雨月星座

基本情報

  • キャラクター名:雨月星座(プリュヴィオーズ・せいざ)
  • 性別:女性

特殊能力『私たちが星座を盗んだ理由』

少女にとって等しく訪れる思春期の訪れ。
愛憎離苦――、日々生まれ変わっていくわたしたちにとってそれは苦痛なのか快楽なのか、きっとわからないんでしょうか?

だから、星座はかつての自分を棺に封印する。
凡俗はそばかすが出来たり、ほくろが生まれたり、にきびを作ったりする、そんな下らない一喜一憂をするのだけれど。この体は時間に抵抗する、何億年でも待っていればいい。

未来はいつだって恐ろしいから今を切り刻んで
過去はいつだって美しいから今が惨めになるんだ。

ガラス越しの自分はいつだって微笑んでくれる。



"見る"ことで網膜の鏡像に映った人の姿そっくりそのままな死体を作成する能力。
モデルとなった人物からは黒子の数から遺伝子構造まで寸分違わず複製された死体であるが、あくまで形を模しただけであり魂も命を持たない。
また、この死体はいわゆる不朽体であり、経年劣化や腐敗が見られることはない。

……本来なら、そこで留まるだけの力だった。
だが、人の姿をした惑星と巡り合った日に「欲しい」と思った星座は"死んだ"星を夜空から奪い取ってしまう。生きている星まで嬉々として掴み取っていたその日の夜、今まで自分が何をしているか気付いた。

星座は魂のない死体を作っているのではなく、作った生体から魂を消していたのである。
転じて魂の輝きに心魅かれるようになり星座は、自分が容易く命の火を吹き消せることを知る。
弱いものは一目されただけで、彼女が愛でるための死体を残して掻き消され。
強いものも一瞥されただけで、己を魂の檻ごと見失うことになるだろう。
それは星座自身とて同じこと、今動いている自分と今止まっているあなた、そこにどんな違いがあるのだろうか?

その結果、夜空からは太陽と月こそ見逃されたものの多くの一等星が失われ、彼女の宝石箱に閉じ込められるか髪飾りになるか、どちらかの運命を辿ることになっている。

キャラクター設定

【プロフィール】
年齢:十七歳(七月七日生まれ)
瞳の色:星の色
髪の色:闇の色
好きな物:死んでいる人間、星、自由
嫌いな物:生きている人間、闇、束縛

希望崎学園の秘密結社『暦』の妹組織として妃芽薗学園にて暗躍する謎の部活『カランドリエ』に属する一人。
戦闘力においては「熱月雉鵠(テルミドール・じかん)」と並ぶ二枚看板の一人であり、留年を続けている基幹メンバー「芽月リュドミラ」らに次ぐ重要メンバーである。

暦およびカランドリエ
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3363563

闇夜のように真暗い黒髪には無数の星が飾られ強い熱を発しているが、反面、肌の色は血の気に乏しく光すべてを溶け込ませる程に色白い。四季を問わず真っ青なセーラー服を着、その上から闇色の外套を肩にかけている。
ぞっとするほど美しいが、全身から不自然さと退廃的な雰囲気を漂わせる。
昼も夜も常に光っていることから仲間内からは「一つきりの星座」とあだ名されている。

感情的な性格に見えるが、実際は冷淡な性質を持ち凡人への興味も薄く己の美意識に耽溺する傾向が強い。
彼女個人に魅かれて集まってくる信奉者も多いが、星座も「カランドリエ」部長の信奉者の一人に過ぎない。
天文部を滅ぼしたその足で学園側に天文委員会の創設を認めさせて部をサポートしているが、独断専行が目立つのも確かであり他の部員からは何をするかわからない危険人物と見られている。

元は"大正時代"から留学してきた令嬢であり、名花十二客のひとつ「茉莉」に連なる探偵家「砲茉莉(つつまつり)」の一員である。
万国の血を注がれた人間として極めて平均的、けれど危うい均整に満ち満ちた風貌に育ち、それを惜しんだ父に女に”させられた”と言う過去を持っている。
その後、醜聞を恐れた一族の物によって異世界の妃芽薗学園へと幽閉され、現代に至る?



プロローグ




最終更新:2016年08月22日 12:21