プロローグ(美人戦隊ビジレンジャー)

神奈川県の採石所。そこの一番見晴らしがよい地点で
鎧を着たサンプルっぽい男が高笑いしていた。

「うわーっはっはは、私の名はサンプル将軍!
秘密結社ヘドロッカーの幹部!これより世界征服の
第一歩を踏み出してくれるわー!」

そこから一歩踏み出したら崖下に落ちるだけでは?
何てことを言ってはいけない!
悪の組織が世界征服を宣言する時は指定された採石所
を通らないといけない事が法律で決まっているのだ!

「よし、これで市役所に怒られないな。
じゃあまずはバスジャックでも・・・」
「待ちなさい!」

採石所から立ち去ろうとするサンプル将軍を止める声!
振り返ると腹部に『4』と書かれた白い戦隊スーツの女!
以上一名!他には誰もいない!

「誰だー・・・え?」

周囲を見渡すサンプル将軍。だが誰も隠れている様子もない。

「私達は美人!ビジホワイト!揃って!ビジレンジャー!」

名のり口上をポーズと共に決めるビジホワイト。白い煙が上がった。

「さあいざ勝負よ!サンプル将軍!」
「待て待て、残りの4人どうした!」
「そ、それは・・・」

都合の悪い点を突っ込まれ言いよどむビジホワイト!
だが、その時ビジホワイトのブレスレットが輝き老人の声がした!

『ワシから説明するタコ』
「この語尾!タコデビル博士か!」
『タコにも。久しぶりタコなサンプル将軍』
「それで、これは一体どういう事なのだ?」

タコデビル博士の説明は非常に長かった!
文字数制限対策の為に要点をまとめると、
変身後元に戻れない事に気付いたメンバー四人は間一髪逃げる!
だが未成年で大人の汚さを知らないケメコは事実に気付くのが遅れ捕まる!
こうしてビジレンジャーは博士兼司令一人、
美人戦士一人のミニマム組織になったのだ!
宇宙刑事みたいだね!

『と言う事でタコ』
「あんた最低だな!というか何でこんなのに従ってるのビジホワイト!」
「ヒーローやってればこのスーツをを壊せる奴に出会えるかもだからー!」
「そうか!じゃあ俺の奥義で倒してやる!サンプルバースト!」

サンプル将軍の不意打ち気味の右太レートがビジホワイトの顔面を直撃!
サンプルバースト、それは今大会プロローグSSで散って行った
サンプル一族の数だけ威力が上がる奥義。
その威力はサンプルパワーのx倍!
Xには今大会で犠牲になったサンプル一族の人数が入る!

「・・・やったか?」

ビシィ!!
ビジホワイトのメットに小さなヒビが入る!

「よっしゃ!」

ビジホワイトはガッツポーズしてサンプル将軍に頭を差し出す。

「今の技中々良かったわ!後五回ぐらい同じのくらえば壊せるかも!
という訳でおかわりオナシャース!!」

そう言いサンプル将軍の右手に頭部を押し付ける。
だがサンプル将軍はすまなそうな顔でこれを断った。

「すまん、実はサンプルバーストは一生に一度しか打てない」
「何それ!欠陥技じゃない!」
「・・・俺を改造したのはタコデビルだからな」
「凄い納得した!そしてもうお前に用はねえ!」

今度はビジホワイトのターンだ!

「博士!バズーカを転送して!」
『了解タコ!美人バズーカ転送!』

美人バズーカは場がいい感じに整った時に使用できる
ビジレンジャーの合体奥義である!

『転送完了タコ!』

ビジホワイトの右手にバズーカのグリップと引き金だけが現れた!

「タコ博士―!!?」
『問題ないタコ!それで殴れタコ!』
「ええいやったらぁー!美人バズーカ!」

ビジホワイトはバズーカのグリップと引き金を
メリケンワックの様に使いサンプル将軍を殴った!

「ぐわー!」

サンプルバーストの制約によって既に瀕死だったサンプル将軍は
この一撃であっさり戦闘不能!
そして最大戦力を失ったヘドロッカーは世界征服を諦め解散!

ありがとう美人戦隊ビジレンジャー!
君達(現在一人)のおかげで世界は救われた!
だがまだ変身スーツは壊れてない!

「どうすりゃいいのよ・・・」
『いいニュースがあるタコ。サンプル将軍を倒したから
魔人大会の参加ができるようになっタコ」
「ラッキー!」

元に戻る為更なる強者を求め行けビジレンジャー!


オマケ・ビジレンジャー名乗り口上完全版

全員「待ちなさい!」
敵「誰だ!」
赤「正義は絶対負けはしない!」
青「正義とは何か!」
黄「正義それは美しさ!」
白「私達は美人!」
桃「故に無敵!」
赤「ビジレッド!」
青「ビジブルー!」
黄「ビジイエロー!」
白「ビジホワイト!」
桃「ビジピンク!」
赤「み」青「ん」黄「な」白「揃って」桃「美人戦隊」」
全員「ビジレンジャー!!」




最終更新:2018年06月30日 22:28