<空神 無虚>

■キャラクター名:空神 無虚(カラガミ ナコ)
■性別:無性(見た目はロリ)

キャラクター設定

膝まで伸びた黒髪とジト目が特徴の大和撫子じみた風貌の幼女。
彼岸花柄の黒い着物を好んで着ている……というか身体の一部だったりする。

そんな空神さんの正体は、その身に余る虚無感によって神格化してしまった新種の和神。
表面上では明るく飄々とした性格の彼女だが、その内心は常に膨大な虚無感、謂うなれば心の空腹に蝕まれ続け、それを誤魔化すように狂いながら日々を過ごしていた。

それは、大学に進学して暫く経つある日の事だった。いつものように電車に乗って通学していると『きさらぎ駅』という何とも不穏な終点の駅に着いており、ひょんな事から、その駅のトンネルをくぐると、そこには以前の世界は無い。
代わりに眼前に広がるのは、妄想を能力に変換することで他者に強要できる能力者で溢れた世界……
空神さんが今まで過ごしてきた特殊能力などない世界で通称ダンゲロスと呼ばれる小説とそっくりな世界だった。

ありきたりな異世界転生(?)を果たした空神さんは、そんなこんなで今では魔人能力に目覚めて魔人捜査官という組織の秘密兵器という地位に着いて、元気に過ごしています。

弱点:酒酔いが激しい

特殊能力『まつろわぬ虚神』

魔人能力の無い世界からやって来た空神さんが、転生先に辿り着いた際に解放した魔人能力にして転生前から抱いてきた虚無感の神格化。
副作用からか、肉体的な年齢が本来の19歳から9歳程に半減しており、しかも無性化し、性器も無くなっている。

その効果は、五文字で言うと『虚無を操る』といったシンプルなものだが、生存能力なら転校生すら容易に上回りかねない。
組織の同僚曰く『メイン盾』だの『生存本能の塊』だの『無限の肉壁』だの『不死の空神』だの散々な言われようである。
そんな酷評に直結した原因は【虚無】という無限のバックアップから何度でも身体を服ごと再構築する芸当だろう。

また、不死者系故かステータスが身体能力に極めて秀でており、敵対組織を本部のビルごと素手で物理的に潰して帰って来る程の怪力の持ち主。
戦闘の際には膂力と回復力を活かした素手での近接戦や、身の丈の2~3倍ほど長さの鞘の無い大太刀こと『鞘無刀【神剃】』を虚空から引き摺り出して眼前の敵を魔人能力ごと叩き潰す戦法を得意とする。
不滅の身体と不変の心で永遠と凶刃を振るい続ける様は、さながら修羅のようでもあった。

プロローグSS




最終更新:2018年06月30日 23:22