唐橋哉子

基本情報

  • キャラクター名:唐橋哉子(からはしやこ)
  • 性別:女性

特殊能力『切り裂く空気の刃(クリービング・エア)

周囲の空気を刃に変え、それを飛ばし、切り裂く能力。
狙った方向に向かってまっすぐに飛び、途中で曲がることはない。
一般的な刃物程度の威力。


キャラクター設定

風紀委員会のメンバーで、治安維持要員。
セミロングの髪にバンダナを巻き、フルリムの眼鏡をかけた少女。
戦闘時は両手に身体に不釣り合いな巨大な手甲を装着しており、爪で鉄の扉をも切断する。
手甲の強度は防御に徹すれば、マシンガンの乱射に耐えられる程度。

体型的には豊満だが、最近体重計で測ってみたら少し体重が増えていたのが悩み。

趣味は缶切りの収集。


プロローグ

「やっぱり最近太ってきたなあ」

部屋の主である唐橋哉子が備え付けられた鏡を見ながら呟いた。
体重計に乗ってみたら実際体重が増えていた。
胸が大きくなるのはよいが、他のところに肉がつくのは困る。
具体的にいうとお腹とか。

もう少し運動しなくてはいけないのでは。風紀委員としての訓練とかをいろいろさぼったのがよくなかったか。

「でもなあ」

最近の風紀委員会は雰囲気が最悪なので行きたくない。
探偵部との冷戦状態には正直うんざりする。あんなにピリピリしなくてもいいのに。
ただでさえ失踪事件とか殺人事件とかいっぱい起こって大変なのに。

「あ、あれ?」

急に眩暈がしてきた。身体がふらつく。
貧血?朝食はまだ抜いてないのに。

そのまま額を抑えながら、ふらふらと数歩歩くと、突然哉子はぱたりと倒れた。


◆◆◆◆


「う、うーん」

哉子が倒れてからしばらく時間が経過し、彼女は目を覚ました。
とりあえずは状況把握だ。
そして周囲を見渡す。

「こ、ここどこなんですかあ?」

周囲に見える部屋は明らかに彼女がいた場所ではない。彼女の部屋は決して教室などではないからだ。
といって、妃芽薗学園でもない。妃芽薗学園なら哉子はよく知っているからだ。
そもそも妃芽薗学園がこんな古びた木造校舎のはずがない。

何が起こったのか。倒れた前後の記憶がない。

状況が把握できなくて困っていると目の前に白いフードつきのパーカーを着た少女が現れた。

「……お前は選ばれた」
「ふぇっ?」

間抜けな声が哉子から漏れた。

「何に?」
「……転校生候補にだ」

目の前の少女が言っている意味がよくわからない。
転校生候補?選ばれた?誰に?

「……お前と同じ境遇のものがこの世界に現れる。彼らと戦え。そうすればお前は転校生に覚醒し脱出できるだろう」

「ちなみに戦わずに脱出する方法は?」
「ない」

ですよね。知ってた。

どうやら戦うしかないらしい。
敵対者に恨みはないが、だからといって大人しくこんなところで閉じ込められたくはないし、それを甘受するほどのお人好しではない。
なら、敵は倒す。簡単な話だろう。

こうして唐橋哉子は異世界を脱出するため戦いに参戦することを決意した




最終更新:2016年07月24日 10:05