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シガーレビュー(レビュアー:S)

ロメオYジュリエッタ セドロスデラックスNo.3
お譲り品。129㎜。喫煙時間45分。

  • トップ~トップ・ボトム
珈琲のロースト感、あっさりとしたコクを感じるライトな苦味と酸味のある1stドロー。
ほのかに花のアロマも紫煙に含まれて、喫味のニュアンスには確かにナッティ&ウッディネスな甘味もうっとりするほど感じられる。
ニュアンスは感じられ易い順列で、

①エスプレッソ様の濃密な苦味と深いコク
②ライトなナッティの甘さ
③ウッディネスかつライト、かつフルーティさを思わせる酸味
④樹木系統の広い幅を持った高いアロマ
⑤花の鮮烈なアロマ、果実皮の渋味
⑥余韻として再度ウッディな酸味とほのかな渋味

といったところか。ライトな喫感はアップマンらしさを感じるし、一方で樹林の葉庇に陽ざかりが差し込むような穏やかさは、エルレイデルムンドのレディーチックな叙情さにも通ずる。
花のロメオ、この時点では、ニュアンスが豊富でステータスのバランスが極めて良く、その特徴がハバノスのライト層を敷衍している。

  • プレ・ミドル~ミドル
透き通るようなクリアな(決してエアリーとは区別されたい)酸味は、さすがの強弱加減である。
花のアロマティックな部分やナッティのメロウな甘さをしっかりと際立たせながら、この酸味を通過することによって、より喫味の先頭にあるそれらを余韻に覚えさせる。
つまり、酸味がなければ、ただ甘くただ香りの高い劣化版ウニコスのように見えてしまうところを、喫味を軽い酸味が締め上げることでキリッとした独自のブレンドに仕上がっている。
渋味と苦味も、大きく主張せず、おおらかに屹立する樹木の印象を妨げない。ニュアンスはミドルに入って、これといって大きな動きはない。
変わらずナッティ&ウッディネスで、紫煙が孕む花の馥郁なアロマとまぐわう事で、より清廉な喫味を実感させる。
ボディはライト-ミディアム。強燃焼で、やや木と土の苦味が余韻に強く残るようになるが、それも一興。
爽やかにchampagneとmariageしてみるのも面白い。

  • ミドル・ボトム
この辺りから、爽やかな喫味の後尾に、しっとりと木の苦味と渋味(アストランジェント)が舌先に響くようになって来る。
余韻にわずかなペッパー感もある。
ここでクールスモーキングで優しくゆっくり吸い込んで上げると、正しく「花のロメオ」が姿を顕現させる。特に鼻腔から抜ける際に高く鐘のように響く花と木のアロマは格別である。

  • プレ・ラスト
喫味はシルキー(滑らか)というよりは円やかで、口腔の中をふよふよと遊ぶように漂っては、風吹く樹林・小ぶりの花咲く花畑をイメージさせる。
紫煙を香りながら燻ると、この葉巻は良い。

  • ラスト~ラスト・ボトム
クリアな喫味はそのままで、木の旨味が少しずつ、ほんのわずかに現れる。
しっとり舌の上に浮かぶアロマの精霊が、この葉巻の美しさを謳歌している。
極ラストに来て、木のペッパー感やロースト感を帯びたほろ苦さ、花の浮ついた酸味もニュアンスとして広がっては来るものの、そのマイナスを補って余りあるアロマの勢い。

正直、このビトラでロメオということは、予想的には酸味が効いた、ウッディネスに終始して最後はロメオの旨味どかん、みたいな感じで思っていたが裏切られた。
見事にアロマティックで、このビトラ(ペティコロナ)の割にニュアンスのステータスバランスがライト、そして喫味とアロマの調和が見事に美しい。
デイリーとして見ても全く遜色ないと思う。
チャーチル系以外ではロメオの上位に入るビトラ。

堪能して残り3㎝で終える。