ジェネリックD


■キャラクター名:ジェネリックD(ジェネリックディー)
■性別:女

キャラクター設定

薬物乱用を繰り返す賞金稼ぎ。
犯罪者(違法薬物常用者)が法の下に犯罪者を取り締まって金を稼ぐというのは一見して矛盾しているが、これは後述の理由による。
戦闘にはソードオフショットガン、脇差を好んで利用する。
使用する魔人能力は極めて強力な類のものであるが、彼女本来の戦闘能力が格闘魔人としては中の下であり、更には急なアクシデントに弱いという性格から、一概に強いとは言い切れない。

良く生きる、善く生きることを信条としており、遵法意識が低いわけではない。

(生い立ち)
幼い頃は虚弱体質で外にも出られなかったが、主治医が変わってからは少しづつ体力を回復、16歳になった頃には普通の健康な少女として生活し、これからもそのような過ごせるものだと彼女も周囲の人々も確信していたほどであった。

しかし17歳を迎えるよりも少し早い時期に、またもや体調は少しづつ崩れ始めた。
当初はもともと運動もしていなかった子供なのだから16歳で一度も病気をしなかったのだから、仕方が無い。誰もが楽観視していた。

しかし、彼女の病状は回復するどころか、どんどん悪化の一途を辿っていく。それと同時に主治医が姿を暗まし、ある事実が露呈することになる。
それは、主治医が彼女に処方していた薬剤は法律上使用を禁止されているものであるという事実と、現在の病状悪化の原因はその薬剤に由来する副作用であったという事実であった。

やがて将来ジェネリックDとなるその少女は「ルストラリ症」という奇病の兆候を見せ始める。

「ルストラリ症」
この奇病にかかった患者は全身の細胞という細胞が免疫活動として異常な反応を示し、通常ではありえないバイオフォトンを見せるという、特異な症状を見せる。
細胞に蓄えられたエネルギー、栄養は全て熱と光に変わり、罹患者は最終的に塵一つ残さず消失する。これまでの例として一切の感染は認められず、遺伝子異常などを原因とした特殊体質とも言われる。発症例が少なく、治療法は確立していない。一度なってしまった場合、死亡率は今の所100%である。

この奇病の特性を知り、もうすぐ彼女が死ぬのだと理解した周囲の人々は、精一杯彼女の世話をしたが、1年、2年と彼女が燃え尽きるまでの時間は想定外に長かった。
看病だけでなく布団などの引火にも常に気を付けなくてはいけない日々、周囲の人々が自分を無意識にも疎んじていることを彼女は感じ取る。

「ごめんなさい」「どうしてアタシなの?」「もう迷惑はかけたくない」

様々な思いが、毎日のように彼女の頭を通り過ぎた。

そうして

「良い子にするので来世は丈夫な体が欲しい」
「もっと良い子にしていれば今も健康だったのかもしれない」
「やり直したい」
「健康な頃に戻って良いことをしたい」
という思考にたどり着くのも不自然ではなかった。

彼女はそう考えて良く生きる、そして善く生きる魔人へと覚醒した。
全身の焼失と同時のタイミングのことである。


彼女は家を出た。
良い子として生きるためには、今まで親切にしてくれていた人々にこれ以上迷惑をかけられない。自分を疎んじていたことを彼女が気付いていた、その事実もまた彼らは知っていただろうから、今更帰っても関係を修復することはできないのだ。

魔人能力によって最も健康な生活を過ごした16歳を繰り返し、彼女は生きる術を身に付けていく。

既に死亡診断書すら作成されている。こっそりと家を脱け出したため、知り合いの皆には死んでいると思い込まれており彼女にはもう戸籍も住所もない。

そのような彼女は半分死んでいる人間、超法規的存在としてさまざまな職を探し、最終的に賞金稼ぎの道に進むことを決める。

リーガル:イリーガル=フィフティー:フィフティー。悪人のみを倒し、悪人のみを捕まえる限りはまあ善行だろうという彼女なりの判断である。


仕事の中で様々な薬を取り扱う闇業者との接触や衝突も増え、ある時違法な薬の味も知る。
それ以降、薬を趣味として使用するようになった他(能力によって体に害はない)、ルストラリ症も治せる薬がないものかと追い求める日々を始めるようになった。ジェネリックDはこの生活の中でついた名前。
(繰り返す16歳では足を延ばせない場所や、手を出せない物に興味がある。せめて18~20歳の身体でも過ごしてみたい)

警察(国家)は今の所彼女の存在を黙認、優秀な外部協力者ということでいくつかの特典を与えている。

特典は
  • 仕事に必要であるとして行われた一部犯罪行為(不法侵入、盗聴、盗撮、傷害、器物破損、etc.)及び公共に害を及ぼさない範囲での薬物乱用に対する法措置免除
賞金首の身柄受け渡しの際の賞金支払い
首輪をつける意味で住所の斡旋
などであり、現在の彼女の生活の大部分を保障している。

特殊能力『FBI』

(FLASH BACK to the INSATIABILITY)

自分の身体情報を過去に経験したことのある状態に上書きする。
上書きできる身体情報は 

  • 肉体の状態(怪我の有無、空腹や睡眠などを含む健康状態、肉体年齢、脳内物質の状態、etc.)
  • 肉体の位置座標(どこにいたのか)

などが該当する。

使用の際には「何」を「どのような」状態まで戻すか、と言う指定があれば「いつの」という指定なしでも能力は発動する。

かなり細かい指定が可能で、脳だけ薬物使用状態に上書きするようなことも部位指定も可能

能力の効果を及ぼせるのは記憶や感情などおよそ「精神的」なものを除いた全ての身体情報と、身体を保護する最低限の衣服(座標移動で裸にはなりたくないので)に限る。


制約

思考が能力のスイッチになるので、戦闘時には途切れることのない精神統一状態を要求される。
そうして生まれた精神的な負担は肉体修復後も大なり小なり後を引く。精神負担は秘薬を除けば時間をかけて休養する他に治す方法が無い。

プロローグSS






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最終更新:2018年03月06日 22:50