※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

シガーレビュー(レビュアー:S)

TRINIDAD Coloniales
トリニダッド コロニアレス。
1本3670円。132㎜。喫煙時間65分。

  • トップ~トップ・ボトム
濃縮されたナッティ&ローストの濃厚な一顆がドカンと弾け咲くように口腔に炸裂する1stドロー。
まさにトリニダッドのブランドプロフィールを裏切らない、レジェス(にあっさりとした甘やかな果実様のニュアンスを垂らした)上位版といったところか。

ニュアンスを感じ取られる順列にまとめると、

①まず、密度の高いコクを具えた、麗しさを伴う濃厚なナッティ&ローストのドルチェ感
②花の蜜に舌先を触れるような甘やかさ
③ややウッディネスの高い酸味
④しっとりと舌全体を包み込む木の渋味
⑤再度、エスプレッソを彷彿させる心地よいロースティ
⑥ローストを抑えるように、軟らかなナッツのとろんとした甘み
⑦余韻として、口腔内膜に残留するローストの香ばしい苦味と酸味
⑧上記濃厚なニュアンスのステータスを控えめに締める、仕上げの淡いコクと渋味

上記の他に、印象的な面では、シルキーに香る土の乳性、蘭籠に飾られた花ざかりの花々、極めて淡く調えられたドライプルーン、美しく装飾を施された貴賓のエンパイア・ドレス、深淵に響く真鍮の鐘の音色。

トップの時点では、甘やかでコクの濃厚なトリニダッドらしい喫味に、これをより華やかに見立てる数々のアロマとAdditionを与えられて、見事なまでに豪奢な仕様に仕上がっている印象を持つ。

  • プレ・ミドル~ミドル
この辺りでは、コクや渋味等の強みあるニュアンスが抑えられて、気持ちの良い清冽な印象を抱く、シルキーなロースト的甘やかさ・花々を焚くフローラルなアロマ・繊細なナッティの酸味などのAssistantflowが喫味の枢軸になる。
すなわち、シルキーやクリーミーに近い喫感のレベルをゆっくりと静かに上げながら、dressyなプロフィールを強める。
甘やかなシダー、時折感じる優雅なレザー、深く屈んだgrain。
そして、トリニダッドの特徴である「ミドル時点の旨味感」も高まりを見せる。

  • ラスト・ボトム~プレ・ラスト
甘やかなウッディネス&ナッティの旨味が汪溢する。
この辺りではニュアンスを個別に感じ取るよりも、ほぼ一体化して感じられる極シルキーかつ極Solemnityな喫味を、口腔一杯に満たしながら(或いは口内に優しく揉みながら)味わいに浸り、そこから多様な印象を受けるのが、より好ましいと思う。
例えば、秋空をゆく桃色の雲の群れ、麗しい女性のDecorativeなドレスのそよ風に揺れるそのフレア・フィン(謂わばドレスの裾のことです)、欄干から見下ろす旧市街の色彩、finaleに近づいてゆく歌劇の刹那の静まり…この葉巻が僕に見せる光景である。

  • ラスト~ラスト・ボトム
無論、旨味のニュアンスはトリニダッドだけあって強まるものの、ヴィジアのようにその濃厚さを持て余すわけではなく、至ってシルキーでSpoiled。
どこまでも喫えてしまう葉巻というのが、こういう一本だなぁ、と思う。

女性の煌びやかなドレスの揺らめき、優麗に地平線へと姿を忍ばせる日輪のその揺蕩い、森林に轟々と燃える一本の大樹。

あらゆるimaginationがあなたに訪れる素晴らしい一本です。
是非、ご賞味あれ。

残り2.5㎝で終える。