シガーレビュー(レビュアー:S)

ベガス・ロバイナ ウニコス
1本2600円。156㎜。喫煙時間60分。

  • トップ。
とんでもなく甘いナッティーさ。ひと吸い目に驚く。
なんて甘いんだ。
しっとり且つオイリーな風合い、ウッディで爽快なアロマを伴って現れる美事なまでにライトな喫味。
ナッツのジュースを口に入れたような芳醇で香ばしい味わい。
それにしてもここまで甘いとは驚愕!

  • トップ・ボトム
よく見るとラッパーに薄っすらと白カビ。
状態がたまたま良かったのかな?…紫煙の芳香は馥郁な花の広いアロマ。
喫味は依然ナッティーで爽やか、シルキー且つマイルドな透いた風合いは変わらず、冬の朝のように清々しい。
紅茶と合わせたものの、この喫味なら深煎り珈琲や味わいの深いリキュールと合わせる方がmariageとしては楽しめそう。

  • プレ・ミドル
図体に似合わずこの葉巻は確実に朝の一服に相応しい。
やや土の太い味わいが根底を流れ始めるものの、甘さは全快。

  • ミドル
樹林の芳しいヴァスティー(広大的)な風味を感じながら、喫味の主体を、ナッツの甘い香ばしさ、早熟な果実のほのかな酸味、浮遊感のあるウッド、シルキーで軽薄な純木肌、潤い高い湿土の味わいが調和良く占める。
遠くに豆由来のオイリーな旨味を感じられる。

  • ミドル・ボトム
ナッツの旨味が強まる。
舌にゆっくりと広く頒布してゆく旨味が、爽快で甘酸っぱい序盤の味わいをギュッと締める。
鼻腔から抜ける香りには、大ぶりの花の花弁の膨よかで高いアロマ。
口腔をすっきり洗うように、非常に快い味わいと香りが満たしてゆく。

  • プレ・ラスト
旨味の増大に比例して、ナッツの酸味が強まる。
旨味とのバランスが取れているからか、酸味の強まりによる味の浮つきはさほど感じない。
たっぷりと口に含むと、空気のように軽い喫味を木の旨味が取り囲んで舌に広がり、しっとりした味わいを余韻に残す。

  • ラスト
舌根に白胡椒様のスパイス感、やや旨味に先行する木の滋味、喫味の質量にボリュームがあるだけにそれぞれの味わい・風合いが散り散りになる印象。
紫煙のプロフィールは、序盤~中盤より、ますます高く、花の蕊(しべ)に鼻先を近づけるよう。
舌先にわずかに喫味の浮つきを感じる。
ナッツの酸味が鼻をつく感覚で、この辺りはそれほど心地よくなく、謂わば、安葉巻に感じる薄い味わいに近くなっている。

  • ラスト・ボトム
ミルキーなウッドの旨味が強まることで、喫味に改善がある。
しっかりと味わいにナッツの甘味を感じながらも、同じく甘く、深いシルキーな旨味が全体の均衡を整える。
味の浮つきも静かになって、芳醇で甘さ潤う味わい。
ただ、根底にエグ味が現れているのは確かで、その余韻はしっかりと舌の上に残ってしまう。
膜を一枚通したような、物足りない旨味がやってくる頻度も多くなる。
アストランジェント寄りの高い余韻も繁くなったところで、そろそろ改善も見られないため、すこし長めに4㎝残して終了する。

改めると、序盤から中盤にかかるナッティーな甘さは別格。
やや長めに残して嗜められれば、この葉巻は甘味・馥郁なアロマ・口腔の余韻どれをとってもお美事な一本。