スカーレット・ジャスパー(宇宙暦765年 - )は自由惑星同盟軍の軍人。オリジナルキャラクターである。女性。
1 外見
浅黒い肌に精悍な風貌の女性。(92話)
2 略歴
宇宙歴796年に海賊討伐を目的とするエル・ファシル統合任務部隊
エル・ファシル方面軍所属の第八一二独立任務戦隊司令を務めている。階級は宇宙軍
代将。「レクイエム(葬送曲)・ジャスパー」と呼ばれている。「マーチ(行進曲)・ジャスパー」こと
フレデリック・ジャスパー元帥の孫娘。(41話)同年の
エル・ファシル七月危機では真っ先に司令官代行
ヤン・ウェンリー宇宙軍准将を支持し、一八日の決戦で
レミ・シュライネンの旗艦を撃沈した為、ヤン准将の片腕的存在とみなされた。(46話)
混乱終結後、宇宙軍准将に昇進し、
エル・ファシル・シックス・コモドール(エル・ファシルの六代将)の一人にに数えられる。(47話)
宇宙歴797年、
ヤン・ウェンリー宇宙軍少将が司令官を務める非公式任務部隊「イゼルローン攻略部隊」に参加。別動隊一〇〇〇隻を率いアムリッツァ星系にある帝国軍基地を攻め落とした。(52話)
宇宙歴798年からの「
神々の黄昏(ラグナロック)」作戦で活躍する。この時には
第一三艦隊司令官ヤン中将の下で
B分艦隊司令官を務めている。階級は宇宙軍少将。(61話)第四統合軍集団司令官ヤン提督のもとで華々しい武勲を挙げたようである。
宇宙歴799年の
第二次ヴァルハラ会戦時には既に宇宙軍中将に昇進している。(68話)
宇宙歴802年、
トリューニヒト政権の同盟軍再編後は
イゼルローン総軍所属
第四艦隊司令官に就任。階級は宇宙軍大将。
ヤン・ウェンリー一二星将最強とされている。(102話)
同年10月から始まる
第九次イゼルローン要塞攻防戦においては、ヤン元帥の対立者である
エリヤ・フィリップス上級大将に激しく反発し、その消極策を批判した。
オペレーション・モンブラン時には
第四艦隊を率いて囮を担当していたが、配下の三個分艦隊が無断で突出する。この際、エリヤに対しそのまま突撃し接近戦を挑むことを進言するが、エリヤが決断に迷っている間に突撃した三個分艦隊が窮地に陥る。救援の為に直属部隊を率いて
プレドウ艦隊に突っ込み、たちまちのうちに右翼分艦隊と左翼分艦隊を敗走させ、プレドウ大将の旗艦ハイデルベルク及び直属部隊も逃走させた。一個分艦隊程度の兵力で、三個分艦隊に匹敵する敵を破った。エリヤが決断に迷ったことが敗戦の原因であるとして、
第四艦隊の暴走によって余計な被害を受けたと感じている
第二艦隊と激しくいがみ合った。(108話)その後、エリヤの消極策を激しく批判する。エリヤが過労で倒れた後、
ダスティ・アッテンボロー宇宙軍大将と
オリビエ・ポプラン宇宙軍少将は突き上げを緩めたが、彼女は徹底的な批判を続けた。(110話)その後の戦いではスタンドプレーに走る
第四艦隊の戦線を奮戦してどうにか維持するが、統率力の無さを露呈した。(111話)同攻防戦の後、
ハイネセン記念特別勲功大章を授与された。
第四艦隊はいいところがなかったが、隊員が戦況そっちのけでスコアを稼ぎまくったおかげで、
要塞艦隊に匹敵する戦果をあげたように見えたからである。(113話)
3 性格
冷徹無比。無愛想。手間とコストを徹底的に削るヤンイズムの信者。
原作においてしばしば言及されたヤン提督を絶対視する彼の部下たちの典型例。(
感想返し) アッテンボローや
ポプランとは違い、敵を必要以上に憎む普通の人。(
感想返し)
4 能力
ヤン・ファミリーきっての勇将。祖父とは正反対の冷徹な用兵で勇名を馳せた。この世界では
ダスティ・アッテンボローの加入が遅れたため、彼女がヤン・ファミリーの切り札になっている。
分艦隊司令官としての力量は超一流であり、旧一三艦隊の切り札に相応しい指揮官であるが、艦隊司令官としては統率力に欠ける。
最終更新:2020年06月19日 15:50