<幻坂風美>

■キャラクター名:幻坂風美(まぼろしざか かざみ)
■性別:女性

キャラクター設定

元・武田川学園高等部所属の17歳、横浜在住。
明るく活発、友人も多いクラスの人気者。栗毛のショートカットがチャームポイント。中等部時代は新体操をやっていたが、高等部では美術部所属。
年齢の平均と比べて若干、上背が低いのが悩みの種。机に向かう時は眼鏡をかける。視力の補正と共に、何らかのスイッチ的な儀式でもある模様。好物はビルズのパンケーキ。


彼女は十年前の人間である。
当時発現した自身の魔人能力により、世界から消失。十年後の現在にそのままの姿で現れた。
彼女を駆動させるものは恋である。今の世界に寄る辺のない彼女は、十年前に置き忘れた恋の決着をつけるため魔人闘宴劇へと身を投じるのだ。

特殊能力『ラブレターfrom彼方』

彼女が恋のため、本気でしたためたラブレターの内容とそれに懸ける想いを現実化させる能力。
発動のトリガーは直接相手に渡す、ポストに投函する、机や下駄箱に忍ばせるなど、完成した手紙がとにかく自分の手を離れたと認識した瞬間。
今現在の状況と明らかに矛盾した内容でも、過去に遡って現実の方を改変してしまう。
だが、心や記憶を含めた、手紙の相手の状況を変えることはできない。
相手の記憶と内容が食い違う場合、単に記憶と違っている事象が目の前で展開されるに留まるが、健康・人格・財産など、相手の状態に直接関わる記述は、はっきり無効となる。
また過去と現在の事象は変えられても、未来の出来事を操作することもできない。
ラブレターは恋を叶える武器の一つではあっても、結果を掴み取るのはあくまで相手と自分次第であるからだ。

幻坂は今回の大会参加に当たって自己強化に4枚の手紙を用意し、自分が消えていた過去10年を回顧する形で書き綴っている。
一枚は、チベットでの修行の日々を。
一枚は、MIT入学と卒業までの年月を。
一枚は、南極点、北極点、グリーンランド氷床のスキー踏破の挑戦を。
一枚は、まだ自分が在りし日の学園の思い出を。
試合においては、主にこれらの手紙によって身に着けた能力で戦うことになるだろう。

無論、それらは事実などではない。全てがありもしない妄想である。
同時に、それは過去自分が消えていた十年の『こうあって欲しかった』という祈りの具現なのだ。

プロローグSS




最終更新:2018年06月30日 23:01