シガーレビュー(レビュアー:S)

ダビドフ No.2
1本3390円。152㎜。喫煙時間45分。

  • トップ
非常に甘いナッティーさが口腔に満ちる。
口で揉むと甘さが際立ち、次にクリーミーな湿土、暖かい樹木の木肌、浅いロースト感、焙煎系のコクを孕んだ濃い酸味、遠くに小ぶりな花のアロマ。
ジノ、グリフィンに近いトップの軽快で爽やかなニュアンス。

  • トップ・ボトム~プレ・ミドル
紫煙に潤い高い沃土のアロマを見る。
モンテクリストのしっかりとした土感を高くして、やや上品に仕上げたような味わい。
爽快ながらわずかに力強さを感じられる点で、他のダビドフ・ファミリーのトップにある「軽すぎる」感じは薄れる。
香りが見事に美しい。
花ざかりの森を吹き抜けてゆく春の涼やかな風を身体全体で受けるように潔く、穀物の甘味を口腔にたらふく感じる。
余韻は長く、舌の上に暫く横たわる。

  • ミドル
ビトラの割にこの辺りでも喫味に強さは感じない、至ってミルキーな喫感。
香りにややウッディな酸味が強まり、舌の横腹にしっとりした渋味も出始める。
ここまでの印象としては、(ジノよりは)グリフィンのプロフィールに濃密さと甘味を足したような感じ、かな。
同じく上品で香り高く爽快(だからこそ物足りない人が居そうなのも頷ける)という感じ。

  • ミドル・ボトム~ラスト
天然の樹木香、風に乗って来る果樹園の馥郁な芳香、浅く煎った珈琲豆から甘味だけ抽出したようなニュアンス、ウイスキーに感じるような純穀物、杉の皮、たっぷりと水分を摂った土の味わい、遠くに朝の焚火と、甘い湯葉、香木の欠片。

  • ラスト・ボトム
沢山の微々なニュアンスが相まって全体の喫味を構成している点は分かるが、分解するのは難儀なほどのブレンド性を感じる。
素晴らしく整った喫味で、この辺りに来ても隙がない。
爽快な点で朝に合い、癒しを与える余韻の点で昼間にも夕にも、そして上品に響きわたる濃密な味わいの点で夜にすら合うと思う。
時間帯はこの葉巻には関係ない。

恐ろしいほどのバランスと、恐ろしく多い喫味の中のニュアンス。
素晴らしい!!!
残り2.5㎝で惜しみながら終える。