千勢屋 香墨 (ちとせや かすみ)


【 キャラクター名 】: 千勢屋 香墨 (ちとせや かすみ)
【 性別 】: 女性

特殊能力 『 朱鶴拵篝玉章 』

自ら文字を記した紙を随意に燃やすことができる
たとえ水の中でも灰に帰すまで炎は尽きない
火種となる紙は鶴を模るのを好む

キャラクター設定

(ちとせや かすみ)
由緒正しき鉄炮鍛冶の名家『千勢屋』の一人娘。十五歳。
艶やかな髪、瑞々しい唇そして珠のような瞳は、誰もが認める美しさ。
裾を端折った小袖から、すらりと伸びた手足を覗かせる様は、年相応の娘と相違ない。
しかしてその膂力は、幾本もの鉄炮を矢束でも背負うかのように持ち歩くことができるほど。

戦前から織田家に召し抱えられていた鉄砲方の多くは、主君の落命後ほどなく衰退した。
一方で武田家の傘下に下ることで命運を繋いだ家も僅かながら存在し、千勢屋もそのひとつ。
現在は世界幕府の一般兵に配備される新式銃を供する傍ら、古式銃資料館や試射場なども開いている。
ただ、周知のとおり武田の治世において銃は軽んじられており、資料館を訪れる客の数も右肩下がり。

彼女の母は、自らの生家の先暗さを受けとめ、娘の将来に恥を咲かせぬよう種々の学芸を修めさせた。
他方で婿養子でありながら歴代随一の腕前と称される父は、黙々と鉄砲鍛冶としての勤めを果たした。
香墨という名には、両親のかくあるべしという願いが込められている。
彼女もそれに応えるべく励んだが、その熱が高じたのか、ある日突然に魔人と化してしまう。

手習帳を焼いてしまい、江戸の学問所を追放された後は、地元に戻り家業の手伝いをして過ごす。
食材の確保、鉄砲鍛冶の輔佐、資料館の案内や試射の指南等々てんてこまいの日々。
それでも変わらず快活な様子に、少なくない人が感銘を受け、なにかと世話を焼いてくれる。
お家再興を以て町全体を豊かにし、皆の恩に報いることが念願であり、此度の挑戦もその一環。

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最終更新:2016年06月27日 21:23