてしまったのですが、人気が高かったのはこの作者にしか書けないトンチキパワーが炸裂している「円」「詩雲」、オチが見えても感動してしまう「郷村教師」。今の政界情勢ではウクライナ状況と切り離して読むのが難しい「蝶々」「栄光と夢」についても様々な意見がありました。
>現代中国らしさが反映されているかもしれないのは「高次元のものに支配されないと死ぬという絶望的な感じ。高次元のものから見て民衆は愚かなので信頼されていない」世界観。栄光と夢のスポーツ選手の境遇の過酷さ、人生の選択肢のなさもこの世界観の延長かもしれません。
>ほぼすべての参加者が好きな作品として挙げていた「猿タイプライターシェイクスピアSF」こと「詩雲」は、前日譚「呑食者」が2022年発行の別の短編集に収録されるそうです。大牙にまた会える!楽しみですね🦕
2022-04-23T22:36:53+09:00
1650721013
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第65回
https://w.atwiki.jp/btoz/pages/62.html
#image(hailmary.jpg,height=300)
#image(hailmary2.jpg,height=300)
-開催日: 2022年3月27日(土)15:30-17:30
-会 場 : オンライン開催
-課題本: &blanklink(アンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー」){http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B09NBZLC7J/jackdavenport-22/ref=nosim/}
大ヒット映画「オデッセイ」のアンディ・ウィアー最新作。映画化決定!未知の物質によって太陽に異常が発生、地球が氷河期に突入しつつある世界。謎を解くべく宇宙へ飛び立った男は、ただ一人人類を救うミッションに挑む! 『火星の人』で火星でのサバイバルを描いたウィアーが、地球滅亡の危機を描く極限のエンターテインメント(Amazonより)
2022-04-23T22:18:23+09:00
1650719903
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第40回
https://w.atwiki.jp/btoz/pages/57.html
&ref(Victorian-Christmas-Decorations-16.jpg)
注:画像はイメージです。
すすすすみません、なんと下書きのまま公開しておらず、一年越しになってしまいましたが、今更ながらに、総勢7名の参加者の推し本を紹介してまいりますー。
&bold(){第40回BtoZ読書会は「ジャンル不問2019年に読んだベスト推し本大会」です。}
「2019年に発行された本」である必要はありません。今年読んだ本の中で一番推せる、推したい本を紹介してください!(*これを入れるとみんなの推し本がかぶってしまいそうなので、十二国記は除外にしました)
-課題本:なし
-開催日: 2019年12月22日(日)17:00-20:00くらい
-会場:都内のクルド料理店
&ref(coffee.jpg,,width=400,title=coffee)
1. レイチェル・ギーザ「Boys 男の子はなぜ「男らしく育つのか」」
&ref(boys.jpg,,width=200,title=boys)
管理人ののじの推し本。
自身も男の子を育てる悩める母である著者が、広範なデータと専門家へのインタビューを通して「男らしさ」「男の子らしさ」の定義と近代におけるその概念の成り立ちを深堀り。
実は「女らしさ」「女の子らしさ」と同じくらい、「男らしさ」「男の子らしさ」も近代に作られた後天的・社会的な「枠(本書ではマンボックスという専門用語を用いて解説)」なのでは?というのが著者の仮説。
つまり男の子たちはこの枠に阻害されて、本来だったら持ちえた情感の豊かさ、細やかさを成長過程で伸ばしきれていないだけ。男の子たちも社会と慣習の被害者でありながら、ようやく向上した女の子・女性の教育レベルの陰で、あまり目を向けられていないのでは?というフェミニズムへの反省にまでたどり着いている真摯な内容。
2. 小川一水「疾走!千マイル急行」
&ref(issui.jpg,,width=200,title=issui)
aoさんの推し本。
2006年に朝日ソノラマから発行された小説の移植版。
スノーピアサーを思わせる、ファンタジースリラー。名門学校の子女を載せた豪華列車が出発直後、彼らの母国は他国に侵略されてしまう。一夜にして帰る場所も(おそらく両親・家族も)すべて失ってしまった子供たちの冒険活劇。ワクワクドキドキのストーリーテリングの妙はもちろんのこと、aoさんいわく旅が進むにつれて自慢だった祖国が実は張子の虎にすぎないことが暴露される現実の無慈悲さ、クーデターにより身分の逆転が起きた際に主人公の男の子が垣間見せる人間としての醜さをあえて書いてしまうところが一水さんらしくて推せるそうです。
3. 高畑勲展図録、高畑勲「十二世紀のアニメーション」
&ref(takahata.jpg,,width=200,title=takahata)
緒方さんの推し本。
「十二世紀のアニメーション」
「信貴山縁起絵巻」「鳥獣人物戯画」などの絵巻物を、高畑勲が映画のカメラワークで解説しまくる驚異の本。横長の判型でカラー写真も見やすく、つい買いたくなってしまいました。絵巻物は遠い昔の墨絵ではなく、躍動感あふれる動きの宝庫であることが分かる。かぐや姫の物語につながる一冊。
実は高畑勲は絵が描けない。他のアニメーターに言葉で詳細な指示を与え、ダメ出しを続けて、誰もが知る赤毛のアンや火垂るの墓のキャラクターが作られてきた。自分で書かないからこそ、無茶な要求をなげかけ、「かぐや姫の物語」のような誰もなしえなかった作品を作ってきたことが分かる。
アニメの背景の描き方について、高畑は自分で描かないせいか、作品ごとにどんどん背景の密度が細かくなっていき、ついにある作品で臨界点に達すると、段々薄くなっていく。薄くなった極地がかぐや姫。逆に、密度が濃くなりすぎて臨界点も超えてしまっているのが新海誠なのでは?という、漫画家の緒方さんならではの考察が興味深かったです。
4. 阿部和重 「オーガ(ニ)ズム」
&ref(orgnism.png,,width=200,title=organism)
詠村さんの推し本。
三部作ながら、一作ごとにスタイルを変えている。共通するのは、あらすじを聞いただけでは全く見当のつかないクレージーな世界観。
一作目シンセミア 山形県 神町トリロジーの第一作。神町は作者の出身地。ここには「世界を仕切るパン屋」が存在する?権謀術数暴力まみれの闘争の物語。
二作目ピストルズ 人を意のままに操る薬を巡る話。三姉妹の末娘が拷問のようなサバイバルゲームに放り込まれて生き延びる。前作とは雰囲気が異なり、どちらかというと幻想小説。
三作目 オーガ(ニ)ズム 冒頭から首都が山形に移転。主人公は阿部和重で、彼の元に重症を負ったCIAが転がり込んでくる。オバマにプレゼントしたゴルフクラブでアメリカも支配しようとしている?
かように、あらすじは荒唐無稽だが、ありうるように思え、ちゃんと文学になっているのがすごいところ。同じ著者のニッポニアニッポン インディヴィジュアルプロジェクション IP/NNも世界がつながっているそうです。
5. 星野博美「コンニャク屋漂流記」
&ref(konnyaku.jpg,,width=200,title=konnyaku)
せんださんの推し本。
せんださん曰く、この著者は地に足のついたルポライター。調べてると全部分かったような気になりがちだが、現地の人に話をよく聞き、無知の知を自覚すれば落ち込む。だからこそ信頼できる。和歌山から千葉に渡った漁師なのに屋号がコンニャク屋?そこから始まる自分のルーツ探し。えらそうなルポルタージュにいらっときたらおすすめだそうです。
6. 「遠き神々の炎」
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マサトクさんの推し本。
ヒューゴー賞受賞のスパオペ。設定もストーリーテリングも面白い。知的生物を破壊しにくる呪いが発生。銀河系の中心に行くほど情報伝達が遅く、AIも動かなかくなる。伝達の早くなる銀河の外には神の域に達した人たちがいる、という独特な世界観。
主人公たちが辺境惑星で出会う「犬型群生生命体」の5匹集まると賢くなるという設定が絶妙。
7. 曽田正人「Change」
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悠々さんの推し本。
お嬢様がラップバトルに飛び込む意外性。
テクニックで勝つこともあるし、エモーショナルで観客の気持ちを掴んで勝つことも。先攻か後攻かでも勝率が変わる。
大人しいお嬢様がだんだん言い返せるようになっていく展開が爽快。勝負には才能だけでなく、前準備も必要なので、王道のスポーツまんが的な面白さ。ただ、連載タイミングが早すぎたのか、まだヒップホップが浸透していなかったようで、漫画として人気があったのに6巻で打ち切りに・・・。
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どの本も抜群に面白そう!だったのですが、お話を聞きながら取ったメモを元にした箇条書でなかなか伝わらないかも・・・すみません!十二世紀のアニメーションはかなりの大型本ですが、気になりすぎて管理人も購入してしまいました。
推し本紹介後はボドゲ「みんなで本をもちよって」で、本を使った大喜利をしました。予想外のフレーズが多い古典が強かった印象。なかでも短時間で強力なフレーズを次々と見つけが緒方さんが優勝でした!
2020-12-27T01:12:05+09:00
1608999125
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第43回
https://w.atwiki.jp/btoz/pages/60.html
#image(DayOfResurrection.jpg,height=300)
-課題本: 小松左京 「復活の日」
-開催日: 2020年4月25日(土)15:30-17:30
-オンライン開催(参加が確定した方にお知らせします)
定員に達したため、募集は締め切りました。キャンセルが出た場合はまたお知らせいたします。最新情報は管理人のtwitter @btozbookclubでご確認ください。
2020-04-22T00:33:33+09:00
1587483213
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第42回
https://w.atwiki.jp/btoz/pages/59.html
#image(BrothersKaramazov.jpg,height=300)
-課題本: ドストエフスキー 「カラマーゾフの兄弟」
-開催日: 2020年3月21日(土)15:30-17:30
-都内(参加が確定した方にお知らせします)
参加ご希望の方は、直接管理人のtwitter @btozbookclub までDMでご連絡ください。
2020-03-17T18:35:53+09:00
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第41回
https://w.atwiki.jp/btoz/pages/58.html
#image(ibuki.jpg,height=300)
申し訳ございませんが、管理人の都合により、2月末に延期になりました。すでに参加申し込みしてくださった方には、順次ご案内をお送りします。
-課題本: テッド・チャン 「息吹」
-開催日: 2020年2月29日(土)17:00-19:00
-都内(参加が確定した方にお知らせします)
参加ご希望の方は、直接管理人のtwitter @btozbookclub までDMでご連絡ください。
2020-01-17T14:47:38+09:00
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