アルマ・フィリップス(宇宙暦773年 - )は自由惑星同盟軍の軍人。オリジナルキャラクターである。女性。

1 外見

初登場時は背が高く、デブ。再開時の髪はゆるくウェーブした亜麻色のショートカット。顔はきれいな卵型、肌は乳白色でつやつやしていて、ぱっちりとした目が可愛らしく、鼻筋がすっとしている。平たい胸が特徴。

2 略歴

1 前世

 宇宙歴773年、父ロニー、母サビナのもとに生まれる。姉にニコール、兄にエリヤがいる。兄エリヤが「エル・ファシルの逃亡者」になる前は懐いていたが、捕虜交換で帰国すると掌を返したように冷たくなり、エリヤに意地悪ばかりしていた。長身で肥満した風船人間だった。(12話)頭が悪くて高校にも入れず、時給七ディナールのバイトすらまともに勤まらなかった。(49話)

2 逆行後

 宇宙歴788年頃、前世でかなり冷たい態度を取られたというトラウマからエリヤに冷淡な態度を取られ初め、ついには面会も連絡も取れなくなる。この事で自分を鍛え直す事を決意し、タッシリ地上軍歩兵専科学校に推薦入学する。そこでエリヤの恩師でもあるエーベルト・クリスチアン中佐と出会い、指導を受けた。同学校を次席で卒業し、第二九空挺連隊に配属される。階級は地上軍伍長。
 宇宙歴791年、惑星エル・ファシル攻防戦に参加。最大の激戦地であるニヤラで重傷を負いながらも生き残った。この時に勲章をもらっている。
 宇宙歴792年頃、カプチェランカ基地に配属されている。バッシングを受けていた同基地の監察官補、ダーシャ・ブレツェリの味方となり、後に親友になる。
 宇宙歴796年までに地上軍最強の第八空挺連隊に配属される。エル・ファシル七月危機の時には常勝中隊の副隊長を務めており、英雄アマラ・ムルティのパートナーとなっている。エリヤの指示で星系政庁を奪還した。
 宇宙歴796年10月頃、エリヤと旧友のリヒャルト・ハシェクが再開したことをきっかけに連絡先を交換し、交流が復活する。また、エーベルト・クリスチアン中佐の(合法的な)査問会に弁護側の証人として出席、その後、ダーシャ・ブレツェリマルコム・ワイドボーンの仲介でエリヤと再会した。なお、この時までにエリヤは数回アルマを目撃しているが、あまりの変わりようにワイドボーンの妹だと勘違いしていた。この時の階級は地上軍大尉。同年、共に故郷へ帰る。(49話)
 宇宙歴797年頃、エーベルト・クリスチアン中佐の釈放祝いにシトレ派にもかかわらず堂々と参加した。交流があるのは地上軍の将官ばかりで、ヤン・ウェンリー周辺とは交流が無い。(52話)
 宇宙歴798年の「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦時は遠征軍より一週間早く帝国領に入り、潜入偵察を行った。(56話)同年、地上軍少佐へと昇進する。(60話)
 宇宙歴799年、地上軍中佐へと昇進。この時はブラウンシュヴァイク領で任務に当たっている。(64話)
 宇宙歴801年までには地上軍大佐に昇進している。良識派体制下でも現役に留まった。(75話)同年のクーデター直前に連隊長を解任され地上軍総監部付になる。良識派とはいえ、エリヤの妹である彼女を「国家非常事態委員会」(SEC)が解任するとは思えず、おそらく最も首都防衛軍に協力する確率が高いであろう彼女を民主政治再建会議側が排除しようとしたと思われる。クーデター中には市民軍に再建会議側の一個連隊を引き抜くという大仕事をやってのけた。(80話)クーデター鎮圧後、地上軍少将に二階級昇進した。(86話)
 宇宙歴802年時点で第一八特殊作戦群「ショコラティエール」の指揮官を務めている。帝国軍ジークフリード・フォン・キルヒアイス提督が要塞と共に侵攻してきた第九次イゼルローン要塞攻防戦では要塞での装甲敵弾兵との戦いで部隊を率いて防衛に当たった。(106話)同攻防戦中にエリヤ・フィリップス上級大将が過労で倒れると連日訪れては積極策への転換を求めていたダスティ・アッテンボロー宇宙軍大将に掴みかかる。(109話)これによって目覚めたエリヤから謹慎処分を受けた。(110話)同攻防戦の後、地上軍殊勲章を授与された。(113話)

3 能力

 エリヤとの再会まで妹であることを極限られた人物にしか話していない。人事部に頼んで個人情報に高レベルのプロテクトを掛け、赤毛を亜麻色に染めた。広報誌の依頼は全部断った。にも関わらず専科学校出身者ながら地上軍大尉にまで昇進していることからかなり優秀であると推測される。
 宇宙歴799年に地上軍中佐に昇進したが、これは士官学校卒業生に匹敵するスピードでエリヤよりも一年以上早い。
 市民軍では実戦だけでなく、作戦立案や切り崩しにも活躍した。

4 性格

 甘えん坊で食いしん坊。かなりのブラコン。自分を鍛え直した後もこの部分は変わっていない。
 ダーシャやワイドボーンによると、普段は強気でダーシャよりも怖いらしい。が、エリヤが絡むと弱気になったという。
 シトレ派のストイックさは好きだが反権威性が好きでない。
 カプチェランカで大勢を相手にダーシャを擁護したり、シトレ派のヤンとトラブルを起こしたクリスチアン中佐の釈放祝いに堂々と参加したりと、前世でエリヤを見捨てたとは思えない程にメンタルが強い。
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最終更新:2018年09月26日 16:20