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シガーレビュー(レビュアー:S)

コイーバ シグロⅢ(TUBOS )
1本3000円。155㎝。喫煙時間70分。

  • トップ
コイーバには(クラブを吸っていて感じたが)本当に独特・特有の喫味がある。隣で吸っている人がいればすぐに分かる。
第1ドローから、その木系・ナッツ系の「芳しい」潤いを孕んだ香りと強かな喫味。わずかな豆様の酸味と、何より旨味が満々と感じられる。
オイリーよりは乾いた、濃縮したものをパッと展開するように、コイーバの特徴的な旨味と濃い香りが広がる。
これまで吸ったシガーと比べれば、旨味が比ではない(そして僕は旨味がそれほど得意ではないが…)香りとの均衡が取れているためか嫌さはない。

  • トップ・ボトム
mariageはこの旨味を妨げないサッパリとした飲料が良い。ダークな味わい、焦げを彷彿とさせる強いトースト感、革を食むような渋さ、煙草の葉だけでなく、何かコイーバの味付けがなされているように感じてしまうほど、色濃い特徴。
とはいえ、ボディが主張するわけではなく、比較的軽い喫味。舌下に広がるのは木のアロマ、熟れた草木のニュアンスに、ややカカオ様のテラっとした甘み。ドローが重たい。

  • プレ・ミドル
魚介系の旨味がより強まる。香りは比較的高く、太みがあって芳醇。時折喫味に酸味が見える。完全なコイーバの味。香りは一層高くなるばかり。

  • ミドル
ガツンとくる木の深遠かつ濃厚なアロマ、甘い鞣し革。女性で例えれば、すらりとした美人というより、腕っ節のある男勝りな恰幅のいい、海千山千のおばちゃん。コクがグンと増す。沃土を口に丸ごと含んで揉むような、直接的な喫味。ここまでの35分間で十分「コイーバ」を満喫できる。珈琲の味云々というよりも、珈琲の豆を炒ってその粉末を少量口に含むような満喫感。

  • ミドル・ボトム
鼻を抜ける香りにも磯、魚介系の旨味が沁み渡っている。苦味、やや雑味(?)、そして酸味の渦が口の中に膨らむ。重たいカカオ様のダーク感。なるほどコイーバを好んで吸う人は、この味が好きなんだな、とハッキリ分かる。口腔内の喫味は木系、土系の荘厳な山々を、鼻腔を抜ける香りと旨味には潮のなだらかな海の広がりを感じる。

  • プレ・ラスト
煎り豆を焦がしたような苦味。隆々しい大樹の森をゆっくりと歩むような喫味。旨味が強さをまだ増す。(僕にとっては苦手なくらい強まってきた)

  • ラスト
海辺に立つ頑丈な土壁の一軒家、暖炉の傍らでゆったりと時間の中で薫る馥郁なひとときを過ごすよう。コイーバの葉巻とはこれぞや、という喫感が物凄い。
好き嫌いが分かれるだろうが、葉巻を嗜む上で避けられない、屹立する1つの山。最後の20分間はこの旨味から決して逃げられない。ゆっくり吸えば、穏やかな潮風に載ってやってくる、強く燃やせば、これでもかと木と土と磯の豊満な体当たりがやってくる。
十分にコイーバというものを感じ取ることができる一本。

残り3㎝ほどを残して終了。