シガーレビュー(レビュアー:S)

POR LARRANAGA petit coronas
ポール・ララニャガ ペティコロナ。
お譲り品。129㎜。喫煙時間50分。

  • トップ
香ばしいナッティ&ローストで、やや煮詰めたカラメルを彷彿とさせる甘やかに秀でたニュアンスがシルキーに口腔にたっぷり弾ける1stドロー。
感じ取られるニュアンスは、順列的に、

①非常に香ばしい浅煎りの豊かなコクを感じるナッティ&ローストの甘やかさ
②透き通った花のようなウッディネスの酸味
③濃いウッディ&アーシーのほろ苦さ
④若干のカカオ的な舌に残る酸味と甘味
⑤若い枝を焚くような鮮烈な渋味が少し
⑥しっかりと鼻腔をくすぐる甘やかなナッツのロースト&フローラル
⑦余韻に舌先に残る僅かな清いペッパー感
⑧甘やかな喫味をすっきりと締める若木の渋味、その清らかでじんわり響くニュアンスが見事

その他、シルキーなロースト感の中には、樹脂蜜で固められた一輪の花、甘やかなシダーウッド、ドライマンゴー、林檎の皮、シルクのように調えられたファーレザー。

トップは透き通って香ばしいながらも、ウッディネスなニュアンスをたっぷりと含んだプロフィールが何とも言えぬ均衡を保っており、涼やかな印象を与えてくれる。
このビトラの割に強まった喫味の感覚はなく、スムースな味わいは見事である。

  • トップ・ボトム
紫煙に高い焚火のアロマが強まって来る。
麦や稲に炎を与えるような、穀物の最期を清らかにイメージさせる風合いが鼻腔をよぎる。
喫味のニュアンスは、ややナッツのコクが強さを増して、しっかりと舌の先を撃つウッディネスなペッパー感がある。

  • プレ・ミドル~ミドル
味わいのニュアンスに、ウッディネスの淡い渋味と雑味が感じ取られるようになり、この点にはいただけない印象を感じる。
木のニュアンスから甘やかさが抜けて天然の渋味と酸味を深々と舌に感じるようになって、そのニュアンスを後からカバーするように静かなアーシーさがこれを調えにかかっている。
ただ、味わいを追えば追うほど、ニュアンスが体勢を崩してその辺りにばらけ始め、纏まりはなくなり、ニュアンスの相互間隔に雑味の高まりを感じる。

  • ミドル・ボトム~ラスト・ボトム
木の渋味がやや抜けてニュアンスの重みはなくなるものの、むしろそこに残るものがエアリーで特にニュアンス的に好転するわけではない。
白胡椒様のペッパーは舌の先から中央にかけてやや辛くなり、口腔に残るウッディネスな酸味と、アーシーさを伴った苦味は増している。
ボディはミディアム程度まで来ていると思う。
すっきりとしたトップの甘やかで涼やかな喫味から、ややどっしり感のある苦やかなミドル~ラストである。

やや長めに残して、3.5㎝で終える。