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 ジノ クラシック プレミアム・セレクションNo.1
 1本1300円。喫煙時間80分。
 
 ・トップ
 香り高いコーヒーと土のアロマが一気に口の中に広がる。ドローも並み、悪くない。
 わずかにナッツの酸味が効いて、バランスのとれた旨味も感じられる。朝の一本として、最良の喫味。
 ゆっくりと燃焼させると、しずかに奥から花の香りがやってくる。馥郁で芳醇なアロマが、トップには十分に感じられる。
 
 ・トップ・ボトム
 コクがある中にも、主張しすぎない酸味や渋みを感じられて心地良い。
 土と花の酸味を主軸にして、口腔に展開される喫味は、おだやかで終始落ち着きに満ちている。
 ゆっくりとした時間が流れざるを得ない、そんな喫味。甘い珈琲がよく似合う。
 
 ・プレ・ミドル
 珈琲の浅い喫味に焙煎したような酸味が浮ついてくるようになる。
 味の底にゆったりと渋みが漂ってはいるものの、いまだ全体としてのバランスはいい。
 煙はそれほど豊かではないが、香りは花とナッツ系に見られる華やかでやや高いものがある。
 
 ・ミドル
 まだまだ華やかな喫味。
 色味のよい花の花びらを集め、煮出して醸し出されたような甘い香り。
 それが柔らかく漂うなかに、およそフルーツ様の、やや苦味を持った酸味が、喫味の主体を占める。
 ドローは非常に軽い。もくもくというより、空気に溶け込むような儚さで昇ってゆくのをみて、心が癒される。
 
 ・ミドル・ボトム
 喫味にボディを伴ってやや土系の旨味が出てくるが、そこまでの主張はない。
 変わらず、南国の果実が帯びる心地良い酸味が、やや苦味を伴って鼻先に漂う。ずっと喫味も香りも香ばしい。
 口腔に残されるふんわりとした喫煙の残滓は、程度の良いバランスのとれた質の良い沃土のアロマに満ちている。
 口で煙を揉むと、まろ味が増す。
 
 ・プレ・ラスト
 舌の上にしっかりとスパイシーさが目立ち出す。
 ここから旨味がはっきりと現れてくる、ナッツ系を焙煎した酸味も強まり、喫味はやや大胆になってくる。
 ゆっくりと燃やしても、燃やした底からじっくりとオイリーな旨味が顔を出し、それが舌に残り香を置きながら、ナッツと土の酸味の効いたアロマが浮かび上がる、これはミドルからの印象と変わらず、均衡が取れたままで心地良い。
 香りには若干のロースト感を孕んでいる。
 
 ・ラスト
 ここまで終始味わいに深みのある、心が浮かぶような華やかさを持った喫味で、素晴らしい。
 強くフットを燃やせば、旨味の強さが増して、魚介系の濃さを伴ってくる。
 紫煙はシルキー。ボディはミディアム程度。スパイシー感も少しずつであるが楽しめる。
 口の中に旨味を堪能しながら、鼻から煙を抜くと、旨味と相まって心地良いローストの酸味がまだ続いている。
 煙の中に微かに感じられる花のアロマ。これは良い、ついうっとりとしてしまう。
 
 ・ラスト・ボトム
 灰は白く比較的しっかりとしている。
 喫味に甘さこそ感じないが、土と花が生み出すアロマが、酸味の按配よく舞っている。
 しずかに1人で、この葉巻と向き合うようにして吸えば、いよいよ愉しい。
 旨味もコイーバや、ロメオ(少なくともNo.1)のように強すぎるアピールはなく、その点もちょうど良い。「優雅」という形容がぴったりな葉巻。
 トップからラストまで、心地良いアロマとやや酸味の効いたフルーティな喫味が、バランスよくフェーズしていった。
 あくまでボディの太い葉巻といった印象ではないけれども、終始穏やかな、しっとり口腔に沁みてくる、落ち着いた葉巻であることは違いない。
 目が醒めるような、というよりは、脳がうっとりする葉巻。
 こういう喫味に出会えると本当に幸せ。
 でも、デイリーにしたら、ちょっと喫煙時間が長いかなぁ。
 
 この葉巻に心地よく酩酊を覚えながら、苦手な旨味が強くなってきたので惜しみながらも、残り3㎝で終了。