<馬屋戸 桜>

■キャラクター名:馬屋戸 桜(うまやど さくら)
■性別:男性

キャラクター設定

群馬県の奥深く、グンマー自治区パルナ寺院の僧兵。馬面の戦闘型魔人。
馬のマスク、ではなく馬に似た顔。「どことなく神秘的な顔の馬だなあ」と勘違いされること多数。
形意拳の套路である馬形拳を研鑽と拡大解釈を重ねて発展させた拳法である魔人馬形拳と、特定の馬の在りようを再現する魔技、馬形神拳を用いる。
後者は魔人身体能力だけでなく馬への深い理解と見る者を錯覚させるほどの馬面による馬との精神的合一が求められ、馬屋戸にも後述の能力発動時にしか十全には扱えない。
グンマーの過酷な環境から頑強な体と多くの戦闘経験を得た。
彼自身の性格は、冷静、無欲、頑固。

グンマー自治区は群馬北部に位置する山岳地帯である。五世紀前半に魔人たちの激突によって生まれた地形と見なされており、サバンナやジャングル、雪山が隣接する異形の地である。
一部の例外を除き外部とは相互不干渉を保っていたが、五十年前に国土交通省の活躍により正式に日本国に組み込まれ細々と交流が始まった。
パルナ寺院は歴史ある例外の一つであり、日本仏教とグンマー土着信仰が入り混じった奇妙な様式の儀式や建造物が見られる。
この地を訪れる人々は今なお残る悪魔的風習や絶望的なインフラに息を呑む。

それは真実だが間違いだ。
馬屋戸桜だけはそれを確信している。彼が住む土地は確かに普通の群馬県だった。
十年前、何者かが人々の認識ごと、歴史ごと、この土地を作り替えたのだ。
馬屋戸桜はただひとり、群馬県で生まれ育った記憶とグンマーの民としての記憶を持っている。
彼はかつての群馬県を取り戻すことをが正しいことだと考えている。
彼の正気を保証するものは特にない。

特殊能力『不死の甘露に帰命する、煩悩一切噛砕す(オン・アミリト・ドハンバ・ウン・ハッタ)

馬頭観音に祈りをささげ、馬を救うための力を得る。
通常は身体能力強化と馬についての知識が与えられ、具体的な馬救済は馬屋戸自身の行動による。
馬屋戸がどれだけ体を張っても解決できない場合に限り、別途に馬を救う奇跡が起きる。
身体能力強化は馬を守るための行動にしか発揮されず、馬を傷つけかねない状況において殺傷能力は減衰する。
馬と馬以外がごく近い距離に存在する場合、無差別攻撃でも馬以外の物体や生物だけを傷つけることが可能。
あくまで馬屋戸が馬を守るという性質の力であり、仮に馬屋戸が何らかの要因で馬になってもこの能力による奇跡で決して傷つかない無敵の存在になるということはない。

プロローグSS




最終更新:2018年06月30日 23:08