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現部稲荷SS

んー・・・あー、あー。 (ボンッ) てすてす・・・よし。


こゃーん! ばんは、今回も始まりました現部情報発信局。お相手は私、狐巫女のトウカちゃんです♪

今日も張り切って現部の魅力をみんなに伝えちゃうぞー。

      • はい、ここまで。今日のタイトルコールは『現部の杜環境保全委員会』の役員さんが考えてくれました。

なんかラジオっぽくない? お役所のおじさんが考えたって感じがするよね。

あー、でも前回の『トウカちゃんファンクラブ9号』さんのキモイのよりはましかなー、うん。

そんな感じでこんなタイトルコールをして欲しいっていうのをメールで募集してるよー、タイトルも自由。



さて、委員会の人から渡されたパンフレットの紹介は後にして、と。まずはいつもの行っちゃ……

(イナリちゃん、ちょっといいかしら?)

うわぁぁああ!? 母様! なんで勝手に部屋に入ってくるの!? 生だったら事故だよ事故!!

(あら、ごめんなさい。おばあさまがイナリちゃんにお使いをお願いしたいって)

婆様が? ……面倒なのは嫌よ? あとちょっと離れて、母様の声が入っちゃうから。

うん、うん、婆様のお友達の手伝い? 名前は? にのまえさん・・・聞いたことない神様ね。

妖怪退治でしょ? 婆様が自分で行けばいいじゃない。 場所は……都会のほうの学校?

交通費は? うん、お駄賃も前払いするって? やる! 行く! いつ! ・・・今から!?



                               2016年3月27日 未公開動画より

希望崎学園 合宿委員会SS


※SSです。勝手に合宿の設定を作ってしまいましたが、ここだけで設定が消滅しても構いませんし、使う方がいたらご自由にお使い下さい。以下本文


希望崎学園、生徒会室。
現在、この部屋は次のハルマゲドンの為に生徒会陣営が貸し切っている。本来の生徒会役員はこれからしばらくこの部屋を使うことができない。
これは希望崎学園の生徒手帳にも書いてあり、生徒には知らない者が無い校則だ。

本来生徒会役員でない者も、伝統に則り一時的に生徒会役員と同等の権利を得、元来生徒会だった者たちは一時的にその任を外される。
番長陣営でも同じような事が行われていた。本来の番長グループは番長小屋での集会をハルマゲドンまでの短期間は禁止される。

どうしても期間中に生徒会室や番長小屋を使いたければ、ハルマゲドンに参加するしかない。一部の血が好きな人間はそれを口実にこの殺害合戦に参加することもある。

ハルマゲドンとは無関係の生徒には、権利の侵害と受け取る者もいるかもしれない。しかし、これは回避不能となった闘いを公平な形で始め、公平な形で終わらせるために決められた厳然とした校則(ルール)なのだ。

ハルマゲドンの日時まで、基本的に暗殺や奇襲は禁じられてはいる。しかし以前、隠密性に優れた魔人が個人的に暗殺を行い、ハルマゲドンの後でそれが白日の下に晒された事件があった。
その魔人は処刑されたが、この暗殺問題を受けて、新たな校則が取り決められた。最初のハルマゲドン以来、強固な砦として増築が重ねられた生徒会室と番長小屋を宿として用いるというものだ。
これが、ハルマゲドン前の味方陣営内での『お泊り合宿』が正式に校則として認められた経緯である。

味方内の絆を深め、安全な拠点を確保しながら、自分達で自分達の命を守る。この体験がハルマゲドンでの公正さを保ち、泥試合を防ぐのだ。

さて、ここから先はこの短い合宿の間に起きた、死に向かう若者達の話を書いて行こうと思う。
彼らの中にはハルマゲドン後にその姿を見られなくなる者も多くいるだろう。それでも、そこに人生が存在していた事を記し、短い人生の中の一端だけでも残す事が出来れば幸いである。

この記録を、第十一次ハルマゲドンに臨む者達捧げる。
彼らには、出来るならば生還を、出来ないならば満足出来る形での死を迎えて欲しい。
避け得ぬ戦となってしまったが、どうか何らかの解決を迎え、次の戦火を防ぐ糧になればと思っている。


希望崎学園 合宿委員会 記録係

希望崎学園 合宿委員会SS2


遠い雲と地平線の間で雷が鳴り響き、暗い灰色の流れ続ける空は、これでもかと言うほどに大粒の雨を降らせていた。

雨が窓を叩きつける音を聞きながら、彼らは会話もせずぼうっと外の景色を覗いていた。明るい都会の夜の空は、雲の形と動きを強調し、その隙間から時々様子を見せる稲光と轟音は静寂な雰囲気には程遠い。

彼らは第十一次ハルマゲドンに参加する生徒会陣営の戦士達である。それぞれが何らかの想いを胸にこの闘いに挑んでいるが、昨日までの他人との会話はどうも弾まない。
無理に場を盛り上げようとした狐巫女の現部は、話のオチが雷に阻まれてウケを取ることが出来ず、話の続きを聞こうとする者も間に恵まれなかったので、この話は立ち消えた。

時間も遅くなり、新たな話題を探すのも面倒になった頃の事だった。

落ちる者がいないかと屋上を見守っていた鉄血が、校庭に人影を見つけたのだ。その人影は豪雨を物ともせず、小さな身体で大きな刀を振るっていた。
キラリとその刀身が光って見える。刃はやはり金属製だろうか。遠くには雷が鳴っているのに危ない、それにこんな雨の中、それも夜にあんなに小さい子が1人で希望崎の校庭にいる。

言わずもがな自殺行為である。校則が定められ、生徒会長やボランティアで警護や不審者退治を行う部活や委員会によって、学園内の犯罪は減少傾向にあったが、それも怪魔の出現前の話。

今の希望崎は昔の戦闘破壊学園の名を取り戻しつつある。繰り返される暴力、薬物などの犯罪行為の多発というモラルの低下は生徒会の支配力が失われた事を学園中に感じさせ、番長グループの仁義も通らない物となっていることは一目瞭然であった。
お互いの不信感を拭いきれず、学園崩壊の責任を押し付けあって生まれた衝突がそれぞれの陣営の名前を借りた魔人達の代理戦争ハルマゲドンへと発展したのは悲劇という他ない。

このような状況下にあって、希望崎学園の夜は非常に危険なものになっていた。毎日のように出席簿からは生徒の名前が消えていく。それが当たり前になっていた。

いくら武器を持っていようと、怪魔や悪の力を持て余す魔人にとって幼女というものは格好の餌食であろう。
鉄血はそう考え、ある意味自殺行為を図っている彼女の下へと飛び降りた。
自殺者の元へ行くのに一切の邪魔を受けない彼の能力が発動し、彼は校庭の真ん中へと着地していた。
拳を握りしめ、幼女の頬を打たんと腕を振り上げた所、周囲を怪魔に囲まれていることに気付き腕を下ろす。

「はあ…儂1人で十分というに、どうして来たのじゃ…」

その落ち着き払った声は産声を上げて10年も経たないような童に出せる物ではない。彼女はドッグミサイル師範代、生徒会陣営としてハルマゲドンに参加する1人である。鉄血の姿を殆ど認めず、怪魔の1匹に斬撃を入れるとすぐに刀を引き抜き、次の1匹を突き刺す。
その素早さに見とれながら、鉄血も怪魔退治に加勢した。怪魔が間接的に原因した自殺が増えていることを彼は知っている。放って置くわけにはいかない。

拳が怪魔の身体にめり込み、生暖かい汁が噴き出すのが見えた。それは雨で洗い流されながらも、嫌悪感の湧く匂いを残していった。校庭が怪魔の体液でドロドロになった頃には、怪魔の姿は無かった。
稲妻が校庭を照らす。怪魔と闘っていた2人はお互いの姿を一瞬の光の中で認識し、戦士としての畏敬が自然と湧き上がっていた。

「やるな、アンタ。でも雷の中で刀は危ないぜ?自殺行為だ」

鉄血はドッグミサイルの手に握られた獲物を指差した。

「心配無用じゃ。このプラズマ溶断刀の表面は特殊な合成樹脂とカーボンナノチューブでコーティングしてあるからのう。熱や電気には強いんじゃ」

ケラケラと笑って剣を見せびらかす幼女を見て、鉄血は暗い景色の中でも、なんだか明るくなれる気がした。

「俺は鉄血 殴拿。怪魔をやっつけるっつーなら一緒にやろうぜ?」

ドッグミサイルは彼をじっと見つめた。いつの間にか冷静な表情になっている。鉄血が軽く気圧されていると、やっと彼女は口を開いた。

「それは別に良いがの…お主が今校舎にいるというのは大方まるはげどんに参加しているのではないか?生徒や教師の顔はある程度知っているがお主のことは初めて見る。何をしに来たんじゃ」

青眼の型に刀を構え、刀身の先のプラズマがバチリと音を立てる。本気かどうかは分からない、しかし、本気で話さなくてはならないと鉄血は感じた。

「最近希望崎学園で自殺が相次いでいるって聞いたから来た。生徒会の支配力が弱まって困ってるって言ってたから味方してる。悪いか?」

ドッグミサイル師範代はニヤリと笑い刀を下げた。

「儂が生徒会陣営での参加で良かったのう。番長グループの人間ならここで切っておったぞ?」

そして振り向いて刀の峰でその場にあった異物を叩いた。

「お前もじゃ」

びくりと異物が動いた。鉄血は暗闇でよく見えず、それが怪魔だと勘違いする所だったが、よく見ればそれはバケツであった。

「先生、いぢめる?」

中からボソボソと声が聞こえるが、雨に掻き消えてその殆どは耳に入らない。

「儂は助けに入っただけじゃろうが!元はと言えばお前が怪魔に囲まれていたから…!」

そう、ポリバケツの中にいる少女、通称ポリバケツちゃんがその被害者オーラで怪魔を集めてしまった為にドッグミサイル師範代は雨の中刀を振るって怪魔を退治していたのだった。
ポリバケツちゃんは雰囲気の暗い生徒会室に居続けるのに耐えられず、校庭の隅で眠っていた所、怪魔の群れに囲まれていたとのことだった。

「そりゃあ危ねえなあ!でももう大丈夫だぜ、俺がいる」

鉄血が上腕二頭筋に力を入れて力瘤を作り、その大きさを見せつける。夜だし、そもそもバケツの中にいるポリバケツちゃんには全く見えていなかったが、その場の雰囲気が柔らかくなっていくのが分かった。

「俺達三人とも生徒会陣営みたいだし、取り敢えず帰ろうぜ。心配されてるかは分かんないけど」

鉄血の意見に賛成し、校舎の中に入った三人は、身体が雨で濡れていることに気が付き、更衣室で着替えてから生徒会室に戻ることにした。パジャマを着て生徒会室に戻ると、三人の打ち解けた様子とパジャマが目を引き、我慢できなくなった黄金沢が声を上げた。

「鉄血とかいう奴!お前ずるいぞ!女子2人とどこで何してきたんだ!」

その声が引き金となり、他の仲間達も彼等に詰め寄る。本当の事を言っても納得せず、下世話な話に持って行きたがる者がいるので、どうしても騒がしくなる。
そういえば深夜だったと気がつく者もいたが、アドレナリンに満ちるこの時間に寝ようと言い出す者は誰もいない。
斬井と来留間はいつの間にか寝ていたが。

とにかく、合宿の醍醐味である夜更かしトークが始まり、会合して初めて皆が安心して話を出来た。
最終的には男女で別れることも無く、生徒会室に布団を敷いて電気を消したまま話が続いた。
雨音が強まっていくにつれて会話は途切れていく。
最後に言葉を発したのが誰かは定かで無い。
やがてイビキと寝息と雨音と、偶に聞こえる雷鳴だけが部屋を満たした。
数日後のハルマゲドンでは何人か、もしくは全員が死ぬことになるだろう。誰もが頭では理解していたが、この時の皆の顔は、怪魔が現れる前の学校生活を送る者達を象徴するような、安心しきった顔つきだった。それはまるで、皆が夢の中で、戦いの終わった未来を見ているようだった。

ドッグミサイル師範代は目を瞑ること無くその光景を見ていた。仮にも教師、警護の役目を果たすのは彼女だ。
戦が終わった後に、このような風景を又見たい。そう少しだけ思いながら、外の音に耳を傾けるのだった。

【第一夜終】

時間アウトの合宿委員SS


前日とは打って変わって、希望崎学園上空は春らしい青さと爽やかさを見せていた。桜の花弁が空高くを舞い、千里先まで流れていくのが見通せる。
怪魔も暫く出てくる様子が無かったので、生徒会陣営一同は、校庭でレクリエーションを行うことにした。斬井とドッグミサイル師範代は寝ており、鉄血は屋上へ自殺防止に行ってしまったが。

体力にばらつきがあり過ぎる魔人達の宴だ。スポーツでは上手く進行できないだろうということで、花見が行われることとなった。
風邪と雨と血飛沫と怪魔の体液が桜を散らしているが、それでも全然楽しむことはできる。
それぞれが黄金沢の振舞ったスイカジュースと持ち込まれた菓子や弁当を口に運び、談笑を行う。

「良い画だ!これは次作も最高の出来となる!」

倉井は一 九がスイカジュースを飲む場面を専属カメラマンに超ズームで撮影させていた。

「ふふふ…女優っていうのも悪く「同じ狐娘として負けるわけには行かないわ、知名度も欲しいし私を撮りなさい!」

現部が画面に入り込む。背景のポリバケツちゃんや来留間の存在も忘れてはいけない!
盾石も桜の向こうでBGMとなる歌を歌っている。

「良い歌だ…エンディングに起用しようか」

名監督の映画に映ろうと一気にその場が騒がしくなる。

「お前は行かないのか?」

漸斬がコンテス=パラティンに声をかける。彼はカメラの視線を避けるようだった。

「えー…私は九さん程美しくは無いですし、映画を撮るためににハルマゲドンに参加した訳ではないので」

「だが先程から、映りに行きたがっているようにしか見えんぞ?」

「あー…では行ってきます」

コンテスは変装用の伊達眼鏡をかけて九達の元へ向かう。20m程の距離しかなかったが、そこには1人障害が立ちはだかっていた。ご存知、メガ沢 グラス之助である。

「メガネ許すまじ!伊達眼鏡ぇ?メガネを付けて格好良く、又は可愛くなれるとでも信じているのか愚か者共!目を覚ましてやるわ!」

名前がメガネメガネしてる癖にメガネを恨むこの魔人は、懐からサングラスを取り出し、コンテスの伊達眼鏡の上にそのレンズを重ねた。

「ウ"シャ"あ"あ"ア"ッッッ"!!!」

そこには、全身から紫色の瘴気を発する生命体が誕生していた。メガ沢の『眼鏡を外した君はすごく綺麗だよ…』とコンテス=パラティンの『無素』の相乗効果だ。

その怪物は三つの眼孔から二百の色とりどりの瞳を覗かせ、ロープのような体毛を持ち、身体中を外骨格で覆い、口からは鍾乳洞のような不規則な歯を生やしていた。


「「「「ギャアアアア!!!」」」」
「「ヒャッホウ!」」

その場は大勢の悲鳴と約2人の歓喜の声で満たされた。
喜んでいるのは倉井と黄金沢である。黄金沢の鋭敏な嗅覚は、誰かが失禁していたことを察知していた。

「倉井さん倉井さん!誰かが失禁したっぽいけど、その場面は撮ったか!?この男女比からして多分女だろ!?」

「バッチリだよ、命乞い君のだけどね」

「チクショウ!!」

一気にテンションを落とす黄金沢を他所に倉井はカメラマンに怪物の姿を撮らせる。怪物の汗腺から分泌された溶解液が、雨竜院の制服を溶かした。

「いやあ!夕ちゃんが」

股間から覗くそのナニにどのような反応をすれば良いのか、誰も思いつかなかった。

騒ぎはより大きくなる。寝ていた者達も起きたようだ。怪魔や番長陣営にも聞こえているだろうか。
最後の桜、最後の会話、最後の笑い。
死は目前へと迫っている。
花見はそれを忘れるためか、それとも全員が日常に帰るためか。どちらも想像に難くない。
どちらでも良い、ただ、生きて帰った者はこの日をきっと忘れない。今撮っている映画も世にでるかもしれない。
それが、少しでも世を変えることが出来る物になることを信じて。

【第2日終】