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第11次ダンゲロス プロローグ



貴方は怪魔を知っているだろうか?


例えば今まで仲が良かった友達の態度が豹変した。

例えば虫も殺さないような人が見ず知らずの人を殴り殺していた。

例えば何となく学園内の空気がギスギスし始めていた。

例えばいつものように山乃端一人が殺されていた。


そんな不穏な出来事は怪魔によるものなのかもしれない。

怪魔とは人に取り憑き、様々な悪事をしでかす妖怪である。


例えば学校や仕事に出かけようとして寝過ごしてしまったり。

例えば疑いをかけていた相手を特に描写もなく全面的に信用していたり。

例えば妖怪をコレクションしていたと思っていたらいつの間にか三国志だったり。

例えば第9次を2017年にやったはずなのに第10次は2015年だったり。


そんな様々な不可解な出来事は全て怪魔のせいなのかもしれない……。


気を付けた方がいい。

もしかしたら怪魔がもう貴方の後ろに迫っているのかもしれないのだから……。

SS【牧草月アルジーヌの能力『倶楽部の女王』について質問です(前編)】


  • この能力の対象は味方のみでしょうか、敵味方無差別でしょうか。敵味方無差別であった場合、転校生も対象になりますか。
  • ステータス異常の単発効果と書かれている意味は、効果時間が永続で、術師死亡時非解除、付与対象死亡時非解除であると考えて良いですか。
  • この能力によって与えられたステータス異常は、結界マスに入った場合やエスナやいてつくはどうで解除されるという理解でよろしいでしょうか。
  • 体力や精神の数値変更も、ステータス異常が解除されれば元に戻ると考えてよろしいですか。
  • FSが変化した場合、そのキャラクターの能力発動率は変化しますか。
  • 別の効果で能力値が変化していた場合、この能力との相互作用はどうなるのか教えてください。例えば、2ターンの間攻撃に+1の修正を受けているキャラクターが、9:衿串等を得て「攻撃が0になる」場合どうなりますか。また、リーダーボーナスによる修正がどのようになるのかも教えてください。
  • 24:裸繰埜(味方死亡時の精神減少の対象にならない)とは、「ステータス異常裸繰埜を持つキャラクターは、周囲で同陣営のキャラクターが死亡しても精神減少を受けない」という意味ですか。
  • 25:口舌院(精神攻撃の対象にならない)を持つキャラクター以外が能力範囲内にいない状態で精神攻撃能力を使用した場合、対象不正による不発(能力休みなし)となるのでしょうか。それとも、発動に成功した場合は精神攻撃失敗により能力休みとなるのでしょうか。
  • 26:雨竜院(3マス以上を範囲とする能力の対象にならない)について、「3マス以上を範囲とする」の定義がわかりません。「隣接1マス」の範囲には5マスが含まれるので無効化されるのでしょうか。あるいは「周囲2マスの範囲外であるMAP上のマスを対象とできる能力」を無効化するのでしょうか。雨竜院に対して該当する能力を使用した場合、発動失敗になりますか、発動成功して効果が現れないことになりますか。
  • 「事前に指定した」ステータスやフレーバーを参照する効果がありますが、これは能力発動時にステータス第一候補と第二候補とフレーバー1つを指定するのでしょうか。また、指定しなかった場合、指定ステータスはランダム、指定フレーバーについては“なにもなし”であるフレーバーが付与されると考えてよろしいでしょうか。指定ステータスは、同じステータスを重複して選択可能でしょうか。
  • 40:転校生を得たキャラクターは、転校生しか対象にできない能力の対象となり、転校生には効かない能力は無効となりますか。
  • 転校生やリーダーが46:アキビンを得た場合は発生DPが倍の4DP、敵リーダーに倒されたら更に倍の8DPが発生しますか。同様に、47:勇者などの発生獲得DP変動効果は全て乗算されると考えてよろしいですか。

(つづく)

SS【牧草月アルジーヌの能力『倶楽部の女王』について質問です(後編)】


  • 51:園芸部(敵殺害時、精神減少-2)について、表現が不明確です。敵殺害時に発生する精神減少が、通常の1点ではなく2点になると考えてよろしいでしょうか。また、この効果は「凄惨な死」と重複して3点減少になりますか。
  • 60:男装、61:女装(行動提出時に宣言することで、1ターンの間、性別が男性/女性になる) について、宣言タイミングは行動提出の任意の箇所で良いですか。
  • 62:魔法少女など、付与対象に性別等の制約がある効果について、付与対象が制約を満たしてなかった場合の挙動を教えてください。付与されずダイスを振り直す、ステータス異常のみ付与されるが効果は発揮されず後で制約を満たした場合には効果が発揮される、ステータス異常の付与が為されず特に何も起こらない、の3通りがひとまず考えられます。また、これは性別制約なので転校生には無効ですか。
  • 65:ビッチ(特殊能力射程+1)について、同マス対象能力の射程はどうなりますか。
  • 68:コミュ能力者(双陣営の味方陣営となる)※両陣営が操作権を持ち、どちらに殺されてもDPを発生する。これは、転校生陣営には属さないということで良いですよね。味方対象能力も敵陣営対象能力も受ける、を得たキャラクターは生徒会フェイズと番長Gフェイズの2回行動できるということでよろしいでしょうか。その場合、能力休みは能力発動ターンから数えて2ターンで変わりないでしょうか。転校生によるターゲット選定の際には、どちらの陣営から選ぶ際も候補になるということでよろしいですか。死亡制約の能力を発動した場合は、能力発動の行動提出を行った反対側の陣営にDPが入りますか。対象制約が「味方陣営のキャラクターは対象にできない」のようにネガティブな表現の能力はこのキャラを対象に選べないということで良いですか。このキャラクターが死亡した場合は両陣営で精神減少が発生しますか。
  • 転校生がコミュ能力者や69:ロシアのスパイとなった場合はどうなりますか。
  • 70:忍者(現在位置がwikiに反映されなくなる)の行動提出は秘匿されず普通に提出しますか。今回のキャンペーンでは、行動提出はwiki上に記載されますか。記載される場合、忍者の行動提出を掲載することは現在位置をwikiに掲載することにあたらないでしょうか。
  • 71:探偵(翌ターン、思考時間5分間延長)の翌ターンとは、探偵が付与された次のターンのみ、ということですか。思考時間が延長されるのは探偵が所属する陣営だけですか。敵陣営のキャラクターに探偵が付与された場合、思考時間が延びるのは付与された次のターンの敵陣営フェイズ、付与された次の敵陣営フェイズ、付与された次の次の敵陣営フェイズのいずれですか。
  • 74:百合、75:薔薇、76:赤蝮について、発動率上昇を得るためには同マスに自分自身以外で条件を満たしたキャラクターが存在する必要があるということですか。条件を満たすためのキャラクターは、敵陣営のキャラでもよろしいですか。
  • 76:赤蝮(同マスに処女がいる場合発動率+20%)の対象について、該当するキャラクターを教えてください。検索したところ設定に「処女」という文字列が記されたキャラクターは存在しません。また、赤蝮という名称から考えると男性についても処女かどうかの判断が必要だと考えます。小説版においては必須項目で処女かどうかを選択するルールになっていることから判断すると、ダンゲロスにおいて処女なのか非処女なのかはキャラクターのパーソナリティーを決定付ける非常に重要な要素であると考えられます。可能な限り多くのプレイヤーが納得できる判断を期待しております。本件については、キャンペーン終了後に何らかのコメントをさせていただく場合があります。
  • フレーバーのみの効果によって対象制約を満たすことは可能ですか。例えば、指定フレーバーとして「女性」を選択して100が出た場合、女性のみに有効な能力の対象となりますか。「女性」を指定することが不可能ならば、フレーバーとして指定できない条件にはどのようなものがあるのか、全部挙げるのは難しいと思いますので例示願います。
  • フレーバーのみの効果である「ショタ」「ロリ」「ヒロイン」については性別とは無関係ですか。

(おわり)
※これはSSなので、GKさんは答えなくて良いです


幼女神兵・キョウカ プロローグSS


爽やかな春風が、境内に桜の花を舞い散らす。
東京の空は澄んだ青。
青の中をゆっくりと飛ぶ航空機に兵装はなく、機内には戦争とは無縁の民間人がぎっしりと乗っている。
天下泰平、此の佳き春の日、桜吹雪は陽気に舞い踊る。
もし貴方に霊感が無いのなら、それは幸いである。

境内に、おびただしい数の霊魂が東京ビッグサイトも裸足で逃げ出す高密度でひしめいている。
その数、二百万以上。
桜吹雪の花弁よりもなお多く、響き渡るラップ音はFSDさながらにドープだ。
そして、その全てが神クラスの英霊である。
これほどの神々が集う様は、神在月の出雲大社にでも行かねばなかなか見られるものではない。
霊感の高い者がこの光景を見れば、即座にSAN値が爆裂霧散して狂人さんチームに配置換え間違いなしだ。

少女が独り、東向きに建てられた大鳥居をくぐって現れた。
身の丈は百三十糎足らず。
周囲に家族の姿は見当たらない。
桜花の柄が大きくプリントされた、可愛らしい白いワンピース。
いかな泰平の世と言えども、斯様に幼き少女が独りで出歩くのは危険なのではないだろうか。
小さな少女には不似合いに感じられる武骨な皮のブーツ。
読者のみなさまの中には、そのブーツが旧帝国陸軍の支給品と同型の小児サイズであることに気付いた方もいらっしゃるかもしれない。
桜の盛りは過ぎ、境内に彼女以外の生者は数えるほどしか存在しなかった。
皇居に程近い都心に位置するこの神社に、これほど人が少ないのは珍しいことである。
ゆえに、少女は先ほど危ない目に遇ったばかりだった。

ズドン!

少女の遥か後方、駐車場の隅に停められていたミニバンが爆発し、黒い煙を上げた。
この爆発は慈悲である。
駐車場の奥、最も人目につきにくい場所に転がる三人の瀕死の男たちは、もう暫く放置されれば絶命していたであろうから。
彼らの四肢のうち半数はあらぬ方向に折れ曲がり、残りの半数は既に千切れていたが、リハビリの頑張り次第では社会復帰も可能であろう。
まだ若い彼らの将来を奪い去るのは、少女も、その曾祖父も本意ではないのだ。
瀕死の男たちに何があったのか。
爆発を聞いて駆けつけ、彼らを発見した警官隊がそれを知るためには、破壊された彼らの顎が治癒するまで数ヵ月ほど待たなければならない。

13 名前:幼女神兵・キョウカ[] 投稿日:2016/04/15(金) 20:10:57

石畳に小さな軍靴の音を響かせながら、愉しげに少女は歩いてゆく。
少女の白いワンピースには、桜色の柄の他に数滴の小さな赤い染みがあった。
二百万の英霊はラップ音を立てるのをやめて整列し、最敬礼の姿勢を取って不動で少女と彼女に随行する霊を出迎える。
英霊たちは、その霊を一目見るために、お盆でもないのに彼岸からはるばる還ってきたのであった。
『神兵』と呼ばれし旧帝国陸軍最強の男のことを。
その強さ、正に神の如し。
相対した敵を悉くに滅殺し尽くした神兵は生涯無敗、地獄のような戦場を転戦しながらも一度たりとて戦死することなく、畳の上で親族に見守られながら大往生したのであった。
ゆえに、二百万柱を超えるどの英霊よりも華々しき武勲を上げた神兵が靖国に祀られることはなく、平凡な氏寺に丁重に埋葬されているのである。

(失敗じゃあ……神兵としたことが、なんたる無様な……)
上機嫌な曾孫のきょう花ちゃんの様子とは裏腹に、神兵は見る影もなくしょげかえっている。
(やっぱり白兵戦はいかん。恭花の綺麗な服を汚してしまった……)
きょう花ちゃんの持っている水鉄砲を依り代にして具現化した銃剣の白刃で不埒者の腕を斬り落とした時に、返り血を避け損ねたのである。
幼女神兵・キョウカの戦闘能力は、東恭花の身体能力によって大きく制限されている。
9歳、ダンゲ小学校4年生。身長129cm、体重26kg。
同年代の友達と比べてもやや小柄なきょう花ちゃんの身体に憑依して戦うので、格闘性能はせいぜい九七式中戦車チハ弐輛ぶんぐらいだ。
だから、接近戦は可能な限り避けなければならない。神兵反省。

そんな感じで神兵じいちゃんが落ち込んでるうちに、きょう花ちゃんは賽銭箱の前までたどり着いた。
首からぶら下げているお財布から取り出したのは……なんと! ご、五百円玉!?
神武以来の我が国の歴史に於ける、歴代最高額の通常流通硬貨だ!!
小学4年生の限られたお小遣いでは、ここまで来る東京メトロ代だけでも大変だというのに五百円玉!
それを惜しげもなく……投げたァーッ!!
神兵の狙撃弾の如く精密な放物線軌道で賽銭箱へと飛ぶ五百円玉。
五百円玉は、まるでそこが本来的在るべき場所であったかのように迷いなく賽銭箱へと吸い込まれていった。
それを見届けたきょう花ちゃんは目をつぶり、胸の前で両手を合わせる。
二礼。二拍手。一拝。
そして、祈りを捧げる。
(旧大戦中は、おじいちゃんが大変おせわになりました。できたら、そのうち、おじいちゃんの活やくを聞かせてくださいね)
きょう花ちゃんは、自分が生まれる少し前にこの世を去ったおじいちゃんのことが大好きだった。
だからこうして、おじいちゃんの昔のお友だちに一度挨拶をしておきたかったのだ。
なんて御先祖さま思いの良い子!
これには神兵思わず涙腺決壊です。
居並ぶ二百万を超える英霊たちも、最敬礼のままぶわっと涙を流しました。

無事に参拝が終わったので、英霊たちは最敬礼を解いて名高い神兵の元へと殺到しました。
その中には、神兵おじいちゃんが良く知った顔もいっぱいありました。
どこからともなく御神酒が取り出され、神兵を囲む二百万を超える英霊たちの酒盛りが始まりました。

――靖国で、また会おう。

そう言って別れてそれっきりだった、同期の桜たち。
自分は間違いなく戦死すると思っていた神兵でしたので、仲間と同じ所に行けなくて神兵びっくりでした。
でも、こうしてきょう花ちゃんが靖国神社に連れて来てくれたお陰で、懐かしい面々と再会することができたのです。

きょう花ちゃんには霊感がほとんどありません。
だから、空中に浮きながら楽しそうに杯をあおるおじいちゃん以外の姿は見えていません。
でも、おじいちゃんの様子から、大切な人に会えて楽しそうにしていることは分かったので、きょう花ちゃんも嬉しそうです。

戦争は、いけないこと。
もちろん、きょう花ちゃんはそのぐらい分かっています。
でも、戦争で戦った人たちが悪い人だったかと言うと、それも違うと、きょう花ちゃんは思ってます。
『神兵』と呼ばれ、たくさんの人を殺した旧帝国陸軍最強の英雄のおじいちゃん。
きょう花ちゃんは、おじいちゃんの武勇伝を聞いてカッコいいと思ったし、優しいおじいちゃんのことが大好きです。
きっとおじいちゃんは、大切なものを守るために仕方なく戦ったのだろうと思ってます。
靖国に眠る、二百万あまりの英霊たちも、みんな同じでしょう。

肘関節を極めて腕をへし折る。
銃剣の底部で顎を叩き割る。
倒れた所で膝を踏み砕く。
白刃が閃き腕を斬り落とす。
足元に具現化した対人地雷で両足を吹き飛ばす。

きょう花ちゃんは、さっき自分に憑依したおじいちゃんの戦いぶりを思い出してうっとりとしました。
おじいちゃんは本当にカッコいい!
何かを守るために戦うこと。
戦争はいけないことだけど、大切なものを守りたい気持ちは美しく、だから戦いも美しい。
きょう花ちゃんは、そう思っています。
だから、自分を守るために戦ってくれるおじいちゃんの姿が大好きです。

――パトカーと救急車が赤い光を瞬かせ、警官たちとレスキュー隊が慌ただしく動き回る駐車場の隅。
それを囲んで見守る野次馬の中に、黒い影がうごめいていた。
影たちは気付いていた。
きょう花ちゃんが、おじいちゃんの活躍を見たくて、無意識のうちに危ない目にあうような行動を取りがちなことに。
幼女神兵・キョウカ。
その武力は、ハルマゲドンを盛り上げるために役立つだろう。
影たち――怪魔たちはそう考えた。
神兵の目を盗み、ほんの少しだけ、きょう花ちゃんの心に囁くだけでいい。
(――おじいちゃんが、ハルマゲドンでカッコよく戦うのを見たくないかい?)

戦争はいけないこと。
ハルマゲドンも、いけないこと。
だけど、きょう花ちゃんは見てみたい。
おじいちゃんが戦う姿を。
神兵の武威が、次々に敵を薙ぎ倒す勇猛な光景を。

天下泰平、此の佳き春の日、桜吹雪は陽気に舞い踊る。
見上げる東京の青い空には、楽しそうにお酒を飲んでるおじいちゃん。
御先祖さま思いのきょう花ちゃんは、おじいちゃんのことが大好きです。
おじいちゃんは、そんなきょう花ちゃんのことを、心の底から大切に思っているのです。

貴方は加藤倫で『どこかで響いた銃声』をお題にして140文字SSを書いてください。

ラジオでのお題…対象:盟和・奇役


ある日加藤倫は盟和の「ヒーロー登場!」の力で呼び出されていた。

「ところでどうして私を呼んだのですか?」

「あぁ。……今ツナ缶を開けて食べようと思ったら缶切りが見つからなくてな……。
ちょっとガトリングで開けてほしk……
……嬢ちゃん?お願いだからそのガトリングを下げてくれないか?
当たると居たいだろう?……なぁ?」

どこかで響いた銃声が部屋に鳴り響いた。

(173字)


貴方は百鬼夜行逢魔で『ハッピーエンドの来ない悲恋こそ美しい』をお題にして140文字SSを書いてください。


SS もしもの未来



今まで生きてきた中で最高の気分だ。



俺の手には使い慣れた短刀が

目の前には憧れの部長がいる。

何度も…、何度も、何度も!何度もッ!

殺りたいと願った部長がいる。


「さぁ、約束通り殺りあおうか。百鬼夜行 逢魔。」

部長が俺に向かって殺意を向けてくる。

今までの殺してきたどの人物より強い殺意を向けてくる。


あぁ、そうだ。この感覚だ。

例えどちらかが必ず死ぬようなことになろうとも

俺は、俺にとっては

ハッピーエンドの来ない悲恋こそ美しい。

(206文字)


加藤倫プロローグSS 「卒業」


「うっくっ……ああ……」

深夜。
少女がベッドの上で肉体を大きく蠢かしている。
パジャマのズボンはだらしなくずり降ろされ、白い下着がむき出しとなっている。
顔は紅潮し、その口からは小さな呻き声が断続的に漏れている。

ぴちゃ……ぴちゃ……

その開かれた口からは舌が伸び、目の前のものを淫靡に嘗め回している。
昼間の彼女の顔しか知らぬものは想像も付かぬだろう。彼女が夜毎に繰り返すこの目合い。この情事を。
彼女は今、全身を持って『愛』を表現している。
目の前の金属質な肉体を持つ、彼女の想い人への『愛』を。

「ああ……ガトポちゃん……ガトポちゃあん……」

ガトポちゃん。
『ガトリング砲』の略である。


「おだやかな春です。本日、私たちはこの学年を卒業します」

壇上で、少女が卒業の答辞を読み上げている。
眼鏡を付けたその顔は凛々しく、きりっとした姿勢のまま丁寧で淀みなく文章を読み上げるその姿に出席者達の視線も穏やかなものである。
生徒会長、加藤倫。まさに卒業生代表に相応しい人物である。卒業生たちも彼女の姿を見ながら、皆めいめいにこれまでの中学生活に思いを馳せている。
もっとも、ただ一点。
その生徒会長の背中に担がれたガトリング砲だけは、この学校に通っていたものでなければ大きな違和感を覚えただろうが。


「教職員の皆さん。この三年間、本当にありがとうございました。私たちは先生方から教えられた大切なこと……」

「やめろ、能書きはいい!!」

加藤倫の答辞が先生方へのお礼の言葉へと差し掛かった瞬間!
卒業式の会場の扉がバーン!と開かれ、そこから一人の少年が勢いよく姿を現した!

ブルルン……ブルルン……

突如、少女の美しい声を遮り、会場に響いたのは少年の怒声とバイクのエンジン音。
皆がその姿に驚きの声を上げる。

「な、なんだあいつーー! 下半身がバイクと一体化してやがる!」
「あ、あれ、もしかしてC組の湯崎じゃねえか? 湯崎 孝夫!」
「え、あのろくに学校来なかったり、たまに来てもなんかよく分かんねえこと言って暴れまわってたやつ?」
「あいつ、そもそも卒業できたのかよー?」

どうやら、少年はそれなりの有名人らしく、皆それぞれに心当たりがあるようだ。

「行儀よく真面目なんてできやしなかった……クソくらえと思った……」

湯崎 孝夫はそんな彼らの声が聞こえているのかいないのか、彼自身の『答辞』を開始する。

「信じられぬ大人との争いの中で許しあい一体何分かり合えただろう……」

争ってたのはおめーだけだろ、と何人かの卒業生が心の中で突っ込む。

「俺は卒業する! この支配から!」

叫ぶや否や、湯崎 孝夫は一際勢いよくモーター音を駆動させ、そのまま会場の端へと突っ込む。
なお、今更ながら説明するが湯崎 孝夫は魔人である。能力名は「Fifteen Night」。
盗んだバイクと融合して行き先も解らぬまま暗い夜の帳の中へ走り出す能力である。

「オラアアーーーーー!!」

湯崎 孝夫は下半身のバイクで疾走しつつ、右手に握った金属バットで会場の窓ガラスを壊して回る!
パリーンという音が会場全体に響き、ガラスの破片が飛び散った!

「キャアアアア――!!」

流石にこれには出席者達も冷静でいられず、逃げ回る者達も現れる。

「今日がこの戦いからの卒業だ! 次は大人ども、てめーらだあァァァーーー!」

湯崎 孝夫の視線が会場の教職員たちに向けられる。
バイクの車輪が大きく旋回し、彼らのもとへと猛烈な勢いで突っ走る。
だが。

「やめなさいっ!」

その前にすっと、一つの影が降り立つ。
するとどうしたことか、湯崎 孝夫の疾走はその影の手前で止まった。
見ればその影は腕を伸ばして、バイクの走行を押しとどめたのだ。その華奢な腕のどこにそれ程の力があるのか。
影の正体。それは生徒会長、加藤倫!

「なっ、か、会長……てめえ!」
「湯崎 孝夫、貴方にも貴方の主張があるのかもしれない……」

加藤倫は更に腕に力を込め、湯崎バイクをそのまま押し返す。

「でも、罪のないこの学校の先生たちや生徒たちを傷つけるなら、これ以上は私が許さない!」

そう言って加藤倫は背中に担いだガトリングをすっと取り出し、構える!
その動作、わずか0.01秒!
既に何千回、何万回とこなしてきた動きだ!

その凛としたガトリングの構えはもはや彫刻品の様な美しさえ漂う。
その表情は固く、『一見』この学園の生徒たちを守ろうという使命感を背負っているかのように見える。
だが、加藤倫の心情は、全くその表情とは裏腹のものだった。

(ああっ……撃てる……やっと撃てる……)

この神聖な卒業式の日に乱入し、器物損壊、挙句は教職員まで惨殺しようとした湯崎 孝夫は誰に確認するまでもなく有罪(ギルティ―)だろう。
ならばこのガトリング砲でハチの巣にしたところで誰に咎められることがあろうか!
長く機会のなかったこのガトポちゃんの力を思う存分試す機会! 加藤倫の凛々しく引き締まった口元の裏には涎が溢れている!


――――だが。


「あ、生徒会長だーー!」
「湯崎を止めようとしているぞーー!」
「流石生徒会長、頑張れーーー!!」

彼女たちの周囲には、まだ数十人もの生徒たちが逃げることなく、その場に残っていた!

「ちょっ……、あ、貴方たち、何で!」

驚きの表情で彼らを見回す、加藤倫。

「生徒会長、俺たちは会長を信頼してます!」
「会長なら、湯崎 孝夫なんてイチコロっすよーーー!」
「はやくいつものようにそのガトリング捌きを見せてください、会長ーー!」

彼らの口からは次々に会長への『信頼』の喝采が送られる。

「ば、馬鹿っ……貴方たち、はやく逃げなさい!!」

「またまたーー、会長が謙遜してるー!」
「会長ーー!美しい―!」

加藤倫が懸命に逃走を促しても、彼らは応える様子がない。
彼らにとって、このような光景は割と慣れたもののようだ。

「てめえらっ!俺を舐めんじゃねえ――!!」

そんな中、ようやく気を取り直した湯崎が再疾走を開始する。

「くたばれーーー!オラァーーー!」

湯崎は勢いよくバットを振るう。

「くっ!」

加藤倫は華麗な身のこなしでバットを躱す。
周囲からは大きな歓声が上がる。

「貴方たち……!頼むから、早く……早く逃げてっ!」

加藤倫は必死に哀願するが、彼らは無視。
むしろまた会長のパフォーマンスかーという体である。

加藤倫の哀願は無論、本気である。
しかしそれは別に湯崎 孝夫がヤバいから、という理由ではない。このような男、加藤倫の手にかかれば瞬殺である。加藤倫も周囲の皆もそれは分かり切っているから、こうしたパラドックスが起こるのだ。

加藤倫がその手に持つガトリング砲をここで思いっきりぶっぱすれば、どうなるか。
湯崎孝夫はあっという間にハチの巣になり死亡するだろう。それは良い。
だが放たれる数百発の弾丸はそこで止まらず、確実に周囲の人間にも命中する!
そうすれば湯崎孝夫ともども、周囲の数十人もミンチになってしまう!

(いや……むしろミンチにしたい……)

その絵を想像した加藤倫の眼鏡の裏から涙が零れる。
ガトポちゃんから放たれる美しい数百発の弾丸が何十人、何百人という人間どもの体をぶち抜き紅い血を撒き散らし肉片へと変えていく光景!
それを何度、何度夢見て眠ったことか!
加藤倫、夢見た日々はすぐ目の前だ! さあ、何を躊躇うことがある!

「ちきしょうがァァーーー!! こうなったらァァーーー!!」

埒が明かぬ、と判断したか。湯崎孝夫は大きくバックし、加藤倫から距離を取る。

「最大加速じゃ! オラァァァーーー!」

そしてバイクの全速で加藤倫の元へダッシュ。
この勢いは流石に腕では止められない! 良ければ後ろの生徒たちに被害が及ぶ!
加藤倫は意を決し、ガトリングを構える!
目の前には迫る湯崎! その背後には未だ逃げぬ数十人の生徒!

「でえぃっ!」

加藤倫はそのままガトリングを横向きに薙ぎ、湯崎の下半身バイクを払った。

「ヒャハーーーーー」

湯崎はすっころび、そのまま空中へ投げ出される。
加藤倫はすかさず飛び上がって、湯崎を追う。
そのまま無言で手に持ったガトリング砲を勢いよく湯崎の脳天へ振り下ろした。

グシャッ

湯崎の頭蓋がはじけ飛び、そのまま地面へと叩きつけられる。
無惨、湯崎 孝夫死亡。こうして彼は、彼が望んだ通り、この支配から『卒業』した。

「やったーーー!流石、生徒会長!」
「湯崎なんか、イチコロっすねー。俺たち、信じてたっス!」
「今日も学園には誰の被害も出ていません! こうして学園がずっと平和だったのは本当に生徒会長のおかげっすよ!」

闘いが終わり、生徒たちは次々加藤倫の元へ歓声を上げて駆けつける。
だが、加藤倫は湯崎 孝夫の返り血で濡れたその顔から、涙をぽろぽろと流し、くぐもった呻き声を上げていた。

「か、会長……。湯崎なんかのために涙を……!」
「なんて心優しい……。あんな奴の事を思う必要はないッス!」
「そうです。あんな奴、会長のガトリング砲で死ねただけでも幸運ですよ!」
「そうです! 会長のガトリング砲は最強の『鈍器』なんですから!」

加藤倫は彼らの言葉を聞くと、眼鏡を外し、顔を覆って泣き出すのであった

(ガトリング砲は……鈍器じゃない……)

(ガトリング砲は……ううっ……)

加藤倫の心の声を聞く者は誰もいない。
少しだけ湯崎 孝夫を羨ましく思う、加藤倫。彼は今日、無事彼を縛っていたものを『卒業』できた。
だが加藤倫を縛りつけているものを『卒業』できるのは、果たしていつの日か……。


その夜、加藤倫の家には前の晩よりも一際甲高い嬌声が上がるのであった。