※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

シガーレビュー(レビュアー:S)

モンテクリスト オープン イーグル
1本3000円。150㎜。喫煙時間60分。

  • トップ
甘さがありながらコクのある浅めの珈琲感、アーシーな味わいの中にわずかなナッツ由来の酸味が心地良く響く。
非常にしっとりとした上品な味の響き方をする。
ドローはまずまずで、紫煙の量も豊かとは言えないが、しっかり味わいは感じられて問題なし。
風味の底に若干の酸的スパイスあり。

  • トップ・ボトム
潤い豊かな湿土の喫味が主なプロフィールを占めて、後からドライな樹木皮の渋味をたたえたニュアンス、深煎り珈琲豆の濃いコク、栗皮様の酸味を帯びた渋味、ナッツの酸味、と続いてゆく。

  • プレ・ミドル
ややドローが悪く煙量に不満があるため、ここでパンチカットをフラットカットにリカット。
ある程度改善する。味わいは、ナッツ系統の酸味が強まるが、全体としての均衡は取れている。
少し味が(マイルドというよりは)「薄い」。
ドローが悪い物に当たった可能性はあるが、結果的印象としてはかなり吸い込まないと味わいを楽しめない上に、強燃焼で得られるのはナッティーな酸味と沃土の高いアストランジェント(濃い渋味)に終始する。

  • ミドル~ミドル・ボトム。
柑橘の皮の様にフルーティの背後にすぐ渋味が控える喫味、土のしっとりとした味わいがその奥にあるのは分かるが、先行するグリーンな酸味がやや邪魔している。
舌の腹に若干の白胡椒、或いは青山椒様のスパイス、湿気を保った土の揮発性の微酸味、その奥から響くタンニンのような渋味、それらはこの葉巻が本当にモンテクリストのものだろうか、と猜疑するほど不良好。
期待していただけに、がっかり度は大きい。
モンテクリストならではのアーシーな甘さとしっとり舌に共鳴する苦味とコク、蜜を伴うような穏やかな酸味のどれをも、この葉巻は持ち合わせない。
味わいは薄弱で、渋味と酸味のアピールだけは単一的に強く、甘みは酸味に掻き消され、渋味のステータスが大きい点で、想像しているモンテクリスト像と乖離する。
ビトラこそ満足感を期待させるものの、これがフェイクや保管不良のシガーでないとすれば、オープンではジュニアの方が勝る。

  • プレ・ラスト
大いなる土の渋味を伴ってウッディーな旨味が根底に現れる。
紫煙にはやや花の花弁を思わせる高いアロマがある。
ただ、やはり味わいの前半を占める独特の揮発気質の渋味、苦味はバランスが悪く、安葉巻に感じる雑味に転じそうな雰囲気すら覚える。
舌の余韻には、ほのかなナッツの甘み。
だが遅い、中盤を耐えないとこの喫味にならないと思うと、やや疲弊する一本。

  • ラスト~ラスト・ボトム。
イーグルのリングを外す辺り。
ここでやっと、紫煙がシルキーに流れ始め、喫味に高い酸味が遠ざかって土の潤い高い苦味・渋味、樹木皮様のほの甘さを感じ取れるようになる。
余韻にすっきりとした、やや旨味の雰囲気を残すボディもある。
数回に一度やって来る酸味は極めて低く流れて、舌に痺れを残して去ってゆく。

うーーーむ、悩むがもうやめよう。
無理して味わう葉巻ではない。
残念だけど、この葉巻は僕の管理不足かな。

残り4㎝残して終了することにする。