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シガーレビュー(レビュアー:S)


グリフィン ナチュラル300
1本1400円。159㎝。喫煙時間50分。

  • トップ
爽やかで鮮明なアーシーさ、すっきりとコクのある珈琲豆の酸味と甘味、アップマンの喫味をやや強くしたような印象を受ける。
ドローも良く、喫味はとても味わい深い。
マイルドながら十分な旨さが既にある。
ナッツ由来の酸味も穏やかで、味わいを丸くするような感覚。やや苦味が舌先に疼く。

  • トップ・ボトム
口で揉んであげるとナッツの酸味がふんわりと口内に広がりをみせる。
豊かな紫煙には、しっかりと湿度を孕んだ肥沃な土地のアロマ、花の酸味。鼻腔を抜ける香りには、ややパイン、洋梨のようなフルーティなアピールも見られる。

  • プレ・ミドル
強く燃やすと、珈琲の苦味、それにも増して花弁様の爽やかな酸味が強まる。
喫味は薄弱だけれどビターの風合い、舌だけでなく口腔内を絹のように触れてゆく味わい、雨上がりの大樹の木目にそっと鼻先を近づけたような酸味豊かなアロマ。

  • ミドル~ミドル・ボトム
舌の腹に少しずつ蓄積されるほろ苦さ、まさにカカオ様に軽くそれが載ってくる。
灰は白く、ややゲージが細いと思ったけれど、しっかりまとまってくれている。
ラッパーは薄い褐色で肌の様に美しく、その色合いは灰の色、そして終始優しい喫味と相まって、実に紳士的なプロフィールをこの葉巻に与えている。
喫味の酸味感は今も少しずつその占有を得ていて、もはや、やや栗皮の渋味も感じられるまでになる。

  • プレ・ラスト
青い果実のフレッシュネスフルな酸味と、土系統の苦味、渋さが複雑に螺旋的に絡み合う。
渦のように口腔を巻いて走り、舌の先端に山椒のような香辛を残して消える。
この辺りから、喫味に苦味と旨味が不足しているせいか、口に殊に酸い味わいに気を取られ始める。
有り体に言えば「薄く、甘酸っぱい」。
だが香りは美事、暖かい広葉樹の森をゆっくりと馳せる風が、森の中のアロマ中のアロマを掴んで運んでくるような、芳醇な香りが高く続いている。
「口はいらない、鼻だけでこの葉巻を味わいたい」と思わせる(笑)。

  • ラスト~ラスト・ボトム
旨味というのか渋みというのか、ある種刺激的なそのものが舌の上に味わいとして残るようになる。
モンテクリストのような土の旨味を感じたかと思えばゆっくりと消え去り、次にしっかりと響く緑茶葉のような渋み、そして何より本来もうこれ以上幅を利かせないでほしい酸味が後追いで全てを覆い隠す。
口腔にはキツめの酸味と、木皮の渋味が残される。
うーん、ここまで、かな。
トップからミドルまでは、素晴らしく紳士的な味わいで、実に美しい葉巻だった。

残り4㎝で終了する。