進鋼学園高等学校


学校名

  • 学校名:進鋼学園高等学校
  • 学校の読み:しんこうがくえんこうとうがっこう

初期兵士施設レベル

番長小屋:5 保健室:5 畑:5

初期学校属性

モヒカン雑魚

特殊能力『起動!ダイタイガー!』発動率95%

特殊能力効果:

遠征戦、防衛戦、どちらかの自分の属性を「スーパーロボット」に変更する。
「スーパーロボット」は全ての属性に対して特に有利、不利を持たない。使用時の攻撃力(防御力)はそのターンでの遠征戦、あるいは防衛戦の値と同等。
使用時に遠征戦、防衛戦どちらに対して能力を使用するか(属性を変更するか)を選択する。
使用時にLIFEを1消費する。

特殊能力原理:

スーパーロボット「ダイダラタイガー」を起動し、学生達に変わって遠征、あるいは防衛戦をを行う。
「ダイダラタイガー」の動力は紅井翔子の魔人能力と「ダイダラタイガー」を応援する生徒達の想いの力によって支えられている。
なお「ダイダラタイガー」というロボットの名称はダイダラボッチ(巨人)+タイガー(動物)から取られているが、
能力者の紅井 翔子はこの名前がダサいと気に入っておらず、もっぱら「ダイタイガー」という略称を使う。

学校設定

  • 学校設定:部活動が盛んなこの時代には珍しいごく平凡な高校。それゆえモヒカン雑魚、ビッチ、ゾンビもごく平均的な数しかいない。
未来の技術によって高度に発展したロボコン部が設置されているのが特徴と言えば特徴。
この時代のロボコンは全長20メートル大のスーパーロボットを学生が操縦してロボットプロレスで勝ち負けを競うスポーツである。
技術が進歩したとはいえ、巨大ロボットを動かすのは複雑なAI制御に加えて複数人(ロボコン部の規定では5人)がかりでの操縦を必要とし、
加えて巨大ロボットの所持費、維持費も莫大にかかるため、ロボコン部のある学校は少ない。
また巨大ロボットの挙動は通常、厳しい練習を積んだ人間が操縦して何とか様になる程度のものだが、
紅井 翔子の魔人能力によって、進鋼学園ロボット部が持つ「ダイダラタイガー」はTVアニメのスーパーロボットばりの機動性と戦闘力を発揮できる。

キャラクター設定

  • キャラクター名 :紅井 翔子
  • キャラクターの読み :あかい しょうこ
  • 性別 :女
  • キャラクター設定 :進鋼学園ロボコン部の部長。高校二年生。
スーパーロボットは乙女の浪漫をモットーとする、明るく夢に溢れた少女。
そこそこの名家のお嬢様であり、黙っているとサラサラとした黒髪が似合う美少女だが、
がさつで熱血感なスーパーロボット乗りの性格まで小さい頃の憧れからインストールされてしまっているため、そんな雰囲気は全くない。
手先も不器用なため、本当は自分が操縦役をやりたいのだが、部員の方が能力が高く、コックピットでは指令役に収まっている。
(指令役もロボコンにおいては本来重要なポジションだが、彼女の指示が有用な局面は現状非常に少なく、部員が大体自己の判断で有用に動ける人材達なため、
彼女の役割はロボットに決めポーズを取らせたりとか、上の方で武器名や必殺技名を叫ぶことが主である)

かようにポンコツな少女だが、生来人を引き付ける明るさがあるため、部員や学園の皆には好かれている。
今回の学園抗争もロボコン部は最初は陰から支える役の筈であったが、
本来のリーダーとなるべき生徒会長と番長が共にヘタレて逃げ出したため、彼女が変わって学園を引っ張ることになった。
学園の皆の未来とあとちょっぴしの自分のロマンのため、今日も彼女は「ダイタイガー」を起動する。

「いくわよ! ダイタイガー! 学園の未来は私達が守る!」

学園のあゆみ (本戦結果)

+ 1ターン目

1ターン目

■行動提出SS

 「それでお嬢様、どのような戦略で行くんですか?」
 「任せなさい! 既に完璧な作戦があるわ!」

 ばん!と部室の長机を叩き、胸を張って堂々と宣言する紅井(あかい)翔子(しょうこ)。
 どれだけズタボロな作戦なんだろうなーと執事の巧也(たくや)とメイドロボのリップルは耳を傾けた。

 「まずこの戦いは私達の好敵手となる三つの学校を決めて、そこへの遠征を全部成功させれば大きく有利になる!」
 「そうですね」
 「好敵手となる学校は運営本部が自動的に決めることになっている……。ライバルが勝手に決まるって言うのは私としては変な話だと思うんだけど……」
 「まあそうじゃないとライバルが自分に有利な学校ばっかりの学校の方が得しますからね」
 「でもね!でもね! 今回私達のライバルになった3校は、結構私達の相手として面白そうなところだと思うの!」
 「ほほう」

 翔子は目を輝かせながら仰々しい仕草で机上のディスプレイにライバル校の情報を表示させる。

 「まず、『IKW(イモータル・カワサキ・ワークショップ)』! ここのリーダー、ドクターカワサキは有名だけど……私の勘では悪の科学者って噂よ! ロボットも開発しているっていうし、私達で彼の野望を叩き潰してあげるのよ!」
 「また勘で決めつけるのはどうかと思うんですが……これは自分も同意ですね。お嬢様の単純思考はともかく、あまり良い感じはしません」
 「リップルの分析でも同意です。私のAIもこのドクターには警戒せよと発せられています!」

 「次に『冥府立三頭獣飼育所』!ここは非常に謎の多いところだけど、異世界から現れたのではないか、って言われているわ。侵略者の可能性がある!ってことね!」
 「何とも奇妙な学校ですね……。戦ったら名前が感染すると書いてあるんですが……」
 「ダイタイガーがヘルタイガーになっちゃう感じですね?」
 「……それはちょっと悔しいけど格好いいわね」

 「最後に『聖バブイル女学院』! ここの中央塔を見てみて! これ!絶対に人型に変形する機能を持っているって私は見ているわ! ロボコン部は無いみたいだけど、実は隠れた超技術を持っている可能性があるに違いない!」
 「人型変形? そんな非科学的な……。それよりもゾンビ化したサキュバスが蔓延しているという方が怖いんですが……」
 「学園のモヒカン達ってほとんど童貞というデータがあるので、みんな取って食われちゃうと思います!」
 「大丈夫よ!私の勘ではロボット好きに悪い学校は無いわ!」

 懸命にライバルの紹介をする翔子に対し、巧也とリップルは彼女の熱さを他所ににそれぞれの感想を述べた。

 「とにかく! これが私達が妥当すべきライバル校よ!」
 「なるほど、それではこの三校から遠征に行くんですか?」
 「そうね……まずは冥府立三頭獣飼育所から優先的に叩くわ。ここはパラメータも低いし、モヒカンのみんなを遠征させれば勝利できる!」
 「……あれ? うちは今モヒカンの皆さんを防衛に充てていますから、それには配置替えをしないといけないですよね?」
 「そう! うちの防衛戦力がモヒカンってことは既に知られているから、早速配置替えをしておけば、もしうちを狙ってきた学校があっても返り討ちにできるでしょう!? 一石二鳥! これが完璧な作戦よ!」

 どん、と胸を張る翔子を前に、巧也とリップルはしかし互いに顔を見合わせ、彼女への疑問を投げかける。

 「あの……『ダイダラタイガー』は使わないんですか?」
 「縦横無尽に大活躍させるんじゃなかったんかいー!」
 「う……そ、それはその……私も思いっきりダイタイガーを暴れさせたいけど……でも戦う学生達の相性の問題もあるし……確実に勝てた方がいいし……」

 二人の指摘を前にもじもじと狼狽えながら、言い訳を重ねる翔子。

 「うわー、みみっちい……」
 「スーパーロボット魂はどうしたコノヤロー」
 「う、うっさい! そ、そう! ダイタイガーは切り札なのよ!切り札! 真打、最後の希望ってのは遅れて登場するものよ!」

 仕える者への敬意もなにも無い二人の辛辣な突っ込みであったが、翔子は精一杯虚勢を張る。

 「まあ、作戦としては妥当なところですかね。『冥府立三頭獣飼育所』……この学校を最初に攻めるのは戦力的な問題より以前に何か心理的に嫌な感じもしますが……」
 「ダイタイガーとご主人様が冥界の僕(しもべ)になっちまうぜ!」
 「どんなレッテル張りだろうと恐れる私じゃないわ! まずは確実に勝利を手に入れる!」

 冥府という名前の感染に不安を述べる二人にぐっと拳を握って勝利宣言をする翔子であった。

 「それで後の優先順位は?やはりライバル校を中心に攻めるのですか?」
 「そうね……次はゾンビの戦力の厚いけど他が今一なIKW。ここなら例え私達のように例え戦力を切り替えていても、充分戦えそうだし。聖バブイルは防衛に特化した能力を持っているから、最初のターンは後回しね……。後は……ゾンビを防衛に充てているところから適当に勝てそうなところを選べば良いんじゃない? そこは巧也とリップルの方が判断できそうだから、二人で選んでおいて。まあ、多分最初の三校のどこかには遠征成功できるでしょ」
 「またアバウトな……」
 「まあ任されました」

 ポンと気軽に方針を丸投げした翔子にやれやれと言った感じで、少年執事とメイドロボは互いにディスプレイに映る各校のデータを真剣に見ながら残りの優先順位を決める話し合いに入った。
 そんな二人を眺めつつ、紅茶を飲んで一服していた翔子は「あっ!」と唐突に何かを思い出して声を上げた。

 「そうそう! 忘れるところだった! 既にライバルとなる三校も含めて、各学校には堂々と挑戦状を送っておいたから! 私達進鋼学園ロボコン部とダイタイガーの存在を示すために大々的にね!」
 「「…………え?」」
 「うん! 愛と勇気の進鋼学園ロボコン部、スーパーロボット『ダイタイガー』と共にここに見参! 『冥府立三頭獣飼育所』『イモータル・カワサキ・ワークショップ!』『聖バブイル女学院』の皆さん! 正々堂々戦いましょう! その他の学校の皆さんもよろしく!……って感じでビデオレターを作って送っておいたの! どう!? あ、それとも貴方たちも直接ビデオを見る!? ていうか、見て!」

 ディスプレイに映し出されたソシャゲー学園のSSR兵士の美麗イラストを遮り、バーン!とパイロットスーツを身に着けた紅井翔子のアップが映された。
 背景には虎の顔したスーパーロボット『ダイダラタイガー』の巨大な雄姿。
 黒髪の少女がその麓で両手を腰にやるポーズを取り、力強く『愛と勇気の~~』と得意満面な笑顔で演説を開始した!

 「あのー……お嬢様……これだと我々の好敵手がこの三校だと他の学校に知られてしまうのでは?」
 「へ!?」
 「これじゃあ次のターンからは先に遠征され放題だぜ、このヤロー」
 「い、いや……えっと、ライバル関係って堂々宣言するものじゃないの?」
 「ルール上は公開されない情報ですので……基本は隠すものかと。自ら晒すのは余程の物好きか、自信家か……」
 「とんでもないアホですね♪」

 一刺し指を立てつつにこにことした笑顔を向けるリップル。
 紅井翔子は脂汗をびっしり浮かべながら狼狽えつつ、答える。

 「そ、そ、そ、そ、そんな事は無いわよ……。だ、大体遠征の優先順位は分かるんでしょ。ほら!だったら、単純に考えれば自分の好敵手なんて上位三校に置くものじゃない!?」
 「ご主人様の作戦は単細胞ってことですね」
 「それは言い過ぎだと思うけど……まあごく普通の作戦ですよね」

 『完璧な作戦』がボロボロに罵倒され、更に翔子は涙目になっていく。
 ディスプレイには笑顔でポーズを取りながら高々と演説を続ける無垢な少女の姿が映り続けている。

 しばしの沈黙。
 やがて演説が終わるとピッと映像を消した二人は黙々と遠征先を検討する作業に戻ったのだった。

 「えっと……えっと……あのごめんなさい。やっぱり作戦立て直します……お二人の知恵をお貸しください……」

 そらから更にしばらくの後、すっかり意気消沈した翔子が机に頭を突っ伏しながら、二人に頼みこんだのだった。

 「いや、もう宣言もしてしまいましたし、これ自体はそんなに悪くないのでこれでいきましょう。四位、五位の遠征先も決まりました」
 「『ダイタイガー』の出番も結局なしだぜこのヤロ―。こっからは私達の方針でいくからなー」
 「……はい、ありがとうございます」

 こうして進鋼学園ロボコン部の出撃は非常に先が思いやられる感じで始まったのだった。

■進鋼学園高等学校の内政パート!

1)[番長小屋]を強化した!
[番長小屋]の施設LVが[5]→[6]に上がった!

2)防衛属性を変更した!
防衛属性が[モヒカン雑魚]→[ゾンビ]に変更された!

3)[職員室]を強化した!
[職員室]の施設LVが[1]→[2]に上がった!

LIFEが[5]→[2]に減った!


■進鋼学園高等学校の遠征パート!

進鋼学園高等学校は[冥府立三頭獣飼育所]に遠征した!

進鋼学園高等学校 VS 冥府立三頭獣飼育所 !

進鋼学園高等学校の遠征勢力はモヒカン雑魚[600]人
冥府立三頭獣飼育所の防衛勢力はゾンビ[800]人

相性差により、攻撃力[1200]VS防御力[800]
ダイス目[3],[7]により、攻撃力[1500]VS防御力[1500]

引き分けにより、進鋼学園高等学校(冥府立三頭獣飼育所)は敗北した……
進鋼学園高等学校(冥府立三頭獣飼育所)は何も得られなかった……


進鋼学園高等学校は北の方にある県立略奪大好き高等学校に遠征を受けた!

北の方にある県立略奪大好き高等学校 VS 進鋼学園高等学校 !

北の方にある県立略奪大好き高等学校の遠征勢力はモヒカン雑魚[1100]人
進鋼学園高等学校の防衛勢力はゾンビ[500]人

相性差により、攻撃力[2200]VS防御力[500]
ダイス目[2],[3]により、攻撃力[2400]VS防御力[800]

進鋼学園高等学校は敗北した……
[畑]の施設LVが[5]→[4]に下がった!
[番長小屋]の施設LVが[6]→[5]に下がった!

+ 2ターン目

2ターン目

2ターン目行動提出SS 『~~ところで2043年に北の国からのネタって通じるんだろうか?~~』

 「いやあ、ボロ負けでしたね……」

 初戦を終え、進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)ロボコン部の部室はどんより暗い雰囲気に包まれていた。

 「遠征も防衛も、全く歯が立ちませんでした♪」

 暗い表情で結果を見つめる紅井(あかい)翔子(しょうこ)と執事の巧也(たくや)に対し、メイドロボのリップルが笑顔で戦いの総括を述べる。
 二人を励まそうとしている、というわけでもない。元々基本的に能天気なAIがインプットされているが故である。

 「この結果は、まあ予想の中に無くも無かったですが……。まさか配置替えしたゾンビに対して強いモヒカンが自軍の倍の数攻めてくるなんて……」
 「あまりにも運が悪かったです♪」
 「逆張りする考えもあったけど、まあ素直に自分の属性に強い戦力で攻めてくる確率の方が高いだろうと思ったからなあ」

 ううむ、と腕を組んで考え込む巧也とリップル。

 「大体、何よ!『北の方にある県立略奪大好き高等学校』って!!それが正式名称なの!? それ、本当に政府が認めた学校なの!!?」
 「名称はともかくとして、そういうおかしな学園は一つや二つじゃありませんが……」
 「屯田(とんでん)も無いところに目を付けられちまってたもんですね♪」

 部室のディスプレイに1000人あまりの北の方からやってきたモヒカン連中がヒャッハー!と番長小屋を棘付きバットで徹底的に破壊し、畑をひたすらに荒らしつくす様子が映し出された。
 あーあー♪あああああー♪みたいな歌のついたBGMが背景に流れている。気を利かせたリップルによる演出であった。

 「悲惨ですね」
 「でも彼らのデータにあるような略奪行為にまではなっていないですね……。そこが不幸中の幸い、でしょうか」
 「なってたらとてもここに映せないようなR18的な描写まで交えなきゃいけなかったです♪」
 「そこはカットしとこうよ!?」
 「てか、落ち着いて分析している場合じゃないでしょ!? 私達の学園がここまで荒らされて、早速ピンチだっていうのに!!」

 呑気なリップルと冷静な巧也に対し、バン!と両手で机を叩いて怒りを表す翔子。
 が、怒ったところで彼女達の状況はまるで良くはならない。

 「実際問題、最初に負けが込んだのは痛いですね……。この戦いにおいて出遅れを取り戻すのは結構キツイです」
 「私達はダイタイガーがヘルタイガーになっただけですね♪」
 「戦力的にも目減りしてしまっているんですよね……。せっかく鍛えた番長小屋もまた鍛え直さないといけないですし」
 「でも今更攻めに行くところも変えられません」
 「そこなんですよね。お嬢様が晒した僕たちのライバル校には結局この次も優先的に攻めないといけない……。この中で2ターン目も勝てそうなのは……やっぱり『冥府立三頭獣飼育所(けるべろすいんざへる)』ですね」
 「うう、次もそこに行くの……」

 彼女達の背後には、両肩に「冥府立三頭獣飼育所」の紋章が付属された虎顔のロボット『ダイダラタイガー』が未だ出撃の機会もないままハンガーに吊るされている。
 心なしか、その雄々しい顔はすっかり寂しげに見える。

 「……何か、あんまり同じ学校に延々絡まれるというのは、この学校にとっては迷惑にならないかしら?」
 「前回ライバルに相応しい!と活き込んでいたのに弱気ですね?」
 「そうだけど……ダイタイガーを使って戦ったわけじゃないし、何か攻め込んだモヒカンの皆さん達の中にも、あれからおかしな感じになったって人が結構いるみたいだし……」
 「二回ここと戦ったら名前も二つ付くんでしょうか? ヘルタイガーがヘルヘルタイガー?」
 「何よ!? そのお腹空かせているだけみたいな名前は!?」
 「そこはどうなるのかよく分からないけれど……。しかしIKW(イモータル・カワサキ・ワークショップ)はいきなりゾンビの数が凄く増えているし、聖バブイルはビッチに配置替えしてしまったんですよね。『冥府立三頭獣飼育所』もビッチに配置替えする可能性はありますが、それでもやや不利な状態ぐらいでの戦いです」
 「『冥府立三頭獣飼育所』を他に狙っている高校は無いの? 私達より先に攻め込まれる可能性は?」
 「えーっと『冥府立三頭獣飼育所』を前回高い遠征希望で出した学園って言うと……あ、『網走自由解放共産高等監獄学園』ですね」
 「また北の方の怪しい学園!!?」

 猛吹雪の中、ソ連兵姿の学生達が闊歩する『網走自由解放共産高等監獄学園』の映像と共に、再びあーあー♪あああああー♪のBGMが流れる。

 「この学園、遠征希望が僕たちと似たり寄ったりですね、好敵手もほとんど同じなのかもしれません」
 「なんで私達、こんなに北の学校とばっかり縁があるの? もっとこう、スーパーロボットの敵に相応しい巨大な悪とか、もっと格好良いライバル的な正義漢の学校とか……」
 「ご主人様が前にエゾヒグマが攻めてきたってダイタイガーで倒してあげる!なんて吼えてたからでは?」
 「じゃあ、エゾヒグマをもってきなさいよ! 戦ってあげるから!」
 「そういうことを言っていると、またしょうもない目に合うことになりますよ」

 余談だが、ここでの三人の間に『エゾヒグマ』という言葉で浮かぶイメージには凄く『ズレ』がある。

 「ともかくこの学園とまた希望が被る可能性が高いことを考えると、遠征の順位も見直さないといけないかもしれませんね」
 「うーん、私達、既にこの『冥府立三頭獣飼育所 』……えーっと以下、『冥府立(けるべろす)』で。『冥府立』の能力にかかっているから、同じ状態にある学校が私達のライバル校を倒してくれれば、私達が勝ったことになるのよね?」
 「そうですね。『網走自由解』……えっと、以下『網走学園』で。が、感染して倒してくれる可能性もあるわけですが、ただ『網走学園』が『冥府立』に勝って感染しても、私達が『冥府立』に勝ったことにはなりませんから……」
 「やっぱり私達が自力で『冥府立』には勝たないといけないわけね。なら結局1位はここか……」
 「延々と遠征に失敗して『冥府立』と戦い続ける可能性も?」
 「そんなこと言っていると本当にそうなりそうだからやめなさい!! そんな事になっちゃったら私達、ただ騒いでいるだけのネタ高よ!!」
 「既にそうなっている気もしますが……」

 彼女達ほど、自分達の行動意図をつぶさに公開してしまった学園は蓋を開けてみれば一校も無かった。
 このままただ己の手札を晒し続けた意味の無いアホ学園になるのか、進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)は運命の分岐点に立たされていた。

 「第二希望以下はどうします?」
 「結局、前と同じように好敵手優先の感じになるのかしら? どう転ぶか分からない『冥府立』の能力に頼るわけにもいかないし。それより防衛戦をどうするか、よね。『北の方から』以外に私達を狙ってきた学園はあるの?」
 「第1希望、第2希望で出した高校はいないようですね。まあ僕たちのようなバランス型は配置替えも考えると攻めづらいですから……。『北の方から』も第三希望に指定していて、他に第三希望で出したのは……『私立ソシャゲー学園高等部希望崎コラボイベントver』ですね」
 「何よ、またそのふざけた名前の学校は!? だから何でその名前が政府公認として通ってるの!?」
 「この学校はソーシャルゲームよろしく、ガチャで優秀な学生をどんどん増やしていくというシステムを導入しているそうですね」
 ディスプレイに美麗イラストのビッチ学生達がガチャからゾクゾクと湧き出る映像が表示される。
 SRなだけあって派手な金ピカ演出だ。

 「政府は学生をなんだと思ってるの!?」
 「前回はいきなりSRを引いて、ビッチが1000人増えたそうです♪」
 「何なのよ、その嫌なガシャは!?」
 「SR確率は約30%だそうですよ。随分良心的ですね」
 「良心って一体なんなのよ……」

 データ表示されるSRガチャを引き当てたソシャゲ学園の戦力は全学園中隋一となっていた。
 保有するビッチの数、およそ2100人。全学園平均の約4倍のビッチ数である。

 「――ってことは、最大で2100人のビッチがうちの学園に攻めてくるかもしれないわけ!!?」
 「そうなりますね。まあうちはゾンビを増やしても500人しかいないので、向こうは2000人送って来れば安全に勝てるんですが」
 「何よそれ!? 攻められたらどうしようも無いってことじゃない!」
 「ですね。向こうが防衛の事を考えていくらか戦力を残すかにもよりますが……」
 「ビッチが大量に押し寄せてこられたら、今度こそR18描写だぜー♪」

 あまりの状況に唖然と口を広げ、しばし立ち尽くす紅井翔子。

 「――でも、どうしようもない、わよね」
 「残念ながら。配置替えでもどうにもならないですし」
 「ヘルタイガーも何の役にも立ちません♪」

 希望ゼロに近いこの状況。戦術でどうにかなるものではなく、流石に巧也とリップルもお手上げである。
 ――が、紅井翔子はしばらく考え込んだ後、ぐっと拳を握って、凛々しく顔を上げる。

 「いいえ、まだ、手はあるわ……」
 「「……それは?」」
 「私達には、スーパーロボット魂が! ある! それに誓いをかければ、何とか! なる!」
 「「…………」」

 腕を突き上げ、ぴんと背筋を伸ばして気丈に声を張り上げる紅井翔子。
 その様子を見た巧也とリップルはふうっと微笑ましく笑いながら顔を見合わせ……。

 「ま、天に祈るしかない状況なのは確かですし。ここは僕たちもお嬢様に乗っかりましょう」
 「骨は拾い集めます♪」
 「その意気よ、その意気! 今こそ私達進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)の根性を見せる時よ!」

 根性見せるのはモヒカンとゾンビ達では……?という突っ込みは敢えて奥の方に飲み込んだ二人であった。


 ――果たして次回、何人のビッチが攻めてくるのか!?そのR18描写を作者は書けるのか!?
 次回から行動提出SSが無くなったら、あ、ネタも尽きてR18描写も面倒くさくなったんだなと思ってください。

■進鋼学園高等学校の内政パート!

1)[番長小屋]を強化した!
番長小屋の施設レベルが[5]→[6]に上がった!

2)[畑]を強化した!
[畑]の施設レベルが[4]→[5]に上がった!

LIFEが[2]→[0]に減った!

■進鋼学園高等学校の遠征パート!

進鋼学園高等学校は[冥府立三頭獣飼育所]に遠征した!

進鋼学園高等学校 VS 冥府立三頭獣飼育所!

進鋼学園高等学校の遠征勢力はモヒカン雑魚[600]人
冥府立三頭獣飼育所の防衛戦力はゾンビ[800]人

相性差により、攻撃力[1200]VS防御力[800]
ダイス目[10],[9]により攻撃力[2200]VS防御力[1900]

進鋼学園高等学校の勝利!
進鋼学園高等学校は1DP獲得した ([0]→[1])


進鋼学園高等学校は遠征を受けなかった。
+ 3ターン目

3ターン目

■行動提出SS
 3ターン目行動提出SS 『~~このネタいい加減しつこいと思うけど、2043年まで年の初めはさだまさしが続いているとは思わないので許してほしい~~』

 進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)の校名が掲げられた門の周辺には大小様々な看板が取り付けられていた。

 「ビッチおことわり!!」「極悪SSRピックアップガチャ反対!!」「C(コモン)生徒、UC(アンコモン生徒達)にも人権を!!」

 来たるソシャゲ―学園に対する嫌がらせとして設置された彩色豊かなソシャゲ―ブーイング文言である。
 言うまでも無く、こんなものが今回の戦争において何の役に立つわけもないのだが、とにかく何でもいいからやってやろうという紅井(あかい)翔子(しょうこ)のささやかな抵抗であった。

 「これがスーパーロボット魂ですか? ご主人様」
 「うっさい!! 何もしないよりマシでしょ!!」

 学園の屋上から敵の襲来に備えて周囲の監視を行っている進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)ロボコン部の面々。
 あまりにもしょうもない翔子の作戦に対し、メイドロボのリップルが突っ込みを入れる。

 「しかし、妙ですね……うちの学園にどこからも遠征が来る気配が無いです」
 「え?」
 「この時間にはもう戦闘が開始されると思うのですが……。うちのモヒカンの皆さんも今頃は冥府立三頭獣飼育所(けるべろすいんざへる)のところへ襲い掛かっている頃ですし……」

 高精度双眼鏡を持って周囲を見張る執事の巧也が異変に勘付く。

 「もしかしたら今回、うちの学園に遠征するところは無いのかもしれませんね」
 「え、そうなの?」
 「有り得る話です。二戦目からは一戦目で有利だった学園などは遠征希望で不利になりますし、先に希望する学園が全て取られて遠征できない学園の数が増える可能性は充分……あ!ソシャゲ―学園は聖オッキアーリ学院に遠征したみたいですよ!」
 「本当に!?」
 「ええ、2100人のSR(スーパーレア)ビッチ達が、1200人の眼鏡をかけたか弱いモヒカン達を圧倒的な肌の誘惑によってあんなことやそんなことしてしまう地獄絵図です。見ますか?」
 「……それはやめておくわ」

 無表情で状況説明をし、双眼鏡を差し出す巧也から、翔子は顔を赤らめながら顔を背けた。

 「と、とにかく! ビッチ達……じゃなかった! 『ソシャゲ―学園』はこないのね! うちの学園に遠征する学園はどこもなさそうなのね!」
 「そのようですね……ソシャゲ―学園はうちを第二希望以下で出したんでしょう。このフェイズは運が良かったのかな?」
 「ほーっほっほ! 私達ののスーパーロボット魂に恐れをなしたのよ!!」

 恐れていた嵐が何事も無く過ぎ去った事にすっかり安堵し、勝ち誇る翔子。
 ――しかし、その時だった!
 聞き慣れた「あーあー♪あああああー♪」の歌が学園中の放送施設から流れ出し、彼女達を襲う!!

 「ワット!?」
 「ピピピ、ピピピピ……! リップルの高感度センサーが告げます! 北の方からやってくる大量のモヒカン頭があります!」
 「北……? あ、本当だ。1000人ぐらいの見慣れた髭面のモヒカンの皆さんが馬に跨って、凄い勢いで一直線に突っ走って来てますね」
 「え……まさか、またあのふざけた名前の連中!?」

 やがて進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)の肉眼にもはっきりと彼らの姿が見えた。
 ドドドド……という津波のような足音の群れと共に、学園の北の方から凄まじい数のモヒカン騎馬軍団が一つの塊となって押し寄せる光景が。
 毛皮の衣装に身を纏い、ピンと鋭く張りつめた木製の弓を携えた、誰も彼もが屈強な身体つきと精悍な面構えを持った偉丈夫達で構成された逞しき『武』の集団。
 『北の方にある県立略奪大好き高等学校』モヒカン騎馬隊達は、瞬く間にソシャゲ―学園への嫌がらせ看板を薙ぎ倒し、校門を蹴破り、「ワアアアアーーー!!」と稲妻の様な唸り声を上げながら校庭を一直線に突っ切り、そのまま怒濤の如く校舎へと押し寄せた。

 疾風怒濤、縦横無尽。
 正射必中、一撃離脱。
 北国の雄大な自然で鍛え上げられた騎馬武者達は進鋼学園を防衛するゾンビの群れを正確に射殺し、馬の脚で蹴散らし、的確に要所を蹂躙しながら校内を破竹の勢いで進撃していく。
 その背後では20世紀~21世紀初頭の伝説の男性シンガーソングライターが北国の雄大さを巧みな表現力と言語の壁を越えた雄大な詩によって謳った曲が流れていたのだが――彼らの耳に届いていたかは定かではない。

 『北の方にある県立略奪大好き高等学校』モヒカン騎馬隊達は進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)の保健室と部室棟を特に念入りに徹底的に破壊し、ついでにロボコン部部室で少し埃を被っていたダイダラタイガーにプスプスと矢を突き刺し、穴だらけにした上で去っていったのであった……。

 「――なんでまた同じ学園が来るの?」
 「お嬢様がエゾヒグマかかってこいとか言ってたからじゃないですかね?」

 ――大嵐が去り、しばらくして息を潜めていたロボコン部の面々はひょっこりと姿を現した後、見るも無残な姿になった部室に戻ってきていた。

 「いや……それは確かに言ったけど! ――って、それを聞かれたのは他の学校も行動提出した後でしょ! なんでまた私達を連続で高い希望で出してるのよ!? 私達、やっぱり北の方に何か恨みを買った!?」
 「そこは確かに謎ですね……。既に好敵手を倒したならともかく、最初はライバル校を潰していきたいところだと思うんですが……。ゾンビを防衛に出している中で、うちが特に他の学園と希望が被らないように見えたのか……。まあ考えてもしょうがないですね。また略奪されなかっただけ良かったと言えるでしょう」
 「略奪されてたら、お嬢様のR18な描写になってしまうところでした♪」
 「やめなさい! うう~~もう北国嫌ぁーーーー!!!」

 すっかり北国コンプレックスとなった翔子は頭を抱えて叫ぶのだった。

 「――あ、というか、あの人達、『北の方にある学園』といっても、日本の北の方じゃないらしいですよ」
 「――え、だってこの戦い、日本の学園しか参加してないんじゃないの?」
 「まあ、確かにそこはおかしいところなんですけど、でも彼らのデータをよく読むと、エゾとか関係ないですね」
 「えーっと、じゃあ私達が流してたあの歌の意味は?」
 「まあ僕たちの勘違いですね」
 「リップル、日本のデータしか持っていません♪」

 ――まあ、自業自得でしたね。

 「――とにかく、過ぎ去った事はしょうがないわ! 幸いにして、今回は遠征は成功したんだし、こっからまだ逆転のチャンスはあるわよね!」

 キリッと気持ちを切り替え、次の戦いへと気を向ける翔子。

 「そうですね……。穴だらけになってしまったダイダラタイガーはともかく、今回破壊された箇所はそれ程ダメージの大きなところではありませんし、次以降も遠征を成功させていけば、まだ勝ちの目はあります」
 「うう~~私達のダイタイガァ~~」
 「今回は私達、休むしかないのでリップルがピカピカに磨きます!」
 「ううっ……ありがとう。で、やっぱり次の第一希望はIKW(イモータル・カワサキ・ワークショップ)?」
 「そうですね。この学園も今回の行動では何もできないですし、今はゾンビを防衛に出していますから、モヒカンを送れば弱点を突けます。更にこれまでの行動は防衛にゾンビをほとんど残していませんし、今回も同じ行動なら遠征が成功すればほぼ勝てます」
 「うーん、私達に狙われていると考えて、このターンはモヒカンの方を遠征に使う可能性は?」
 「それでもまあ若干不利なぐらいで戦えますし。そもそもとして――お嬢様のあの行動宣言、どれだけの人がちゃんと見てるかもわかりませんしね」

11 名前:冥王星[] 投稿日:2017/06/03(土) 20:34:31
 「それを言うと私がアホみたいだから止めて!」
 「それよりも第二希望以下ですね。聖バブイル……はこのターンもやめた方がいいでしょうね。前の行動で休んで色々と動ける状態ですし、モヒカンで遠征にいくのは自殺行為です」
 「うーん、するとこれまでと同じくモヒカンの皆さんで勝てそうなところを狙う、と」
 「ただ、僕たちの戦力で勝てそうなところばかりを狙うと、他の学園の希望とも重複する可能性が高いですからね、他と被らなさそうで、かつ勝てる可能性があるだろう高校も一校、二校は入れておきたいところです」
 「うーん、そんな都合の良い学校そんなにある? なんか色々考えることがあって面倒くさいわね、この戦い……」
 「――そこが面白いところだと思いますよ? 『北の方にある学園』が遠征してくる前にも少し言いましたが、先に連勝を続けた学園も、後になれば成る程希望するところには遠征し辛くなりますからね。前回は出遅れが不利と言いましたけど、決してそれだけでもない、良くできたシステムだと思います」
 「ふーむ、勝負は後の方になるまで分からない、と」
 「そうですね。僕たちが『北の方にある学園』の意図が分からなかったように、各学園がそれぞれの思惑でバラバラで動くので、それがどのように作用していくかは神のみぞしる……というとこですね。後半になるにつれて中々面白い事になるんじゃないかなと思います」
 「よしっ! 何だかよく分からないけど、一発逆転のロボットの醍醐味は有り得るってことね」
 「――それは流石にある程度ポイントを稼いでいかないと無理ですが。まあ今はジタバタと遠征先を考えましょう。このターンの私達の防衛はほぼ不可能ですしね」
 「――え、そうなの!?」
 「ええ、この状況にある高校を狙う学園がいないという可能性はほぼないでしょうし、今度こそソシャゲ―学園のSRビッチ達かもしれませんね」
 「あるいは三度目の正直で略奪されて、今度こそR18描写かも♪」
 「どっちも嫌ぁぁ~~! 新しい学校、カモォ――ン!!」

 ――僕ももうさだまさしネタは嫌なので、そろそろ『北の方にある県立略奪大好き高等学校』以外をお願いしたいです。

■進鋼学園高等学校の内政パート!

1)休んだ!
LIFEが[0]→[5]に回復した!

■進鋼学園高等学校の遠征パート!

進鋼学園高等学校は[つるぎ女学院高等学校]に遠征した!

進鋼学園高等学校 VS つるぎ女学院高等学校!

進鋼学園高等学校の遠征勢力はモヒカン雑魚[600]人
つるぎ女学院高等学校の防衛戦力はゾンビ[500]人

相性差により、攻撃力[1200]VS防御力[500]
ダイス目[10],[3]により攻撃力[2200]VS防御力[800]

進鋼学園高等学校は勝利した!
進鋼学園高等学校は1DP獲得した ([1]→[2])


進鋼学園高等学校は[私立ソシャゲー学園高等部希望崎コラボイベント]に遠征を受けた!

私立ソシャゲー学園高等部希望崎コラボイベントver VS 進鋼学園高等学校!

私立ソシャゲー学園高等部希望崎コラボイベントverの遠征勢力はビッチ[2100]人
進鋼学園高等学校の防衛戦力はゾンビ[500]人

相性差により、攻撃力[2100]VS防御力[1000]
ダイス[5],[3]により攻撃力[2600]VS防御力[1300]

進鋼学園高等学校は敗北した……
[保健室]の施設レベルが[4]→[3]に下がった!
[職員室]の施設レベルが[2]→[1]に下がった!
+ 4ターン目

4ターン目

■行動提出SS
 4ターン目行動提出SS 『~~今回のシステムで応援ボーナス有りなら発動ボーナス辺りに使用かなあと思うけど、うちの学校は特殊能力を使う気配がまるで無いのでやっぱり関係ない~~』

 ~~前回までのあらすじ!~~

 2043年を100年ぐらい先の未来だと勝手に勘違いしていた作者は「残念だけど流石にもうそのころにはさだまさしいないだろう」と思いこんでSSを書いていた! 本当にごめんなさい!
 なおさだまさしはシンガーソングライターであるだけではなく、感動的な長編小説も多数執筆しているマルチクリエイターである! 小説家デビューした、あるいはこれから目指しているダンケロスプレーヤーも見習おう!



「剛弓衆、前へ。 恐れることはございません。私達、つるぎ女学院高等学校の流儀を見せるのです」

 美しき女勇士の調べに従い、灰色の軍勢達は手早く各々の配置についた。
 一糸乱れぬ統率――とはこのことか。
 つるぎ女学院高等学校のゾンビ兵たちは、いずれもその身が死骸であるとはとても思えぬ凛とした顔つきと鍛錬を重ねたであろう身体つきを持ってずらりと校舎を覆う防壁の前へと居並ぶ。
 巨大な弓を携えた「剛弓衆」達が無法なる侵略者達へ一斉に射掛け、敵が怯んだ隙を「剣」と「薙刀」の達人達による突撃により一気に仕留める。
 『つるぎ三武』を修めた精鋭たちによる、つるぎ女学院高等学校の鉄壁の防衛布陣――。
 その中心に構えるは、保守派筆頭、美麗な和風の戦装束に身を包んだ、流れるような黒髪を光らせる、華麗なる総大将、剣 綾近(つるぎ あやちか)。
 毘沙門天か、はたまた弁才天かと見紛う美と力強さを兼ね備えた彼女の統率と、彼女に従うつるぎ女学院部隊の気高き忠誠心がある限り、女学院の守りに一分の隙も無し!


 ――――の筈だが。


「ヒャッハーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 テーレッテーー。

 そんな美しき女武者達が守る「つるぎ女学院高等学校」に突撃をしかけたのは詫び錆の欠片も風流も何もない、筋肉に包まれたモヒカン頭のけたたましいバイク部隊。
 そんじょそこからの世紀末に存在しているだろう雑魚モヒカン達であった。
 迎え撃つ強弓一射の数々はジャブローに舞い降りるジオン軍のMSを迎撃するかの如く、モヒカン達を打ち落としては行くものの600人余りのバイク降下部隊を全て押し止めるには至らない。

「イヤッハァ――――!! ゾンビどもは消毒だぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!」

 ドゴオオオオオオォォォーーーーーーーーーーー!!!!

 モヒカン基本装備の一つ、火炎放射器が火を吹き、つるぎ女学院高等学校の鉄壁の陣営たちを焼き払っていく。
 ゾンビはモヒカンの火炎に弱い。
 この群雄割拠学園における自然の摂理の一つである。
 なんたる理不尽。何たる無情。鉄の覚悟を持って戦いに望んた、名門学園の防衛部隊たちは知性も教養も感じさせずにただ暴れまわるモヒカン達に突き崩されていくのであった――。


「――なんか身も蓋も無くない?」
「自然のルールには誰も勝てませんから」

 物陰からこっそりとその光景を見守っているのは進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)の三人。
 もうビッチとか匈奴とか襲ってくるのは見たくない! と我が儘を言いだした紅井(あかい)翔子(しょうこ)に従い、今回は遠征部隊を見守ることにしていた。

「いや、でもおかしいでしょ! 相手の学校、なんかデータを見るとすっごい華やかっていうか! 正統派って言うか! あの防衛部隊の総大将の人の経歴もどこを取っても非の打ちどころのない完璧で! 存在自体卑怯って言うか! 女の子の憧れって言うか!」
「お嬢様とは正反対ですね」
「うっさい! とにかく! 正しいものが勝つっていうのが世の中のルールでしょ! それが何でうちの学園の不良モヒカンの皆に成すすべなく蹂躙されてんのよ!」
「酷いですね。皆、お嬢様と学園のために命をかけて戦っているというのに」
「うっ……そ、それはそうなんだけど……でもあまりにもこう……風情というものが……」
「というか、あの人達、学園のために闘ってる人はあまりいないですね♪ 色々活躍すれば食べられる美味しい特性虎肉の丸焼きとか、ご主人様その他、学園美少女のプロマイドのために戦っています♪ 番町小屋が無事ならある程度は再生可能な皆さんですし、命も特にかけてないと思います♪」
「こらっ! 言ってるそばから更に身も蓋もないこと言うな!」

 この戦いは防衛設備さえ無事ならどれだけ戦おうと学生の数はそのままだし、設備が充実していけば学生が増える事すらある。
 それがどういう仕組みなのかは学園によってまちまちだが、進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)の場合は、例え死んでも設備からある程度再生治療が可能、ということになってた。まあ多分ロボット技術とかそんなんで復元するのであろう。未来の技術って凄い。

「皆さま、ここを何とか耐え凌ぐのです――! まだ私達に勝機はあります」

 そんなのほほんとした三人とは対照的に、剣 綾近は歯を食いしばりながら、既に半数近くまで数を減らしてたゾンビ兵達を立て直しつつ、決死の戦いを続けていた。
 絶対絶命の状況の中で、それでもなお退かぬその心意気の何と眩いことか。
 飛び散るゾンビの肉片と、舞い踊る紅蓮の炎の真っ只中。
 血に飢えるモヒカンの群れを前に、なおも雄々しく美の化身は立ちはだかる。

「――哀れな。貴方たちもまたこの世の仕組みの犠牲者でしょう。 
 決死であるのは互いに同じこととは充分知っています――!
 しかし、私達にも引けぬ理由があるのです!!」


「――ああおっしゃられてますけど、僕たちは別に決死ではないですね」
「私たちの方が完全に悪役の気分なんだけど……正義は?」
「お嬢様、正しいものが勝つんじゃあ、ありません。正しくシステムを把握して、きちんと戦術を立てて、あとちょっと運とか調子の良い学園が勝つんです。――少なくともこの戦いにおいては」
「違うっ!! 違うのよっ!! 正義は、愛はっ!!ロボット魂はあああっ!!!」
「愛で空は落ちないし、熱い心鎖で繋いでも無駄だぜ♪」
「古いネタインプットしてるのね……。てかモヒカンの皆さんの持ってるラジカセにあの曲打ち込んだの、やっぱアンタか!」

 ――心なしか、その曲に乗せられたモヒカンたちはよ普段り調子が良さそうに見える。
 ただでさえ数的優位、システム的優位に支えられたモヒカンたちは破竹の勢いで「つるぎ女学院高等学校」を侵略していく。
 ところで2043年に「愛を取り戻せ!!」は古い曲となっているのだろうか。北斗の拳がどれだけリメイク、リバイバル放送されているかによるだろう。

「やりましたよ、お嬢様の勝利は目前です」
「ううーっ!! くそーっ!! 負けるな! 頑張れ! つるぎ女学院!!」
「なんで敵の応援してるんですか。あ、ほら、いよいよモヒカン雑魚たちが敵の大将を追い詰めるところです!」
「けけけ、これはきっちりR18描写のチャンスですよ♪」
「やめんか! それはもう人としてのルール違反でしょ! 撤収! 撤収! 運営が私達の勝利を認めたらとっとと退散よ!」

 実際、ルール的にはどういう扱いなんでしょうね。防衛戦に負けた時の学園のリーダーって。
 防衛戦用のリーダーと遠征用のリーダーをちゃんと用意していたのは慧眼だなあと思いました。


「――ところで私達、なんで「つるぎ女学院高等学校」を二番目に遠征することにしたんだっけ?」
「ゾンビを防衛に出していて、LIFEが無かったので防衛の配置替えもできない勝てそうな学校の中の筆頭候補の一つだったからですね」
「その中で、前のターンまでに他の優先順位もそれほど高くなく、狙えそうだったからですね♪」

 遠征を終え、2100人のSSRビッチにしっちゃかめっちゃかに荒らされた学園に戻ってきた三人は、今回の反省会と次の動きを検討する作戦会議に入っていた。
 SSRビッチのR18描写を期待していた人たちはごめんなさい! でも来週からダンゲロスボードゲームの美麗イラストも描いている横田先生の新連載が週刊少年ジャンプで始まるよ! ヤッター!

「というわけで、別にあの学園の理念とかは関係なく、僕達はシステム的に遠征を狙っただけですね。第一希望のIKW(イモータル・カワサキ・ワークショップ)に行けなかったのは残念でしたが、思惑通りの次善の結果だと思いますよ」
「う、うーん、罪悪感が……。あの人たちは今の世界の理不尽と戦おうとしている人たちだったというのに……」
「そこを気にして遠征先は選べませんよ。まずは好敵手であるかどうか、次に勝てるかどうか、そして遠征できるかどうか、です」
「うぐぐ……。そりゃあ、だからと言って私も負けるのは嫌だけど」
「お嬢様が勝って、全てを支配すれば変えられます♪」
「だからそれは悪役のセリフでしょ!」

 実際問題、この学園より洒落にならない高校が生き残る可能性は十分にあるのだが――2043年の政府は何を考えているのであろうか?
 一通りノリツッコミという名の反省会を終えた後、三人は次の行動の検討へと入る。

「それで、次もやっぱり第一希望はIKW?」
「――そうですね。ただ前回、IKWを第一希望で出している学校が他に三つもあるんですよね」
「――おや? もしかして私達の遠征を警戒して?」
「それは自意識過剰というものでしょう。やはり続けて防衛戦力を全く残さず遠征している行動方針から狙い目と思われているのと」「ぐぬぬ……じゃあ変えるのもアリ?」
「――いや、第一希望で勝ち目が強いのは変わらないのですから、結局、ここは変える意味はありません。――それよりも第二希望以下ですねえ」
「――あら、聖バイブルが今回は休みそうじゃない? ここは狙っていくべきでは?」
「……うーん……」

そこで巧也とリップルは顔を見合わせる。

「確かに聖バブイルも狙いどころではありますが……。ここは様子を見て、より勝てて遠征できそうなところを第二希望に出すのもアリかなと」
「――む、またシステム的な話? 私にはよく分からないけど」
「聖バブイルはIKWの後で狙いに行けますから、ね。LIFEが減るタイミングは先にもありますし、ポイントで離されず、ついていくのも大事です」
「前のターンの希望を見る限り、聖バブイルは第三希望でも行けそうです。第二希望は、より狙いやすいところを行きましょう!」
「うーん、今回が今回だけに、なんか釈然としないものを感じるんだけど、まあいいわ! あんた達に任せるっ!」
「Hey♪」
「任されました」

――今回は特にオチはありません。


いよいよ次で折り返しを迎える群雄割拠学園!!
果たして勝ち残るのは正義か、愛か、暴力か、性欲か、それとも……!?
■進鋼学園高等学校の内政パート!

1)[番長小屋]を強化した!
[番長小屋]の施設レベルが[6]→[7]に上がった!

2)[畑]を強化した!
[畑]の施設レベルが[5]→[6]に上がった!

3)[職員室]を強化した!
[職員室]の施設レベルが[1]→[2]に上がった!

LIFEが[5]→[2]に減った!

■進鋼学園高等学校の遠征パート!

進鋼学園高等学校は[IKW]に遠征した!

進鋼学園高等学校 VS IKW!

進鋼学園高等学校の遠征勢力はモヒカン雑魚[700]人
IKWの防衛戦力はゾンビ[1400]人

IKWは行動提出をしていなかったため、防御力半減。攻撃力[700]VS防御力[700]
相性差により、攻撃力[1400]VS防御力[700]
ダイス目[10],[7]により攻撃力[2400]VS防御力[1400]

進鋼学園高等学校の勝利!
進鋼学園高等学校は1DP獲得した ([2]→[3])


進鋼学園高等学校は[魁!! 新世紀学園]に遠征を受けた!

魁!! 新世紀学園 VS 進鋼学園高等学校!

魁!! 新世紀学園の遠征勢力はモヒカン雑魚[1100]人
進鋼学園高等学校の防衛戦力はゾンビ[600]人

相性差により、攻撃力[2200]VS防御力[600]
ダイス目[8],[3]により攻撃力[3000]VS防御力[900]

進鋼学園高等学校は敗北した……
[保健室]の施設レベルが[3]→[2]に下がった!
[畑]の施設レベルが[6]→[5]に下がった!

+ 5ターン目

5ターン目

■行動提出SS
 5ターン目行動提出SS 『~~思い付きでやった行動は後で意味が無くなることが多いけど、思いついた時の楽しさは否定できるものでは無い~~』


「正義のスーパーロボットマスター、紅井翔子! 颯爽!推っ参ッッ!!覚悟しなさいッ!!悪の科学者、ドクターカワサキとその手先! イモータル・カワサキ・ワークショップ!!」

 IKW(イモータル・カワサキ・ワークショップ)の校門前、澄み渡った青い空から、快活な少女の雄叫びが響いた。
 見上げれば、50メートルはあろう巨人がグラウンドに巨大な影を延ばして聳え立つ。
 その頂点に一際異彩を放つは、雄々しくも紅き鉄の虎の貌。
 その勇ましき機械巨人こそ、進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)の誇るスーパーロボット『ダイダラタイガー』ことダイタイガー……今はヘルタイガーなのだが、よく見れば妙に【薄っぺらい】ことにこの場を通るエキストラがいればすぐに気づいたであろう。

「なんだか今回は妙に気合い入ってますね~ご主人様」
「まあ、前回が前回だっただけに、今度こそ自分が堂々と皆の前に立つ!!って宣言したからね。その意気込み自体は良い、と思うけど」

 そんな彼女を関心と呆れの入り混じった微妙な面持ちで下から見上げるのは、彼女に使える執事の巧也とメイドロボのリップル。
 それもまあ、無理もない。何しろ彼女は巨大ロボットに乗り込んで叫んでいるわけではない。上空の虎の鼻の辺りから吊り下げられたロープで体を固定してメガホンを片手に空中から喚いているだけだ。
 はっきり言ってお間抜けとしか言えない構図である。かなりの高所であるにも関わらず恐怖心をおくびにも出さずに堂々と宣言を行える辺りは立派なものであるが。
 だが、更に輪をかけて彼女をアホに見せている要因がこの場にあった。

「しかし、そのためにダイタイガーのハリボテを作るとはなあ……」
「表面は完璧な造形ですよ♪ リップルがちゃあんとメイクしましたから♪」
「確かに凄いけど、所詮段ボール製だし、横から見ればすぐペラッペラだってわかるよね」

 彼女達の学園が所持するスーパーロボット『ダイダラタイガー』は色々な悲しい事情があって出撃不可能。勿論、精巧な複製を作る金も時間も今の彼女達には無かった。
 そこでとにかく見せかけだけでもダイタイガーが欲しい―! 乗りたい―! と我が儘を言いだした紅井(あかい)翔子(しょうこ)の望みを叶えるべく、これまで全く出番の無かった保健室の300人のビッチの皆さんがせっせと内職して段ボール細工の『ダイダラタイガー』を組み上げたのである。偉いっ。

「大人しく降伏するなら命までは取らないわ!! もしも戦う気なら、正々堂々!この私とロボコン部の皆とダイタイガーが相手になるっ!!」

 そんな地上の視線なぞどこ吹く風。すっかり気分の高揚している翔子は更にカワサキとIKWの学生への呼びかけを続ける。
 ――が、校舎からは何の音沙汰もない。

「……なんか、まったく答えが返ってこないんだけどーー!! どうなってるのーー!? 巧也ぁーー! リップルぅぅーー!」
「というか、もぬけの殻何じゃんないですかね? 作戦会議の時に言いましたけど、この学校、遠征時は防衛戦力を全て出撃させていますし」
「ええーっ!!? 悪のドクターカワサキは!? 建築ロボは!? このダイタイガーの活躍の場面は!?」
「仮にそんなのが出てきたらこのハリボテは何の役にも……ん?」

 上空の翔子と巧也が器用に会話を交わしている時だった。それまで何の反応も無かったIKWの校舎裏からゾロゾロと何百人もの灰色の皮膚に学ランを纏ったやたらと血色の悪い生徒達……ではなくゾンビの群れが姿を見せ始めた。

「きゃあーーーっ!! きたっ! きたわよ! 巧也!」
「研究棟の中から、か。今回は防衛戦力を残していたのか? 数が揃っていると厄介かも……って、ん、様子が変だな?」

 上空で縛られながらぶんぶん揺られて悲鳴を上げる翔子に対し、巧也は校内のゾンビ達の様子を訝しげに見つめる。
 元々生気などないゾンビではあるが、その動きにはまるで活力が無く、グラウンドの上を右往左往するばかりであった。

「アオオオ……」
「ウオオオ……」

「ちょ、ちょっと、何あれ? 前回のつるぎ女学院のゾンビに比べて覇気が無いって言うか……言っちゃなんだけど弱そうっていうか……」
「あれに比べると大抵そうなってしまうと思いますが、それにしても動きに統率が無いし、防衛のために出てきたったって感じではないですね」
「可哀想です。あの人たち、皆自分がどうすればいいのか分からない迷い後みたいない感じです」
「ははあ、そうか。多分学園のリーダーが今回何の指示も出していかなかっただな」
「――――え?」

巧也とリップルがゾンビ達の所在ない動きの理由に一つの結論を下す。
それを聞いた翔子は一際間の抜けた声を上げた。

「な、何よそれぇえええーーーーーっ!!」
「まあこれまでも行動指針を出さずにいた学園はいくつかありましたし、今回は僕たちがたまたまそれに当たったってことですね」
「えーっと、つまり遠慮する必要は一切ナシ、ですね♪」
「そうだね、これはラッキーだったかな」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 貴方たち! 無抵抗な人たちにそんな!」
「問題無用! Welcome to this crazy time♪です!!」
「またそんな古いネタを……っえ? きゃああああっっっ!!」
「ヒャッハーーーーーーーーーー!!!!」

 リップルが口笛を鳴らすや否や、爆音と「Hey♪Hey♪Hey♪」ラジカセのBGMと共に進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)の700人のモヒカン軍団がドドドドド……と押し寄せた。
 彼らは瞬く間にハリボテの『ダイダラタイガー』を土手っ腹をドカンと突き破り、そのままの勢いでIKWの構内へと突入していく。
 IKWのゾンビ達は巧也達の予想以上に懸命な抵抗を見せたが、指令役のいない精彩を欠いた動きでは限界があり、やがて成す術もなく蹂躙されていった。
 空中に放り出された紅井翔子は娘溺泉にボチャンと落ちたが、元々女性だったので特に影響は無かった。



「へっくし! ううー、何よ! 行動提出無しって!!」
「まあまあ、お嬢様。人には事情というものがありますし。僕たちは一応じっくり作戦会議してますけど、忙しくてそれすらままならないって人もいるでしょう。あまりそういうことを言うものでは無いです」

 勿論、決して非難するつもりは無いです。あくまでキャラとしてのこの娘が怒っているってだけです。

「早く帰ってお風呂入りたいけど……私達の学校の防衛の方はどうなったのかしら……。遠征されてなければいいんだけど……」
「ヒャッハーーーーーーーーーー!!!!」
「え、また!!?」

 テーレッテーー。
 ずぶ濡れの紅井翔子が学園に帰って目にしたものは、世紀末なBGMに怒り狂って、学内を徹底的に荒らしまわるモヒカン雑魚達の群れであった。

「ヒャッハー! 世紀末なんてもう古い! 俺達は新世紀の魁を迎えたんだぜ!」
「ヒャッハー! 力こそ正義だーーーー!!」
「ヒャッハー! 戦闘だぁー!」

 凄まじいカリスマを発するモヒカン、モヒカン覇者に導かれた『魁!!新世紀学園』のモヒカン雑魚達は瞬く間に進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)のゾンビ達を駆逐し、畑と保健室、更には保健室でビッチの皆さんが頑張って組み上げている最中だった予備の『ダイダラタイガー』段ボールハリボテも徹底的に破壊して去っていったのであった。

「あらら、このBGMは今回は失敗だったみたいですね♪」
「も、もう世紀末は嫌……」

 惨状を目の当たりにし、紅井翔子は今回の戦いでもう何度目かも分からぬ頭を抱えた。

「ふうー♪ さっぱりした♪」

 紅井翔子の美点の一つに切り替えの早さがある。
 学内の温泉に漬かり、すっかり疲れを取った翔子は愛用の虎柄の櫛を使って丁寧に長い黒髪を溶かしながらロボコン部の部室へと戻ってきた。

「ど、どうしたの……貴方達?」

 そんな彼女の眼に珍しい光景が映る。
 リップルは頭からプスプスと湯気を立てて顔を赤らめてのぼせており、巧也は机に肘をつき、ツンツン頭に両手を当てながら「うーん、うーん」と唸っている。

「え、えっと……リップルはお風呂入ったっけ? 巧也は……えっと今から入ってリフレッシュしたら?」
「ああ、お嬢様……いえね、これからの行動を考えてたんですけど、これが中々の難題で」
「リップル、オーバーヒート、です……」

 余談だが、勿論AIが湯気を立てて熱暴走など起こしたりはしない。
 リップルがこうした高度な演出も自分でできる程、人間に近く作られたロボットということである。

「あれ、私達のライバル校はもうあと『聖バブイル女学院』だけでしょ? 後はこの学校をどのように倒すかを考えて、後は他の学校にも勝ち続けていけば良いんじゃないの?」
「いや、まあ理屈はそうなんですけどね。もっとも単純な話をすればそうなります」
「ご主人様のそういうシンプル思想、リップルはとても羨ましいです♪」
「むむっ……人を単細胞、単細胞と……、じゃあ何? 他に何か考えなきゃいけないことがあるの?」
「ええ、まあ……」


「「ぶっちゃけ、聖バブイルはうちの好敵手じゃないですから」」


「……………はい?」


 手をぷらぷらと振って否定のポーズを取りながら衝撃の宣言をした巧也とリップルに対し、紅井翔子は大間抜けに呟いて立ち尽くす。

「え、えっと……なんですと?」
「いや、これはまあ……僕も後から知ったんですが」
「お嬢様、バカですから。自分達の好敵手を他にどんどん宣言していっちゃうと思って、リップルがあらかじめデータを一つ、書き換えておいたんです。それで多少はフェイクになるかなと思いますし」
「僕もまあそれは利用できるかなと思って。最初にも言いましたけど、自分たちの情報を全部晒すなんてアホのする行為ですからね。なので、まあお嬢様の言うことに乗せられつつ、ここまでは表に晒した好敵手を狙った行動提出をしてきました」

 紅井翔子はぽかんと口を広げて立ちすくんでいる。

「とはいえ、問題はここからなんだよね。まあもうこれは晒しても大したことない事無いと思うけど、僕たちはまだ好敵手を全部倒したわけではない。真の好敵手が残っている」
「そこをどうやって狙うか、ですね。そこは奇しくも単細胞のご主人様の言う通り、残りのライバル校校をどのように倒すかを考えて、後は他の学校にどのように勝ち続けていけば良いか、なんですが」
「そのための行動提出をどう組むか、なんだよな……。残ったライバル校の行動をここまで分析して、次にどう動くもシミュレートしてみてるけど、これが思った以上の難題だ。好敵手が誰か、ですら意外と絞り込めない……」
「こうしてみると自分の好敵手を最初に全て晒すなんて、バカでアホで間抜けで何の考えも無いスカタンな行動と結論付けられます♪」
「そこは流石に言い過ぎと思うけど……まあ実際あまり意味は無い、だろうね。深読みして疑う人もいるだろうし……」

 紅井翔子は心臓にグサグサと見えない矢を刺され、大きく仰け反り倒れそうになりながらも雄々しく反転して、作戦会議を続ける二人に問いかける。

「あのーもしかして……」
「はい?」
「私のこれまでやったこと、何の意味もない?」
「ええ♪」
「まあ僕たちの行動は多分そんなに変わらなかったですね。ただ騒がしかっただけかと」

 紅井翔子はトボトボと歩き、部室のドアへと向かった。

「あの……すみませんでした。わたくし、皆さまのお邪魔にならないようにします」
「あ、いやいや、ここからはお嬢様も一緒に考えましょうよ。また宣言されるとアレなんで、本当の好敵手は明かせませんが、ここからは狙える高校も限りが出てきますし、その辺の優先順位を考える時に意見が多い方が頼りになります」
「それに、ここからはもう遠征失敗したら、ほぼ脱落に近い状況になっちゃいますから♪ そうなったらご主人様に騒いでもらうしか、私達にできることはありません♪」
「あ、あなた達……」

 翔子に光が戻り、握る拳に力が戻る。

「よーし!こうなったら覚悟決めたあっ!! 後半戦、何としても勝ち残るわよ!! そんでもって最後までに必ずダイタイガーを出撃させてみせる!!」
「それが叶うかどうかは分かりませんが、でもその意気です!」
「その時がもしあったら、思い切って演出しますね♪」

 果たして後半の彼女らの運命やいかに!?

■進鋼学園高等学校の内政パート!

1)[番長小屋]を強化した!
[番長小屋]の施設レベルが[7]→[8]に上がった!

2)[職員室]を強化した!
[職員室]の施設レベルが[2]→[3]に上がった!

LIFEが[2]→[0]に減った!

■進鋼学園高等学校の遠征パート!

進鋼学園高等学校は[私立四十学園高校]に遠征した!

進鋼学園高等学校 VS 私立四十学園高校!

進鋼学園高等学校の遠征勢力はモヒカン雑魚[800]人
私立四十学園高校の防衛戦力はゾンビ[0]人

相性差により、攻撃力[1600]VS防御力[0]
ダイス目[5],[2]により攻撃力[2100]VS防御力[200]

進鋼学園高等学校の勝利!
進鋼学園高等学校は1DP獲得した ([3]→[4])


進鋼学園高等学校は[冥府立三頭獣飼育所]に遠征を受けた!

冥府立三頭獣飼育所 VS 進鋼学園高等学校!

冥府立三頭獣飼育所の遠征勢力はゾンビ[800]人
進鋼学園高等学校の防衛戦力はゾンビ[500]人

ダイス目[1],[9]により攻撃力[900]VS防御力[1400]

進鋼学園高等学校は勝利した!
施設は無事だった!
+ 6ターン目

6ターン目

6ターン目行動提出SS 『~~プレーヤーのミスやGKの処理をSSのネタにするのは塩梅が難しい~~』

 決意を新たに後半戦に臨む進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)ロボコン部の面々!
 意気揚々と第一希望の遠征先へ乗り込んだ彼女らを待っていたのは、可愛い猫娘のコスプレをした美女のイラストだった!!

「あら、可愛い。猫のイラストのポスター♪」

 モヒカン雑魚800人を従え、臨戦態勢で私立四十学園高校へと乗り込んだ紅井(あかい)翔子(しょうこ)だったが、彼女を出迎えたのは防衛戦力の無い、シーンと静まり返ったグラウンドと、校舎の壁に張られた私立四十学園の可憐なイメージボードであった。

「えーっと……なんでも千葉麗子という、40~50年ぐらい前に活躍したアイドルのイメージらしいですね。当時のゲーム系雑誌やPC雑誌によく出ていて、電脳アイドルと言われてたらしいですが……」
「正直、リップルのゆとりAIにはよく分かりません……」
「え、貴方達、今回は妙にテンション低いわね? さだまさしや北斗の拳はあれだけネタにしてたのに」
「生半可な知識で語ったりネタに取り上げるのは良くない、ですからね……」
「うーん、でもこの恰好は可愛くて良いじゃない? こういう衣装でダイタイガーに乗って操るのも、悪くない、かも……」

 しばし何とも言えぬ物思いに耽る時間を過ごす三人。
 やがて、彼らの後ろのモヒカン雑魚の皆さんが「あのー……俺達は……?」と声をかける。

「あ、忘れるところでした。まあ今回は前回のIKWと違って、防衛戦力が全て遠征に出払っているので、火事場泥棒的に適当に学園を荒らしてください」
「また身も蓋もない……。それにしても随分あっさり遠征できたわね」
「ええ、これは意外でした。この学園はやはり防衛戦力を全て遠征に出す傾向がある学園でしたし。もっとも、ここのリーダーの能力はヤバくて、学園を攻撃した人間が常にねこの幻覚を見出すようになるというものなんですが……」
「えっ……ちょ、ちょっとそれって、大丈夫なの!?」
「ええ、その能力も今回は発動できないことがデータから明らかでした。なので僕たちを出迎えるのは本当にここに貼ってある可愛い猫のコスプレをしたポスターだけです……なので、他にもここを狙う学校はいるだろうと思ってたんですけどねえ。僕たちが何とか先んじることができたのか……」
「ピピピピ……ピピピピピ……!! いや、データ検索かけましたけど、いたみたいですよ。私達以外にこの私立四十学園高校を狙った学校!」
「え、本当、リップル!?」
「はい、『北の方にある県立略奪大好き高等学校』です!」
「え、またあいつら!!?」

 北の方にある(中略)学校は初戦、更に二戦目において二度も進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)に遠征を仕掛けて荒らして行った、紅井 翔子にとってそこそこトラウマのある高校であった。

「ふ、ふふん……でも今回は私達の方が彼らの先手を取って遠征できたってわけね!」
「いえ、これは……どうもあの人たち、遠征しようと思ってもできなかったみたいですね」
「え……それはどういうこと?」
「はい、遠征する人数に「13」って書いて運営に提出しちゃったみたいです」
「はあ!?」

 眼をピカピカと輝かせ、運営のネットワークに侵入したリップルが呟いた予想外の報告を聞き、紅井翔子は素っ頓狂な声を上げた。

「ははあ、施設レベルをそのまんま入力しちゃったミスですね。ちゃんと派遣する人数を書いて送らないと受け付けてくれないんですね」
「いや……それは……そのぐらい察しなさいよ! 100人単位で送るのがルールなのに、13人送ろうとするわけないでしょ!! そこは1300人送りたかったに決まってるじゃない!!」
「そうは言ってもそれはまあ、そういうルールですから。他の学校はちゃんとそう提出しているわけですし。あとこれは僕の単なる推察ですが、ここまでの内容を見るに、運営は提出された数字をプログラムにそのまま打ち込んで処理しているようですね。なので、ルール外の数字を提出されると上手く処理できないのでしょう。」
「機械的な処理しかできないプログラムはこれだから困ります♪ 場合に応じて北の国や世紀末なミュージックをかけたりして場を盛り上げることもするのが賢いAIというものです♪」
「それもダメでしょ、それも……」

 悲しいルールの現実と、お気楽AIなリップルを前にがっくりと力が抜けた紅井翔子であった。

「そんなわけで私達の競合相手であった『北の方にある県立略奪大好き高等学校』の皆さんはルールによって学内から出ることができず、奪わせろ―、殺させろー、とひたすらに外に向かって呻いているようですね♪」
「哀れ過ぎる……」
「行動提出は余裕を持って行うこと、提出する前によく内容を確認しておくこと、が重要ですね。後者はともかく前者に関しては毎回10分前ぐらいに提出している僕達が言えたことではありませんが」
「うっさい! 私達はギリギリまで熟考しているからよ!」
「いや、行動方針自体は割と早く決まってるじゃないですか。僕たちの提出が遅れるのは作戦会議まで含むお嬢様の行動内容を公開するための映像をギリギリまで編集しているからですね」
「段々それ意味があるのかどうか、微妙に思えてきた……。ライバル校も結局一校伏せたままになってるし……」
「最初に始めたのはお嬢様じゃないですかー。正義のロボット乗りは堂々と行動するものって言ってー」
「そうです! 早くR18描写の編集させろー! こらー!」
「だからそれやったら、私達が違う意味でのルール違反で運営に大目玉食らうでしょうがーーー!!」

 紅井翔子の絶叫が大空に響き渡る中、800人のモヒカン雑魚達は圧倒的戦力差で余裕の中、キャンプファイヤーをしながらシューダン(集団でダンスするの略)をして楽しんでいた。
 横田先生の新連載サッカー漫画、シューダンは今週の週刊少年ジャンプで始まっているよー!!


「やあ、俺」
「……え?」

 私立四十学園高校への遠征を成功させ、珍しく特に大きなトラブルも無く平和に学園へと戻ってきた紅井 翔子。
 そんな彼女を出迎えたのは銀髪碧眼の可憐な、しかしどこか儚げな女性であった。

「久しぶりだな、俺」
「えっと……いや、私は貴方じゃない……けど」
「つれないな。最初に俺に仕掛けて『俺』になったくせに」
「な、何言ってるの……?」

 不気味な威圧感を持った女性の雰囲気に気圧される翔子。
 そんな彼女の眼前に、リップルがすっと歩み寄って口を挟む。

「ご主人様、この方は宝銀様ですね。最初に私達が遠征した『冥府立三頭獣飼育所』のリーダーです」
「あ、あー……そ、そうか……えっとごめんなさい」

 紅井 翔子は最初の行動では自ら巧也とリップルにライバル校を全部晒した(実際はそうじゃなかったが)無能を叩かれたことにすっかり打ちひしがれ、遠征に出ることなく、部室に籠ったままであった。
 そのため『冥府立三頭獣飼育所』をデータで閲覧した内容しか知らなかった。

「何も謝る事は無い、さ。まあいきなり秘匿している情報を晒して攻撃したのには面食らったが」
「ダイタイガーをヘルタイガーにできたわけだし?」
「!?」

 紅井翔子が振り向くと、そこにはこれまで正面にいた宝銀様と全く同じ容姿女性がいた。
 これまで正面だった背後には、やはり変わらず宝銀様の気配があったまま。
 リップルは警戒した姿勢のまま、翔子の傍にいて離れない。

「怖い怖い、そのAIは俺達の正体に勘付いているのかな?」
「でも、『俺』になることは止められるかな?」
「この校門に張られた俺達の名前も良く似合っているしねー」

 気づけば周囲には三人目、四人目の銀髪の女性の影がぽつぽつと増え始めていた。
 さらには校門の外にも全く同じ気配が立ち並ぶ。
 いや、気を配れば学園の中にまでも――。

「あ、貴方達、私達に仕返しに遠征に来たんでしょ! だ、だったらとっととやることやって帰りなさいよ!」

 紅井翔子は気丈にも宝銀様の群れに向かって精一杯気勢を張る。
 だが宝銀様たちは一斉にフフフ……と笑いながらそれに応える。


「まあ心配するな、遠征に来たのは確かだけど、今回は俺達の敗北だ」
「だから今回は何も失うことは無い、良かったね」
「俺達はヘルタイガーの肩に貼られた俺達の名前を見れただけで満足だ」
「しかし竜と虎、か。不思議な因縁を感じるね」
「ああ、いっそヘルタイガーをヘルドラゴンにしないかい?」

 翔子達の周囲にいる宝銀様の群れは口々に思い思いの言葉を呟きながら、やがて音も無く一人一人消えていった……。

「誰がするかっ!!」

 しかし翔子は彼らの不気味さよりもダイタイガーへの挑発に対する怒りの方が勝ったらしく、最後に残った正面の一人を指差し、力一杯抗議する。
 最後の宝銀様はその様子を満足げに見つめ、

「それは残念……」

 と呟いて消えた。

「――な、なんだったのあの人たち?」
「大丈夫ですよ、ご主人様」

 呆然と取り残された翔子の肩にポンとリップルは手を置き

「何があろうと最後までご主人様はご主人様ですから……多分」
「う、うん……ありがとうリップル」

 と言って、主人を安堵させたのだった。
 一方、執事の巧也はその様子を横目で見ながら腕を組み、

「そうか……彼らの能力……そっかー、それもアリかー」

 と、自分の中である種の考察を続けていたのだった。



「えーっと……で、私達の次の遠征先は?」

 面食らった形で部室へと戻ってきた翔子はいつものように行動方針を他の二人に促す。

「まあ、前と同じですね。勝てそうな学園、遠征できそうな学園を探してひたすらアタックです」
「なんかそんなハイエナみたいなこと……」
「おや、まさにその通りですよ。僕はこの行動をハイエナ戦法と読んでます」
「うう……もう正々堂々とは程遠い……」
「大体の学園がここまでくると同じような方針になってくると思うので気にすることないです♪」

 厳しい戦いの現実に沈む翔子を、冷静に作戦検討しながら二人が慰める。
 これも、もうすっかり見慣れた光景となっていた。

「そうは言いますけど、勝てそう、はともかく、遠征できそう、まで検討するのは中々難しんですよ? 特に今回は防衛戦力を動かせない学校が多いので、一見すると攻めるのはよりどりみどりなんですが」
「……? それは良いことなんじゃないの?」
「とも限りません。例えば『つるぎ女学院高等学校』、僕たちは既に一度遠征している学校ですね。ここはゾンビが防衛戦力ですが、数が少なく、しかもこのターンは配置替えできないので、僕たちがモヒカンを全部遠征させれば勝ち確定です」
「え、じゃ、そこ第一希望で行きましょう!」
「――というのは誰でも考え付くことです。しかし僕たちは今、全学園の中で一位の集団にいます」
「え、そ、そうなの!?一位?」
「そこで単純にパッと明るくなれるのがご主人様の良いところです♪ファイト♪」
「ぐ、ぐぬぬ……何よーー」
「はい、リップルの言う通りですね。今の順位など大したことはありません。最終的に1位にならなければいけないのですから。しかし今僕たちは遠征の優先順では一番不利な立場にいる……ということは『つるぎ女学院高等学校』のような攻めやすい高校は僕達より下位の学校に先に取られること間違いないでしょう。なのでここを遠征先に選ぶことに意味はありません」
「そ、そんなのやって見なければ分からないじゃない!!」
「確かにその考え方も一理あります。蓋を開ければ他も同じ競合を避けて第一希望で取れている可能性も無くも無い。でもその低い可能性にかけて遠征を仕掛けられなかったら最悪です」
「う、うーん……じゃあどうすれば正解だって言うの?」
「だから正解は――『無し』ですね。結局色々な要素から判断して、自分が一番勝てる確率が高い、と思うところを選択していくしかないんです」
「面倒臭い―!! ……あ、じゃあ私達の最後のライバル校は!? そこに行きましょう」
「そこはそれ。最後のお楽しみということで。まあ既に遠征成功している可能性もあるかもしれませんけどね♪」
「何よそれーー! もう公開しないから教えてー!!」
「まあまあ、最後まで取っておくと何かいいことあるかもしれませんよ? 一発逆転の大盛り上がりとか?」
「ほ、本当!? 信じる」

 ――果たしてそんな上手くいくことがあるのか?
 そしてラストはともかく7ターン目にはいよいよネタ切れしそうである。困ったときのR18描写を使える学校に当たることはあるのか!?
 次回!『なんでシューダンの翌週に前にサッカーやってた作者の新連載始まるの!?』

■進鋼学園高等学校の遠征パート!

[進鋼学園高等学校]は[聖バブイル女学院]に遠征した!

進鋼学園高等学校 VS 聖バブイル女学院!

進鋼学園高等学校 の遠征戦力はモヒカン雑魚[800]人
聖バブイル女学院 の防衛戦力はゾンビ[0]人

相性差により、攻撃力[1600]VS防御力[0]

ダイス目[7],[7]により、攻撃力[2300]VS防御力[700]

進鋼学園高等学校は勝利した!
進鋼学園高等学校は1DP獲得した([4]→[5])
聖バブイル女学院の特殊能力発動!
進鋼学園高等学校は[番長小屋]の施設レベルが[8]→[7]に下がった!


進鋼学園高等学校は[北の方にある県立略奪大好き高等学校]に遠征を受けた!

北の方にある県立略奪大好き高等学校 VS 進鋼学園高等学校!

北の方にある県立略奪大好き高等学校の遠征勢力はモヒカン雑魚[1300]人
進鋼学園高等学校の防衛戦力はゾンビ[500]人

相性差により、攻撃力[2600]VS防御力[500]
ダイス目[8],[6]により攻撃力[3400]VS防御力[1100]

進鋼学園高等学校は敗北した……
[番長小屋]の施設レベルが[7]→[6]に下がった!
[職員室]の施設レベルが[3]→[2]に下がった!
+ 7ターン目

7ターン目

■行動提出SS
7ターン目行動提出SS 『~~なんでシューダンの翌週に前にサッカーやってた作者の新連載始まるの!?~~』

「あれ、また中身がもぬけの殻の学校……?」

 とにかく遠征できて勝てそうなところを手あたり次第狙えのハイエナ戦法でモヒカン雑魚達を引き連れ遠征に出た進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)ロボコン部の三人。
 しかし第一希望から第三希望の学校には既に他の学校が侵攻しており、やむを得ず第四希望の『聖バブイル女学院』へ乗り込んだのであった。

「……のようですね。ここは防衛にはゾンビを残してビッチを遠征させるのが鉄板と読んでいましたが……こう来るとは。ゾンビを残していても僕たちは有利ではありましたが、この状況なら前回同様、僕たちは何もしなくても勝ち確定ですね」
「うーん……何を考えているのかしら?」
「ライバル校へ遠征するのにゾンビを使う必要があったのか――だとしても配置替えできる体力は残していますし、リーダーが残って休んでいる様子もない……うーん、これは悪手では?」
「隊長をバカにするなです!!」
「……おや?」

 『聖バブイル女学院』のリーダー尸島(しじま)リリスの真意を掴みかねている紅井翔子、巧也、リップルの三人の前に姿を現したのは、女学院のサキュバス防衛隊員達であった。
 ちっちゃい体に白い天使の翼を生やし、露出がちょっぴし大胆なビキニアーマーに身を包んだその姿はとっても愛らしい。
 槍を構えながら翔子達を必死に威嚇するものの、その幼い声と容姿から、威圧感は全くない。

「あら、可愛い兵隊さん達♪ ゾンビでも何でもないみたいだけど、巧也、これは?」
「防衛戦力とは別の、リーダーに直接従っている学生達のようですね。まあ僕やリップルみたいなものかと。相手にする必要は無いです」
「また貴方はそんな冷めた態度を取って……ほら、えっと、お嬢ちゃん達?でいいのかしら。心配しなくても私達は荒くれの匈奴とかビッチとかと違って特に抵抗しなければ乱暴することも――」
「近寄るなです!!」
「わわっ……!」

 優しく手を差し伸べた翔子に対し、サキュバス防衛兵達は槍を振り回してそれを拒絶した。

「確かにリリス隊長はウィルスの影響で頭がおかしくなってしまったかもしれないです! でもだからこそわたくしたちが懸命にこの学園を守らねばならないのです!!」
「そうです!! ここから先は一歩も通しません!!」
「出ていきなさいっ!! 悪の侵略者達!!」
「あ、あく……っ!?」

 せっかくの善意を無下にされ、悪呼ばわりされてしまった翔子。
 彼女らのその態度が、翔子の心の触れてはいけないところへピンッと音を立てて響かせてしまった。

「ふ、ふふふ……上等じゃない? あなたたち……。ならこっちももう容赦はしないわ……。徹底的に蹂躙し、破壊し、見るも無残な形に変えてあげる……モヒカンの皆さーーん!!」
「おうーーーーー!!」
「ヒャッハーーーー!!」
「いまこそ私達の力を見せる時よ!! この小悪魔たちとこの学園を貴方たちの思う通りにしてやりなさい!!」

 目元が笑っていない歪んだ笑顔で背後のモヒカン達に一斉に号令をかける翔子。
 その姿に正義と平和を愛するスーパーロボット乗りの面影なし。

「完全に悪役ロールじゃないですか、お嬢様ぁー……」
「ここのところずっとストレスが溜まっていたからです。それが悪呼ばわりで完全にスイッチ入っちゃったかと。ここは発散させてあげた方が良いかもですね」
「うーん、とはいえあまり洒落にならないことになっても良くないし、止めた方がいい、かな……?」

 別の世界に入り込んでしまった翔子を心配げに見つめる執事の巧也とメイドロボのリップル。
 そんな彼らの視線にも気づかず、翔子はサキュバス兵達を鬼の形相で睨み続ける。

「というわけで、覚悟はできた……?」
「ひ……ひっ……!ま、待つです!ちょっと待つです!」
「戦う前におもてなし! 私達におもてなしをさせてほしいです!」
「……?」


 翔子が手を掲げてモヒカン達にGO!の合図を出す直前、怯えたサキュバス達は慌てて彼女に提案を持ちかける。
 翔子は訝しげに彼女らに問いかける。

「おもてなし? おもてなしって……例えばどんな……?」
「それは……望むことならどんなことでも」
「どんなことも……? あ、そう言えばこの学園って……」

 巧也やリップルに散々罵倒されていたことで翔子はすっかり忘れかけていたが、『聖バブイル女学院』は彼女が最初自分のライバル校と思っていた学校であった。
 そして彼女が『聖バブイル女学院』をライバルに相応しいと思っていた理由とは……。

「あ、じゃあロボ! ロボは!? この学園の塔が変形するという巨大ロボットは!?」
「……は、ロボですか? 何の話……?」
「……あ、い、いやあります! ありますです! あれの話ですね!」

 紅井翔子が唐突に持ち出した荒唐無稽な変形ロボの話に対し、防衛隊員の一人が食いつく。
 この学園に関するある噂は防衛隊員たちの中にも耳にしているものがいた。

「え、やっぱりあるのね!? 私達のヘルタ……いや、ダイタイガーと戦える巨大ロボットがここに!?」
「はいです! 中央にある巨大なバブイルの塔は非常事態になった時に変形して巨大ロボになります!」
「やっぱり……乙女の夢、浪漫がここにも……!」
「あ、よろしければ中に乗って操縦いたしますか!?」
「え……本当!? いいの!? やったー!! 他の学校のロボットが操縦できるなんて!! 夢みたい!!」
「ではよろしければ、こちらに……あ、モヒカン雑魚の皆さまもどうぞ!! 私達サキュバス防衛隊が精一杯のおもてなしをいたしますです!」
「お、本当か!? ヒャッハー」

 先程までの険しい表情はどこへやら。紅井翔子は弾けるような笑顔になってとてもウキウキとした足取りでサキュバス防衛隊員達の後ろをついて言った。
 その後を、800人のモヒカン雑魚達が軽い足取りでぞろぞろと付いていく。

「あーあ、お嬢様、完全にあの娘達に乗せられちゃいましたね」
「この学園に乗り込んだ時点でこうなる確率は92.94%と私のAIは分析してました♪」
「7%も乗せられない確率あったんだ……。僕もこの学園を遠征希望に出した時に嫌な予感はしてたけどね。残り体力的に休むか、能力を使ってくるかのどちらかだろうと。それでも遠征できて勝てる確率は高いと思ったから、希望に入れたんだけど」
「終盤戦になると中々思い通りにいかないことの方が多いです。ご主人様が気持ち良さそうなだけでも良しとしましょう♪」
「うん、お嬢様の気持ちは勝敗には全く関係ないけど、それもそうだねー」

「食らいなさい!! バブイルロボ!! 正義の鉄拳をーーーっっ!!」

 巧也とリップルが澄み渡るような青空を微笑ましく見上げていると、サキュバスの術にかかって楽しい夢を見ている紅井翔子の叫びが響き渡った。


「うーん、むにゃむにゃ……私達の、ダイタイガーの大勝利~~」
「お嬢様、良い加減目を覚ましてくださいよ、ほら、もう学園につきますよ」
「この幸せな寝顔♪ 撮影して後で功労者モヒカンの皆さんに配りますね♪」

 聖バブイル防衛隊員達が仕掛けたおもてなしによってすっかり骨抜きにされた紅井翔子は、未だに夢心地の中で巧也とリップルに担がれて帰ってきた。
 その一方で進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)のモヒカン雑魚の皆さん100人がサキュバス達のあんなことやこんなことによって、R18描写の挙句、返らぬ人となった。

「あ、モヒカン頭の筋肉の人達が幼い容姿のサキュバスの皆さんとあれこれ致す描写を出すのは、昨今の事情を鑑みるにとってもヤバいことになるかもしれないのでここでは省略しますね♪」
「……誰に話してるんだい? リップル」
「それよりも、ご主人様、巧也さん、もっと残念なお知らせです♪」
「え……?」
「うーん、むにゃ……何?」
「聞き慣れたお馬さんに乗った人達です♪」
「「…………へ??」」

 ドドドドドドドドドドーーーー。

 嵐の様な地響きと凄まじい唸り声の群れが、進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)へと近づいてくる。

「奪え!」
「奪え!!」
「奪え!!!」

 彼らの眼に映る者は何か?
 問うまでもない。あるのはたた生きる者が持ちうる根源的欲求。

「殺せ!」
「犯せ!!」
「とにかく奪えーーーー!!」

 地上で最も速く奔るために鍛えられた生物に乗り、ただ眼前の敵にそれをぶつける為だけに向かう。
 恐るべき北の方にある戦うために生きる部族の群れが三たび、紅井翔子達の前へ姿を現した!!


「な、なんでまたあいつらぁーーーー!?」
「ご主人様が前回、彼らのミスを見た時に「所詮は北の蛮族どもー」とか心の中で思っちゃったからじゃないですか?」
「いや、思った……思っちゃったけど、それは口にまでは出してないわよ!! あとだからそれを見てたとしてもあいつらも既に行動提出した後じゃない!」

 これまた三度、『北の方にある県立略奪大好き高等学校』を暴悪を目にした翔子がまたまたまた三度目の頭を抱えて絶叫する。

「……まあこのターンはうちが攻めやすい学校なのでこうなることは覚悟の上でしたが、随分なところに目を付けられちゃいましたねえ。毎度の如く、略奪が発生していないのが不幸中の幸いですが」
「もう全然幸いでも何でもないわよ! 北国とかビッチはもう嫌って言ったでしょ!」
「いや、でも彼らが本気を出しちゃった時のヤバさは半端ないんですよ? 歴史を紐解けばそれはもう正確な描写なんかできないっていうか……高貴な身分の女性が攫われて、無理やり奥さんにされて子供まで作らされるなんて出来事もあったりして……」
「なので、特にお嬢様が大ピンチですね♪R18どころじゃない事になっちゃいます」
「……え、いや、それはちょっとやめて……」
「でしょう? だからまあ幸いです。歴史に目を向ければもっと悲惨な事なんて山程あるのに、人は何故目の前の物ばかりに蓋をしようとするのか……」
「……って、何か感慨深く黄昏てるけど、私達の学校は結局それどころじゃないからーー!!」

 こうして『北の方にある県立略奪大好き高等学校』の屈強な騎馬兵達は、前回の鬱憤を晴らさんとばかりに、持ち前の機動力を持って進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)をまたしても蹂躙し、あと弓矢を持って「良い加減そろそろヘルドラゴンを名乗ってもいいんじゃね?多分出番もうないし」と意思があったら思っていただろう『ダイダラタイガー』を穴だらけにして去っていったのだった……。



「――というわけで、僕達は今回、何とか遠征は成功させましたけど」
「モヒカン雑魚の皆さんが100人『聖バブイル女学院』に寝返り、更に番長小屋が破壊されたことでモヒカンさんの数が減り」
「職員室も『北の方にある県立略奪大好き高等学校』に破壊されたから、ここの強化も続けていかないといけない、か。中々厳しくなってきたな。適格なところばかりを潰されている」
「うう~~、もう北国いやあ~って叫ぶ気力も無い……」

 部室に戻ってきたロボコン部の三人はそれぞれに重苦しい雰囲気に包まれていた。
 巧也とリップルは腕を組んで考え込み、翔子は戻ってくるまでの夢気分はどこへやら、顔を机に突っ伏し涙目になっている。

「あ、そういえばご主人様に一つ朗報がありますよ♪」
「え、本当!? 何リップル!?」

 そんな彼女を見かねたリップルが明るい声で語り掛けた。

「はい♪ 私のデータ検索によると秘境忍術学園っていう学校がお嬢様の能力をコピーしたそうです♪」
「……え、コピー? ってことはダイタイガーを使うの?」
「はい♪ 「元祖起動!ダイタイガー!」って名乗っているそうですよ♪」
「ふ、ふふん……私を差し置いて元祖を名乗るところは気に入らないけど、でもオリジナルを乗り越えていくって言うのも、ロボット乗りとしての一つの醍醐味よね! 中々いいところに目を付けたじゃない!『秘境忍術学園』」

 『秘境忍術学園』の能力は現在1位にいる学園からランダムで能力をコピーする。
 なので進鋼学園(冥府立三頭獣飼育所)が選ばれたのはたまたまなのだが、紅井翔子の頭からそのデータはすっかり抜けていた。

「それから、学園のデータにアクセスしてコピーした能力についての感想も届いてますよ♪」
「え、本当!? なんて? これで勝てる!とか言ってたら嬉しいけど、私達にとっては不利……」
「コメントは『ええっなんだこの能力……い、いらねえ……』だそうです♪」
「ちっくしょーーーーーーーーー!!!」

 せっかくの気分高揚を完全にぶち壊しにされた翔子であった。


「こうなったらもう開き直って戦うしかないわ!! 巧也、リップル!どういう方針で行くの!?」

 心をボコボコにされながらも雄々しく立ち上がり、翔子は机をバン!と叩いて二人に今回の作戦方針を促した。

「うーん、ここもまだ……ハイエナ戦法、ですかね。先にライバルに勝負に行くって手もあるんですが」
「ライバルの動向が完全に読み切れない上、他の学校の動きもあって、まず遠征できるかが不明。更に勝てるかがもっと不明、です」
 開き直った翔子に対し、二人の表情は未だ、重い。
 今回の戦いによる損害の大きさを物語っていた。

「――何? 遠征を成功させ続けて、ライバルを潰せれば勝ちの目はまだあるんでしょう?」
「そうなんですが。その両方が現状至難の業ですね」
「次のターンの遠征で失敗すれば厳しい。成功しても最後にライバルを討てるかどうかが分からない……」
「全てが上手く行ってもより防衛を成功させてて同点の学園がいる可能性もある……」

 なんだかんだ翔子を揶揄することもある二人だが、勝ちたい、という気持ちは共通していた。
 だが現実の厳しさに、流石に苦悩が消せないでいる。
 そんな二人に翔子が明るく語り掛けた。

「何言っているの?あなた達。勝てる可能性があるんでしょ? なら最後まで翔け抜けるのがスーパーロボット魂よ!」
「お嬢様……」
「ご主人様……」
「それに例え次で希望が潰えても、最後まで精一杯戦い抜くのが、この戦いに参加することを決めたものとしての礼儀よ。そんなわけで貴方たちは常に最善のことを考えなさい! 私はそれを信じるから!」
「はい♪ 精一杯やり抜きましょう!」
「それしかないですね!」

 次回、いよいよファイナルターン! 皆の最後の決断は!?
 コピー能力を含めてダイタイガーが出撃する機会はあるのか!?
 R18描写の出番は?
 そしてタイトルのシューダンは全く登場させる余地が無かった……! これが公開される次週のジャンプではいよいよHUNTER×HUNTER連載再開だ!!

■進鋼学園高等学校の内政パート

1)[番長小屋]を強化した!
[番長小屋]の施設レベルが[6]→[7]に上がった!

2)[職員室]を強化した!
[職員室]の施設レベルが[2]→[3]に上がった!

3)[畑]を強化した!
[畑]の施設レベルが[5]→[6]に上がった!

LIFEが[5]→[2]に減った!

■進鋼学園高等学校の遠征パート!

[進鋼学園高等学校]は[IKW]に遠征した!

進鋼学園高等学校 VS IKW!

進鋼学園高等学校 の遠征戦力はモヒカン雑魚[700]人
IKW の防衛戦力はゾンビ[100]人

相性差により、攻撃力[1400]VS防御力[100]

ダイス目[10],[8]により、攻撃力[2400]VS防御力[900]

進鋼学園高等学校は勝利した!
進鋼学園高等学校は1DP獲得した([5]→[6])


進鋼学園高等学校は[聖オッキアーリ学院高等学校]に遠征を受けた!

聖オッキアーリ学院高等学校 VS 進鋼学園高等学校!

聖オッキアーリ学院高等学校 の遠征戦力はモヒカン雑魚[1100]人
進鋼学園高等学校 の防衛戦力はゾンビ[600]人

相性差により、攻撃力[2200]VS防御力[600]

ダイス目[9],[9]により、攻撃力[3100]VS防御力[1500]

進鋼学園高等学校は敗北した……
[番長小屋]の施設レベルが[7]→[6]に下がった!
[保健室]の施設レベルが[2]→[1]に下がった!
+ 8ターン目

8ターン目

最終更新:2017年06月24日 12:16