<菅原 空海>

■キャラクター名:菅原 空海(すがわら そらみ)
■性別:女性

キャラクター設定

 書家見習いの少女。15歳。口数が少ないが、その書と黒目がちな瞳は雄弁に自身の意思を周囲に伝える。身長の高さ(180cm超)と胸部の起伏の無さを密かにコンプレックスに思っている。安産型。

 髪は黒髪・ショートの姫カット。普段着は書道の邪魔にならず、汚れの目立たない暗色の作務衣やTシャツ・レギンス等を好む。フォーマルな場や真剣勝負の際は、艶やかな袴姿で現れることもある。

 書道の基礎は、同居する師の下で一通り学んでいるものの、練度は同年代の書家と比較しても平均的。ただ、実戦勘においては随一の才能を見せ、『書道解放(ショドウ・バースト)』時の筆力は一時的に師範級(グランドマスタークラス)にも比肩する。

 彼女にとって大事なモノを守る為に、大会への参加を希望する。

(彼女の使う『書道』について)

 書道の構成要素は、畳上書写(カリグラフィ)六書武闘(ライトアーツ)の二つに分けられる。畳上書写は本国の義務教育で触れられる書写と同義であるため省略する。

 六書武闘は、前述した技法の応用による表現力を内功(俗に『筆力』と呼ばれる)へ転換し、武力として運用するプロセスであり、文系武術の一角を成す流派。文字のイメージを力として放出する(あくまでイメージであるため、本当に炎が出たりはしない)武術である。

 師範級になれば自然現象への介入等の力を使う者も居るが、それらは固有の魔人能力(書家のこれを特に『書道解放』と呼ぶ)として扱われることが多い。

特殊能力『永字八法(エターナルエイト)』

 書の基礎となる技法『永字八法』を打撃戦でなぞる事により、対象の体感時間を停止させる。能力の成立条件は以下による。


 側(そく):初撃。これより十秒以内に、以下の行動を順序通り成立させることで能力が発動する。
 勒(ろく):相手との距離を詰め、拘束する。
 努(ど):自身の筆力を絞り、放出する準備をする。
 趯(てき):相手を空中に打ち上げる。
 策(さく):距離を詰め追撃。次の行動の布石も兼ねる。
 掠(りゃく):相手を打ち落とす。膂力に頼らず、自然の流れを利用する。
 啄(たく):再度の追撃。止めに向け、相手を縫い止める。
 磔(たく):終撃。この打撃の着弾後、能力の効果が現れる。


 完璧に条件を満たせば、効果の持続時間は名前の通り永遠とも予測される。空海の書家としての格から、実戦中で発揮できる効果(停止時間)は0.3~5秒程度(動作の精確度により前後)。

プロローグSS




最終更新:2018年06月30日 23:13