川崎エイラ


【 キャラクター名 】:川崎エイラ
【 性別 】:無性


特殊能力 『ムセイナール』

魔人能力的な効果があるカプセル。(エイラは環境と遺伝で小柄になっただけの非魔人なので魔人能力はない)
服用した人物は最大212時間無性化し性器が排泄孔を残し消失し、性的成長に伴う筋肉や脂肪も失われる。
変身時間は薬の連続服用や性的な刺激を受ける事で短くなっていく。
この薬は竜宮院家と親しかったNAHAの対性魔人兵器研究者から貰った試作品なので同じものをエイラが作る事はできない。
冥王星祭までにかなりの数を使ってしまっており、当日の時点で残りは3~4個。

キャラクター設定

オデコと太眉が特徴的な小悪魔ツインテール幼女。今年で7歳。
リューキュー空手を多少使えるが、見た目相応の力しかないのでモヒカン一人が相手でも負けるぐらい弱い。
当日は両親とも仕事で同行出来ないので冥王星祭を一緒に回ってくれる人を募集中。
一緒に回ってくれるお兄ちゃんお姉ちゃんには全力で甘える予定。
だがその正体と目的は・・・。




  • 竜宮院ぽよ
九州の南にあるリューキュー王国の研究者。先祖代々世界の真理を専門に研究していた。
天井の低い洞窟で寝泊まりを続けていたので大人だが幼女並みの体格をしており、薬品の化粧で無性の幼女となれる。
この世界は冥王星という人物が支配しており、そのフェチ心を満たせば自分は神に選ばれた存在になれると信じている。
冥王星の性癖を全て知ったのは預言書を読んだ時だが、それ以前から幼女と無性が好きだという事は調査済みである。
自分に変な名前をつけたあげく預言書を自分に見せずに封印した父はいつか殺そうと前から思っていた。


プロローグ

【1-1.神の愛した28の事柄】
1.幼女!
2.クソ野郎イケメン
3.太眉
4.今はもういなくてしまったお姉さん的存在
5.めっちゃ百合百合してる!
6.能力応用が格好いい
7.なんか手が届きそうで、絶対届かせてくれない女子
8.天体とか宇宙とか星とかの能力
9.鎖が武器
10.短剣シーフ的な戦闘タイプ
11.モンク的な戦闘タイプ
12.詠唱
13.術士特化タイプの男子
14.髪とか束ねているイケメン男子
15.無性
16.おでこが広く見える系女子
17.小悪魔系ツインテール女子
18.塩対応だけど、嫌われてるわけではない
19.二次元キャラ的長身痩躯男子
20.冬服
21.幼馴染
22.重力関係の能力
23.空中巨大建造物
24.隕石
25.しっかりしてる女の子
26.一単語の二つ名
27.一貫したテーマ
28.年下のお姉ちゃん


「・・・うん、こんなん一人じゃ無理だわ」

冥王星の預言書を見て5秒でそう判断したのはリューキュー王国の研究者、竜宮院ぽよ。
ハタチを過ぎた成人なのだがその外見は小学生低学年の幼女の様だった。
だが幼女の様という表現は正確ではない。ぽよの下半身には女性器は存在せず、
排尿の為の小さな穴が開いているだけだった。
竜宮院ぽよは化粧と服装で幼女姿となり、薬物の力で無性となっていた。
こんな外見をしているのは、ぽよ本人の趣味のみによるものではない。
幼女の見た目も無性になっているのも全ては冥王星に媚びる為。

真理を探究する竜宮院一族の末裔であるぽよはこの世界の創造神が冥王星という名である事を知っていた。
神を喜ばせる事が世界の頂点に立つ事と同意である。日本の学校で行われる祭で冥王星に愛される存在が決まる事も知っていた。
だが誤算が二つあった。先程遺跡で発見した『冥王星の預言書』、そこに書かれた冥王星の好むキャラ属性が想像以上に多岐に渡っていた事。
そしてもう一つはぽよの父が彼女を止める為にやって来た事だ。


【1-2.父娘の確執と永遠の別れ】
「やはりここに来ていたか」

小柄な男性が後ろから声をかけて来た。ぽよの父、竜宮院文夫。
3年前に冥王星の預言書を発見した彼はそれが危険だと考え遺跡の最深部に封印していた。

「ぽよ、それを読んではいかん。お前は既に神に愛される特徴を複数所持している。それで満足するんだ」
「もう遅いわよ。全部読んで頭に入れてしまったもの」
「忘れなさい。そこに書かれている事を全て達成すると世界がどうなるかわからん!」
「世界がどうなるかわからない?それは素敵ねぜひ見てみたいわ」
「くっ・・・育て方を間違えたか、ぽよ、お前をこの遺跡から出すわけにはいかなくなった!」

説得が不可能と考えた文夫は両手を中段に構え右足を半歩前に出す。リューキュー空手基本の構え。
文夫が本気で怒る時はいつもこの構えを取っていた。
だが、見た目通りの幼女だった頃ならともかく、今のぽよに文夫を恐れる事は全く無かった。

「クスクスクス、あははっアハハハハハ」
「な、何がおかしいっ!!」
「だってぇパパったら勝ち目全然ないのにどうにかなると思ってるんですもの。
まだ全条件の半分も満たしてないとはいえ、私は誰よりも神の欲する所を理解し実行してきた!!
私に勝てるのなんて冥王星本人か転校生ぐらい。
神の力を恐れ遠ざけたパパじゃあ私に勝つのは無理ムリムリムリカタツムリよ!」
「確かにそうかもしれん、だがそれでも、それでもお前をここから出すわけにはいかーん!」

文夫は声を振り絞り突撃する。だがその拳がぽよに届く事は無かった。
突如遺跡の天井が崩れだし、破片が文夫の周囲に降り注いだ。

「ぬわーーっ!!」

無数の瓦礫の隙間から僅かに娘の顔が見える。文夫が最後に見たぽよの顔は自信に満ち溢れた邪悪な笑顔だった。
瓦礫の向こうに消えていく父への同情は微塵もない、寧ろ死んで当然、そんな顔をしていた。


【2-1.幼女?始動】
冥王星祭の10日前、一本の動画がアップされた。投稿者の名は川崎エイラ。プロフィール欄には7歳と書かれてあった。

「動画を見ているお兄ちゃんお姉ちゃんこんにちはー。川崎エイラっていいまーす」

髪を両端で結びツインテールにし、オデコを出したふと眉の幼女がペコリと頭を下げて挨拶する。

「えっとですね、エイラはー、もうすぐ希望崎って学校で行われる冥王星祭りを見に行きたいんですよ。
でもでも、エイラのパパもママもお仕事で一緒に行ってくれないの!そこでエイラ考えました。
一緒に冥王星祭に行ってくれる人大募集です!!」

エイラが自分の胸元を指す。そこに同行者の条件が箇条書きで浮かびあがてきた。

「ここに書かれている通り、魔術系で背の高いお兄ちゃん、しっかりものなお姉ちゃん、鎖や短剣が得意な人、
素手の喧嘩が得意な人、性格は駄目でもルックスに自信のあるお兄ちゃん、一単語の二つ名持ちの人、
そういう人と一緒にお祭りを回りたいでーす」

【2-2.現状確認】
動画の反応を確認しながら川崎エイラと名乗った幼女は服を脱ぐ。
エイラのボディラインは幼女にしては胸や腰に丸みがあり、下半身には指一本入るぐらいの穴が開いていた。

「あー、もう薬が切れ始めてる!お祭りの当日は余裕を持って早めに薬を飲んでおいた方がいいかしら」

そう言いながらカプセルを一つ口に入れ水で流し込む。しばらくすると体型が平になっていき下半身の穴も小さくなっていった。
ムセイナール。本来は性魔人対策NAHAで開発された薬品だが、エイラは冥王星の好みに合わせる為に服用している。

「説明書には一回の服用で12時間は無性でいられるってあったけれど・・・9時間ぐらいで戻り始めたわ。
やっぱり連続服用すると効果が長続きしなくなるのかしら。でも、当日までこのままでいたいし・・・」

ムセイナールは連続使用や性的攻撃を受ける事で硬化時間が短くなっていく。
エイラはそれを十分理解していたが、無性を解除する訳にはいかなかった。
リューキュー王国の遺跡での事件は既に世間に知られている。事件の犯人とエイラが同一人物であると知られる可能性は減らしておきたい。

「仕方ないから薬は切れそうになる度に飲んでいく事にするとして、残りの条件の確認をしておきましょう」

預言書によれば冥王星のフェチ要素は全部で228項目。
エイラは現時点で『幼女』『無性』『小悪魔的ツインテール』『太眉』『一貫したテーマ』を達成している。
『冬服』は当日に着ていけばいいし、一緒に冥王星祭を回ってくれる人物と仲良くなれば残りもいくつか達成できるだろう。

「難しいのは『隕石』『空中巨大建造物』。この二つは希望崎にそういう魔人がいるか調べる必要があるわね。
『めっさ百合百合してる』『年下のお姉ちゃん』『クソ野郎イケメン』、ここら辺は私を助けてくれる子達と適当にいちゃいちゃすれば余裕。
後はまあその場の流れで達成していきましょう」

【2-3.冥王星祭当日】
ベッドから起きると胸が揺れるのに気付く。

「また薬が切れるのが早くなってる。まず今すぐ一つ飲むとして、学校に着いたにも飲めば大丈夫、かな」

瓶の底に数個残ったカプセルを見ながら若干不安になる。ムセイナールはNAHAの最新技術で作られた薬。
日本では手に知れる事ができない。冥王星祭が終わるまでは持つだろうが、無性の幼女でいられるのも今日が最後だろう。

「大丈夫かなあ、ううん、大丈夫。神様に愛されれば無限大の力が手に入りさえすれば警察も返り討ちだものね」

エイラは鏡の前で笑みを浮かべる。
その笑みはリューキュー王国の研究者が父に最後に向けた笑みと同じ、自分だけを愛し他人を見下す者の笑みだった。

「待っててねお兄ちゃんにお姉ちゃんたち。エイラが神様に愛される条件を満たす道具になってね。アハッ」
最終更新:2017年01月08日 13:43