シガーレビュー(レビュアー:S)

モンテクリスト No.5
1本1520円。102㎜(ビトラ名はトレペティコロナと珍しい)。喫煙時間35分。

  • トップ~トップ・ボトム
モンテクリストのアーシーさはやや控えめに、喫味の主体はナッティーな甘味が色濃く響く1stドロー。
次第に素早くナッティ的なニュアンスは後退し、味わいは潤い高いアーシーさになる。
ビトラ的にもう少しトップからモンテの強みが出るかと想定していたが、それほどでもない。
やや植物系統の酸味・甘味も添えられた沃土のしっとりとしたプロフィールである。
やや余韻に土系の淡い酸味が舌の上に残る。
No.4のミドルphaseに感じられる喫味から、土の甘味を取り除いような、すっきり軽快極まる風合い。
No.3ほどの物足りなさは既に感じない。
比較すれば甘味の点ではNo.4>2>5>3、土の気質・アーシーさ(つまり「モンテらしさ」の)点ではNo.2>5>4=3。

  • プレ・ミドル~ミドル・ボトム
若干スパイス感がこの辺りで舌先にゆったりと現れる。
甘味よりはずっと沃土のしっとり・しっかりとした味わいの方が強い。
現時点で、少なくともNo.シリーズの中におけるこのビトラの存在意義が分からない。
短時間でモンテを「済ませたい」方にとっては良いビトラなのかも知れないが、モンテ特有のアーシーさはこのNo.5ではまだ弱く、求めるにしては些か物足りないし、あと100円出せばNo.4が買えてしまう価格の点でもコスパは悪い。

  • プレ・ラスト~ラスト・ボトム
確かにそこらのハバノスに感じ取るアーシーさ、甘味を保った、沃土のしっとりとしたニュアンスは酸味と渋味とのバランスも良く、その点でやはりモンテクリストはモンテクリストであるが(そしてモンテのOPENシリーズよりはずっとマシだが)、比べるべきは無論「No.シリーズの中でどうか」であるならば、少なくとも極ラスト近くの所まで来ても、このNo.5は土の甘味、苦味、渋味、酸味、わずかな鹹味どれを取っても軍配があがる点はないと、個人的には思う。
ただ、一般的なハバノスとして純粋に良い点を挙げるとすれば、きちんとラストに土の強く濃い旨味がやって来る、という点。
このビトラで、決して満足できないというものではない。
根元まで味わう時間の用意も、このビトラなら容易だ。

最後に、No.シリーズを「土の旨味」で比較したい。
正にこれは、No.2>4>5>3である。
この点は、僕個人の喫味感覚としては間違いない。

残り3㎝を残して、終了する。

残るNo.シリーズはNo.1のみ。
1番楽しみにしているビトラである。期待大。