シガーレビュー(レビュアー:S)

ロメオ・イ・フリエタ コロニタス・エン・セドロ。
お譲り品。129㎜。喫煙時間40分(ミドル・ボトムまで)

  • トップ~トップ・ボトム
やさしいナッティの爽やかな喫味に、程よいライト&ローストのアロマが口腔を清く満たす1stドロー。
ビトラの割にしっとりまったりとした喫味で、実に柔軟性に富んだ「花のロメオ」感を強く覚える。
トップのニュアンスは、感じ取れる順に、

①爽快で非常に軽く高いナッツの甘さ
②ナッティ&ローストの濃密なコク
③やや潤い高いウッディな苦味と酸味
④ドライプルーンのほのかで淡い酸味
⑤しっとりと口内に渡るミルクの乳性
⑥⑤をさっぱり洗うドライなアーシーさ
⑦果樹ひらく森林香・花のアロマ
⑧余韻に、ウッディな高い渋味と酸味
⑨静かに花開く濃厚でアロマティックな酸味

喫味のニュアンスはおよそ上記の程度ではあるものの、やや複雑にニュアンス毎が紫煙に混ざり合い、一体化してふわりと口腔を漂い遊ぶかのよう。
強燃焼で、やや舌先に響く白胡椒様のスパイス感、エアリーなウッディの渋味と酸味、やや浅めのロースト感が長く響く。
特に、エアリーなウッディ辺りは、雑味に転じたり、喫味のバランスを崩しがちなニュアンスのため、今後のステータスに注目したい。

  • プレ・ミドル~ミドル
喫味に雑然とした渋味と酸味が強まるが、これは先刻、強燃焼した際のウッディネスなアストランジェントがステータスを大きく強めている感覚がある。
これがまだミドル・ボトムやラスト付近であれば、まだもう少し喫味の変遷のひとつとして味わい深くなりそうなものだが、まだ吸って20分経っていない。
どうしても、セドロスデルクセNo.3と比較してしまうが、シガーのニュアンスにしても、プロフィールにしても、喫味の変遷具合にしても、こちらは全くの別物である。

味わいの爽やかさは、全体の印象から若々しい草木香に感じられ始め、ウッディな渋味と酸味が喉奥に張り付くようになる。
本来は喫味のニュアンスとして余韻を締めて欲しいスパイス感は、喫味の先頭にやって来て、フローラルなアロマを殺している。
花を失ったロメオは単にウッディなニュアンスに支配され始め、非常にドライかつバーンドな渋味と苦味、酸味を高く主張する。
まるでハバノスとは思えない、紫煙に孕むフローラルだけが鼻につくような喫感である。

ミドル・ボトム。
正直、かなりペッパー感が強く舌先に触れて完喫まで厳しいものがある。
恐らくラストまで行かないので、ここでニュアンスを改めて順列に並べておく。

①ウッディネスで鮮烈ながら重たい渋味
②花木の肌をしがむような直截的な酸味
③ややドライかつアーシーな苦味と酸味
④厭に苦味を帯びたミルクの乳性
⑤低く響くレザー調の渋味と苦味
⑥余韻に再びウッディな酸味と渋味
⑦ずんと舌の腹に載るアーシーな響き

うーーーーむ、まるでハバノスの喫味、特にロメオのニュアンスとは程遠いものである。
お譲りいただいた御品を大変申し訳ないが、ラストまで行くことができない。

殊に、ウッディネスなアストランジェント(高い渋味と苦味)と花木肌様の長く高い酸味、この2つがどうしてもニュアンスの中でも強く響き、味蕾をおもむろに蹂躙する。
極トップこそ感じられたアロマがすぐに姿を消してしまったのは、実に残念極まる。

機会があれば、リベンジしたい。

残り5.5㎝残して終了する。